あらすじ
コアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッサージ屋」開業の野望。バンドエイドとの正しい闘い方──。奇想、妄想たくましく、リズミカルな名文で綴るエッセイ集。読んでも一ミクロンの役にも立たず、教養もいっさい増えないこと請け合いです。
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Posted by ブクログ
これは、妄想エッセイと呼べばいいのだろうか。初めて読むジャンル。ただならぬ筆遣いに終始、舌を巻く。この人は変人なんだろうか。日本国民みんな大好きなオリンピックを堂々と嫌いと言ってのけたり、ニュースでよく聞く犯人の供述「むしゃくしゃしてやった」の「むしゃくしゃ」って大雑把に括りすぎじゃない?って読者に投げかけたり。
確かにそうだ、と、どうしてそういう発想に?!を行ったり来たり。話が飛躍する振り幅がすごい。笑
Posted by ブクログ
1話が2〜5ページほどの短編集で、表現が平易で読みやすい。
書籍紹介にある通り、特に教養が身につくわけではないが、思わず声を出して笑ってしまう場面が多々あった。
比喩の対象になっているものについては、読んで内容は理解できたものの、それまであまり意識して考えたことはなかった。
でも、この本を読んでいる間だけは、それらについて一緒に考える時間が持てたように感じる。
Posted by ブクログ
ばかばかしいようなことを、こんなに真面目につきつめて考えて、わたしは最高な気分だ。日々のちょっとした出来事も、空想したり、客観的に見たり、つっこみを心の中でいれるだけで楽しくなるんだな。軽妙な文章には、おかしみがあって、どこからが現実でどこからが物語か曖昧になる不思議な境界線でぷかぷか漂っている感じがした。気に入ったのは、「目玉焼き」「アイスクリーム」「バンドエイド」などの作法を書いたもの。私をどこからかみていたのか!と思うほどあるあるすぎて、なんだか楽しくなった。
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抱腹絶倒!とにかく面白い。
この方の頭の中はどうなっているのだろう。
この一冊を読んでから、「気になる部分」
「なんらかの事情」など岸本佐知子さんの
作品を読まずにはいられない(笑)
Posted by ブクログ
翻訳家、岸本佐知子先生のエッセイ集。
緩やかに進む日常の中で挟まれる先生の珍奇な妄想に思わず笑顔になります。
コアラ汁、割り込みおばさんとの決闘、踏むと地獄に落ちるタイル、そういえば自分もこういう妄想を子供の頃にしたなぁと楽しい気分になれる作品です。
スルスル読める為、ふとした休憩のお供にピッタリなエッセイです。
Posted by ブクログ
読んでる間は至福です。
エッセイ? ファンタジーというか「奇妙な味の小説」ではないの?。
《気がついた時には、もうニグはニグだった。》p.11。
ミシンはぼくも好きでよく遊んでました。
気がつかない星人…
「ジンカン」なぜこれがここにあるのだろう、この人がいるのだろうという感覚はぼくにも時折発生します。
汚れの通販…
《私の辞書に気分転換の文字はない。》p.144。
Posted by ブクログ
天才、岸田さんワールド。
でも時々共感めちゃくちゃするものがあって、わたしのこの謎思考だとおもってたものが岸田さんと一緒なんてちょっと嬉しくなっちゃったり
1番の共感は『グルメ・エッセイ』
食べ物は、変だ。食べ物は不気味だ。でも好き。
『ある夜の思い出』
どうってことないのに忘れられない瞬間がある。
たぶん10歳の時、母とスキーに行った帰りの車の中、晴れた雪道を母の車の助手席に座ってなぜか「この瞬間大人になった時も思い出しそう」と思った。母が亡くなって20年、思った瞬間からも26年、なぜか今も時々この時間を思い出す。
『桃』
ただただおもしろすぎる。電車で読んで肩ふるわすやつ。
『夏の思い出』
なんかすごくこわい
『裏五輪』
岸田さんのオリンピック嫌いが好きすぎる爆笑
Posted by ブクログ
激しく同意!そして吹き出す!こんなにおもしろく読めたエッセイは初めて。「作法」とか「奥の小部屋」とか脳内の発想が面白すぎる。思えば自分もそうだったかも。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃに面白かった。
妄想の世界で生きてる人だなあと思った。
まるで現実世界のアメリみたいな、いつまでも心が少女な感じで読んでいて楽しいしふふっと笑える。
何かしなきゃいけないことがあるのに、それにはお構いなしにもう一人の自分がひたすらどうでも良い質問をしてきて、答えないぞと思っても結局それについて熟考しちゃうの、共感した。
ツクツクボウシの鳴き声に集中してしまって「間違えるぞ間違えるぞ間違えるぞほうら間違えた」とか考えてるのもわかる。人の妄想って本当に面白い。頭をパカってあけて直接脳を覗いているようなエッセイ。思考のままに文章を書いているような感じ。だけど読みやすい。
1日中妄想したり頭の中でずっと喋っているような同士は読みましょう。
Posted by ブクログ
本屋さんでオリンピックの章を読んで即、購入を決めた。間違ってなかった。 思考が似てる気がして、終始くすくす、楽しかった〜
「このときのこと、この先も覚えてるんだろうな」って思ったこと、私もある。いろんな記憶が薄れていく中でずっと鮮明なもの。
読んでいると自分も文章書きたくなるような一冊でした、幸せ。
Posted by ブクログ
ほとんど読んだことがないエッセイ
どなたかのレビューかな?
なぜか登録してて手に入れました(・_・;
わたしもたいがい妄想しまくってますが足元にも及ばない‼︎
爆笑です!こんな凄い妄想知らない笑笑
妄想がもう一つの作品に仕上がってます(°_°)
なんて不思議な方…翻訳家の岸本佐知子‼︎
爆笑妄想をひとつ…
富士山に興味があった子供の頃登る事になった話
プリンのようなゼリーのような不思議な形
下が青、上が白…その青い土を袋に詰めて帰るのだ
五号目とはどのあたりだろう?青と白の境い目あたりだったら、不二家の三色アイスみたいに色の変わるあたりを持ち帰りたい‼︎
どうしよう…次シャンプー・リンス買うとき絶対妖精思い出して笑ってしまう( ̄▽ ̄)
久しぶりに涙が出るほど笑いました(〃ω〃)
電車、人前で読むと危険です♪
Posted by ブクログ
これがキシモトワールドなのか!?
初読のためワールドに没入するのに時間を要した。どこから現実でどこから妄想なのか?現実と妄想の往復に目が回る!後半になって慣れてくるとするめのように味が出てきた。挿絵もキシモトワールドをシュールに醸していて素敵。
Posted by ブクログ
雑誌「ちくま」に連載されたエッセイなどの短編集
目玉遊びのように、自分のこども頃を思い出させるようなものから、不思議な世界のショートショートのようなものなど、興味を惹きつけられたり笑わせられたり。
言葉での表現は、フィクションでもノンフィクションでももっと自由なものであるとみせつけられる文章力。
Posted by ブクログ
短編を読んでいるようでもあり個人的な脳内をのぞき見ているような。
脳内で繰り広げられる混ざり合う思考をこんなに分かり易くできるんだ。共感したり、できなくても笑えてしまうのも著者の筆の力が凄いからだ。こんなエッセイは読んだことがない。
Posted by ブクログ
岸本さんの本は初めて読みましたが、一つ一つのコラムでユーモアがあってとても楽しませてもらいました。言葉の選び方、並べ方、発想の角度、表現の仕方、オチの一文。岸本さんのユーモラスな人間性が垣間見えました。岸本作品をもっと読んでみたくなること間違いなし!
Posted by ブクログ
面白い!本屋さんの平台に岸本さんのフェアをしていたので、何気に手に取り読んでみたのがはじま。なぜ、今の今まで岸本佐知子さんを知らなかったのか!?と自問自答したほど。私には衝撃な出会いです。(あくまで個人評なり)
Posted by ブクログ
面白かったー。
こんなこと考えちゃう人いるの?って話が次から次へと出てくる。
「あしたのジョー」のじょーが、りきいしにパンチを食らった時、口から出てくる白っぽいソラマメみたいな形をしたものを、腎臓だと思ってたって話がお気に入り。ついでにその時期の母親が自分の質問にすべて「うん」で答えていて、「これってじんぞう?」と私が訊く。「うん」と母が答える。ってとこまでセットで笑える。
イラストも素敵だし、もっと読みたくなる。
Posted by ブクログ
我が道を行く翻訳家だなぁ、まったく。
友達になれそう!と思ったり、無理!と思ったり忙しい。でも好きだ。大好きだ。
翻訳は掃除婦しかまだ読んでいないけれど、今後彼女の作品に触れるたびに、素の彼女を思い出して、ふっと笑ったりするかもしれない…。
Posted by ブクログ
談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは少しずつ読んでいこうと思っています。)
岸本佐知子さんとは誰ぞ。
全く存じ上げておりませんでしたが、ちょっとリサーチしたところ、かなり人気の翻訳家さんで、勝手なイメージですが、コアなファンの方が結構いそうでした。
おススメしていただいたということもあり、ワクワクしながら読み始めましたが、予想を裏切られました。
うまく表現できないのですが、先日読み終わった北大路公子さんの「生きていてもいいかしら日記 」の方が、どちらかというと予想通りで、ぐふふふと笑えるエッセイで、なんてことない日常と作者の妄想で構成されていたのに対し、こちらは、同様に日常や過去の思い出とともに作者の妄想が暴走するのですが、ちょっとなんというか影があるというか・・・「ぐふふ」というか「ニヤッ」とするような笑いで、良い意味で想像と違って大変楽しめました。より「文学的」といったらたまたま近い時期に読んだ北大路公子さんに失礼でしょうか・・・
ひとつひとつが短いし、読んだそばから記憶にベールがかかるようなエッセイなのに、なんだか私の中に残るのは少し不気味な色の思い出と、ちょっとだけカラフルなおかしさと・・・とにかく面白いんだけど、やっぱり影がある、としか私には表現できないエッセイでした。
気になったのは以下。
・星人
・ゾンビ町の顛末・穴
・郵便局にて
・毎日がエブリディ
・一度きりの文通
他にも色々あった気がしますが、なんかこうもう靄がかかっています(それ、こちらの記憶力の問題)。ね、ほら、ちょっと影があるやつでしょ・・・?
独特な岸本さんの世界観に、他のエッセイも読んでみたいと思わされました。
Posted by ブクログ
ニヤリとさせられる。
面白い。
しかし、エッセイなので面白かったなぁとは思うが、それ以上でもそれ以下でもない。
著者の違うエッセイも読もうと思う。
Posted by ブクログ
妄想を思考する著者の脳内がドバーっと溢れ出たような作品。風変わりで理屈抜きのとりとめのなさが面白い。
本書に何かを求めてはいけない。ひたすら五感で味わうのがよい。時折り共感すると何故かイラっとする、説明のできない気持ちに見舞われる。
Posted by ブクログ
雑誌に連載していた文章をまとめた一冊。エッセイだけれど、時々違うものが混ざる。エッセイの顔をして居座っているのは、創作というよりも空想と言ったほうが感覚的に近くて、枠にとらわれずこの上なく自由なところがこの本の魅力のひとつだ。当人が感じていることなら現実なんじゃないかとすら思えてくる。
思わず吹き出してしまったのは、プリティ・ウーマンのズンドコ。仕事の実況も面白かった。
おしゃれな挿画はクラフト・エディング商會。ウィットに富んでいてよかった。
Posted by ブクログ
菊池亜希子とAマッソ加納の好きな本を紹介するという番組で紹介された本。翻訳家の岸本佐知子さんのエッセイというか、妄想というか。いたってまともなエッセイもあれば、荒唐無稽のことばかり書いてある部分もある。翻訳のかたわらでこんなに色んなことが頭の中を駆け巡っている不思議。ところどころ吹き出し笑いをしてしまった。でも荒唐無稽すぎて、読み疲れる感じもあった。
Posted by ブクログ
岸本さんの頭の中を覗いてるような
エッセイがとても面白かった。
4〜5ページで1つの話があって全部で50以上。
声出して笑っちゃうくらい面白くて
「分かる!分かる!」って話もあれば
「なんじゃそりゃ!」って呆れ笑いする話もあって
ホントに飽きずに読める!
絶対に他のエッセイも読む!