岸本佐知子のレビュー一覧
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3日連続で部屋に蜘蛛が出て、掃除機で吸った。
3日目、
もしかして同じ奴が、掃除機の口から這い出てきてるのでは?
と思い、口をテープで塞いだ。
あれ?蜘蛛って、肺呼吸するんだっけ?
内臓あるのか?脳みそは?
意外と大きかったりするのかな…
掃除機の口をテープで塞いだこと、許さない。と復讐の機会を、息を殺して狙ってたりする?
わたしは、ソッと掃除機のテープを外した。
そんな感じのエッセイ。
常に、どうでもいいことで頭の中が溢れ返っているのは、ワタシだけじゃないんだ。と
あれ?ワタシ以上の人いるよ?と
深い安心を与えてくれる。
安心、安定の、岸本佐知子センセイ。
センセイに、幸あらんことを。 -
Posted by ブクログ
ミランダ・ジュライの作品にはいつも笑いながら泣いてしまう。あまりにも切実にストラグルしているから。新作は主人公が自分と同い年ということもあって、いつも以上に身につまされるものがあった。
どうして人はこんなにみっともないのか、どうして夫婦はこんな最果てまでたどりつかずにはいられないのか、どうして人生はこんなにもままならないのかー。「十五年間ずっと水の中で手足をでたらめに動かしつづけて、やっと水面の上に顔が出た」ら、「それは思っていたのとは全然べつの場所だった。」!
ミランダ・ジュライのプライベートを鑑みてもあまりにも勇猛果敢な表現。わたしもエクセルシオール321号室で彼女に会いたい。あらゆる場所に、黄金色の光。 -
Posted by ブクログ
4人の会話が面白くて楽しくて、ほかの作品でもまたこの4人でやってほしいです!
作家さんならではの、「この先はこう進むのでは?」「いや、まだこれだけページがあるから私ならこういう展開にしますね」などの予想を聞けたのも面白かったです。
それだけでなく、みなさん結構ふざけていて「名前が覚えられない!」とあだ名をつけたりツッコミを入れたりしながら話しているのがすごく良かったです。
作家さんたちの対談というと、もっと堅苦しいものを想像していたけど、そんなことはなくて友達同士で本についてあれこれ話しているような楽しさがありました。
「罪と罰」はハードルが高い作品というイメージがあって今まで読もうと思ったこともなかったけど、4人の話を聞いているうちにどんな作品なのか気になって読んでみたくなりました。
読まないのにみんなであれこれ想像して語ることで、こんなに「読む」ことを楽しめるんだなと思いました。
読書って、実際に本を読み終わることだけじゃなくて、読んでいる途中に考えたり、人と語り合ったり、読み終わったあとにまた思い出したりすることまで含めて「読む」なのかもしれないな、と感じました。
岸本佐知子さんが、4年越しにみんなでまた罪と罰の話になったとき、みんなだいぶ記憶が薄れてるところも、私もあんなに感銘を受けたのにほとんど内容覚えてない!ということがあるので、私の記憶力と頭の悪さかと思ってたけど、作家さんたちもあるんや!と安心しました。
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Posted by ブクログ
時々、そんなこと普通考えないですよ、と言われることがある。例えば、普通のレベルを超えて出会うと卒倒する勢いでハトやカエルが嫌いな友人を見た時、自分が死んでハトやカエルに生まれ変わり、たまたまその友人を見かけても、あんなにも楽しく前世では一緒に過ごした人たちなのに、死ねばいいのにと言われんばかりに毛嫌いされる様子を想像し、非常に寂しくなるのだと。とそんなくだらないことをよく考えるのだが、本作品はその10倍は様々なことを考え、面白くおかしく推察、時には知識をも与えてくれる、何というか変な意味でほっとするというか、心が柔らかくなる本である。以前拝見した小指さんとのトークショーでのコメントもその一面は垣間見えたが、こんな素敵な人だったのだなと改めて岸本さんのファンになりました!
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Posted by ブクログ
岸本さんのエッセイが大好き人間、今作も楽しみに待っていた。期待を裏切らない1冊だった。
読み終えて、奇しくも今作のタイトルと同じく「あれ(エッセイ)は何だったんだろう…」と思う。大体毎回そうだけど。
各章、読み始めはいい。うんうん、なるほどね、そうだよねと思う。ところが早ければ4行目くらいで、なんでそうなる??と急カーブでドリフトをキメるのが岸本佐知子ワールド。
"太陽の塔とスカイツリーが闘ったらどうなるだろう。"
なんでこんなこと思い浮かぶんだよ。
しかもこう続く。
"大阪から歩いてきた太陽の塔がスカイツリーと対峙する。
にらみあう両者。と、突如スカイツリーの頭部から青白い光線が発射される。浴びたものすべてを凍らせる氷のビームだ。"
これをどんな顔で打ち込んでいるのか知りたい。
次作も楽しみに待っています。これも文庫化されたら書き下ろしいっぱい読めるのかな。
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Posted by ブクログ
面白すぎて、毎日少しずつ読んでいた。いまだにお気に入りのものを読み返す。
子どもがしばしば「お母さんこれ読んで」とこの本を持ってきた。機嫌の悪いときに限ってそういうことをするのでうっとおしく思っていたら、「なんで持ってくるの!!」と問いただしたら、「これを読んでるときはいつも笑ってるでしょ?これ読んで笑って」と言った。怒っている私の機嫌を直そうとしていたのだった。
と、書いて、大笑いしたお気に入りの話に付箋をつけることにした。
「言い回し」「いとまき」「新年の誓い」「眠者たち」「器」「キャッシュ」「前身」⋯。
これで私の不機嫌はもう大丈夫。