岸本佐知子のレビュー一覧

  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

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    ネタバレ

    あとがきにも書いてあったが、読後モヤモヤとした不安が残る話ばかりだった。
    他者とわかりあえない、自分が正義だと思いこんでいても見方を変えればそんなことはない、無自覚な差別、いつかすべてが崩壊する予感など。
    これが最初に日本で刊行されたのが1989年とのことだけど、現代のテーマでもおかしくない話が多かった。
    決して明るい気持ちになる話ではないけど、惹き込まれるものがあり、あっという間に読めた。

    『ベティ』の最後、「永遠に謎なのは、この世のベティたちなのだ」がすごく印象に残った。
    正直私もフレッドの気持ちのほうが理解できるし、フレッドは世の中に多くいると思う。

    『旅行記事』は、どうしても生きる

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    2025年11月09日
  • 気になる部分

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    万城目学さんが、エッセイが一瞬うまくなるドーピング、と称していたので手に取った。
    独特の妄想癖ある岸本さん、あぁ私とおんなじような謎なこと考えがちな人が他にもいるんだ!と思ったのもつかの間、岸本さんのは激しすぎて、こりゃちょっと違う、と思いに至る(笑)。
    面白く、すぐ読めた。

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    2025年11月06日
  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

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    岸本佐知子さん訳

    最初から最後まで漂う不穏な雰囲気。
    人間の矛盾や汚い部分、他者への無理解やすれ違いをとてもリアルに突きつけられるような短編集でした。
    上手く言えないけど、モヤっとしながらも他人事と思わせない引き込み方に美しさを感じる作品でした

    特に「訓練」と表題作がずっと心に残ってます...

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    2025年11月03日
  • なんらかの事情

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    この人のエッセイはやっぱり好きだなあ。1番好きかもしれない!多くの人が何となく感じつつも取るに足りないと無視してしまうような、些細な出来事や習慣を拾って膨らませていく。それを読んで、共感したりしなかったりするけれど、誰かの取り止めのない考えをなぞるのは、楽しいなと思う。著者の体感と自分の体感がうまいこと結びつくような感じがした。

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    2025年10月26日
  • なんらかの事情

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    笑ったわぁ。
    声出して笑った。
    自分の事の様なエピソード満載で「共感」なのか「あるある」なのか分からないけど。
    いやきっと「あるある」なんだろう。
    私は多分少数派ではなかった。

    それから著者の記憶力の凄さたるや。
    おかげで私の忘れていた記憶も呼び覚まされた。
    思い出したところでしょーもない話だっりするのだが。

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    2025年10月16日
  • なんらかの事情

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    ハリセンボンのはるかさんが読売新聞でおススメされていたエッセイ。

    笑いが込み上げてくる。

    中でも、「雪強盗」に出てくるタバコ盗人の「値上げされる前に盗んでおきたかった」というコメントはじわじわ来た。

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    2025年09月30日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ドストエフスキー「罪と罰」を読まずに4人の作家が読書会を開き内容を推測し合う話

    4人の作家たちがヒントを手掛かりに自由に推測、思ったままを言い合うのがこの本の面白さ

    ほんの少しの話の断片のヒントから作家流に「わたしならこういう筋書き、こういう流れにする」とか想像力が半端なく広がる

    いったいどんな物語なのか
    期待に胸を膨らませ、夢中になって「ああでもない、こうでもない」と語り合う

    そして読んだあとにまた集まって
    読後座談会

    私は読んだあとにこの本を手にしたが、作家たちの当たらずとも遠くなく、話が横道にそれることもしばしばあるにもかかわらず、ちょっとのヒントで軌道修正してくる様子に感嘆し

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    2025年08月26日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    相変わらず独特。なかなか入り込めないんだけど,壁を越えて向こう側に行けると,情景がビビッドに浮かんでくる。しかし,訳は悪くないと思うんだけど,原著で読まないと本当のリズムとか手触りみたいな物は理解できないんだろうな。ある意味では私小説で,想像で書いている部分は少ないのではなかろうかと思わされる。中南米での貴族的生活からアルコール依存症のどん底まで,まさに波瀾万丈の人生。ひとりの人間がこれほど多様な経験をする例はあまりないだろう。それが小説家としての財産になっている。

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    2025年08月18日
  • ねにもつタイプ

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    これがキシモトワールドなのか!?
    初読のためワールドに没入するのに時間を要した。どこから現実でどこから妄想なのか?現実と妄想の往復に目が回る!後半になって慣れてくるとするめのように味が出てきた。挿絵もキシモトワールドをシュールに醸していて素敵。

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    2025年07月25日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    とあるブログで激賞されていたので読んでみた。読み始めてみて,正直そこまでではないなと思ったが,途中から引き込まれることになった。
    著者の波瀾万丈な人生と,観察眼が凄い。ドライな諦念が通底している。文体にも魅力があるようだが,これは原著で読まないと分からないなぁ。。。
    短編だけ書いてて評価されるってのが,テッド・チャンと通じるものがある。日本にはあんまりいない気がする。星新一くらいか?

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    2025年06月28日
  • 十二月の十日

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    決して自分の望んだ環境ではない中で生きる主人公たちが、自分のコントロールの外にある大きなうねりに翻弄されながらも不器用に生きてゆく。人生のやるせなさに打ちひしがれながらも懸命にユーモアにあろうとする姿に心打たれるであろう。

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    2025年06月10日
  • わからない

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    ・相変わらず面白い。
    ・そう言えば一番最初に岸本さんの本を読んだのは、翻訳の方ではなくエッセイの方だったかも。
    ・過去の未収録のエッセイを集めた本なのだけど、図らずも?今作は読書のルーツにまつわる話や、より細かい(しょうもない?)日常が書かれている日記も含まれる事で、他の本よりご自身が剥き出しになっている気がする。
    ・でも特に意外性があった訳でもなく、通常運転です。(そんな風に聞こえないかもしれませんが、褒め、のつもりです)

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    2025年06月03日
  • なんらかの事情

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    相変わらず面白い
    関西弁でいうと「オモロイ」
    一人でふふふとワロてまう
    岸本さんは天才や
    次が楽しみで仕方ない

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    2025年05月31日
  • ひみつのしつもん

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    雑誌「ちくま」連載18年目3本目のエッセイ。前作「なんらかの事情」から7年経ち、単行本の発刊から4年で11本追加して文庫化

    この方の翻訳した本は未だ読んでいないが、一度エッセイを読み出したら止まらなくなってしまった。不思議で、面白く、そして文章が上手い。

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    2025年05月30日
  • なんらかの事情

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     職場の、もう辞めてしまった後輩におすすめしていただいた本。エッセイではありますが、岸本さんの発想力、着眼点、そして妄想力が逸脱で、最後まで面白く読める一冊です。個人的にダース考とやぼうが好き。

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    2025年05月26日
  • 十二月の十日

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    「訳者あとがき」で岸本佐知子さんが、「描かれるのはたいてい八方ふさがりの現実で、その現実をなんとかしようとあがく人物たちのドタバタがどうしようもない悲哀と笑いを誘い、最後には彼らへのいとおしさに、不思議としんみりさせられる」とあるが、まさにその通りの読後感の話が多い。様々な奇想も面白い。

    バッドエンド寄りの話も多く(てかほぼそう)、それもいいんだけど、ハッピー寄りの結末を迎えた話にはすごくグッときてしまった。
    「もしも誰かが最後の最後に壊れてしまって、ひどいことを言ったりやったり、他人の世話に、それもすごいレベルで世話にならなきゃならなくなったとして、それがなんだ?なんぼのものだ?」「そこに

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    2025年05月24日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがない4人が内容の妄想を繰り広げる。
    1ページ解禁しただけで4人の推理が止まらない。
    で、読むんかい!
    この企画を書籍化、さらに文庫化してくれたことがありがたい。

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    2025年04月19日
  • ねにもつタイプ

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    雑誌「ちくま」に連載されたエッセイなどの短編集

    目玉遊びのように、自分のこども頃を思い出させるようなものから、不思議な世界のショートショートのようなものなど、興味を惹きつけられたり笑わせられたり。
    言葉での表現は、フィクションでもノンフィクションでももっと自由なものであるとみせつけられる文章力。

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    2025年04月14日
  • いちばんここに似合う人

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    世間一般の普通から少しズレた人たちの孤独が描かれていて、そこなら抜け出したいんだけど、結局は孤独な場所に戻ってくる。みたいなお話が多かった。

    映画も凄いけど、小説も凄かったなー。才能豊かな人だなー、と感心。

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    2025年04月14日
  • わからない

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    翻訳家による、単行本になっていない2000年からのエッセイ、書評等、日記

    感性も文章力も素敵で、今までこの著者を知らなかったのが勿体無いと感じた。
    気になるフレーズや本や映画がたくさん。
    面白かった!みんなも読むといいよ!

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    2025年04月12日