【感想・ネタバレ】ひみつのしつもんのレビュー

あらすじ

「セキュリティ対策で訊かれる子供の頃の親友の名前が思い出せない」(「ひみつのしつもん」)、「部屋のなかに見知らぬネジが落ちている」(「ネジ」)、「自尊心を保つため家のなかで自分よりダメなやつを探す」(「哀しみのブレーメン」)、「花火で打ち上げられる夏の思い出」(「花火大会」)etc. 日常の裂け目から広がる奇想天外、抱腹絶倒のキシモトワールド! 『ちくま』名物連載、文庫化第3弾!! イラストはクラフト・エヴィング商會。

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某奇才がおすすめしていたので読んだ。独特の、というか、無意識に考え、人に伝えるでもなく「ま、バカな妄想だけど」と流して忘れてしまいそうなことがたくさん書かれていて、いいなぁと思った。心の中の独り言を文章にした感じというか。いろんな考え、いろんな感じ方があって、ただそれだけでいいんだよなと思えた。

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2025年10月27日

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岸本佐知子さんのエッセイ大好きすぎるので楽しんで読んだ。エッセイ全部読みたいです!
挿絵にもややウケしながら飽きずにすぐ読めてしまった。はじめてエッセイ読もうかなという人に薦めてみてもいいのかもしれない。
表題の「ひみつのしつもん」では打ちのめされてしまった。

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2025年10月20日

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現実と空想の世界がしれっと切り替わる、独特な不思議おもしろエッセイ。著者の頭の中をパカっと開けて見せてもらった感じ。装丁のセンスがとても素敵。他のエッセイも読んでみたい。
ヌテラって確かにぬの力感じる!

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2025年09月25日

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月刊『ちくま』の連載コラム「ネにもつタイプ」、第3輯目。そろそろネタ切れになるかと思いきや、まえにもましてノリに乗り、切れ味も鋭くなっている。
多くは身近な話題で始まるが、そこから先は驚きの展開。まさかそんな世界が開けているとは! 粒ぞろいの52篇。

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2025年07月16日

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独特の世界観とテンポでサクサクと読めてしまうエッセイ集。 表す言葉がない感覚など、私も同じように感じることある!と思うことを的確に書いてあり、すごく身近に感じながら読める。 普通の日常の中に突如として食い込んでくる非日常的発想で思わずクスリ。

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2025年07月08日

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日常から作者の妄想世界の真っただ中へいつの間にか入ってしまう。なんだか、そこが心地よく、ときどきくすっと笑ってしまう作品の数々は、日々の雑事を忘れさせてくれ、力の入っていた肩もいつしか、リラックスさせてくれている。今回も、期待を裏切らない出来でした。次が待たれます。。。

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2025年01月19日

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何かの記事で、ダ・ダ・恐山さんがこの本を「面白かった」と言っていた、と思う。あやふやな記憶で購入した。
岸本佐知子さんの本は初めて読んだ。
ユーモラスな文体で軽やかだけれど、自虐的な何かも大いに含んでいて、楽しく読む一方で自分の過去の恥ずかしいあれこれが呼び覚まされたりした。あんなことしなきゃよかった、『常識』って難しい、というような。ちょっと痛痒さを伴う共感を覚えつつ、私のあれこれも軽やかな文体で記録したら少し面白くなるかなと考えた。

挿絵がかわいい。私が読んだのは文庫だけど、装幀・挿画をクラフト・エヴィング商會が担当していると知り「単行本買えばよかった…!」と思った。

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2024年12月09日

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大地の歌と爆心地で大爆笑
ちょっとした空き時間に読むのに最高なんだけど面白すぎて何回電車で笑いこらえたか、、、、
初めての岸本さんエッセイ、大好きになりました

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2024年04月25日

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[1]初めて読んだ著者ですが、愛してしまいました。破壊的で危険です。ときおり吹き出すのを止めようとして「ふひっ!」とかいう音が出てきて周りに誰もいないのにキョロキョロしたり「く、く、く、く、く、く、く」となって苦しかったり。こんなふうになったのは昔、ジェラール・ダレルの『虫とけものと家族たち』を読んで以来かなあ。
[2]ものすごい才能です。素晴らしい妄想力です。ぼくも妄想しますがなかなかここまではいけないので妄想の神様として崇めることにしました。
[3]挿絵がクラフト・エヴィング商會というのに惹かれて読み始めたのですが大当たりで初めて読んだわけなのでまだ何冊も楽しめると思うと嬉しい。

■心覚えのためのメモ

生まれようと思ったって、なかなか日本三大ドヤ街で生まれられるものではない。(p.18)

実際に行くなどもってのほかだ。(p.22)

もう手遅れだ。ボブとサムはすでに私の中に入りこみ、(p.30)

ラジオ体操第−3。(p.38)

やっぱりばれたのだ、と思う。何がかは自分でもわからないが、そう確信する。(p.40)

私とゴキブリは、連れのように並んで横断歩道を渡りきった。(p.62)

いつそ、想念を物質化できればいいのに。(p.64)

正しい「ちょうちょ結び」の習得は大事にとってある。(p.78)

桃をご神体にした桃教、というのはないのだろうか。(p.82)

「鼎」とか「凹」なんかはいかにも魅力的な間取りだし、(p.86)

私が心の底からやりたいことは、たとえば、「つるっつるすること」だ。(p.92)

おそらくもう五輪はいたるところに偏在するのにちがいない。(p.96)

しかし成長は、いったんしてしまうとその後が存外つまらない。(p.132)

そうやって一つひとつ自分をリセットしていき、まっさらな状態でもう一度成長の瞬間を味わおうという作戦だ。(p.132)

きっとこれから先も何度でも忘れるだろう。(p.134)

そしてもちろんみんな何らかの守護凡人になる。(p.144)

名前はとうしよう。「善の組織・ほほえみ」とか。(p.156)

自分から落ちたネジなのか。(p.170)

十字顔の人のそれまでの人生や、その日いちにちのことを考える。(p.174)

ボトルの中身を説明しているのではなく、説明が中身を決定するのだとしたら。(p.251)

かかとはわたしです。(p.264)

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2024年04月14日

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岸本さんのエッセイは文庫化したものは大体読んでるくらいのファンです。
今回もしっかり岸本節が炸裂していてほっこり、ニヤニヤ。

"いつか『グズな人には理由がある、ただしグズは魂と直結しているのでグズを矯正すれば魂も死ぬ』というタイトルの本を書くのが夢だ。"(本文より)

切れ味鋭い文章が最高。
時々読んでてエ…?となるようなトリッキーな文章も味です。

それにしてもよくこんなに様々なことを読み手に面白いように(もしかするとご本人はそんな意図は無いのかもしれないけど…)書き留められるものだなあと感心する。

次作も心待ちにしています。

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2024年01月19日

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ネタバレ

文庫化に伴い11編もエッセイが追加されたというので再読することに。

単行本は3年以上前に読んでいるが、細部まで覚えていない。
前回は急いで読んだので、今回は結局全編じっくりと読んでしまった。
何度読んでも面白さは変わらない。

エッセイごとにクラフト・エヴィング商會のイラストがあるのだが、これも全く覚えていなかった。
このイラストが実にいい味を出していて、眺めるのが楽しみになります。

「じゃむぱんの日」からさほど日数を空けず、岸本ワールドを満喫できてラッキー(^O^)
レビューは、単行本でしているので省略です m(_ _)m

追加分のエッセイはまとまっていなくて、バラバラに挟み込まれていました。
以下に追加分を示すので、"ネタバレ"設定にしました。
知りたくない人は注意!











雨と洗濯
初心
赤いリボン
組織
天井の祖母
デパート
サークルK
「可愛い」のこと
ひぎる
センター











本年もよろしくお願い致します。

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2024年01月03日

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頭くらくら、胸どきどき、腰がくがく、おどる言葉、はしる妄想、ゆがみだす世界は、なんだか愉快。 奇想天外 抱腹絶倒のキシモトワールド。                 ――帯より拝借――
岸本さんはまた多少自虐的に面白い日常を話してくれる。そこのところが同病持ちの私にグッとくる、思い当たる節々が多い。
博識でエピソードが笑える。読者にはそういう所がうけるのかも。読めば読むほど妙に嬉しくなり、相憐れむ心地よい気分になる。

あるあるぅ~という日常の出来事に、えへへ笑いを隠して読む。
時々読み返すように机の隅に置いてある岸本本も四冊目。これを読んで納得したり同じ世界に行ってみて煙に巻かれたり、日ごろのうっ憤を晴らしたりする。晴れなかったらもう一度読む。「身に覚え」を共有する。時には私だってこれでいいのだ、と思える強い味方の一冊

52編のエッセイとフィナーレ付き
1編が3ページに統一されていて、1ページを使って愉快なイラストがつく2019年の初版だが
それぞれ、締めの一言が誰かに話したくなるほど利いている。

52編の感想は多いし読むたびに違うので今日の笑いを少し。

・「ふるさと」
横浜の日赤で生まれたと思っていたら母は寿産院だといった。がっくり来たが寿町っていえば日本三大ドヤ街と知って、ワクワクした。そして寂しい夜更けなどに、小さな声でこっそり「どらぁ」と言ってみるのだ。

例えば

・「哀しみのブレーメン」
あまり外に出ないがたまに外に出ると興奮して喋り過ぎたり酔いつぶれたり、サイズ違いの服を買ったり座談会では緊張して「あう、あう」としか言えなかったり。膝を抱えて家の中にある「ダメなもの」を探す。でもそんなものにも優越感のはずが親近感を覚える。

・「洗濯日和」
物干しざおの端っこのキャップが外れてどろりとした赤茶色の液体がベランダの床に広がった。なんだこれ錆びなの?泥なの?キモいんですけど。ひょっとして有害物質?それとも宇宙からの生命体かなんか?
一方意識がドロドロの方にも行って、わっ何ここ、まぶしいんですけどこれどういうことやばいやばい、帰りたいです元の真っ暗がいいです。
中に新進気鋭の者もいて、ひゃっほう、やった苦節十二年おかしいと思っていたんだ。世界がこんなに真っ暗で狭くて細長いはずはないって、ああ。ああ。この色彩。この風……どこまでも広がっていける無限の空間。生きている。私は今生きている!
又 物干し竿は深く恥じていた。
ああなんてこと。自分の中からこんなものが出てきたなんて。……銀色メタルの直線の硬質の輝くボディのこの私が。ああ恥ずかしい。死んでしまいたい。でも何なのだろう、体の中にぽっかりと空洞ができてしまったようなこの感じは。もしやこれは寂しさ。なぜならあのドロドロは私が十二年かかって育んできた自分の分身。すこしずつしみこんだ雨水と自らの成分とで醸したわたしの大事な子ら。行かないで。帰ってきて。ほら、もう一度、この中に。私の胎内に。
三つに分かれたまま、私は長いことベランダに立っていた。
ドロドロを拭かねばという思いとどこまでも自由に広がりたいという思いと戻りたいという思いと恥と喪失感とその他何やかやのベクトルが均等に引き合って、微動だにすることができなかった。
 台風が去ったあとの、からりとよく晴れた洗濯日和だった。
 季節外れの黄色い蝶がひらひら飛んできて、サンダルの爪先に止まった。



というような異世界浮遊中の岸本節が素晴らしいです。ホント。

これこそこれこそ『中二階』の翻訳者。


なにか心の底に重いものでもあれば、その時読むと少しは軽い気持ちになれるかも?
かも!

中二階 へ

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2026年02月04日

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素晴らしい翻訳家さん(本日(令和8年1月17日)の日経新聞朝刊の書評欄でも同業者の方に激賞されていました)によるあまりにも卑屈なエッセイ。
俳優の名前がどうしても思い出せない、あまりにも運動不足、自分が話した内容がみんなに信用されないが別の人が同じことを話すとあっさり信用される、などのエピソードが面白おかしく展開される。
日常の些細なことに、あまりにも豊かな想像力を働かせてしまうところも素敵です。

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2026年01月17日

購入済み

文章のリズム感が心地よくてスルスルと読んでしまった。日常のちょっとした不思議から自身の自虐的な話やらとても楽しく読めました。

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2026年01月05日

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雑誌「ちくま」連載18年目3本目のエッセイ。前作「なんらかの事情」から7年経ち、単行本の発刊から4年で11本追加して文庫化

この方の翻訳した本は未だ読んでいないが、一度エッセイを読み出したら止まらなくなってしまった。不思議で、面白く、そして文章が上手い。

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2025年05月30日

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普通にエッセイという心構えで読んでいくと、不思議な常識を知らないうちに飲み込まされていて、話を読み終わった後で、それがおかしかったことに気付かされるおそろしい文章群だった。
夢十夜に近いと思う。

作者岸本さんは、女性で現在64歳らしいのだが、本全体を通して、年齢や性別を特段感じなかった。
たしかに老いに関するエピソードや、話にあげられる俳優などには年齢が反映されているとは思う。しかし出来事に対して過去の体験や事件をあまりもちださずに、空想の論理をコロコロと転がしていく話の展開がとても柔軟だからだろうか。

小さなお婆さんの話が一番好きかも

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2025年03月20日

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ネタバレ

おもしろいエッセイ集だけれど、ショートショートのようなものもいくつかあって、それがけっこう幻想的でホラーな雰囲気があると思う。まるで悪夢を見てハッと目が覚めたときのような感覚になるのだ。作者の空想力が豊かなので、現実との境界線が曖昧になっていくのも興味深い。
りんごのみつが甘くないこととか、ヌテラの主原料とか、これまで知らなかったある意味どうでもいいとも言える知識が増えていくのがなんだか面白くて、友人とだらだら喋っているときのようなくつろいだ気分で読めるエッセイだった。

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2025年01月11日

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ゆったりとダメな感じのエッセイ
声を出して笑ってしまうところもいくつかあり
すぐ夢想の世界に行ってしまうところが最初ザワザワしたが、本ってこういうものだったなとそのうち慣れました
挿絵がおしゃれでピッタリ

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2024年11月14日

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第3巻から読んでしまったけど、それもいいのだ。
1.2巻もチェックせねば。

渋滞、シュレディンガーのポスト、人生の法則一およびニ、ひみつのしつもん、『可愛い』のこと

に付箋をつけた、面白くって

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2024年09月16日

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岸本さんと私はちょっと似ているというか
種類が同じような気がする。
ハズレを引きやすいところとか
運動が全くできないところとか
(する気もないし五輪嫌い)
負のエネルギーをまとっているような感じ。
おこがましいけれど勝手に仲間だと思っている。
今回1番の衝撃は、にゃんまげが登場したこと。
地元も地元、4歳まで生まれ育ったあの地の
キャラクターが出てくるとは思わず、笑った。
子どもの頃、にゃんまげのシャーペン持ってたなぁ。

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2024年08月11日

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翻訳者でありオモシロ幻視者でもある岸本佐知子のエッセイ集。


先月小川洋子の『原稿零枚日記』みたいなのが読みたいと思ったとき、なんで岸本さんのエッセイじゃなくてリディア・デイヴィスを選んだんだっけ。『サミュエル・ジョンソンが怒っている』も面白かったので全然いいのだが、謎の遠回りをした気もする。
ねにもつタイプ」のシリーズに表れでる妄想癖は、思いっきりパラノイアックに描けばサイコホラーにもなると思う。そういう日常が歪みだす異次元に繋がる穴を、ドロップを舐めながら木の棒でツンツン突いて遊び続けてるのが岸本さんって感じがする。老いを感じるエピソードも多いのに、全部がボンヤリと"そういう性格"に回収されていって不思議な楽観主義に包まれてしまう。岸本さんは根暗を元気にしてくれる。

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2024年06月27日

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このところ忙しくて、隙間時間にさっと読めるものを……と選んだエッセイ集、面白かったです

連載エッセイの文庫第三弾、ということですが、私はこの本が初めまして

サラッと淡々とした語り口なんですけど、連続で読むと想像以上にどっしりと重いというか、脳を使うような濃厚さがあります
本当に数話読んでちょうどいいような読後感

でも、一話一話を読んだ限りではそんな風には感じないんですよね
なんでしょうこの感覚、不思議です

自身をぐうたらのダメ人間として描いてらっしゃるのですけど、それが営業的なビジネスぐうたらでなくて、本当に自然なノリのナチュラルぐうたらとして描かれているので、嫌悪感なく親近感と共に読み進める事が出来ました

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2024年03月10日

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エッセイというより散文詩のようであり非常に短い小説にも思えるなんとも不思議な岸本佐知子のちくま文庫エッセイシリーズの第三弾。単行本未収録作品11篇と文庫版あとがきが追加されて読み応えも今まで以上なのが嬉しい。個人的には前2冊と比べてクラフト・エヴィング商會のイラストの質が低下したように感じた。文章と同じかそれ以上にユーモアやペーソスを感じ、非常にかわいらしさや親しみが伝わるのに簡単なイラスト、しかしよく考えられた作品であったのに、どれも凡庸な出来栄えだった。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

やっぱ好きだな、作者のエッセイ集。クスッとした笑いがふんだんに散りばめられていて、イラストの妙と合わせ、ほっこりした時間を味わえる。個人的出色は、私は覚えていない、だな。思い出しただけで二ヤついてしまう。

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2023年12月27日

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するする読めるエッセイ。本書を読んで感性って大事だな、と改めて感じた。想像と創作と深くものを観察することとか。日頃の何気なくやり過ごしているのがもったいなく感じた。

文庫で新刊だったので本屋で山積みになっており、たまたま手にとったもの。こういう出会いを大切にしたいですね。

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

エッセイが好きで評価も高いので読んでみたいなぁと思っていた作品。岸本佐知子さんの本は初めて読んだが、3章くらい読んでやめてしまった。

とても読みやすいけど、著者の独特な空想ワールドになかなかついていけなかった。

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2025年12月14日

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まるで金太郎飴。どの作品を読んでもキシモト、キシモト、キシモト。ウェーブのかかったおカッパ頭の金太郎が浮かんでは消える。その金太郎、たまに寝癖がついている。口の周りにカレーがくっついている。二日酔いなのか瞼が腫れていたりもする。稀に目鼻口がなく十字顔になっている。
一作毎に作者の何かが垣間見えて楽しい。どれだけ自分ことが好きなんだろうとも思う。きっとずやずやな毎日(誤用です)を送られているに違いない。
どんな人だろうと気にはなるもののネットで"岸本佐知子"と検索できない。十字顔の金太郎が出てきたら怖過ぎる。

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2025年08月06日

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岸本さんの翻訳とエッセイのギャップはご健在。

この人にだけはなりたくないなぁと思う(いい意味で)

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2025年04月07日

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ネタバレ

著者の名前は存じ上げていたが、今回はじめて文章を読んだ。
きっかけはSNSで有名な人が好きだと言っていたから。

最初はよくある(?)自分の生活や老いを面白おかしく書くタイプのエッセイだ、と思ったら「羊羹」あたりからおや?となった。
短いテーマの文章を読み終えるたび、いろんな種類の不思議な気持ちになった。
エッセイというより創作の短編集を読んでいる気持ちになった。
小さい頃、今よりもっと世界が狭くて面白いものも少なかったとき、身の回りにあるものともっと距離が近くて、いろいろ考えていたことを思い出した。
著者はずっとずーっとその感覚を持って大人の頭で考えて唯一無二の感覚を磨いてきたんだな、と思った。
以下印象に残った話。

「エクストリーム物件」
「鼎」「凹」の文字の魅力的な間取り。「Q」「乙」の曲線に寄りかかって、ゆったり足を伸ばしてみたい。
→なんかわかる!!小学生くらいのときは文字そのものと距離が近くて、文字に対して好印象と悪印象あったよな〜と思い出した。

「羊羹」
夜が怖い。宇宙がダイレクトに感じられる。宇宙は何もないのではなく、まだ解明されていない物質で満たされている。それは羊羹のようなものかもしれず、夜はその羊羹が口や鼻や目からなだれこんでくる。
→夜からここまで感情と想像を広げられるものなのか。

「分岐点」
お店に忘れ物をとりに行った友達が帰ってこなかったので、おかしいなと思って帰ったら、友達の方は店から出たら著者がいなかったから帰ったという。そのときから世界線が分岐してしまったんじゃないか?
→決定的ではなくても、説明がつかないささないな不思議なことから世界の分岐は始まってるかもしれない…小さい頃はよくゲームの中のように自分の行動で世界線が変わると信じていたことを思い出した。そしてこれはある程度本当…

「夏」
夏にやりたいことを列挙。子供時代にしかできないようなこともあれば、これからできそうなこともある。
→エモくて印象に残った。

「ぬの力」
ヌテラという食べ物があり、口に入れた時の粘り気で上顎と舌がくっつく感じが見事に表現されている名前がすごい。これは「ぬ」の力ではないか。
→わたしは小学生の頃「ぬ」はなんか嫌いということにしていたけど、「ぬ」のなんともいえぬ力を感じ取っていたのかもしれない。



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2024年07月17日

Posted by ブクログ

翻訳家のエッセイ。たまたま手に取り1編読んでみて面白そうだったので読んでみた。面白いといっても爆笑というのではなく、クスッと微笑するような感じ。著者がどれだけ自分を滑稽に無様にドジに描いても、描いても知的な感じがそこはかとなく漂う。

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2024年04月03日

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ネタバレ

著者のエッセイは「ねにもつタイプ」と合わせて二冊目。
相変わらず嘘のような本当と、本当のような嘘が混じった不可思議空間に生きてらっしゃる。
第三者視点で自分を観察して書いた章が好き。私も似たようなすっとぼけをするけれども、あとから思い返してさえこう細かく行動を把握してはいられない。
表題の「ひみつのしつもん」は著者の毛布の友達をふと思い起こさせる切ない結末。
クラフトエヴィング商會の挿絵がしっくり来る。

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2024年01月05日

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