岸本佐知子のレビュー一覧

  • 変愛小説集 日本作家編

    Posted by ブクログ

    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

    0
    2026年05月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    ・『アメリカ文学最後の秘密』と言われるルシアベルリン
    ・昔、本好きの同僚のお勧めで購入した『掃除婦のための手引書』が切っ掛けで知り、数年経って改めて読みたくなりこちらを購入
    ・彼女の人生は、経験の幅広さと苦労に特徴付けられると思う
     >1936年アラスカ生まれ、2004年に亡くなる
     >鉱山技師の父親の元各地を転々とした幼少期
     >教師、掃除婦、電話交換手、看護助手など多くの仕事を経験
     >アルコール依存症、脊柱側弯症に苦しむ、など
    ・10~40ページ程度の短編集、全19編
    ・①電話交換士、教師など自身の経験に基づくと思われる題材 x 純文学的ストーリー、②寄り添い/暖かさと突き放し/冷たさの共存、③独自の比喩表現、が彼女の唯一無二さの根源かなと思う
     >「彼はひどくゆっくりエンピツ削りをまわし、ドラムをブラシで撫でるような音を立てた。」
     >「エロイーズはそれを自然界の現象のように思い出した。小さな地震や、夏の日に吹きすぎる風のように。」
     >・・・思いつきそうで思いつかない、ありそうでなかった輝く様な素敵な表現が沢山
    ・自分の世界観が優しくリセットされる様な読後感・・・という感じかな

    0
    2026年05月19日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     機械のような人間のようなものたち十人程度の世界で展開する“おとぎ話”。ヒトラーを念頭に置いたと思しきキャラクター「フィル」による〈外ホーナー国〉の専制と、〈内ホーナー国〉への隷従・圧迫と、自国民中心主義的な偏狭を描く。
     題名に「短くて」とあるところから明らかなとおり、「フィル」の独裁はあっけなく終わる。しかし、その瓦解の原因が独裁者フィル自身の病気あるいは凡ミス、加えて、創造主による文字通りの“デウス・エクス・マキナ”であったというのは、何とも絶望的。一度生まれてしまった独裁専制政治の萌芽は、〈外ホーナー国〉〈内ホーナー国〉の内側にある力のすべてをもってしても、その成長を止められないのだ!

    0
    2026年05月16日
  • ねにもつタイプ

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    笑いがこみあげる
    奇妙な世界
    微妙に増量して文庫化
    ----------------------------------
    ゴールデンウィーク前、
    仕事が忙しくて余裕がなくて小説は読めず。
    でも読書ができないのはストレスになるので、
    エッセイを探していたときに本書と出会いました。
    タイトル買いでした。笑

    でもエッセイというよりは小話的で、
    数ページで現実的な疑問から気づいたらクスッと笑えるような不思議な着地で。笑

    通勤時間にちょこちょこ読みましたが、
    思わず口元が緩んでしまうような話も。笑

    日常の見落としがちな視点や、
    忘れてしまっているような子供時代の話から、
    面白ふしぎな世界になります。

    0
    2026年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    ウケる。読書のプロ4人があーだこーだ筋書きを予測する座談会。キシモトさんてやっぱすげー面白い人なんだな…
    本物 (?) も読みたくなった。意外とエンタメらしい。
    読後の座談会も良かった。読み方がさすがプロ。

    0
    2026年04月20日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    ヒグチユウコさんの特別表紙版がステキだったので買ってみた。登場人物のビジュが想像を絶する感じで脳内が面白い感じに。
    ブッシュ時代に描かれた作品らしいけどこれ今まさにな部分もある。

    0
    2026年04月20日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーの『罪と罰』を読まないで座談会をする、そして答え合わせ
    『罪と罰』を読んだことがある人にもない人にも面白いと思う

    0
    2026年04月04日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    凡人には逆立ちしたって思いつかないヘンテコな世界観を楽しみたいのに、どうしたって今の世界情勢がチラつく。創造主の手は何処に。

    0
    2026年03月23日
  • ねにもつタイプ

    Posted by ブクログ

    作者独自の視点で、日常に潜む不思議やユーモアが描かれている。
    私なら見逃してしまい、何事もなく通り過ぎてしまうような出来事に目が向けられていて、「こんな視点もあったのか」とハッとさせられる。

    自分でも気になったことはあったはずなのに、ここまで深く考えたことはなかったなと気づかされる場面も多い。

    なかなか他人の思考を体験することはできないが、この本は岸本さんの思考回路に入り込んでいるような感覚で読み進めることができた。

    0
    2026年03月20日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

     ルシア・ベルリン(1936-2004)は米国の短編作家で、存命中に大きな評価は得られず、没後10年を経て米国版『掃除婦のための手引き書』(43編収録)が再評価につながったとのこと。
     邦訳が岸本佐知子さん。日本では分冊発行され、日本版同書(24編収録)未収録の19編を、別タイトルで刊行したのが本作だそう…。またやっちまいました泣、第2弾から読むヤツ!

     北米や南米を転々とし、3度の結婚・離婚、4人の息子を単身で育て、職業も教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などを経験。アルコール依存症に苦しむなど、波瀾万丈で濃い人生だったようです。
     作品と著者の経歴は無関係でしょうが、経験は大きく影響を与えるでしょう。彼女の多くの短編小説の大半は、自身の体験に根ざした小説とのこと。

     なるほど主人公の職種を始め、内容は自伝と創作の境界が曖昧で、それ故か人物像や情景がリアルに立ち上がります。作りものではない人間の性(さが)や生きることの過酷さが凝縮され、熱量が直に突き刺さる印象です。

     飾らない言葉や筆致…孤独や病気や死が身近、湿り気のない乾いた土地の匂いを中心に、文体の簡潔明瞭さ、ユーモアセンスが(良い意味で)特異で、不思議な余韻を実感するも、個人的な好みで評価を下げてしまいました。

    0
    2026年02月22日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    空想の極小の国同士の政治的扇動や争いを描いた寓話。短いのですぐに読めました。あらすじ通りの内容で、想像以上ではなかったです。タイトルが秀逸。

    0
    2026年02月14日
  • ねにもつタイプ

    Posted by ブクログ

    楽しく読めるエッセイでした。
    翻訳家として活躍する著者の、日常に潜む
    ちょっと気になることに対して、鋭い目線を
    送っています。
    岸本さんの翻訳作品も読んでみたいです。 

    0
    2026年02月05日
  • 話の終わり

    Posted by ブクログ

    今は別の男性と暮らす女性が、かつての恋人との出会いと別れを追憶する。…出来事としてはそれだけ、でも、追憶し記述する“現在”の「私」が過去を見つめるその距離感と、追憶という行為自体の特徴を掴んだリアルな描写が、プルーストを彷彿とさせて魅力的。

    0
    2026年01月24日
  • ひみつのしつもん

    Posted by ブクログ

    エッセイが好きで評価も高いので読んでみたいなぁと思っていた作品。岸本佐知子さんの本は初めて読んだが、3章くらい読んでやめてしまった。

    とても読みやすいけど、著者の独特な空想ワールドになかなかついていけなかった。

    0
    2025年12月14日
  • 気になる部分

    Posted by ブクログ

    初エッセイ本読破。エッセイ本とはこういうものなのか?と疑問に思いつつも、この著者は、頭の中に思い描いている疑問について、私が思うに、、他人には言えないこと、話しても絶対に共感を得られないというか、他人に話すことで、その他人から一定の距離を置かれる可能性がある部分を、曝け出して上手く言語化した結果、それがユーモアになったと勝手に理解した、抜群のユーモアセンスをお持ちの方、変人だなと思い、そい思うと、自身の心が救われる気がした。

    0
    2025年11月25日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    「何かを風刺しているんだろうな〜」というお伽話風小説。最後に大ケラー国よりも外側にある国が内側の国に対して同じように統治を始めるとか、新しい15人の国で同じようなことが繰り返されるとか、そういうお約束のオチを期待してしまったのだがなかったので、肩透かしなのか、逆に新鮮なのか、評価に困った。

    0
    2025年11月23日
  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

    Posted by ブクログ

    「ケツァール」がよかった。サラの豹変を恐れつつ、ただのサラに安堵するエドワード。誰もがどこかで感じたことに気づく。

    0
    2025年11月22日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。

    ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。

    この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。

    特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。

    テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち好きだなぁ」とニヤニヤしながら読んだ一冊でした

    0
    2025年11月13日
  • 十二月の十日

    Posted by ブクログ

    不思議な魅力たっぷりの短編集。
    報われない人々の様々な日常がそこにはありました。もちろんフィクションなんだけど、ここに書かれている主人公たちの心情、それが今の世の中だよなぁなんて妙に納得させられます。
    いい本に出会えたな、と感じる短編集でした。

    0
    2025年11月05日
  • ねにもつタイプ

    Posted by ブクログ

    談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは少しずつ読んでいこうと思っています。)

    岸本佐知子さんとは誰ぞ。
    全く存じ上げておりませんでしたが、ちょっとリサーチしたところ、かなり人気の翻訳家さんで、勝手なイメージですが、コアなファンの方が結構いそうでした。

    おススメしていただいたということもあり、ワクワクしながら読み始めましたが、予想を裏切られました。
    うまく表現できないのですが、先日読み終わった北大路公子さんの「生きていてもいいかしら日記 」の方が、どちらかというと予想通りで、ぐふふふと笑えるエッセイで、なんてことない日常と作者の妄想で構成されていたのに対し、こちらは、同様に日常や過去の思い出とともに作者の妄想が暴走するのですが、ちょっとなんというか影があるというか・・・「ぐふふ」というか「ニヤッ」とするような笑いで、良い意味で想像と違って大変楽しめました。より「文学的」といったらたまたま近い時期に読んだ北大路公子さんに失礼でしょうか・・・

    ひとつひとつが短いし、読んだそばから記憶にベールがかかるようなエッセイなのに、なんだか私の中に残るのは少し不気味な色の思い出と、ちょっとだけカラフルなおかしさと・・・とにかく面白いんだけど、やっぱり影がある、としか私には表現できないエッセイでした。

    気になったのは以下。
    ・星人
    ・ゾンビ町の顛末・穴
    ・郵便局にて
    ・毎日がエブリディ
    ・一度きりの文通
    他にも色々あった気がしますが、なんかこうもう靄がかかっています(それ、こちらの記憶力の問題)。ね、ほら、ちょっと影があるやつでしょ・・・?

    独特な岸本さんの世界観に、他のエッセイも読んでみたいと思わされました。

    0
    2025年09月16日