あらすじ
「セキュリティ対策で訊かれる子供の頃の親友の名前が思い出せない」(「ひみつのしつもん」)、「部屋のなかに見知らぬネジが落ちている」(「ネジ」)、「自尊心を保つため家のなかで自分よりダメなやつを探す」(「哀しみのブレーメン」)、「花火で打ち上げられる夏の思い出」(「花火大会」)etc. 日常の裂け目から広がる奇想天外、抱腹絶倒のキシモトワールド! 『ちくま』名物連載、文庫化第3弾!! イラストはクラフト・エヴィング商會。
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某奇才がおすすめしていたので読んだ。独特の、というか、無意識に考え、人に伝えるでもなく「ま、バカな妄想だけど」と流して忘れてしまいそうなことがたくさん書かれていて、いいなぁと思った。心の中の独り言を文章にした感じというか。いろんな考え、いろんな感じ方があって、ただそれだけでいいんだよなと思えた。
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岸本佐知子さんのエッセイ大好きすぎるので楽しんで読んだ。エッセイ全部読みたいです!
挿絵にもややウケしながら飽きずにすぐ読めてしまった。はじめてエッセイ読もうかなという人に薦めてみてもいいのかもしれない。
表題の「ひみつのしつもん」では打ちのめされてしまった。
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現実と空想の世界がしれっと切り替わる、独特な不思議おもしろエッセイ。著者の頭の中をパカっと開けて見せてもらった感じ。装丁のセンスがとても素敵。他のエッセイも読んでみたい。
ヌテラって確かにぬの力感じる!
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月刊『ちくま』の連載コラム「ネにもつタイプ」、第3輯目。そろそろネタ切れになるかと思いきや、まえにもましてノリに乗り、切れ味も鋭くなっている。
多くは身近な話題で始まるが、そこから先は驚きの展開。まさかそんな世界が開けているとは! 粒ぞろいの52篇。
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独特の世界観とテンポでサクサクと読めてしまうエッセイ集。 表す言葉がない感覚など、私も同じように感じることある!と思うことを的確に書いてあり、すごく身近に感じながら読める。 普通の日常の中に突如として食い込んでくる非日常的発想で思わずクスリ。
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日常から作者の妄想世界の真っただ中へいつの間にか入ってしまう。なんだか、そこが心地よく、ときどきくすっと笑ってしまう作品の数々は、日々の雑事を忘れさせてくれ、力の入っていた肩もいつしか、リラックスさせてくれている。今回も、期待を裏切らない出来でした。次が待たれます。。。
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何かの記事で、ダ・ダ・恐山さんがこの本を「面白かった」と言っていた、と思う。あやふやな記憶で購入した。
岸本佐知子さんの本は初めて読んだ。
ユーモラスな文体で軽やかだけれど、自虐的な何かも大いに含んでいて、楽しく読む一方で自分の過去の恥ずかしいあれこれが呼び覚まされたりした。あんなことしなきゃよかった、『常識』って難しい、というような。ちょっと痛痒さを伴う共感を覚えつつ、私のあれこれも軽やかな文体で記録したら少し面白くなるかなと考えた。
挿絵がかわいい。私が読んだのは文庫だけど、装幀・挿画をクラフト・エヴィング商會が担当していると知り「単行本買えばよかった…!」と思った。
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大地の歌と爆心地で大爆笑
ちょっとした空き時間に読むのに最高なんだけど面白すぎて何回電車で笑いこらえたか、、、、
初めての岸本さんエッセイ、大好きになりました
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[1]初めて読んだ著者ですが、愛してしまいました。破壊的で危険です。ときおり吹き出すのを止めようとして「ふひっ!」とかいう音が出てきて周りに誰もいないのにキョロキョロしたり「く、く、く、く、く、く、く」となって苦しかったり。こんなふうになったのは昔、ジェラール・ダレルの『虫とけものと家族たち』を読んで以来かなあ。
[2]ものすごい才能です。素晴らしい妄想力です。ぼくも妄想しますがなかなかここまではいけないので妄想の神様として崇めることにしました。
[3]挿絵がクラフト・エヴィング商會というのに惹かれて読み始めたのですが大当たりで初めて読んだわけなのでまだ何冊も楽しめると思うと嬉しい。
■心覚えのためのメモ
生まれようと思ったって、なかなか日本三大ドヤ街で生まれられるものではない。(p.18)
実際に行くなどもってのほかだ。(p.22)
もう手遅れだ。ボブとサムはすでに私の中に入りこみ、(p.30)
ラジオ体操第−3。(p.38)
やっぱりばれたのだ、と思う。何がかは自分でもわからないが、そう確信する。(p.40)
私とゴキブリは、連れのように並んで横断歩道を渡りきった。(p.62)
いつそ、想念を物質化できればいいのに。(p.64)
正しい「ちょうちょ結び」の習得は大事にとってある。(p.78)
桃をご神体にした桃教、というのはないのだろうか。(p.82)
「鼎」とか「凹」なんかはいかにも魅力的な間取りだし、(p.86)
私が心の底からやりたいことは、たとえば、「つるっつるすること」だ。(p.92)
おそらくもう五輪はいたるところに偏在するのにちがいない。(p.96)
しかし成長は、いったんしてしまうとその後が存外つまらない。(p.132)
そうやって一つひとつ自分をリセットしていき、まっさらな状態でもう一度成長の瞬間を味わおうという作戦だ。(p.132)
きっとこれから先も何度でも忘れるだろう。(p.134)
そしてもちろんみんな何らかの守護凡人になる。(p.144)
名前はとうしよう。「善の組織・ほほえみ」とか。(p.156)
自分から落ちたネジなのか。(p.170)
十字顔の人のそれまでの人生や、その日いちにちのことを考える。(p.174)
ボトルの中身を説明しているのではなく、説明が中身を決定するのだとしたら。(p.251)
かかとはわたしです。(p.264)
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岸本さんのエッセイは文庫化したものは大体読んでるくらいのファンです。
今回もしっかり岸本節が炸裂していてほっこり、ニヤニヤ。
"いつか『グズな人には理由がある、ただしグズは魂と直結しているのでグズを矯正すれば魂も死ぬ』というタイトルの本を書くのが夢だ。"(本文より)
切れ味鋭い文章が最高。
時々読んでてエ…?となるようなトリッキーな文章も味です。
それにしてもよくこんなに様々なことを読み手に面白いように(もしかするとご本人はそんな意図は無いのかもしれないけど…)書き留められるものだなあと感心する。
次作も心待ちにしています。
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文庫化に伴い11編もエッセイが追加されたというので再読することに。
単行本は3年以上前に読んでいるが、細部まで覚えていない。
前回は急いで読んだので、今回は結局全編じっくりと読んでしまった。
何度読んでも面白さは変わらない。
エッセイごとにクラフト・エヴィング商會のイラストがあるのだが、これも全く覚えていなかった。
このイラストが実にいい味を出していて、眺めるのが楽しみになります。
「じゃむぱんの日」からさほど日数を空けず、岸本ワールドを満喫できてラッキー(^O^)
レビューは、単行本でしているので省略です m(_ _)m
追加分のエッセイはまとまっていなくて、バラバラに挟み込まれていました。
以下に追加分を示すので、"ネタバレ"設定にしました。
知りたくない人は注意!
恋
雨と洗濯
初心
赤いリボン
組織
天井の祖母
デパート
サークルK
「可愛い」のこと
ひぎる
センター
本年もよろしくお願い致します。
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『単行本『ひみつのしつもん』刊行から、気づくともう四年が経っており、今回もこうして文庫にしていただき、とてもうれしい。文庫化に際しては、単行本未収録だったもののなかから十一本を選んで増量した』―『文庫版あとがき』
本は単行本の形が好きなので、岸本さんのエッセイ集は全て単行本で所有している。そして、基本的に単行本に持っているものは文庫化されても買い足したりはしないのだけれど、「二割増量」と聞いて手が伸びる。「気になる部分」(2000年)も「ねにもつタイプ」(2007年)も「なんらかの事情」(2012年)、そして「ひみつのしつもん」(2019年)も単行本しか持っていないのだけれど。
別に著者の言を疑う訳ではないのだけれど、目次を見比べて、確かに新たに十一本の○○(と、ここでこれを何と呼んでよいのか逡巡するが答えは出ない)が付け加えられていることを確認する(52+11=63)。文庫化されるに当たって順番を並べ替えたりする作家もいるけれど、これは律義に単行本の順番を踏襲している。そして、所々新たな○○が挿入されているという形。だからどうということではないけれど数編の「ああこれは読んだことがある」というもの以外は、読んだ記憶が曖昧なものや全くないものが入り乱れて、新しい気持ちで読み進める。因みに新たに加わったもののタイトルは『恋』『雨と洗濯』『初心万』『赤いリボン』『組織』『天井の祖母』『デパート』『サークルK』『「可愛い」のこと』『ひぎる』『センター』の十一本。
『このあいだ、心ときめくニュースを読んだ。地下鉄のトンネル内で一人の老人が捕まった。その人は三十年くらい前に切符を買って地下鉄構内に入ったあと、ずっとトンネルの中に住みついていたのだという。地下鉄職員のあいだでは、以前からトンネルに「地下鉄仙人」が住んでいるという噂がささやかれていたが、 都市伝説ではなかったのだ』―『エクストリーム物件』
岸本さんのエッセイはいつも出だしから身構えさせられる。これは本当のことなのか、それとも練りに練った構成とオチに後から付け加えられたマクラなのか。ついつい、諧謔趣味のオチを活かすために何気なさを装っていると、疑いたくなるような俄かには信じ難い話が多い。そのマクラが、時々開陳される会社員時代の思い出話、学生時代や子供の頃の思い出話から始まっていたとしても油断はならない。この稀代の自虐ネタ的話の振り方の巧みな才媛は、そんなウソ話くらい幾らでも創作できるだろう。そう思っていると『父 セリフ三選』のようなしみじみとした逸話が披露される。さすがにそんなウソまではつくまいと思いもするが、いやいや油断大敵(って別に戦っている訳ではないのだけれど)。
「ねにもつタイプ」のポップに、『よく「エッセイのくせに嘘ばかり書いてある」と言われるのですが、けっしてそのようなことはありません。全部本当に起こったことです。すくなくとも、私の頭の中では。』とあるように、世の中には本当に街角でカメレオンを背負った人に一度ならず出くわす人(川上弘美)も居るようだから、一応「本当のこと」と受け取っておくにしても、何でもないことを面白く脚色して話しているのは間違いない。そういう「面白さ」を逃さない才能が数々の少し変わった作風の作家を翻訳せしめているのは間違いがないのだから。
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雑誌「ちくま」連載18年目3本目のエッセイ。前作「なんらかの事情」から7年経ち、単行本の発刊から4年で11本追加して文庫化
この方の翻訳した本は未だ読んでいないが、一度エッセイを読み出したら止まらなくなってしまった。不思議で、面白く、そして文章が上手い。
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普通にエッセイという心構えで読んでいくと、不思議な常識を知らないうちに飲み込まされていて、話を読み終わった後で、それがおかしかったことに気付かされるおそろしい文章群だった。
夢十夜に近いと思う。
作者岸本さんは、女性で現在64歳らしいのだが、本全体を通して、年齢や性別を特段感じなかった。
たしかに老いに関するエピソードや、話にあげられる俳優などには年齢が反映されているとは思う。しかし出来事に対して過去の体験や事件をあまりもちださずに、空想の論理をコロコロと転がしていく話の展開がとても柔軟だからだろうか。
小さなお婆さんの話が一番好きかも
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おもしろいエッセイ集だけれど、ショートショートのようなものもいくつかあって、それがけっこう幻想的でホラーな雰囲気があると思う。まるで悪夢を見てハッと目が覚めたときのような感覚になるのだ。作者の空想力が豊かなので、現実との境界線が曖昧になっていくのも興味深い。
りんごのみつが甘くないこととか、ヌテラの主原料とか、これまで知らなかったある意味どうでもいいとも言える知識が増えていくのがなんだか面白くて、友人とだらだら喋っているときのようなくつろいだ気分で読めるエッセイだった。
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ゆったりとダメな感じのエッセイ
声を出して笑ってしまうところもいくつかあり
すぐ夢想の世界に行ってしまうところが最初ザワザワしたが、本ってこういうものだったなとそのうち慣れました
挿絵がおしゃれでピッタリ
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第3巻から読んでしまったけど、それもいいのだ。
1.2巻もチェックせねば。
渋滞、シュレディンガーのポスト、人生の法則一およびニ、ひみつのしつもん、『可愛い』のこと
に付箋をつけた、面白くって
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岸本さんと私はちょっと似ているというか
種類が同じような気がする。
ハズレを引きやすいところとか
運動が全くできないところとか
(する気もないし五輪嫌い)
負のエネルギーをまとっているような感じ。
おこがましいけれど勝手に仲間だと思っている。
今回1番の衝撃は、にゃんまげが登場したこと。
地元も地元、4歳まで生まれ育ったあの地の
キャラクターが出てくるとは思わず、笑った。
子どもの頃、にゃんまげのシャーペン持ってたなぁ。
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翻訳者でありオモシロ幻視者でもある岸本佐知子のエッセイ集。
先月小川洋子の『原稿零枚日記』みたいなのが読みたいと思ったとき、なんで岸本さんのエッセイじゃなくてリディア・デイヴィスを選んだんだっけ。『サミュエル・ジョンソンが怒っている』も面白かったので全然いいのだが、謎の遠回りをした気もする。
「ねにもつタイプ」のシリーズに表れでる妄想癖は、思いっきりパラノイアックに描けばサイコホラーにもなると思う。そういう日常が歪みだす異次元に繋がる穴を、ドロップを舐めながら木の棒でツンツン突いて遊び続けてるのが岸本さんって感じがする。老いを感じるエピソードも多いのに、全部がボンヤリと"そういう性格"に回収されていって不思議な楽観主義に包まれてしまう。岸本さんは根暗を元気にしてくれる。
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このところ忙しくて、隙間時間にさっと読めるものを……と選んだエッセイ集、面白かったです
連載エッセイの文庫第三弾、ということですが、私はこの本が初めまして
サラッと淡々とした語り口なんですけど、連続で読むと想像以上にどっしりと重いというか、脳を使うような濃厚さがあります
本当に数話読んでちょうどいいような読後感
でも、一話一話を読んだ限りではそんな風には感じないんですよね
なんでしょうこの感覚、不思議です
自身をぐうたらのダメ人間として描いてらっしゃるのですけど、それが営業的なビジネスぐうたらでなくて、本当に自然なノリのナチュラルぐうたらとして描かれているので、嫌悪感なく親近感と共に読み進める事が出来ました
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エッセイというより散文詩のようであり非常に短い小説にも思えるなんとも不思議な岸本佐知子のちくま文庫エッセイシリーズの第三弾。単行本未収録作品11篇と文庫版あとがきが追加されて読み応えも今まで以上なのが嬉しい。個人的には前2冊と比べてクラフト・エヴィング商會のイラストの質が低下したように感じた。文章と同じかそれ以上にユーモアやペーソスを感じ、非常にかわいらしさや親しみが伝わるのに簡単なイラスト、しかしよく考えられた作品であったのに、どれも凡庸な出来栄えだった。
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やっぱ好きだな、作者のエッセイ集。クスッとした笑いがふんだんに散りばめられていて、イラストの妙と合わせ、ほっこりした時間を味わえる。個人的出色は、私は覚えていない、だな。思い出しただけで二ヤついてしまう。
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するする読めるエッセイ。本書を読んで感性って大事だな、と改めて感じた。想像と創作と深くものを観察することとか。日頃の何気なくやり過ごしているのがもったいなく感じた。
文庫で新刊だったので本屋で山積みになっており、たまたま手にとったもの。こういう出会いを大切にしたいですね。
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まるで金太郎飴。どの作品を読んでもキシモト、キシモト、キシモト。ウェーブのかかったおカッパ頭の金太郎が浮かんでは消える。その金太郎、たまに寝癖がついている。口の周りにカレーがくっついている。二日酔いなのか瞼が腫れていたりもする。稀に目鼻口がなく十字顔になっている。
一作毎に作者の何かが垣間見えて楽しい。どれだけ自分ことが好きなんだろうとも思う。きっとずやずやな毎日(誤用です)を送られているに違いない。
どんな人だろうと気にはなるもののネットで"岸本佐知子"と検索できない。十字顔の金太郎が出てきたら怖過ぎる。
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著者の名前は存じ上げていたが、今回はじめて文章を読んだ。
きっかけはSNSで有名な人が好きだと言っていたから。
最初はよくある(?)自分の生活や老いを面白おかしく書くタイプのエッセイだ、と思ったら「羊羹」あたりからおや?となった。
短いテーマの文章を読み終えるたび、いろんな種類の不思議な気持ちになった。
エッセイというより創作の短編集を読んでいる気持ちになった。
小さい頃、今よりもっと世界が狭くて面白いものも少なかったとき、身の回りにあるものともっと距離が近くて、いろいろ考えていたことを思い出した。
著者はずっとずーっとその感覚を持って大人の頭で考えて唯一無二の感覚を磨いてきたんだな、と思った。
以下印象に残った話。
「エクストリーム物件」
「鼎」「凹」の文字の魅力的な間取り。「Q」「乙」の曲線に寄りかかって、ゆったり足を伸ばしてみたい。
→なんかわかる!!小学生くらいのときは文字そのものと距離が近くて、文字に対して好印象と悪印象あったよな〜と思い出した。
「羊羹」
夜が怖い。宇宙がダイレクトに感じられる。宇宙は何もないのではなく、まだ解明されていない物質で満たされている。それは羊羹のようなものかもしれず、夜はその羊羹が口や鼻や目からなだれこんでくる。
→夜からここまで感情と想像を広げられるものなのか。
「分岐点」
お店に忘れ物をとりに行った友達が帰ってこなかったので、おかしいなと思って帰ったら、友達の方は店から出たら著者がいなかったから帰ったという。そのときから世界線が分岐してしまったんじゃないか?
→決定的ではなくても、説明がつかないささないな不思議なことから世界の分岐は始まってるかもしれない…小さい頃はよくゲームの中のように自分の行動で世界線が変わると信じていたことを思い出した。そしてこれはある程度本当…
「夏」
夏にやりたいことを列挙。子供時代にしかできないようなこともあれば、これからできそうなこともある。
→エモくて印象に残った。
「ぬの力」
ヌテラという食べ物があり、口に入れた時の粘り気で上顎と舌がくっつく感じが見事に表現されている名前がすごい。これは「ぬ」の力ではないか。
→わたしは小学生の頃「ぬ」はなんか嫌いということにしていたけど、「ぬ」のなんともいえぬ力を感じ取っていたのかもしれない。
Posted by ブクログ
翻訳家のエッセイ。たまたま手に取り1編読んでみて面白そうだったので読んでみた。面白いといっても爆笑というのではなく、クスッと微笑するような感じ。著者がどれだけ自分を滑稽に無様にドジに描いても、描いても知的な感じがそこはかとなく漂う。