冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、同じような考え方の本ばかり読んでいる気がすることがあります。
SNSを開けば興味のある情報が流れてきて、居心地はいい。でもその一方で、少しずつ視野が狭くなっているのかもしれない。そんな時に読んだのが、冲方丁さんの『サタデーエッセー 冲方丁の読むラジオ』でした。
本書は、NHKラジオで長年語られてきたエッセーをまとめた一冊です。一話ごとは短いのですが、社会や文化、言葉、人との関わりなど、身近なテーマを通して物事を違う角度から眺める面白さを教えてくれます。
この本の魅力は、何かの答えを与えてくれることではありません。むしろ、「本当にそうだろうか?」と立ち止まって考えるきっかけを与えてくれるところにあります。
読んでいると、「あの本で読んだ話と繋がるな」「以前考えていたことが別の形で語られているな」と感じる場面が何度もありました。まるで冲方さんと雑談しながら、自分の考えを壁打ちしているような感覚です。
読後に残ったのは、世界の見方は一つではないということ。そして、自分とは違う視点に触れることの楽しさでした。
冲方丁さんの作品が好きな人はもちろん、最近少し考え方が固くなっているかもしれないと感じる人にもおすすめしたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
凄まじい小説。よーこんなん書いたなと思うほどハチャメチャ。冲方さんだからこそ書く事が出来たトンデモ小説。
幻魔大戦とリプレイとモンストをかき混ぜて鍋でごった煮した様な変態小説。ライトノベルだから一気読み出来るんだけど登場人物が多過ぎて覚えきれないところにクライマックスが到来するから誰が誰だか判らない。印象に残ったのはヘイルメアリーだけ。もちろんプロジェクトヘイルメアリーのお陰。そしてご本人の姿態が巨大なイカだから。図鑑の頭足類そのままの絵姿(つまり脚が上)で歩いているらしい。
見たい!ヘイルメアリーだけでも!
その他にもキャラが立った登場人物ばかりでした。
もうちょっと落ち着いた話にして長編にすればもっと面白いんじゃ無いかな。話の内容は凄くテンコ盛りだから。 -
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冲方丁最後のライトノベルと銘打って始まった「テスタメントシュピーゲル」から幾年か。原作とはいえ、再び冲方丁全開のファンタジーが読めるとは思いもいませんでした。
なんかもう、全部盛りって感じのファンタジー。主人公は女吸血鬼で婚約者を失っていて、その婚約者は大魔王の腹心で、大魔王亡き後に親友と世界の命運を賭けた戦いを繰り広げていてました、と云々カンヌン。恋人の帰りを待つ主人公が、彼の遺志を継いで戦い続けている、ということなんですが、まあ面白いです。
こういう舞台の物語が好きで育ってきたので、幾つになっても好きは好きです。
ヨーロッパの多神教と一神教の戦争みたいなことも絡んでくる世界設定で、どんだけ風呂敷広げれば気が済むの?ってぐらい盛っていると思います。
物語は始まったばかり。おバカサキュバスとかで息抜きしつつ、敵方の幹部登場させて、親玉の真意は計り知れない、という導入でした。
10代の頃にも取ったかのようなワクワク。久々に感じましたよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ戊辰戦争。新政府軍と旧幕府軍が対立するさなか、城内が戦場にならぬよう苦心する新発田藩。藩の生き残りをかけた選択は、城内にいる旧幕府軍が去った後に、新政府軍を受け入れるというものだった。
そのため、旧幕府軍が去るまで、新政府軍を足止めする為に10人の罪人と1人の武士が藩の命令により古い砦を守る壮絶な戦いを繰り広げる。
勝てば無罪放免。負ければ死。
人数が多いなぁ〜分かるかなぁ〜と心配していましたが、全然大丈夫でした。
罪人達のキャラクターと能力が際立っていて、のめり込んでしまいました。
無茶苦茶で極悪な罪人達なのに、愛着さえ湧いていました。
この過酷で残酷な戦いの中では武士の矜持など、本当に馬鹿馬鹿しく感じてしまいました。 -
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ネタバレ血契のアナスタシア
絵はいい。100点ではないが、構図とかもかっこいいの多い。
内容はファンタジーの世界観の専門用語が多いが、なんとなくの理解で読み進めていいか?
アナスタシア、今婚礼の儀をすると狙われるので指輪は渡せない。
必ず帰ると約束して、しばしの別れ。ドラクレシュティと。
アナスタシア、メガネをかけ、公務員生活。
公園のトイレに豚の頭部。鉄格子の印。
ファシストの『女は働かず家にいろ』という嫌がらせ。
ローザ、夫から暴力。
ミルチャ、オッドアイ。剣でローザを操る。
ミルチャ、仲間に。
アナスタシア、ローザを、取り返しに乗り込む。
風の精の指輪で相手を吹き飛ばす。
影潜りの衣で姿を隠す。
オッドアイの男の正体、ケットシー。
灰燼の緋剣 レイヴアティンり
アナスタシア、大魔王の眷属(ヴァンパイア)。
グレンガモン。大魔王の双璧をなす臣下。
命を吹き込まれた柱、ドリス。
サキュバスのリリーニャ。
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Posted by ブクログ
保科正之の命を受け、改暦事業の総大将に任じられた春海。
想像を絶する苦難が春海を待ち受けていた…
改暦の真となる、授時暦が…
そんな春海を関孝和が、えんが…
長く果てしない改暦に向けての春海の旅だった…
授時暦の誤謬により改暦がならなかった春海の落ち込みようは見ていられなかった…
本当に真面目で誠実な人間だった。
そんな春海をえんが…
えんとまた巡り会うことができるなんて。
初めて会った春海にあった関は、会うなり、春海を罵倒する、関なりの優しさだった。
えんや関、安藤、山崎闇斎…に支えられ、再び春海は改暦に向けて動きだす。
時間は人を変える。
最後の最後、春海は正攻法ではなく、根回し、外堀から埋めていく、改暦に向けて…
正之の、光圀の、大老・酒井の、建部の、伊藤の想いが春海によって成し遂げられた。
斬った、殺したのない時代小説だった。が、春海の『改暦』に賭ける想いに熱くなった。
春海を支えるえん、よかったな。
えんは大変だったと思う、改暦に没頭する春海だけに。ひとりですべてを担っていたんだろうから…
もう少し2人のことを書いてくれてもよかったのに。
同じ日に亡くなるなんて、なんと仲のよい。