岸本佐知子のレビュー一覧

  • ほとんど記憶のない女

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    こんな人がいたらこわい…
    でも、いそうだし、私にもその片鱗があるかも…

    するすると情景の浮かぶ、読んでいてたっぷりその世界にいける本。

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    2014年08月21日
  • ほとんど記憶のない女

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    ネタバレ

    ち、ちょっと手に余るって言うか…手に負えません。
    リディア・デイヴィスの頭の中を覗き見ようと、気合いを入れようと、逆に流して読んでみようと、やっぱり理解できないんだから。いや、理解しようなんて考えるほうが間違いだったのかも!センス・オブ・ワンダーの範疇なのかも、ちょっと分からない。でも、分かりづらい世界があるのも、楽しいことなのかも?って思える不思議な短編集でした。

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    2013年09月25日
  • いちばんここに似合う人

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    こんなに笑えて、こんなに寂しく苦しい物語は初めて
    ミランダ・ジュライの短篇は、出来る事なら気づかないふりをしていたいような、心の奥底の孤独感や悲しさを、笑いながら軽やかに、残酷なくらい鋭く、容赦なく掘り出していく。
    とぼけているような、ユーモアたっぷりの軽やかな語り。でも絶望的に悲しいのだ。

    独り言のような面白い独特の文章なので、原文が気になってそちらも読んでみた。ストレートで乱暴な性描写や表現も、よりサラッと乾いた印象。語りも、よりクールでシュールな肌触りがする。全編を通して、訳文のほうが女性的な感じかな。どちらもいいので、どちらもお勧め。

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    2015年08月07日
  • ほとんど記憶のない女

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    いろいろな感情や状況や設定を煮詰めて書いている作品。
    とても短い話(三行のものもある)ばかりだけれど、おもしろい。短い言葉だけれど、的確に伝えてきてくる。

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    2011年09月17日
  • いちばんここに似合う人

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    ここに出てくる人はみんなどうしょうもなく変な人。
    でもね、不器用でも変人でもみんな生きているのよ。
    確実に、圧倒的にここに出てくる人は
    あなたであり私である。
    くそったれの人生だけど駆け抜けてみようよ。
    もう一度ゆっくり読みたい一冊。

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    2015年05月26日
  • ほとんど記憶のない女

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    確かに禅問答のような、詩のような。不思議な感覚になる。
    今のところ中でも、「大学教師」という話は意外に!うなずけた。

    女がカウボーイと結婚したいと思い込む。ほぼ話はカウボーイと結婚したらという妄想で続く。カウボーイと結婚して暮らしたらきっと馬具に油を塗ったり、素朴な料理を作るのだろう・・・・と。でも女は思う。もしカウボーイと結婚することになったら夫も連れて行こうと。
    たぶんこれが夫婦なんだと思う。お互いが一部になって自分でもあり伴侶でもあり一対にいつしかなっているんだと思う。
    村上春樹的にいえば「100%の女の子に出会う」というのに近いのではないかと強く思った話。

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    2011年06月11日
  • 気になる部分

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    寝るためのひとり尻取りから脳内論争が勃発。
    ゴキブリが怖いのはその見た目、感触、そして味。
    人々の願い事を覗き見る七夕観測が好き。
    人々が殺到する福袋は兵器になるのでは。
    コピーの一文字埋めクイズで間違えるマイナーな人々。
    夜中の3時に訪れた小さな客人。
    食べながらスキップするとおいしくなる説。
    翻訳中のニコルソン・ベイカーの作品の機微。
    ちょっと変わった翻訳家の妄想エッセイです。
    ブックデザイン:田中一光/片山真佐志
    カバーイラスト:土谷尚武

    薬関係のコマーシャルで悪い部分をちょっと残す、
    私も気になってたんです!歯磨き粉のCMとか。
    あと絶対全員正解するだろう、っていうクイズに
    間違えち

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    2019年01月16日
  • あれは何だったんだろう

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    些細なことで感情を揺るがさない、大人の余裕にあこがれる。我欲を手放しなさい、なるほど。自我を解放する瞑想もおすすめです、なるほど。しかし、筆者のように雑念満載で上手くいかないのであった。だが、本書を読み進めてハッとひらめいた。
    筆者は、時にホームレスのおじさんになったり、江戸の人になったりする。キノコやニシン、はたまた無生物の死語までも擬人化し対話を試みる。このアプローチでも自我の解放に辿りつくのではないだろうか。
    つまり、自我を消し去るのではなく、他者をどんどん取り込み自我を無限に拡張していくことで無我に近づくのである。
    疑うのならば、自我の拡張を実践した本書を読むといい。些細な気がかりなら

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    2026年09月17日
  • 『罪と罰』を読まない

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    横文字苦手人間すぎるので絶対本家は読めないだろうなということがわかった もう主人公の名前覚えてない
    こういう感想会みたいなのは絶対に元々読んでた方が楽しいだろうな〜〜〜〜〜〜〜老後暇で死にそうになったら読みたい

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    2026年09月15日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    「これはエッセイなのか、短編小説なのかどっちなんだろう…?」と思いながら読みました。一見エッセイのようなんだけど、語り手の立場(職業や住んでいる国)の振れ幅が大きすぎるのと、ぶっ飛んだ出来事が起こるのでフィクションっぽさが拭いきれず、よくわからないまま読み進めました。
    エッセイなのか、フィクションなのかという問いに対する答えは、解説と訳者あとがきを読めばわかるので、苦手な方はそちらから読むのが良さそう。ルシア・ベルリンの人生を知ってから読む方が、彼女の執筆力のすごさがよりわかる気がします。

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    2026年09月13日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    なんだろう、全部が寂しいような。
    1番残っているのは、妹を紹介するといいながら実際にはいなくて、新しい世界に………っていうやつ。あとは何も必要としない何か。物凄く落ち込んでしまった。
    ほとんどが、自分が突っ立って誰かの背中を見つめているような感覚になった。
    また、読んでいて頭に入って来ないのもあったし、なんだこれは!(笑)って笑えるのもあった。引き続きミランダ・ジュライ作品を読んでみたい、「はいつくばって」を買う予定。

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    2026年09月09日
  • あれは何だったんだろう

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    クスッと笑えるお話がたくさんあった。
    カラザの話が2回も出てきて1番好きだった。
    カラザを嫌なものの単位に使えるという発想が面白すぎる。
    私も嫌なことあったらこれは○カラザって考えてみよっと。

    ◾️心に残った文章

    カラザはうっすらと嫌なものの単位に使えるかもしれない。
    生卵を割った時についてくるカラザを見た時のうっすらと嫌な気持ちを1カラザ。
    病院で耳の穴の中を拭ったのと同じタオルで髪を拭かれるが0.8カラザ。
    ちょっとこの後用があってと言って別れた人と、本屋で出会ってしまったら1.2カラザ。

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    2026年08月28日
  • いちばんここに似合う人

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    Aマッソ加納さんが推していたので読んでみました。
    女性の心情はよく私には理解できない気がします、
    ミランダは映画も撮っていて、確かに映像化することではっきりと内容が伝わるような気がします。
    場面の切替りが早くて、何度か読み直してなるほどっ
    て感じでした。
    わたしも孤独は好きじゃないから、気持ちはわかるんですがねぇ。

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    2026年08月06日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    他者排除を叫ぶ者が権力を獲得して独裁者となるという寓話、だとしてもちょっとストレートであまり工夫がないのでは、と感じてしまった。が、それってこの物語がありふれた見覚えのある現実になっているってこと?いやだねー。

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    2026年08月03日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    不思議な余韻が残る。ずっと前にあるフランス映画を観た後にも、首をひねりつつ、同じような気分になった気がする。
    孤独で不器用な人達の短編で、孤独が癒やされる訳でもないが、一瞬のきらめきと切なさをぶつけてくるような。好きとか面白いとかの表現には当てはまらないが、なんだかとても印象に残る感じ。
    私にとっては何より印象に残ったのが、訳者あとがきに書かれている、車の上の、ビニール袋に入った金魚のエピソード。そのイメージは強烈で、たびたび思い出してしまいそうだ。

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    2026年07月26日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    短くて読み口が軽いからなんも考えず読める
    独裁のブラックユーモアが面白くて良かった
    大統領になってすぐの演説がアホらしくて好き

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    2026年07月19日
  • エドウィン・マルハウス

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    2月に個人経営の本屋さんで出会って手に取った本をやっと読み終えた7月。
    最初から最後まで不思議な世界観に満ちていた気がする。
    主人公のエドウィン・マルハウスと彼の伝記を書く語り手のジェフリー。
    子供が語る子供の世界のお話だからか妙に空想的な表現や体感的な表現があって最初は馴染めなかったけど、だんだん引き込まれた。

    豊かなストーリー性があったり手に汗握る展開がある話ではないけど、「読書」ならではのユニークな時間をもらった気がする。

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    2026年07月17日
  • 話の終わり

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    あくまで個人の感想として書くが「好き」か「嫌い」の二択だけで感想を言うと「嫌い」な作品。
    今までにない読書体験や共感を強く得られたり、小説としての特異性には驚愕させられる。

    しかし、自分が求めている読書体験は、あくまで読者としての安全な立場から、作品を通しての感情や学び、成長、心の豊かさを欲しているのであって、巻き込まれることを求めているのではないと、訳者の岸本さんの書かれたあとがきではっきりとわかった。

    この作品には何人もの「私」が登場する。
    作者の意図か否かわからないが、この「私」の輪の中に読者も巻き込まれる作品で、あとがきで書かれた「奇妙に不安定で生々しい気持ちにさせられる」のだ。

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    2026年06月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    ・『アメリカ文学最後の秘密』と言われるルシアベルリン
    ・昔、本好きの同僚のお勧めで購入した『掃除婦のための手引書』が切っ掛けで知り、数年経って改めて読みたくなりこちらを購入
    ・彼女の人生は、経験の幅広さと苦労に特徴付けられると思う
     >1936年アラスカ生まれ、2004年に亡くなる
     >鉱山技師の父親の元各地を転々とした幼少期
     >教師、掃除婦、電話交換手、看護助手など多くの仕事を経験
     >アルコール依存症、脊柱側弯症に苦しむ、など
    ・10~40ページ程度の短編集、全19編
    ・①電話交換士、教師など自身の経験に基づくと思われる題材 x 純文学的ストーリー、②寄り添い/暖

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    2026年05月19日