あらすじ
身のうちに病を飼い、未来を望まぬヤクザ「藤堂」、記憶を喪い、未来の鍵となる美少年「穂」、未来を手にせんとする男「沖」、沖と宿命で結ばれた異能の女「蛭雪」、未来を望まずにはいられぬ少年「誠」、誠と偶然で結ばれた異能の女「戊」――縁は結ばれ、賽は投げられた。世界は、未来は変わるのか? 本屋大賞作家、冲方丁が若き日の情熱と才能をフル投入した、いまだかつてない異形のエンタテインメント!!
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身のうちに病を飼い、未来を望まぬヤクザ「藤堂」、記憶を喪い、未来の鍵となる美少年「穂」、未来を手にせんとする男「沖」、沖と宿命で結ばれた異能の女「蛭雪」、未来を望まずにはいられぬ少年「誠」、誠と偶然で結ばれた異能の女「戊」―縁は結ばれ、賽は投げられた。
いろいろな人物や舞台設定、背景や組織を作った割にはあっさりと終わってしまった印象。ここまで作るならば、続編とかがあった方が話に深みが出た気がする。バトル描写とか面白かった分、残念。
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個人的にファンタジーは苦手な分野だが、これは一気に読めた。現実と非現実の境目を上手くぼかしてある気がした。
神道や陰陽道好きなら、さらに楽しめる一冊だと思う。
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ファンタジー、歴史物を読んできて、現代物。
格好良さというか、中2っぽさ全開。好きです。漢字の使い方が、かっこいいです。まあでも、これをかっこいいと思うのは、ヤンキー的な、夜露死苦的な感じがないこともないですが。
「天地明察」は、ちょっと中2っぽさは少なかったかな?
まあ、題名と初手天元とかは、ちょっといい感じか。
これを読んでいる間、古川 日出男古屋を思い出していました。とんでもない話なのに見てきたように書くところがにているのかなと思います。
この2人は凄いです。
それにしても、これが16歳の処女作。おとろしい話です。
荒い。でも、ものすごいものが埋まっている感がメチャクチャします。
これが、洗練されて、「ばいばい、アース」にもなるし、「天地明察」にもなっていくんですよねぇ。
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ゲームのシナリオライターだった冲方丁の19歳時に書かれたデビュー作というのが信じられないくらい、秀逸でパワー溢れる作品だと思います。ストーリーはファンタジー感があり、表現は細部まで力が漲っている感じ。4時間程で一気に読みました。
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私はあんまり伝奇物は好きではないのですが、冲方本なので読みました。言葉のつかい方が非常に秀逸で、ああこの作者さんは頭いいな、天才だわ、と感じさせるものがありました。表紙も獅子猿さんのイラストが素敵です。
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2010/11/11:著者のデビュー作。
ヤクザと異能者に記憶喪失とか飄々としたキャラが出てくるところは菊池秀行氏の作品に似てるかも。
暴力的な描写も多いのでそういうのが苦手な人にはお勧めできません。
やたら難しそうな単語並べたり、やや説明不足になっている部分に若いな~と思いますが、19歳でこれだけ書けるのはすごいです。
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今更説明は不要と思いますが冲方丁のデビュー作。
作者に絵の素養があるからなのか、描写がとても多彩。終盤の描写は後の「ばいばい、アース」を思わせる。一見ディテールフルで難しい小説を書くイメージがありますが、根っこは多分にエンターテインメントなんだと再認識させられる1編です。
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小難しい漢字とルビいっぱい、な感じに、同じスニーカー文庫で刊行されてたされど~シリーズを思い浮かべたけど、あそこまでの無茶苦茶な展開、無茶苦茶すぎるが故の突破力みたいなものは無かったなぁ。大賞取ったとは思えない平凡さだった気がする。
Posted by ブクログ
この作品といい他の初期作品といい、この作者の小説のスピード感にはただただ圧倒されるばかり。
独特の世界観や雰囲気も面白いと思う。
ただ、世界観やスピード感にこだわり過ぎて、あまり読者側に響いて来ない作品かなとも思う。
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ちょっと読みづらかったですが・・・この著者じゃなかったら、4つ星かな。期待値の分だけ、ちょっと辛めの評価になってしまった。これも嫌いじゃない。
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菊池秀行の正統後継を思わせる伝奇ホラーアクションだけど、これが十代で書いたデビュー作と知ってビビッた。
この作品を書くモチベーションと下地の一つは作者の暦への興味であり、それが『天地明察』に結実しているのも興味深い。
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作者読みで遡っていったが、ここまで遡るとさすがに固い。19歳という注釈付なら、確かに本作で逸材と評価されるのも納得。
その後の成長ぶりを見れば、担当者も鼻高々だろう。
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隅々まで厨二感が満載だなぁと思っていたら、これを書いた当時非常にお若かったのですね。
これを18歳で書いた、という事実は単純に凄いと思うけれど
18歳だろうと30歳だろうと小説家というくくりは変わらないのだから
そういう背景なしに読んだときに面白いかと言われたら
「別に」っていうことになる。
成熟してからの作品をひとしきり読んでからの「こういう頃もあったのね」ならいいけど、冲方丁の1冊目にコレを選ぶと大火傷。
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読んでいて「あれ?これって続き物だっけ」と巻末を調べてみたが、1冊完結モノでした。スピード感もあって魅力あるキャラクターも出てくるのだが、詰め込みすぎて勿体無いという印象。何冊かに分けてシリーズ化したら面白いのになあ。
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最初のくだり、使っている表現や小難しい漢字、なんやらずらずら出てくる登場人物。
ただししばらく進むと、その難しさのちりばめられ方に落ち着かなくなる。設定の複雑さとコトバ遊びに、メインのシナリオが見えにくくなってしまうような気がする。
登場人物たちの鮮やかな描写に情熱のほとばしりをみるが、その裏のあまりに複雑な背景設定にややひるんでしまった。
そうなると、世界に入りきれずにやや消化不良に。しかしながらまぶたに浮かぶような鮮やかな描写は捨てがたい。ぜひ、最近のこなれた世界観で比べるために、一番のヒット作を読んでみないと。
Posted by ブクログ
冲方丁のデビュー作らしい。高校生だったか?大学生だったか?やくざものにファンタジーが混じって、スケールがでかくて、世界観もそれなりなんだけど、変に難しすぎやしないかと。設定なんかに凝りたいのはわかるけど、もうちょっとシンプルな方が筋がすっきりするし。とにかく、いろいろ詰め込みたくて詰め込みすぎた感あり。なんて書いてて、「天地明察」をまだ読んでないのですが。ここからどう化けたのか?楽しみではあります。