岸本佐知子のレビュー一覧

  • ほとんど記憶のない女

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    確かに禅問答のような、詩のような。不思議な感覚になる。
    今のところ中でも、「大学教師」という話は意外に!うなずけた。

    女がカウボーイと結婚したいと思い込む。ほぼ話はカウボーイと結婚したらという妄想で続く。カウボーイと結婚して暮らしたらきっと馬具に油を塗ったり、素朴な料理を作るのだろう・・・・と。でも女は思う。もしカウボーイと結婚することになったら夫も連れて行こうと。
    たぶんこれが夫婦なんだと思う。お互いが一部になって自分でもあり伴侶でもあり一対にいつしかなっているんだと思う。
    村上春樹的にいえば「100%の女の子に出会う」というのに近いのではないかと強く思った話。

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    2011年06月11日
  • 気になる部分

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    寝るためのひとり尻取りから脳内論争が勃発。
    ゴキブリが怖いのはその見た目、感触、そして味。
    人々の願い事を覗き見る七夕観測が好き。
    人々が殺到する福袋は兵器になるのでは。
    コピーの一文字埋めクイズで間違えるマイナーな人々。
    夜中の3時に訪れた小さな客人。
    食べながらスキップするとおいしくなる説。
    翻訳中のニコルソン・ベイカーの作品の機微。
    ちょっと変わった翻訳家の妄想エッセイです。
    ブックデザイン:田中一光/片山真佐志
    カバーイラスト:土谷尚武

    薬関係のコマーシャルで悪い部分をちょっと残す、
    私も気になってたんです!歯磨き粉のCMとか。
    あと絶対全員正解するだろう、っていうクイズに
    間違えち

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    2019年01月16日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    不思議な余韻が残る。ずっと前にあるフランス映画を観た後にも、首をひねりつつ、同じような気分になった気がする。
    孤独で不器用な人達の短編で、孤独が癒やされる訳でもないが、一瞬のきらめきと切なさをぶつけてくるような。好きとか面白いとかの表現には当てはまらないが、なんだかとても印象に残る感じ。
    私にとっては何より印象に残ったのが、訳者あとがきに書かれている、車の上の、ビニール袋に入った金魚のエピソード。そのイメージは強烈で、たびたび思い出してしまいそうだ。

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    2026年07月26日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    短くて読み口が軽いからなんも考えず読める
    独裁のブラックユーモアが面白くて良かった
    大統領になってすぐの演説がアホらしくて好き

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    2026年07月19日
  • エドウィン・マルハウス

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    2月に個人経営の本屋さんで出会って手に取った本をやっと読み終えた7月。
    最初から最後まで不思議な世界観に満ちていた気がする。
    主人公のエドウィン・マルハウスと彼の伝記を書く語り手のジェフリー。
    子供が語る子供の世界のお話だからか妙に空想的な表現や体感的な表現があって最初は馴染めなかったけど、だんだん引き込まれた。

    豊かなストーリー性があったり手に汗握る展開がある話ではないけど、「読書」ならではのユニークな時間をもらった気がする。

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    2026年07月17日
  • 話の終わり

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    あくまで個人の感想として書くが「好き」か「嫌い」の二択だけで感想を言うと「嫌い」な作品。
    今までにない読書体験や共感を強く得られたり、小説としての特異性には驚愕させられる。

    しかし、自分が求めている読書体験は、あくまで読者としての安全な立場から、作品を通しての感情や学び、成長、心の豊かさを欲しているのであって、巻き込まれることを求めているのではないと、訳者の岸本さんの書かれたあとがきではっきりとわかった。

    この作品には何人もの「私」が登場する。
    作者の意図か否かわからないが、この「私」の輪の中に読者も巻き込まれる作品で、あとがきで書かれた「奇妙に不安定で生々しい気持ちにさせられる」のだ。

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    2026年06月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    ・『アメリカ文学最後の秘密』と言われるルシアベルリン
    ・昔、本好きの同僚のお勧めで購入した『掃除婦のための手引書』が切っ掛けで知り、数年経って改めて読みたくなりこちらを購入
    ・彼女の人生は、経験の幅広さと苦労に特徴付けられると思う
     >1936年アラスカ生まれ、2004年に亡くなる
     >鉱山技師の父親の元各地を転々とした幼少期
     >教師、掃除婦、電話交換手、看護助手など多くの仕事を経験
     >アルコール依存症、脊柱側弯症に苦しむ、など
    ・10~40ページ程度の短編集、全19編
    ・①電話交換士、教師など自身の経験に基づくと思われる題材 x 純文学的ストーリー、②寄り添い/暖

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    2026年05月19日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

     機械のような人間のようなものたち十人程度の世界で展開する“おとぎ話”。ヒトラーを念頭に置いたと思しきキャラクター「フィル」による〈外ホーナー国〉の専制と、〈内ホーナー国〉への隷従・圧迫と、自国民中心主義的な偏狭を描く。
     題名に「短くて」とあるところから明らかなとおり、「フィル」の独裁はあっけなく終わる。しかし、その瓦解の原因が独裁者フィル自身の病気あるいは凡ミス、加えて、創造主による文字通りの“デウス・エクス・マキナ”であったというのは、何とも絶望的。一度生まれてしまった独裁専制政治の萌芽は、〈外ホーナー国〉〈内ホーナー国〉の内側にある力のすべてをもってしても、その成長を止められないのだ!

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    2026年05月16日
  • ねにもつタイプ

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    笑いがこみあげる
    奇妙な世界
    微妙に増量して文庫化
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    ゴールデンウィーク前、
    仕事が忙しくて余裕がなくて小説は読めず。
    でも読書ができないのはストレスになるので、
    エッセイを探していたときに本書と出会いました。
    タイトル買いでした。笑

    でもエッセイというよりは小話的で、
    数ページで現実的な疑問から気づいたらクスッと笑えるような不思議な着地で。笑

    通勤時間にちょこちょこ読みましたが、
    思わず口元が緩んでしまうような話も。笑

    日常の見落としがちな視点や、

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    2026年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    ウケる。読書のプロ4人があーだこーだ筋書きを予測する座談会。キシモトさんてやっぱすげー面白い人なんだな…
    本物 (?) も読みたくなった。意外とエンタメらしい。
    読後の座談会も良かった。読み方がさすがプロ。

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    2026年04月20日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

    ヒグチユウコさんの特別表紙版がステキだったので買ってみた。登場人物のビジュが想像を絶する感じで脳内が面白い感じに。
    ブッシュ時代に描かれた作品らしいけどこれ今まさにな部分もある。

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    2026年04月20日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ドストエフスキーの『罪と罰』を読まないで座談会をする、そして答え合わせ
    『罪と罰』を読んだことがある人にもない人にも面白いと思う

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    2026年04月04日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    凡人には逆立ちしたって思いつかないヘンテコな世界観を楽しみたいのに、どうしたって今の世界情勢がチラつく。創造主の手は何処に。

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    2026年03月23日
  • ねにもつタイプ

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    作者独自の視点で、日常に潜む不思議やユーモアが描かれている。
    私なら見逃してしまい、何事もなく通り過ぎてしまうような出来事に目が向けられていて、「こんな視点もあったのか」とハッとさせられる。

    自分でも気になったことはあったはずなのに、ここまで深く考えたことはなかったなと気づかされる場面も多い。

    なかなか他人の思考を体験することはできないが、この本は岸本さんの思考回路に入り込んでいるような感覚で読み進めることができた。

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    2026年03月20日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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     ルシア・ベルリン(1936-2004)は米国の短編作家で、存命中に大きな評価は得られず、没後10年を経て米国版『掃除婦のための手引き書』(43編収録)が再評価につながったとのこと。
     邦訳が岸本佐知子さん。日本では分冊発行され、日本版同書(24編収録)未収録の19編を、別タイトルで刊行したのが本作だそう…。またやっちまいました泣、第2弾から読むヤツ!

     北米や南米を転々とし、3度の結婚・離婚、4人の息子を単身で育て、職業も教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などを経験。アルコール依存症に苦しむなど、波瀾万丈で濃い人生だったようです。
     作品と著者の経歴は無関係でしょうが、経験は大きく影響を与

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    2026年02月22日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    空想の極小の国同士の政治的扇動や争いを描いた寓話。短いのですぐに読めました。あらすじ通りの内容で、想像以上ではなかったです。タイトルが秀逸。

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    2026年02月14日
  • ねにもつタイプ

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    楽しく読めるエッセイでした。
    翻訳家として活躍する著者の、日常に潜む
    ちょっと気になることに対して、鋭い目線を
    送っています。
    岸本さんの翻訳作品も読んでみたいです。 

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    2026年02月05日
  • 話の終わり

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    今は別の男性と暮らす女性が、かつての恋人との出会いと別れを追憶する。…出来事としてはそれだけ、でも、追憶し記述する“現在”の「私」が過去を見つめるその距離感と、追憶という行為自体の特徴を掴んだリアルな描写が、プルーストを彷彿とさせて魅力的。

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    2026年01月24日
  • ひみつのしつもん

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    エッセイが好きで評価も高いので読んでみたいなぁと思っていた作品。岸本佐知子さんの本は初めて読んだが、3章くらい読んでやめてしまった。

    とても読みやすいけど、著者の独特な空想ワールドになかなかついていけなかった。

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    2025年12月14日