冲方丁のレビュー一覧

  • 骨灰

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    まさかこんなに面白くなるとは思いもしませんでした。めっちゃ面白かった〜
    最初は建築現場で起きた異常に対応する可哀想な社員の話なのかな?と気が載らなかったけど、原さんが出てきて、謎の空間とは?となった瞬間に一気に面白くなりました!そこからノンストップで祟りについて描かれていき、全体像がわかる頃には物語は終盤に…でも全然飽きなくて、主人公の光弘を応援しながら読み切りました。
    お化けっていうよりは祟り的な怖さ。ホラー好きにはおすすめです!

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    2025年09月17日
  • 骨灰

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    渋谷再開発と言えば東急。主人公の勤務先は東急をイメージしたのかなあなんて、ストーリーと関係ないところで、まず思いました。序盤は得体の知れない怖さからくる居心地の悪さを感じました。こういうよくわからないものが、自分の家に入ってきたらと思うと、読んでいても人ごとではない気がします。途中からは、家だけでなく、家族、本人にまで影響を及ぼしと、先が気になる展開に!だんだんと生活が壊されていく様子が怖いなあと思いました。

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    2025年09月13日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    建物にまつわるホラー小説。面白かった

    主人公は建築関係者
    施工中のビルの地下に謎のスペースを発見
    その中には人が鎖で繋がられており助けてしまう
    ただそれは触れてはならない"贄"であった

    土地の呪いに触れどんどんおかしくなる主人公に、リアリティがあって恐ろしかった
    明らかにおかしいことをどんどん受け入れていく姿や贄の由来など、自分たちの生活でも起こりえそうな設定や状況に引き込まれた

    最後の展開だけ、強引にハッピーエンドに持っていったように感じてしまい、個人的には不満だったので星4にしましたが、他人に勧められる本です

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    2025年09月11日
  • 骨灰

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    なかなか面白かった。東棟、どう見てもスクランブルスクエアやん。

    ホラーの醍醐味というか、それを文学たらしめている所以として、名もなき弱者の声を可視化するという点がある。近頃は田舎ホラーや実話怪談にたびたび他者への差別的なまなざしが見られることについて盛んに指摘がされており、わたしもその点は多くのホラー好きが認識すべきだと思うが、一方、おおっぴらに声を上げることがかなわない存在の苦しみや悲しみを掬い上げることができるのもまたホラーなんだよな。

    本書はこうした名もなき弱者の犠牲を描き出しているわけだが、建物の建設にともなう祭祀というモチーフを使いながら、再開発に浮かれる都会の大企業とその陰でひっそりと暮らすホームレスたちを対比させていてじつに巧いなァ。最後のところで、主人公の松永が日常の平和な暮らしを続けるためには、犠牲となった人々を見ないようにするしかないというのも、皮肉が効いている。

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    2025年08月28日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    冲方丁さんの作品は初めて読んだ。
    主人公バロットの心情の変化がとてもリアルに描かれ、大人向けな描写もありつつ、しっかりとしたSF的な設定が盛り込まれており、読み応えがあった。

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    2025年08月20日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    おもしろかった

    途中まで登場人物がごちゃごちゃになりがちだったけど、読んでるうちに何とか区別できるようになった。
    もやっとする奴は一刀両断されるし、キャラに変に裏切られることもないし、読後感も後味悪くなくてよかった。

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    2025年08月19日
  • マルドゥック・アノニマス 3

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    ネタバレ

    ウフコックたちが対抗勢力を作り、クインテットと戦う様子。
    自分を抑え続けたブルーの最期がとく泣ける。あと、レイ・ヒューズがめっちゃかっこいい。

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    2025年08月17日
  • マルドゥック・アノニマス 2

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    ウフコックから見たハンターたちクインテットの勢力拡大の様子。この巻ではハンターがともかくかっこいい。映画とかで見たい。

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    2025年08月17日
  • マルドゥック・アノニマス 1

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    何年か前に読んでいたが、最新刊まで追いつくために再読。最初はクインテットの登場とイースターズオフィスの現メンバーの紹介という感じ。

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    2025年08月17日
  • 攻殻機動隊小説アンソロジー

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    攻殻機動隊SAC前後の世界観に幅と厚みを加えてくれる良作

    わがままを言ってよいのならテーマを決めてみるとよかったかな!

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    2025年07月26日
  • アクティベイター

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    羽田空港に中国のステルス爆撃機が飛来。パイロットは女性で、おまけに核兵器を積んでいると言う。

    外交、政治、警察に自衛隊。アメリカ、中国、韓国にロシア。いろんな国のいろんな(表と裏の)組織の思惑が絡み合って、さて、どうなる?

    マルドゥック・スクランブルのSFの要素を抜いて現代の東京を舞台にしたらこんな感じかも。

    タイプは違えど互いを信頼している義兄弟の関係がなかなかにエモいのでした。

    シリーズ化しないかなー

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    2025年07月10日
  • 月と日の后(下)

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    淡々と物語が進んでいく様は、上巻同様に小説というよりは歴史の教科書を読んでいるようでした。
    それでも、この時代の火や怨み、祈りや出家に対する想いには興味深いものがありました。

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    2025年06月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • アクティベイター

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    冲方さんのライフワークである『マルドゥックスクランブル』シリーズで展開されているようなハードSFのノリを、
    現代の東京を舞台に展開してみせたような感じかな。
    大変よく調べられていると思うし、アクションシーンの描写はめちゃめちゃ凝っていて素晴らしい。
    なんだけど、さすがにリアリティの面で物語の設定や展開、さらには事件の動機にも無理があるのではなかろうか。
    あと主人公の1人が不死身すぎて、いま一つハラハラドキドキ感が高まらないのもマイナス点。

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    2025年06月14日
  • 十一人の賊軍

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    戊辰戦争の新発田藩の史実にフィクションを加えた小説。
    信用できない身勝手なサムライ達に翻弄される「賊軍」が哀しいが、彼らの個性的な活躍に痛快感もある。
    舞台が半年前に読んだ司馬遼太郎の「峠」と近い。「峠」の方で交渉を駄目にした新政府軍の岩村精一郎がこの小説でも登場するが、やはり好ましくない性格で描かれている。

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    2025年06月14日
  • 月と日の后(上)

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    ネタバレ

    内裏の生々しい政権争いに巻き込まれた女御たち、一条天皇と言えば定子と彰子、この物語は彰子を主人公として語られており、この本で初めて紫式部が彰子の女房として就いていたのを知って衝撃を受けた。また、同時代の清少納言の名前までもが登場するのでどういう背景で二大作家が書き物をしていたのかが窺える。
    また藤原道長と彰子と言えば、少年陰陽師を思い出し、安倍晴明が出てくると豪華絢爛な時代だったんだなぁと笑
    それにしてもこれだけ私利私欲が渦巻く後宮で女の戦いが繰り広げられていると呪詛も実現していたのかもって思ってしまう。そんなこんなで12歳から内裏に入内して数年、彰子がようやく懐妊したところで上巻終了。
    ハードカバーからの文庫本化で加筆修正があったらしいのでいいタイミングで文庫本が読めたわ。

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    2025年06月09日
  • マルドゥック・アノニマス10

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    『マルドゥック・アノニマス』も第10巻。
    え?10巻!?と驚きです。
    もう10年もこの物語は続いているのか。しかも、発表から考えるともっと長く――。

    1年に1巻ペースの刊行なので、いつもストーリーを忘れている。“最初から読み直した方が……”といつも思うのだけど、そのまま読む。

    今回はここ数巻と違った感想(たぶん)。
    この物語、終わるの!?と。終わる気がしない。いまどの時点にいるのかまったくわからなくなった。まだ序盤かもしれないし(それはないだろう)、中盤かも、終盤かもしれない。どの時点と言われても、納得してしまう。

    ただひとつ、ウフコックの物語の終わりは見えてきた(ように思う)。
    まだまだ予断を許さない展開が続きそう。

    『SFマガジン』で連載を読んでいる人とは、絶対、感想が違うのだろうな。
    読書に対する時間の進み方が違うから。

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    2025年06月09日
  • 月と日の后(上)

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    最初の章は、小説というより史書を読んでいる感じがしてよく分からない……っていう印象だったけれど、章が変わって紫式部が登場してからは俄然面白くなってきた。下巻にも期待です。

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    2025年06月06日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    集団自殺をするために廃墟に集まった12人のティーンたち
    しかし集合場所には13人目がすでに死んでいて…?

    見ず知らずの死体を巡り、"集い"に参加した少年少女たちが疑心暗鬼に討論を進めます
    場を混乱させる犯人が複数挙がるも理解が追いつかなくて苦労しましたが、ティーンらしい(?)支離滅裂な理論や感情的な紛糾、自己中心性がおもしろく、意外と12人の特徴も覚えられました
    最後も不安定さの残るティーンならではの展開で納得のいく終わり方でした
    大人だったらこうはいかなかっただろうな

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    2025年05月25日
  • 月と日の后

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    同作者の「はなとゆめ」 と合わせて読んでいて良かったなと感じた。
    幼い子どもだった彰子の一生を共に見届けて、壮大なドラマを見たような気持ちになった。彰子も優れた力を持った人だったんだなぁ

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    2025年05月18日