冲方丁のレビュー一覧

  • 骨灰

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    狂ってるのに気づいてない主人公かつそのままの視点なのにゾッとする。
    私の嗅覚までコントロールされてるみたいで、
    解決しない事には終われないと、一気に読んでしまった

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    2025年06月24日
  • 骨灰

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    文庫化を待ってた作品。
    冲方丁さんの初のホラーということで、期待大だけど、タイトルからして怖そう。。
    冒頭、光弘が地下に降りていく時点でもう怖くて、でも続きが知りたくて読むのを止められなかった。やっぱり冲方作品は寝不足になる。
    渋谷の工事はそれこそ昔っからで、いつ終わるのか?って皆んなが思ってたことだし、駅の地下のダンジョンっぷりも話題だし、何かと身近な場所だし、あり得るし、で怖さ倍増でした。
    暫く暑くても地上で過ごそうと思います :汗

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    2025年06月21日
  • 月と日の后(下)

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    淡々と物語が進んでいく様は、上巻同様に小説というよりは歴史の教科書を読んでいるようでした。
    それでも、この時代の火や怨み、祈りや出家に対する想いには興味深いものがありました。

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    2025年06月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • アクティベイター

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    冲方さんのライフワークである『マルドゥックスクランブル』シリーズで展開されているようなハードSFのノリを、
    現代の東京を舞台に展開してみせたような感じかな。
    大変よく調べられていると思うし、アクションシーンの描写はめちゃめちゃ凝っていて素晴らしい。
    なんだけど、さすがにリアリティの面で物語の設定や展開、さらには事件の動機にも無理があるのではなかろうか。
    あと主人公の1人が不死身すぎて、いま一つハラハラドキドキ感が高まらないのもマイナス点。

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    2025年06月14日
  • 十一人の賊軍

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    戊辰戦争の新発田藩の史実にフィクションを加えた小説。
    信用できない身勝手なサムライ達に翻弄される「賊軍」が哀しいが、彼らの個性的な活躍に痛快感もある。
    舞台が半年前に読んだ司馬遼太郎の「峠」と近い。「峠」の方で交渉を駄目にした新政府軍の岩村精一郎がこの小説でも登場するが、やはり好ましくない性格で描かれている。

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    2025年06月14日
  • 月と日の后(上)

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    ネタバレ

    内裏の生々しい政権争いに巻き込まれた女御たち、一条天皇と言えば定子と彰子、この物語は彰子を主人公として語られており、この本で初めて紫式部が彰子の女房として就いていたのを知って衝撃を受けた。また、同時代の清少納言の名前までもが登場するのでどういう背景で二大作家が書き物をしていたのかが窺える。
    また藤原道長と彰子と言えば、少年陰陽師を思い出し、安倍晴明が出てくると豪華絢爛な時代だったんだなぁと笑
    それにしてもこれだけ私利私欲が渦巻く後宮で女の戦いが繰り広げられていると呪詛も実現していたのかもって思ってしまう。そんなこんなで12歳から内裏に入内して数年、彰子がようやく懐妊したところで上巻終了。
    ハー

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    2025年06月09日
  • マルドゥック・アノニマス10

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    『マルドゥック・アノニマス』も第10巻。
    え?10巻!?と驚きです。
    もう10年もこの物語は続いているのか。しかも、発表から考えるともっと長く――。

    1年に1巻ペースの刊行なので、いつもストーリーを忘れている。“最初から読み直した方が……”といつも思うのだけど、そのまま読む。

    今回はここ数巻と違った感想(たぶん)。
    この物語、終わるの!?と。終わる気がしない。いまどの時点にいるのかまったくわからなくなった。まだ序盤かもしれないし(それはないだろう)、中盤かも、終盤かもしれない。どの時点と言われても、納得してしまう。

    ただひとつ、ウフコックの物語の終わりは見えてきた(ように思う)。
    まだま

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    2025年06月09日
  • 月と日の后(上)

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    最初の章は、小説というより史書を読んでいる感じがしてよく分からない……っていう印象だったけれど、章が変わって紫式部が登場してからは俄然面白くなってきた。下巻にも期待です。

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    2025年06月06日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    集団自殺をするために廃墟に集まった12人のティーンたち
    しかし集合場所には13人目がすでに死んでいて…?

    見ず知らずの死体を巡り、"集い"に参加した少年少女たちが疑心暗鬼に討論を進めます
    場を混乱させる犯人が複数挙がるも理解が追いつかなくて苦労しましたが、ティーンらしい(?)支離滅裂な理論や感情的な紛糾、自己中心性がおもしろく、意外と12人の特徴も覚えられました
    最後も不安定さの残るティーンならではの展開で納得のいく終わり方でした
    大人だったらこうはいかなかっただろうな

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    2025年05月25日
  • 天地明察 下

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    算術や天測に感動する春海や、どこまでも好奇心が強く、大きな夢を抱く建部や伊藤たちは、読んでいて心地よかった。
    若い時の苦悩は自分を物語に引き込み、後半の碁を打つような手の打ち方は爽快だった
    ひたすらに1つの大きな事業に全身全霊をかけるような人生は羨ましい

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    2025年05月25日
  • 月と日の后

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    同作者の「はなとゆめ」 と合わせて読んでいて良かったなと感じた。
    幼い子どもだった彰子の一生を共に見届けて、壮大なドラマを見たような気持ちになった。彰子も優れた力を持った人だったんだなぁ

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    2025年05月18日
  • アクティベイター

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    長編ながら読み応え有り。
    格闘シーンの描写が昔のハードボイルド時代の北方節を彷彿とさせて興奮度高し。
    まさかの「方」繋がり?
    義兄弟のシリーズ化求む。

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    2025年05月15日
  • 天地明察 下

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    こうして読み終わってみると、本作は終わり方や終盤の展開を決めてから全ての構成を固めたのではないかと思えてしまう。それ程までに終盤に至る展開は美しく、且つそこまでに春海が経験した諸々が生きていると思える


    上巻ラストにて気持ちの良い「明察」が出たのだから、続く下巻は改暦に向かって気持ち良い展開が続くかと思いきや、その道中は何もかもが苦行の如く難事ばかりというのは驚きだったり
    でも、考えてみればそれまで当然のように使われていた暦を否定して新たな暦を制定するとなれば、それこそ天が牙を向くかのような反発が起きるのは当然と言えたのか
    勿論その難事に春海一人で立ち向かったわけではない。事業を命じた保科正

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    2025年05月14日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    ボイルド&ウフコックコンビの事件が読める。ヴェロシティにおける時系列は不明だが、2人のキャラはスクランブルに近い気がした。ボイルドは体温低めだし、ウフコックはダンディ。笑

    そしてアノニマスに繋がる短編!新キャラも沢山出てきてワクワクしました。
    にしても敵サイド多すぎんか?都市の闇が底無しすぎて、これをどうにかするの無理じゃないか?
    現在もシリーズ連載中なのが納得の情報量の多さだった。ウフコック、どうなっちゃうの…。

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    2025年05月13日
  • はなとゆめ

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    中宮定子に仕えた清少納言の、美しく切ない物語。
    平安時代の空気に包まれて、私もひとときの夢を楽しんだ。

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    2025年05月13日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    原作の解像度がすごい上がります。ファンなら必読必須です!山口一郎さんやn-bunaさん、野口総一さん等とのインタビューは新しいことも知れてとても読んでて楽しかったです。この世界は最低と言うには魅力的すぎるッ!!

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    2025年05月09日
  • 冲方丁まるごと試し読み合本 1996‐2016【作家デビュー20周年!合計1000頁超!】

    購入済み

    大ボリューム

    作者冲方丁の幅広い分野の作品の前端部分を集めた作品集である。とにかくSF ラノベ 時代物と対象分野が幅広く作品数も多いので大変なボリュームになっている。改めて読み返してみると、ばいばいアースから始まりマルドゥックスクランブルで頂点を迎えるSFものが私には一番しっくり来る。

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    2025年05月03日
  • ばいばい、アースI 理由の少女

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    専門用語が少し独特でとっつきにくさは初めこそあったが、読んでいくと寧ろクセになる。
    ベルの旅路を見守っていく。

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    2025年04月26日
  • アクティベイター

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    中国の最新鋭ステルス爆撃機が羽田空港に着陸したと思ったら、パイロットが「核が積んである」と衝撃的な言葉を発します。

    登場するのは、警察庁(警備局)、警視庁(羽田空港署)、防衛省(防衛装備庁)、経済産業省、法務省(出入国在留管理庁)、外務省の面々なのですが、それぞれに癖アリ。しかも、協力して事に当たるというよりは、それぞれの組織益が目的なので、裏をかきあうという・・・。

    そしてもう一つ、アメリカ(在日米軍)がここに出てきます。これは本当に黒子ですね。

    話は意外に複雑です。そして、ポリティカルサスペンス化と思いきや、意外にそうでもないかも。アクションサスペンス要素の方が強いかも。

    話的には

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    2025年04月24日