冲方丁のレビュー一覧

  • SGU 警視庁特別銃装班

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    1章だけでも十分一冊にできる面白さ。SGU顛末記のような雰囲気で、事後レポートを読まされているような文体での記載手法は新鮮。その上で、冲方氏らしい、圧倒的な情報量とスピーディさと情景描写・人物描写の上手さが光っており、最初から最後まで面白かった。日本がこのような近未来になっていないように祈るばかり。。

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    2023年09月06日
  • マルドゥック・アノニマス 5

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    ネタバレ

    様々に展開を迎えるシーンがあって、読んでいて楽しい。

    バロットとバジルの交渉が終わり、vs.ガンズが始まる。
    ライムの指揮。とそれに反発を覚えるバロット。

    ハンターの過去、そのギフトのルーツ=シザースにたどり着くバロット。

    ハンターvs.シザース(シザース狩り)が始まる。
    劣勢のハンター。

    バロットは、レイ・ヒューズという最高のメンターを得て、その交通整理と銃の扱いを学び始める。

    2つのバックグラウンドによる強み。
    バロットの過去との和解。

    バロットの20歳の誕生日。バロットは声を取り戻す。
    ハンターはバロットを己の鏡とすべく、
    バロットはウフコックの手がかりを掴むべく、
    2人の再

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    2023年09月05日
  • 天地明察 上

    購入済み

    解いてみました

    本屋大賞の受賞作として読みました。
    話の面白さはもちろんですが、具体的な算術の問題も掲載されていたので、実際に解いて楽しみました。

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    2023年09月03日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    読書体験は児童書のそれに近い。しかも後半はほとんど落とすことなく上がり続けていく。ご都合主義と冷めてもおかしくない構成なのに、むしろのめり込んでしまった。

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    2023年08月30日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    (1st~3rdまでを合わせた感想です)

    本作にはいくつかのバージョンがあるが、私が読んだのは2010年に刊行されたハヤカワ文庫JAの[完全版]。解説では全部読むのを勧められたけど、読むとしたらシリーズの続刊のほうが先だろうからちょっと無理かな・・・
    でも時間があれば読んでもいいかも、と思わせるくらいの面白さと魅力にあふれた作品でした。
    特に中盤のカジノシーンは、ディーラーとの頭脳戦の描写がスリリングかつ圧巻で、本作一番の読みどころだと思う。敵との戦闘シーンも、重力を無視して歩くとか、情景を想起しにくそうな場面が多いにもかかわらず、さほど気にせず読み進められたのは描写力と文章のリズムが良いか

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    2023年08月20日
  • マルドゥック・アノニマス 4

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    ネタバレ

    マルドゥックシリーズは何度読んでも楽しい。

    アノニマス4で特に好きなシーンやフレーズなど

    再びバロットの手に握られ、共に戦うウフコック。
    ウフコックと同じ高揚感を読んでいて感じる。

    バロットvs.ハンター(キャンパスでのディスカッション)
    スクランブルのカジノ戦のような心理戦たが、バロットの成長を感じる。1人で、新たに得た知識で戦うバロット。
    これは、バジルとの交渉にも通じる。

    その人のバックグラウンドがその人の思想を作る。
    バロットにとってそれは、スラムからはじまり、イースターオフィス、ハイスクール、大学、家族、友人、なによりウフコック
    「経験主義に裏づけられた原理的な法律家」≒煮え

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    2023年08月13日
  • 天地明察 上

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     上巻にして、この読後感。しきりに人にお薦めしたい本に登り上がった。
     時代は江戸が泰平の世として安定しようとする時期で、自身の生まれが、その人の人生をほぼ決定してしまう世において、囲碁の家に産まれた安井算哲こと渋川春海が、ただ研鑽することでなく、決められた手筋を教示する囲碁の世界、仕事に倦み、算術への尽きぬ興味から、偶然(いや必然なのか)ながら一気に話は北極星測定、暦作成の命を授かる。
     それにしても登場人物が、何とも生き生きとして魅力的である。才能漲る、何処か主人公と対極的な位置で碁の道に生きる本因坊道策、磯村塾の村瀬義益と神社に奉公している女性の、えんの会話などついついこちらがニヤニヤと

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    2023年07月31日
  • マルドゥック・アノニマス8

    匿名

    購入済み

    面白かった。
    クインテット周りの話が大変面白い。
    バジルが飛んでもなくいいキャラになってて楽しい。
    曇らせられてるけど。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2023年07月31日
  • マルドゥック・スクランブル(6)

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    『マルドゥック・スクランブルのカジノ』これが面白くない訳がない。欲を言えば最後の無限◯◯描写もじっとり描いて欲しかった。

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    2023年07月25日
  • 天地明察 上

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    以前、新婚旅行の際に異国に携えて行って読んで以来、ちょうど10年ぶりの再読。
    ストーリーなど、ほぼ忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで読めたのだが…こんなに面白かったっけ!?というのが素直な感想。
    春海をはじめとする登場人物が皆魅力的だし、どんでん返しが何度もあったり、伏線回収がしっかりあったり、ラストが序章につながっていたりと、構成も秀逸。
    読んでいて何度も涙が出た。
    この小説を選んで読んだこと、まさに”明察”!

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    2023年07月20日
  • マルドゥック・アノニマス8

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    ネタバレ

    前巻の終わりでハンターが市議会委員を名乗っていた。その過程を描く今作。相変わらず、ネタバレしてから、それになるまでの過去を描く、という進行の仕方は変わらない。

    マルセル島を舞台として、そこでの抗争の結果、集団訴訟の法定外戦術をするとともに、市議会議員の立場を得てしまうハンター。ここまで合法化したハンターたちにバロットたちは打ち勝つことができるだろうか。ウフコックが作っている勢力作りは上手くいくのだろうか。ただ、シルバー社のCEOやモートン議員などが復活して、手助けをしてくれるのは小さい希望の光の一つではあった。

    また、やっと最後に前巻から描かれていた葬儀の人物が発表された。が、その過程はま

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    2023年07月17日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    いわゆるeスポーツの世界が物語の中心です。

    読書を趣味にしている人にとって、パソコン
    ゲームなどというものは全く真逆の世界であ
    って、想像もつかないと思います。

    しかし読書でその世界観を楽しめてしまうの
    です。

    「なるほど、eスポーツという世界はこうい
    うものなのか」というくらいの体感はできま
    す。

    読書は無敵だ。

    主人公の息子が交通事故に遭い意識不明にな
    ります。しかしネットを通じたゲームの世界
    には息子のアバターは存在し、現実の世界も
    認識できています。

    しかし息子の意識が戻るためには、あるゲー
    ムで世界チャンピオンになることだと信じる
    関係者がゲームの世界に挑戦します。

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    2023年07月12日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    ネタバレ

    09法案をめぐる都市での対立。ボイルドが虚無に落ちるまでを描く。ナタリアの証言により明らかとなったオクトーバー一族の陰。そして、そのために次々と命を落としていく09メンバー。

    都市によって殺されたと言える最愛の女性と仲間たち。それに抗うことができずに虚無へと落ちていったボイルド。ウフコックを眠らせることなく一緒にいたならば、またちがう展開もあり得たのではないか。と悲しくなってしまう終わり方だった。

    マルドゥックスクランブルでは、イースターが最期の事件を簡潔にバロットに聴かせていた(事件関係者を片っ端から殺していった、と。)が、やはり、見方を変えればボイルドの行動も致し方ないところがあったの

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    2023年07月10日
  • 天地明察 上

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    江戸時代、囲碁棋士安井算哲又の名を渋川春海が改暦に挑む話。上巻は算術に心掴まれ、北極星観測に向かう話で面白くワクワクする。算術を挑む所は緊張して、北極星を初めて3人で測る所は心が震える。ちょっとそこで感極まったもん。何より伊藤さん建部さんが好きになる。最後はふぅと一息吐いた。下巻が大変気になる

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    2023年07月06日
  • はなとゆめ

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    前から気になっていたけど、来年の大河もあるし友人も読んでいたので。
    清少納言が語り部の、生い立ちから定子様に出会って別れるまでの話。一乗の法とか香炉峰の雪とか知っている言葉の意味を初めて知った。俺は愛の話が大好き。

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    2023年07月06日
  • マルドゥック・ヴェロシティ2 新装版

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    ネタバレ

    まだまだ誰が仲間で、誰が敵なのかがわからないまま、最後の抗争へと物語が加速して行った。
    カトルカールを操る真の黒幕は誰なのか。度々出てくるオクトーヴァー家の人たち。それぞれがそれぞれの野望のために動いているせいか、誰と誰が繋がっているかがよくわからない。
    また、物語の途中で出てきた「虚無」という単語。ボイルドが今のところはナタリアを通して人間らしい自分を取り戻そうとしているだけあってここからの展開が楽しみ。
    最後に連れ去られて決まったクリストファーは、これのせいで目が覚めなくなるのか。また、ショーン・フェニックスの物語がどうなるのかが楽しみ。ショーンのフルネームがわかった時はニヤッとしてしまっ

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    2023年07月05日
  • マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

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    ネタバレ

    マルドゥックスクランブルより前の話。
    ボイルドが戦地において友軍への誤爆という罪を犯したのちに研究所に収容されていた。そこで出会った知能を持つ万能兵器であるウフコック。研究所は戦後の影響で三つのグループに分かれることに。

    ボイルドが、このあと、どう虚無の世界へ向かっていくかの導入部だった。

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    2023年07月02日
  • 天地明察 上

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    よかった。読み応えもあり、文章もしっかり地に足がついてると言うか、浮かれた感じのない、信憑性を感じる。
    作文してる会話なども当然あるはずだけど、全て史実のように感動して読んだ。
    天才と努力と、そして、関わってきた人たちのタスキを繋ぐという思い。じんときた。
    保科正之もかっこよ。

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    2023年06月27日
  • 天地明察 上

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    ネタバレ

    算術の世界がこんなにも楽しく感じるのは、正直意外過ぎました。塾で、神社で…いろんなところで問題を出し合い、解き合う。「失敗を恐れてはいけない」この言葉が胸に響く。だからこそ、解けたときの「明察」って気持ち良いのだろうな。学生時代に、この本に出会えていたら、数学に対しての意識が少しは変わっていたかもしれないと思うと惜しい。この算術が、これからどう関わってくるのか…楽しみです。

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    2023年06月24日
  • SGU 警視庁特別銃装班

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    大作映画を見終わった感じ。
    戦闘シーンは迫力があるのに、現実的。
    登場人物は、悪役も含めて魅力的。
    以前住んでいた場所が、最終ターゲットとして登場するので、臨場感が半端なかった。
    また、富の分配や官僚社会などの問題に対しても考えらせられた。

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    2023年06月11日