冲方丁のレビュー一覧

  • 骨灰

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    ネタバレ

    工事が終わらない渋谷の地下を巡るホラー。
    絶対ないとは言いきれない感じがさらに怖い。

    光弘の周囲で起こる怪異、怪異に巻き込まれ変化していく感じ、周囲が蝕まれることへの恐怖…どれも絶妙でとてもおもしろかった!

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    2025年09月24日
  • アクティベイター

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     面白かった〜!
     息もつかせぬアクション、アメリカ、中国、ロシア入り乱れての亡命劇。日本の中も一枚岩ではなく、主人公の真丈と義弟のバディが離れた場所から真相を解き明かし、二人にとっての「勝利」を模索していく。サスペンス部分もしっかりしているし、亡命もミグ25事件を下敷にしているので違和感なく読める。冲方丁の真骨頂。

     とはいえ、長編、しかも昨今のラノベとは違って、難解な単語も平気で混ざった文章、とっつきにくい人も多いのでは。参考文献の数の多さは、それだけ小難しい文章を理解した証。
     だが、それがいい。事件が離れた場所で同時進行、義弟の方では頭脳戦メインで、主人公の方では肉体派のおはなしあい

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    2025年09月22日
  • 骨灰

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    まさかこんなに面白くなるとは思いもしませんでした。めっちゃ面白かった〜
    最初は建築現場で起きた異常に対応する可哀想な社員の話なのかな?と気が載らなかったけど、原さんが出てきて、謎の空間とは?となった瞬間に一気に面白くなりました!そこからノンストップで祟りについて描かれていき、全体像がわかる頃には物語は終盤に…でも全然飽きなくて、主人公の光弘を応援しながら読み切りました。
    お化けっていうよりは祟り的な怖さ。ホラー好きにはおすすめです!

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    2025年09月17日
  • 天地明察 上

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    「渋川春海-貞享暦」高校受験の時に中身を理解せずこの2単語を紐付けて覚えましたが、小説のテーマになるどころか本屋大賞まで受賞されるほどだったとは。。何も知らない中で読み始めたけど、春海の魅力に引き込まれる上巻でした。下巻が楽しみすぎる。早速読み始めます。

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    2025年09月13日
  • 骨灰

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    渋谷再開発と言えば東急。主人公の勤務先は東急をイメージしたのかなあなんて、ストーリーと関係ないところで、まず思いました。序盤は得体の知れない怖さからくる居心地の悪さを感じました。こういうよくわからないものが、自分の家に入ってきたらと思うと、読んでいても人ごとではない気がします。途中からは、家だけでなく、家族、本人にまで影響を及ぼしと、先が気になる展開に!だんだんと生活が壊されていく様子が怖いなあと思いました。

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    2025年09月13日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    建物にまつわるホラー小説。面白かった

    主人公は建築関係者
    施工中のビルの地下に謎のスペースを発見
    その中には人が鎖で繋がられており助けてしまう
    ただそれは触れてはならない"贄"であった

    土地の呪いに触れどんどんおかしくなる主人公に、リアリティがあって恐ろしかった
    明らかにおかしいことをどんどん受け入れていく姿や贄の由来など、自分たちの生活でも起こりえそうな設定や状況に引き込まれた

    最後の展開だけ、強引にハッピーエンドに持っていったように感じてしまい、個人的には不満だったので星4にしましたが、他人に勧められる本です

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    2025年09月11日
  • 骨灰

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    なかなか面白かった。東棟、どう見てもスクランブルスクエアやん。

    ホラーの醍醐味というか、それを文学たらしめている所以として、名もなき弱者の声を可視化するという点がある。近頃は田舎ホラーや実話怪談にたびたび他者への差別的なまなざしが見られることについて盛んに指摘がされており、わたしもその点は多くのホラー好きが認識すべきだと思うが、一方、おおっぴらに声を上げることがかなわない存在の苦しみや悲しみを掬い上げることができるのもまたホラーなんだよな。

    本書はこうした名もなき弱者の犠牲を描き出しているわけだが、建物の建設にともなう祭祀というモチーフを使いながら、再開発に浮かれる都会の大企業とその陰でひ

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    2025年08月28日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    冲方丁さんの作品は初めて読んだ。
    主人公バロットの心情の変化がとてもリアルに描かれ、大人向けな描写もありつつ、しっかりとしたSF的な設定が盛り込まれており、読み応えがあった。

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    2025年08月20日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    おもしろかった

    途中まで登場人物がごちゃごちゃになりがちだったけど、読んでるうちに何とか区別できるようになった。
    もやっとする奴は一刀両断されるし、キャラに変に裏切られることもないし、読後感も後味悪くなくてよかった。

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    2025年08月19日
  • マルドゥック・アノニマス 3

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    ネタバレ

    ウフコックたちが対抗勢力を作り、クインテットと戦う様子。
    自分を抑え続けたブルーの最期がとく泣ける。あと、レイ・ヒューズがめっちゃかっこいい。

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    2025年08月17日
  • マルドゥック・アノニマス 2

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    ウフコックから見たハンターたちクインテットの勢力拡大の様子。この巻ではハンターがともかくかっこいい。映画とかで見たい。

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    2025年08月17日
  • マルドゥック・アノニマス 1

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    何年か前に読んでいたが、最新刊まで追いつくために再読。最初はクインテットの登場とイースターズオフィスの現メンバーの紹介という感じ。

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    2025年08月17日
  • 天地明察 下

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    春海の偉業だけでなく、保科正之などの偉業も理解でき、日本史の授業の際に覚えた人物像に奥行きが生まれたように感じた。史実とは一部異なるとは思われるが、歴史的偉業を熱量をもって読めるため、個人的には好きなタイプの小説だと思った。

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    2025年08月14日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    初読。じわじわ捲られていく真実(かも知れない)、狂気と現実を行き来する主人公、謎のままの地下、カタルシスかと思いきや、現実の虚いの中に都会はある。地鎮祭の意味も考えさせられる。神が祟るのに理屈はないとは、最近読んだ本もそうだった。

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    2025年08月04日
  • 骨灰

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    面白かったー!
    前半はゾクっ、ビクッとなって夜読むのは少し怖かった…
    後半にかけてどんどん不穏な感じになり、見えないものが迫り来る恐怖にかられた…
    心臓がバクバクしていた。
    最後までハラハラドキドキしながら読めた作品。暑い夏だからこそ少しひんやりと感じるホラー小説もたまには良いかも?と思えた。

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    2025年07月27日
  • 天地明察 下

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    大人になってから細々と宇宙の勉強をしており、その過程でこの本を知った。
    テキストの中では渋川春海が改暦をしたという簡単な説明でしかなかった部分が、壮大な物語となって現れたことでこの改暦がいかに凄いものであったのかを、実感を伴って感じることができた。

    人生のすべてをかけて、何かを成し遂げるということが、私にもできるだろうか。

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    2025年07月27日
  • 攻殻機動隊小説アンソロジー

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    攻殻機動隊SAC前後の世界観に幅と厚みを加えてくれる良作

    わがままを言ってよいのならテーマを決めてみるとよかったかな!

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    2025年07月26日
  • 骨灰

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    今年も夏はホラー!第一弾!いつも夏のホラーを読むのに迷いに迷いますが、今回もいつも大変参考にさせて頂いているTomoyukiさんのコメントに大変興味をそそられ迷う事なく著書を手に取る事が出来た!Tomoyukiさん、いつも素晴らしいコメント感謝致します。

    著書を読み始めると不思議?恐怖?の世界観が、非常に面白くドンドン先が気になって読み進める。
    しかし何処かで、この世界観何かな?と考えてみるとパッと浮かび上がる。「呪術廻戦」の呪いや呪物、両面宿儺が出てきそうな展開も、楽しませてもらう。

    また、主人公の松永光弘が変わっていく様子に、「しっかりしろ!」「なんでそうなるかな?」「解れよ!」等いつ

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    2025年07月11日
  • 骨灰

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    1日で読み切ってしまった。序盤から恐怖でドキドキが止まらず、主人公が狂ってることが明らかになった中盤以降は痛々しさでやめてくれ、、と思いながら頁をめくる手が止まらなかった、、
    祟り、因縁、もちろん科学的ではないが現代でも祭祀は残ってるし、日本人のDNA的に何となく感じてしまうのだろうか。
    「拝み屋」が工務店の体をなしてるのとかよく考えたというか、実は現実にあるのかもしれない?

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    2025年07月11日
  • アクティベイター

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    羽田空港に中国のステルス爆撃機が飛来。パイロットは女性で、おまけに核兵器を積んでいると言う。

    外交、政治、警察に自衛隊。アメリカ、中国、韓国にロシア。いろんな国のいろんな(表と裏の)組織の思惑が絡み合って、さて、どうなる?

    マルドゥック・スクランブルのSFの要素を抜いて現代の東京を舞台にしたらこんな感じかも。

    タイプは違えど互いを信頼している義兄弟の関係がなかなかにエモいのでした。

    シリーズ化しないかなー

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    2025年07月10日