冲方丁のレビュー一覧
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勝海舟と西郷隆盛にスポットを当てた冲方丁の歴史小説。冲方丁が好む主題としては「継承」があるが、本作では二つの継承が掲げられている。一つは江戸という大都市の継承、ひいては日本という国の継承である。
現代の日本を語る上で、江戸城の無血開城は一つの大きなターニングポイントと言えるだろう。仮に首都を巻き込んだ市街戦を行った場合のダメージは筆舌に尽くしがたい。その結末は理解した上で、ヒリヒリとした交渉劇を描く筆力は流石である。
もう一つの継承は西郷隆盛の記憶を継承することであろう。西南戦争で散った西郷であるが、軍歌『抜刀隊』で「古今無雙の英雄」と評される、紛うことなき英雄である。朝敵となって尚ここま -
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表紙は緋色の地色に了助その人。
毬栗頭の少年 年は十三、四か。
真っ黒い羽織に、分厚い草鞋、
妙に迫力があった。
好い顔立ちをしていた。浮世絵の若衆じみている。
不(うてな)と刻まれた黒の木剣を肩にかけてる立姿。
別丁扉に蘇芳色で、人間三人を串刺しにした剣樹。
装画 井筒啓之 装丁 城井文平
天地明察・光國伝・剣樹抄 光國三部作?
私は、この本の光國が一番好き。
……黙る了助の前で、光國が屈み込んだ。
「逃げなくともよい。お前は手柄を立てたのだ。胸を張れ。立派な働きであったぞ」と
了助が、二度も父親を失ったので、またいなくなるのが嫌だ、一人でいい、と
頭を下げた。寺で習った礼儀 -
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3巻も読んだのですがド派手に味方陣営が負ける話、というイメージで4巻。ようやく、ようやくバロット登場。
ウフコックや博士はバロットを巻き込みたくなかったのは分かるけど、読者としては彼女と彼女のパートナーとしてのウフコックの活躍を期待していたので巻き返しの展開が楽しい。
というかイースター側がずっとクインテットにくっついていたのが今一つ理解できなかったというか。ホスピタルの巡回バスが来たらそっちを追跡・調査対象に変更した方が黒幕がわかってよかったんじゃないかなぁと個人的には思ったり。あの時点ではハンター達も踊らされていたゲームの駒の一つだったわけだし。
随分オカネかけてエンハンサーを大量生産 -
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ふらふらと本屋さんで物色してたら飛び込んできた「ばいばい、アース」のコミカライズ。購入即決。
こういうことあるから、本屋さんでぶらりするのは楽しい。ステイホームの大きい味方です、読書。
小説の方は、15年ぐらい前かな?に読んでいるのですが、世界観に馴染むことが難しくて。独特の言葉使いが、この世界を構築しているのですが、そこに馴染むことができないというか。ここに馴染むことができれば、この世界へと没入することができるのに、なぜか飛び込むことができない、というもどかしさを感じて読み進めた記憶。
物語通してベルが感じてゆく、世界との距離、阻害感や孤独感。小説世界に飛び込めない、飛び込みきれないとい -
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戦国時代を駆け抜けた有名無名六名の武将を、それぞれの視点で描く短編連作ながら、全てが繋がっている完成度と緻密さ、何より全作品の説得力に圧倒されました。
以前、別の本で「白き鬼札」を読んだ時には、光秀が本能寺の変に至るまでの心境の変化にかつてなく納得し、その光秀像が自分の中で最も腑に落ちると思っていたのですが……この本に収録されている他の五編についても、同様の衝撃を感動を覚えました。
信長や光秀と言った智将で知れた人物は言わずもがな、一般的なイメージでは暗愚や凡庸な小者として描かれがちな武将たちも、この本では皆、類まれな頭脳と高い理想の持ち主として登場し、それぞれの信念を曲げることなく、智 -
購入済み
重
ものすごく重いテーマ。
事件性があって推理小説のような要素もある。
犠牲者である子どもたちに,我々大人は何ができるか。
みんながみんな,自分のことで必死になる社会。
未来のある彼らこそ,無条件で守らなければいけない宝であるというのに。