岸本佐知子のレビュー一覧

  • ねにもつタイプ

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    翻訳家、岸本佐知子先生のエッセイ集。
    緩やかに進む日常の中で挟まれる先生の珍奇な妄想に思わず笑顔になります。
    コアラ汁、割り込みおばさんとの決闘、踏むと地獄に落ちるタイル、そういえば自分もこういう妄想を子供の頃にしたなぁと楽しい気分になれる作品です。
    スルスル読める為、ふとした休憩のお供にピッタリなエッセイです。

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    2024年09月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    1話1話の話を読み終えるたびに、その話に出て来た登場人物のその後を想ってしまう話ばかりでした。
    なんせ、なんの唐突もなく、バスッと終わらせられる話が殆どでしたから。最初はかなり戸惑いましたぜ。

    乾いた空気と広い空の下で、生活してる人々の一部分を切り取ったスクラップ集みたいな作品だと感じました。

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    2024年09月23日
  • なんらかの事情

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    めっっっっっちゃすき笑笑

    きっとこの人には全ての物にいのちを感じてるんだろうなあって感じ共感の嵐

    特に好きなのはひらがなの話笑笑
    たしかにお互いぴりぴりかもしれない、「ん」はめちゃめちゃプライドたかいかもしないって考えると面白かった~

    面白い人だなぁーこの人

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    2024年09月14日
  • なんらかの事情

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    本当に大好き。
    すごく面白いので、こんなことを言うのもおこがましいけど、自分の感覚に似ているから共感できることが多い。

    話を面白くするための文章がとてもうまいと思う。
    どんどん読める。どんどん読めるけど、何言ってるんだ?この人、と思うこともしばしば。それが楽しい。

    『ねにもつタイプ』に引き続き、読んでる最中に笑ってしまうような作品だった。

    瓶記とやぼうが好き。

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    2024年09月02日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    翻訳でも伝わる著者の文章力。盲信的、狂信的に破壊の道へと突き進むフィルの凶暴さが、ある種のアイロニーを伴って面白おかしく表現される。

    一番印象深いのは大統領のもうろくさ。人ごとではない。周囲の人間関係に当てはてめても、さらには自分ごとに鑑みてみても。

    他人がいる限り受け入れられない主義思想は生まれてしまう。そこには誤解や妄想が含まれようとも。相容れない対象に対する慈しみと寛容の心を。今一度噛み締めたい戒めですね。

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    2024年08月24日
  • 『罪と罰』を読まない

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    私が『罪と罰』を未読であること、そして岸本佐知子さんがメンバーの1人ということで、読み始めた。そしたら、メンバー4人であれこれ未読のまま推理した挙句、やっぱり一度読みますかーという話に。じゃあ、私も読むかと。
    断然、読んだ後の読書会の方が面白い!一緒になって、それ、私も思った!とか、なるほどねーそういう解釈もありか、とか。
    『罪と罰』もういっぺん読み返したらもっといろんな発見があって楽しめるかも、と思っちゃった(でも、きっと読まない 笑)。

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    2024年08月22日
  • なんらかの事情

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    前作『ねにもつタイプ』よりさらに妄想世界へのジャンプ幅が大きくなっている気がする今作。読んでいると世界がぐらつく。でも個人的には現実世界に軸足を置いている項が好きかなあ。たとえば「物言う物」「マシンの身だしなみ」「レモンの気持ち」「やぼう」など。

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    2024年08月11日
  • わからない

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    ネタバレ

    単行本未収録の文章を集大成したもの、ということでその雑多な感じが楽しかった。小さなメディアに寄稿したものまで網羅されていて、ファンには堪らない。

    ヤクルトの池山似だったというかつての飼い猫ちゃんの話。あのギプスだ!と前作のエッセイを引っ張り出して確認。同じ題材で他にも書いていらしたのね。滑稽な語り口なのにご本人やご家族、獣医師の暖かさが伝わってくる。その次の話と合わせて、しみじみと愛に溢れた良い話だった。収録に感謝。

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    2024年09月15日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    著者の小説を書く心意気を強く感じました。フィクションのはずなのに、著者の心がむき出しに感じられます。私は感電して、重傷を負いました。

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    2024年07月08日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    予想に反してめちゃくちゃ面白かった。
    罪と罰を読まずに読む読書会。
    メンバーに三浦しをんもいて、家賃なんて踏み倒せ!とか、突拍子ももない推理とかめちゃくちゃ面白かった。
    と思ったら読書論とか小説家論も聞こえて、読み応えがすごかった。
    罪と罰は再読したくなってないけど、この本単体でとても面白かったです

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    2024年07月05日
  • ねにもつタイプ

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    読んでる間は至福です。
    エッセイ? ファンタジーというか「奇妙な味の小説」ではないの?。
    《気がついた時には、もうニグはニグだった。》p.11。
    ミシンはぼくも好きでよく遊んでました。
    気がつかない星人…
    「ジンカン」なぜこれがここにあるのだろう、この人がいるのだろうという感覚はぼくにも時折発生します。
    汚れの通販…
    《私の辞書に気分転換の文字はない。》p.144。

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    2024年06月27日
  • ねにもつタイプ

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    天才、岸田さんワールド。
    でも時々共感めちゃくちゃするものがあって、わたしのこの謎思考だとおもってたものが岸田さんと一緒なんてちょっと嬉しくなっちゃったり

    1番の共感は『グルメ・エッセイ』
    食べ物は、変だ。食べ物は不気味だ。でも好き。

    『ある夜の思い出』
    どうってことないのに忘れられない瞬間がある。
    たぶん10歳の時、母とスキーに行った帰りの車の中、晴れた雪道を母の車の助手席に座ってなぜか「この瞬間大人になった時も思い出しそう」と思った。母が亡くなって20年、思った瞬間からも26年、なぜか今も時々この時間を思い出す。

    『桃』
    ただただおもしろすぎる。電車で読んで肩ふるわすやつ。

    『夏の

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    2024年06月22日
  • ねにもつタイプ

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    激しく同意!そして吹き出す!こんなにおもしろく読めたエッセイは初めて。「作法」とか「奥の小部屋」とか脳内の発想が面白すぎる。思えば自分もそうだったかも。

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    2024年06月11日
  • なんらかの事情

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    [1]今回も笑うのを抑えようとして「ぶひっ!!」という音を立ててまう一冊。他人がいる場所で読むのはとっても危険です。ホンマ、マジで。
    [2]なんやろう、このヘンな気持ち。人生の参考にはまったくなりそうにないんやけど、生きていくうえですごく大切な何かが書かれているんやという妙な確信。
    [3]もちろん、笑えるという点では人生の役にすごく立っているとは思うんやけど、それとは別に。

    ■簡単なメモ

    《もしもこの世にレジで一番遅い列に並んだ人が優勝する競技があったら、私は確実に国体レベルで優勝する自信がある。ひょっとしたらオリンピックでもメダルを狙えるくらいの才能ではないかと思う。》p.11。おそらく

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    2024年06月10日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

    NHK「理想的本箱」、「戦争が近づいた時に読みたい本」の回で初めて知り、今日ようやく読むことができた。

    中編程度の長さで、文章も決して難しくなく、児童文学のような雰囲気もあるので、活字に慣れていない人でも読みやすいのではないだろうか。

    登場人物たちは機械の部品や植物、触手などで出来ている不思議な生物たち。
    しかしその発言内容や行動は、人間にとても近く、特にSNSを見ていると差別主義者やヘイターがよく口にするような言い分のオンパレード。
    そして完全に「善人」と言える人物はいないし、完全に「悪人」と言える人物も存在しない。

    見たこともない不思議な生物たちの滑稽とも言えるような争いの話なのだが

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    2024年06月03日
  • サミュエル・ジョンソンが怒っている

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    一行で終わる小説を含む、ブラックジョークと妄想力に溢れた短篇集。


    小川洋子の『原稿零枚日記』みたいな小説を読みたくて、久しぶりにリディア・デイヴィスを手に取った。『原稿零枚日記』は根暗の奇行と妄想が炸裂して岸本佐知子のエッセイを思わせるのだが、岸本さんの訳業のなかでも特に岸本エッセイに近しい世界観を持っているのがデイヴィス(とニコルソン・ベイカー)じゃないだろうか。
    思惑は見事的中した。特に「甲状腺日記」は気分にぴったりだった!このマシンガントーク。かかりつけの歯科医との変な関係。病気から広がる妄想。物忘れは酷くなるばかりなのに、不謹慎な連想は止まらない。『分解する』を読んだときよりずっと

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    2024年05月19日
  • ひみつのしつもん

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    大地の歌と爆心地で大爆笑
    ちょっとした空き時間に読むのに最高なんだけど面白すぎて何回電車で笑いこらえたか、、、、
    初めての岸本さんエッセイ、大好きになりました

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    2024年04月25日
  • ひみつのしつもん

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    [1]初めて読んだ著者ですが、愛してしまいました。破壊的で危険です。ときおり吹き出すのを止めようとして「ふひっ!」とかいう音が出てきて周りに誰もいないのにキョロキョロしたり「く、く、く、く、く、く、く」となって苦しかったり。こんなふうになったのは昔、ジェラール・ダレルの『虫とけものと家族たち』を読んで以来かなあ。
    [2]ものすごい才能です。素晴らしい妄想力です。ぼくも妄想しますがなかなかここまではいけないので妄想の神様として崇めることにしました。
    [3]挿絵がクラフト・エヴィング商會というのに惹かれて読み始めたのですが大当たりで初めて読んだわけなのでまだ何冊も楽しめると思うと嬉しい。

    ■心覚

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    2024年04月14日
  • 『罪と罰』を読まない

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    挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。

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    2024年03月26日
  • 話の終わり

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    その女だけがもつ体のパーツの一つひとつが、それが愛する女のものであれば、彼にとってはかけがえのないものになった。持ち主にとってよりも大切なものだった。

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    2024年03月26日