岸本佐知子のレビュー一覧

  • あれは何だったんだろう

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    翻訳家の日常エッセイと思って読むと、びっくりすることに。ホラー?SF?なんだか気づくとだいぶ遠いところに連れて行かれてしまいました。

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    2026年10月23日
  • 話の終わり

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    1つの男女の始まりから終わりを時系列を前後し淡々と主人公の時点で語られ続ける。
    簡素ながら美しい文体と冷静で克明な観察眼だが、内容は凡庸な男女が執着し合う話なので(この2人の関係が愛なのか私にはわからない)読み終わるのに大変苦戦した。男女どちらかにでも魅力を感じられたら良かったのだが…。

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    2026年10月20日
  • はいつくばって

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    大好きなミランダ・ジュライの9年振りの新作!大いなる期待を胸に読み始めたが、これまでの作品、3作を読んだときの感動は無かった。
    遠い遠いところで起きているノンフィクション(としては書かれてはいないがそういう感覚)、入り込めるほどには迫らない(ほぼ同年代の女性として読んでも)。
    過激な描写、リアルな描写が続くほどに、こちら側は冷えていく感覚があってずっと傍観者だった。にもかかわらず読み物としてはとても面白いので星3つ。

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    2026年10月07日
  • 五月 その他の短篇

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    初岸本佐知子さん訳でした。とっても書き方が好きな方だったのですがアリスミスさんが、癖ありありなお話なので内容を把握するまではいかず…取り敢えず、そういう話もあるのねって感じで読んでた。癖つよ読みたい方は是非。

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    2026年09月28日
  • あれは何だったんだろう

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    些細なことで感情を揺るがさない、大人の余裕にあこがれる。我欲を手放しなさい、なるほど。自我を解放する瞑想もおすすめです、なるほど。しかし、筆者のように雑念満載で上手くいかないのであった。だが、本書を読み進めてハッとひらめいた。
    筆者は、時にホームレスのおじさんになったり、江戸の人になったりする。キノコやニシン、はたまた無生物の死語までも擬人化し対話を試みる。このアプローチでも自我の解放に辿りつくのではないだろうか。
    つまり、自我を消し去るのではなく、他者をどんどん取り込み自我を無限に拡張していくことで無我に近づくのである。
    疑うのならば、自我の拡張を実践した本書を読むといい。些細な気がかりなら、本書を楽しむうちに雲散霧消しているはずだ。本書では解消しないまじめな方は、瞑想がおすすめである。

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    2026年09月17日
  • 『罪と罰』を読まない

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    横文字苦手人間すぎるので絶対本家は読めないだろうなということがわかった もう主人公の名前覚えてない
    こういう感想会みたいなのは絶対に元々読んでた方が楽しいだろうな〜〜〜〜〜〜〜老後暇で死にそうになったら読みたい

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    2026年09月15日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    「これはエッセイなのか、短編小説なのかどっちなんだろう…?」と思いながら読みました。一見エッセイのようなんだけど、語り手の立場(職業や住んでいる国)の振れ幅が大きすぎるのと、ぶっ飛んだ出来事が起こるのでフィクションっぽさが拭いきれず、よくわからないまま読み進めました。
    エッセイなのか、フィクションなのかという問いに対する答えは、解説と訳者あとがきを読めばわかるので、苦手な方はそちらから読むのが良さそう。ルシア・ベルリンの人生を知ってから読む方が、彼女の執筆力のすごさがよりわかる気がします。

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    2026年09月13日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    なんだろう、全部が寂しいような。
    1番残っているのは、妹を紹介するといいながら実際にはいなくて、新しい世界に………っていうやつ。あとは何も必要としない何か。物凄く落ち込んでしまった。
    ほとんどが、自分が突っ立って誰かの背中を見つめているような感覚になった。
    また、読んでいて頭に入って来ないのもあったし、なんだこれは!(笑)って笑えるのもあった。引き続きミランダ・ジュライ作品を読んでみたい、「はいつくばって」を買う予定。

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    2026年09月09日
  • あれは何だったんだろう

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    クスッと笑えるお話がたくさんあった。
    カラザの話が2回も出てきて1番好きだった。
    カラザを嫌なものの単位に使えるという発想が面白すぎる。
    私も嫌なことあったらこれは○カラザって考えてみよっと。

    ◾️心に残った文章

    カラザはうっすらと嫌なものの単位に使えるかもしれない。
    生卵を割った時についてくるカラザを見た時のうっすらと嫌な気持ちを1カラザ。
    病院で耳の穴の中を拭ったのと同じタオルで髪を拭かれるが0.8カラザ。
    ちょっとこの後用があってと言って別れた人と、本屋で出会ってしまったら1.2カラザ。

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    2026年08月28日
  • いちばんここに似合う人

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    Aマッソ加納さんが推していたので読んでみました。
    女性の心情はよく私には理解できない気がします、
    ミランダは映画も撮っていて、確かに映像化することではっきりと内容が伝わるような気がします。
    場面の切替りが早くて、何度か読み直してなるほどっ
    て感じでした。
    わたしも孤独は好きじゃないから、気持ちはわかるんですがねぇ。

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    2026年08月06日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    他者排除を叫ぶ者が権力を獲得して独裁者となるという寓話、だとしてもちょっとストレートであまり工夫がないのでは、と感じてしまった。が、それってこの物語がありふれた見覚えのある現実になっているってこと?いやだねー。

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    2026年08月03日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    不思議な余韻が残る。ずっと前にあるフランス映画を観た後にも、首をひねりつつ、同じような気分になった気がする。
    孤独で不器用な人達の短編で、孤独が癒やされる訳でもないが、一瞬のきらめきと切なさをぶつけてくるような。好きとか面白いとかの表現には当てはまらないが、なんだかとても印象に残る感じ。
    私にとっては何より印象に残ったのが、訳者あとがきに書かれている、車の上の、ビニール袋に入った金魚のエピソード。そのイメージは強烈で、たびたび思い出してしまいそうだ。

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    2026年07月26日
  • エドウィン・マルハウス

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    2月に個人経営の本屋さんで出会って手に取った本をやっと読み終えた7月。
    最初から最後まで不思議な世界観に満ちていた気がする。
    主人公のエドウィン・マルハウスと彼の伝記を書く語り手のジェフリー。
    子供が語る子供の世界のお話だからか妙に空想的な表現や体感的な表現があって最初は馴染めなかったけど、だんだん引き込まれた。

    豊かなストーリー性があったり手に汗握る展開がある話ではないけど、「読書」ならではのユニークな時間をもらった気がする。

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    2026年07月17日
  • 話の終わり

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    あくまで個人の感想として書くが「好き」か「嫌い」の二択だけで感想を言うと「嫌い」な作品。
    今までにない読書体験や共感を強く得られたり、小説としての特異性には驚愕させられる。

    しかし、自分が求めている読書体験は、あくまで読者としての安全な立場から、作品を通しての感情や学び、成長、心の豊かさを欲しているのであって、巻き込まれることを求めているのではないと、訳者の岸本さんの書かれたあとがきではっきりとわかった。

    この作品には何人もの「私」が登場する。
    作者の意図か否かわからないが、この「私」の輪の中に読者も巻き込まれる作品で、あとがきで書かれた「奇妙に不安定で生々しい気持ちにさせられる」のだ。

    この表現がぴったりで、一人でふらりと入った食堂で、突然同席された数人の会話に入ってしまい、なんか楽しいかもと思った瞬間、突然「ねえ、そうでしょ?違う?やっぱりこうだよね?」と振り回される感覚。

    ブッカー賞やマッカーサー・フェロー賞を受賞された作家で、確かに作品としては凄いのだろう。

    しかし読後は「ふうーっ」と疲労感を覚える作品で、結局何だか分からんものに巻き込まれたなと感じたのが素直な感想だろう。

    今までにない読書体験をしたい方にはお勧めしたい作品。

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    2026年06月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    ・『アメリカ文学最後の秘密』と言われるルシアベルリン
    ・昔、本好きの同僚のお勧めで購入した『掃除婦のための手引書』が切っ掛けで知り、数年経って改めて読みたくなりこちらを購入
    ・彼女の人生は、経験の幅広さと苦労に特徴付けられると思う
     >1936年アラスカ生まれ、2004年に亡くなる
     >鉱山技師の父親の元各地を転々とした幼少期
     >教師、掃除婦、電話交換手、看護助手など多くの仕事を経験
     >アルコール依存症、脊柱側弯症に苦しむ、など
    ・10~40ページ程度の短編集、全19編
    ・①電話交換士、教師など自身の経験に基づくと思われる題材 x 純文学的ストーリー、②寄り添い/暖かさと突き放し/冷たさの共存、③独自の比喩表現、が彼女の唯一無二さの根源かなと思う
     >「彼はひどくゆっくりエンピツ削りをまわし、ドラムをブラシで撫でるような音を立てた。」
     >「エロイーズはそれを自然界の現象のように思い出した。小さな地震や、夏の日に吹きすぎる風のように。」
     >・・・思いつきそうで思いつかない、ありそうでなかった輝く様な素敵な表現が沢山
    ・自分の世界観が優しくリセットされる様な読後感・・・という感じかな

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    2026年05月19日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

     機械のような人間のようなものたち十人程度の世界で展開する“おとぎ話”。ヒトラーを念頭に置いたと思しきキャラクター「フィル」による〈外ホーナー国〉の専制と、〈内ホーナー国〉への隷従・圧迫と、自国民中心主義的な偏狭を描く。
     題名に「短くて」とあるところから明らかなとおり、「フィル」の独裁はあっけなく終わる。しかし、その瓦解の原因が独裁者フィル自身の病気あるいは凡ミス、加えて、創造主による文字通りの“デウス・エクス・マキナ”であったというのは、何とも絶望的。一度生まれてしまった独裁専制政治の萌芽は、〈外ホーナー国〉〈内ホーナー国〉の内側にある力のすべてをもってしても、その成長を止められないのだ!

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    2026年05月16日
  • ねにもつタイプ

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    笑いがこみあげる
    奇妙な世界
    微妙に増量して文庫化
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    ゴールデンウィーク前、
    仕事が忙しくて余裕がなくて小説は読めず。
    でも読書ができないのはストレスになるので、
    エッセイを探していたときに本書と出会いました。
    タイトル買いでした。笑

    でもエッセイというよりは小話的で、
    数ページで現実的な疑問から気づいたらクスッと笑えるような不思議な着地で。笑

    通勤時間にちょこちょこ読みましたが、
    思わず口元が緩んでしまうような話も。笑

    日常の見落としがちな視点や、
    忘れてしまっているような子供時代の話から、
    面白ふしぎな世界になります。

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    2026年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ウケる。読書のプロ4人があーだこーだ筋書きを予測する座談会。キシモトさんてやっぱすげー面白い人なんだな…
    本物 (?) も読みたくなった。意外とエンタメらしい。
    読後の座談会も良かった。読み方がさすがプロ。

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    2026年04月20日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ヒグチユウコさんの特別表紙版がステキだったので買ってみた。登場人物のビジュが想像を絶する感じで脳内が面白い感じに。
    ブッシュ時代に描かれた作品らしいけどこれ今まさにな部分もある。

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    2026年04月20日