冲方丁のレビュー一覧
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ネタバレ・「マルドゥック・スクランブル"104"」
銃が嫌いな少女とウフコックの交流。バロットとは違う芯の強さがある少女が格好よかった。ボイルドは捜査官時代でも、ボイルドそのものだった。
・「マルドゥック・スクランブル"-200"」
ローズとウィル、どちらもなんだか切なくさせた。ボイルドがちょっと格好よいことを言うのが衝撃だった。
・「Preface of マルドゥック・スクランブル」
事件に遭う前のバロットとウフコックの心理描写がすごい描かれていて、マルドゥック・スクランブルをより深くしている作品。
・「マルドゥック・ヴェロシティ」
バロットとボイルドの最終決戦時のボイルドが忌野際に見た光景。いろいろ過去が描かれており面白かった。
・「マルドゥック・アノニマス"ウォーバード"」、「Preface of マルドゥック・アノニマス」
次回作らしい、「マルドゥック・アノニマス」のプロローグ。バロットに加えて新たに増えた、ドクター・ウフコック側の人物や、街の黒幕、ウフコックの今後など、早く読みたくさせる物語二つだった。 -
Posted by ブクログ
1巻で自分に仕込まれた期待を裏切らず、それどころか何倍にもなって返してもらったような満足感。
原作未読なので先を知らずに読んでいるから余計だと思うのですが、1巻での前向きな方向性から一転して、かなり落ち込む春海が見れます。まさにどん底。
その落ち込みの顛末はやはり読んでいただきたい部分なので書きませんが、晴海という人間をより味わい深くしている展開であることは間違いないです。
そんなこんなでますます原作を読みたくなってきているのですが、ここで読んでしまうと、今味わっているこの楽しみは次巻には持てなくなるわけで…(笑)
そしてやはり、えびしさんの構図には宇宙感を呼び起こされます。キャラクターを切り取るアングルとかも含めて、この物語りに最適な方が作画をされているのだなぁと思います。
数学的であることがこれほど詩的な表現になるとは。
どちらの作者さんにとっても、かなり幸福なコラボだったことでしょうね。
今巻の表紙も、構図・色使い・質感、すべてがとてもよかったです。
1巻ではヒロインというよりちょっと小姑っぽかった「えん」が、晴海との関わりが深まるに連れ、かなり可愛くなってきました。
自然と顔だちも可愛く見えてくるので不思議です。
次巻ではそろそろ関さんのお顔も拝見したい…。 -
Posted by ブクログ
本屋でみかけて表紙買い。
原作が冲方 丁さんだし、表紙の絵柄も好きなので外れはなかろうと思いましたが、外れどころかむしろ大当たりでした。
世界観にぴったり寄り添うような風合いの絵柄が好感度絶大ですし、ところどころさしはさまれる登場人物の「独り言」がほっこりと面白いです。このあたりは作画担当の槇 えびしさんの技量が素晴らしいですね。
ときどき宇宙感のある3Dっぽい空間の構図があるのですが、それが見事に和風の絵で表現されているのには惚れました。素晴らしい。
物語の続きが気になるのですが、原作を未読なので原作を読んでしまうとマンガのネタばれになるジレンマが…。
ある程度進んだら原作も読みたいです。積読決定。
それにしても、最近特にこういう日本“文化”のネタのマンガが素晴らしく粒ぞろいですね。少年・少女・青年問わず、昔から妖怪ものとかは多いと思いますが、文化に焦点を当てたものがとても面白いです。
少し前だと緋の纏、最近だとちはやふる、ましろのおと、ぴんとこな…
これまでは少女漫画に多かった気もしますが(私が知らないだけかな)、少年向け青年向けでもどんどん出てほしいです。というか、すでに出ているなら凄く読みたいです(笑) -
Posted by ブクログ
第二部は一気読み。
前巻からその兆しがあった通り、当巻ではボイルドの深層を丁寧に描いていた。それは、もちろんバロットとの対比であり、彼女があるべき姿を暗に滲ませてもいた。
動かざる過去に対してどう立ち向かうか。
まだはっきりとした見解は出せていないが、バロットとシェル、そしてボイルドともにその姿勢は異なる。
過去を正面から見つめ、克服しようとするのがバロットだとすれば、過去の忘却という逃避に走ったのがシェルであり、過去に取り憑かれたまま身動きがとれていないのは、実はボイルドなのかもしれない。
何れにせよ、そういった主要人物の深層に止まらず、あらゆる面で丁寧に、解りやすく描写を心掛けていることが、この作品の大きな魅力だと思った。
一部は活動の高揚感。二部は思考の刺激。三部はどうなるんだろう。楽しみだ。
ー3rdへ続く