岸本佐知子のレビュー一覧

  • わからない

    Posted by ブクログ

    翻訳家でエッセイストでもある著者の読書感想文 + 翻訳小説食わず嫌いへの読書案内(初心者向け、上級者向け)+ 業界日記&メモ。視点や発想が日本人としてはユニークなので、分厚い本でも飽きずに読めた。
     谷川俊太郎の『ことばあそびうた』に関する部分で、「言葉を発するということは、それ自体が音楽を奏でるようなもので、意味なんかなくたって、ただもう楽しいということだってある」とあり、著者の訳書もきっとリズム感にあふれているに違いないと確信した。
     AIアシスタントに著者の翻訳本を何から読めばよいか尋ねると、ルシア・ベルリン作品集かミランダ・ジュライ作品集のどちらかの短編集から入るのがよいとのこと。それ

    0
    2025年04月11日
  • ひみつのしつもん

    Posted by ブクログ

    普通にエッセイという心構えで読んでいくと、不思議な常識を知らないうちに飲み込まされていて、話を読み終わった後で、それがおかしかったことに気付かされるおそろしい文章群だった。
    夢十夜に近いと思う。

    作者岸本さんは、女性で現在64歳らしいのだが、本全体を通して、年齢や性別を特段感じなかった。
    たしかに老いに関するエピソードや、話にあげられる俳優などには年齢が反映されているとは思う。しかし出来事に対して過去の体験や事件をあまりもちださずに、空想の論理をコロコロと転がしていく話の展開がとても柔軟だからだろうか。

    小さなお婆さんの話が一番好きかも

    0
    2025年03月20日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    表紙が良すぎて手にとらないわけにはいかなかった。
    内容は著者のエッセイや書評や日記。あっけらかんに虫を確実に殺す。、本の軽口、ふかい洞察、友人の結婚で腰が抜ける、近くで見てる気持ちになれてめっちゃおもしろいーー
    ウテナ観よう日記書こう

    0
    2025年03月12日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    真面目にこの人の書くことと対峙してはいけない、ダメだ、この人死ぬまで面白いんだろう、悔しい。
    風呂ん中で後半の日記を読むと急にまぶたが重くなり眠くなる、が、寝床で読むと急に目が冴えてしまう。不思議な本。この細切れの備忘録みたいなのが逆に気になってほっておけない。

    0
    2025年03月08日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    もうファンなので、何を読んでも面白いと言う感じ。日記がかなり前のもので、びっくり。
    想定と厚さからは、エッセイとはおもえない。そこもまた好き。

    0
    2025年03月04日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    テレビ番組で取り上げられていて気になり読みました。

    国民が一度に一人しか住めない「内ホーナー」と巨大な「外ホーナー」の争いが描かれています。

    描かれているキャラクターがロボット(?)たちなのか、想像しているだけで楽しい本でした。

    アニメ化されてもいいなぁと思う1冊でした。

    0
    2025年03月02日
  • 楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    情景描写も話の締め方もクール。どれも良いが、特に「日干しレンガのブリキ屋根の家」「幻の船」「陰」「新月」がお気に入り。

    0
    2025年02月24日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    ルシア・ベルリンの24の短篇。
    私は「すべての月・すべての年」に続いて2作目。
    とりわけ変わった設定ではなく、1900年代半ばの普通の生活がベースになっている短篇。
    一度に全部読んだらすぐに忘れちゃうかなと思いきや、随分とずっしりとした読後感。
    軽くて面白い短編集はたくさんある。
    しかしこれはずっしりと面白い短編集。
    これは何に因るものなのかなあと考えてみたのだけれども、まずは空気の重さまで感じられるようなリアリティ。
    実体験をベースにしているものが多いと聞いてなるほどと思うと同時に、実体験を扱えばすべてこのようなリアリティが出るかと言ったらそうはいかない。
    場面、表情、行動の切り取り方が素晴

    0
    2025年02月22日
  • 十二月の十日

    Posted by ブクログ

    どの短編も、なんだか妄想の世界を彷徨っているようななんともいえない展開、結末
    なかでも「センブリカ•ガール日記」はなかなか
    感動あり、教訓ありでふむふむよんでいたが
    途中から
    なんてこと!とぞわぞわした
    そんなこととは知らずに『SG』ってなに?
    と、何度も検索してしまった

    世の中の不条理と、人間の強さ、愛情の深さ

    読み始めは、少し重苦しさを感じていたが読み進めるほどに虜になっていく自分が怖い

    0
    2025年02月18日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    独裁者の誕生と破滅、人と国の破壊を描いた寓話。玩具のようなロボットのようなキャラクターが住む国のお話、絵をイメージすればユーモラスなはずなのに、読むのがしんどくて参った。国土を削られ、財産を奪われ、生き残るすべがどんどんなくなっていく。きつい。独裁者の方もどんどん脳が壊れてまともじやなくなっていって、こちらもきつい。

    きついきついばかり言っているけど、ほんとに、ユーモアがユーモアに見えないくらいしんどかった。どこかで「抱腹絶倒」と紹介されていたけど、うそでしょ?ってくらい全然笑えなかった…

    ディストピアものは若いうち、あと平和な時代に読んだ方がいいと痛感。今はリアルの世界が過酷すぎる。あと

    0
    2025年02月13日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    なんか好き。あぁ、それ読んだことないという本をメモったりした。機会があれば、読んだり観たりしておいて損はないなと思えたり。

    0
    2025年02月06日
  • 十二月の十日

    Posted by ブクログ

    ダメ人間が、色々な事に巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて、何も解決できず、特に成長もしない、大好物な物語が多く編んでありました。
    サイコーです!

    0
    2025年02月05日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    初読
    坂口文庫。
    坂口さん曰くまったく読み進められない本シリーズの2。
    これはわたしもかなり難儀しました。なかなか手強い。最初いくつかサラっと読んだとき 全然サラっと行かなくてこれは困ったと思った。
    短編集のうち いくつかは まぁまぁ読めるのがあって もうそれでいいかなと思ったケド 別の日にまたちょっと読んだら もういくつかホォと思うのもあり。その時思いついて解説先に読んでみたのがよかったのかも。でも解説のおかげで最初の時には気がつかなかった重いツライ感じもわかってきた。
    フィクションとしたら 全然面白くないけど これがノンフィクションに近いとしたら それはちょっと興味あるというか ちょっと惹

    0
    2025年01月25日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    人ひとりしか居られない程小さな国、内ホーナー国
    それを取り囲む外ホーナー国
    内ホーナー国民は7人おり、両国の境、外ホーナー国内の一時滞在エリアで常に6人が入国を待っている
    国民の姿形は無機物と生物のツギハギ
    この奇妙で童話のような世界観で語られるのは国同士・人同士の争い
    きっかけは外ホーナー人であるフィルによる内ホーナー国批判の演説
    フィルの演説は力強く煽動的であるのだが、興味深いのは、脳が外れてしまった時に為されることが多い、ということ
    本書は2011年に刊行されているが、フィルの語りにはドナルド・トランプ氏であったり、小泉進次郎氏であったり、多くの政治家の姿が重なる…
    この物語は政治家批判

    0
    2025年01月24日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    短編集とわかってはいても、一見バラバラな気がした。
    それがいつしか作者の生い立ちとも重なって、太い束のようなまとまりに感じられてゆく。
    若い無邪気さ、苦い経験、切羽詰まった状況、そしてごく日常の風景。
    どれも書き手がそこにいて、「これがあたし」といっているよう。
    けれどそこに押しつけがましさはなくて、静かに目の前に差し出す。
    謙虚で辛辣でちょっとクール、そして皮肉とユーモアを忘れない。
    フィクションのようにもノンフィクションのようにも見えたこの作品群。振れ幅の大きな彼女の人生の、ある意味伝記のように思えた。
    また読みたい。

    0
    2025年01月19日
  • ひみつのしつもん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろいエッセイ集だけれど、ショートショートのようなものもいくつかあって、それがけっこう幻想的でホラーな雰囲気があると思う。まるで悪夢を見てハッと目が覚めたときのような感覚になるのだ。作者の空想力が豊かなので、現実との境界線が曖昧になっていくのも興味深い。
    りんごのみつが甘くないこととか、ヌテラの主原料とか、これまで知らなかったある意味どうでもいいとも言える知識が増えていくのがなんだか面白くて、友人とだらだら喋っているときのようなくつろいだ気分で読めるエッセイだった。

    0
    2025年01月11日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    ルシア・ベルリンなどの翻訳家岸本佐知子さんの、エッセイや書評、日記などを集めた本。いままで本に収録されていないものを集めたとのことで、初めて読む岸本さんのエッセイにはちょっともったいなかったかもしれない。
    思考も言葉もコロコロと転がっていくような文章が面白い。思考は浮かび上がって飛躍して妄想に突入するし、言葉遊びも抜群に冴えている。
    ビジネスや自己啓発系のベストセラーを読んだ感想を率直に書き、挫折を語り、ツッコミをいれ……と自由すぎる書評(勧める気がなさすぎる)もすごかった。
    「わからない」「イエス脳」がお気に入りで、エッセイの部分が一番面白かったのでもっとたくさん読みたくなる。他の本も読んで

    0
    2025年01月05日
  • 楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    短編集
    作家自身の生い立ち感情が見え隠れする作品集.ロクでもない夫,アルコール依存や薬物依存,子供達への愛,生活の厳しさなどが自然の情景描写の中に溶け込んでいる.短い物語の中に漂う臭いまで感じられる,そんな作品の数々.

    0
    2024年12月18日
  • わからない

    Posted by ブクログ

    なぜこんな展開なの?思考回路どうなってるのか
    一人ほくそ笑み、ツッコミ入れてる
    若いころ井上ひさしに遭遇して以来の衝撃!

    0
    2024年12月18日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰もがここで書かれている彼女のことを好きになってしまったり、そうでなくても嫌いにはなれないんじゃないかと思った。賢くて繊細で、情熱と愛があり時に弱く、悲しみと喜びに満ちた人生を送る女性。彼女の言動には優しいぬくもりを感じるし、言外に親密な空気が漂うところが好きだ。
    「カルメン」や「ミヒート」で描かれている、悲惨な状況に陥ってしまった女性や子どもの話がとてもつらかった。あまりにも克明でハラハラしながら読むことになったが、決して同情的には書かれておらず、作者の冷静な目線をいつも感じた。
    姉妹のバカンスを描いた「哀しみ」が特に心に残った。少しの嘘だって、すべて妹への愛にほかならない。誰の視点かによっ

    0
    2024年12月16日