岸本佐知子のレビュー一覧

  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    NHKの理想的本箱で紹介され気になった本。
    人間はくだらないことで争い続けるけど、こうやって第三者が現われて問題がサクッと解決すればいいけど、そううまくいかないのがこの世の常。戦争、早く終わって欲しい。
    フィルがモンスターとして過去のものになり、忌避されるようになっても再びフィルに惹かれてしまう人が現われるっていうのが繰り返される独裁の予見のよう。

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    2023年12月13日
  • いちばんここに似合う人

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    私の中にもあなたの中にもある今の世の中が展開されている。現代の人々はひたすら孤独なのだ。たとえ家族がいても、恋人がいても。

    この本が古典となって読まれる時、例えば100年後、1000年後にもしまだ世界があれば、この本は時代を、今を生きる人々の心情を理解する良いテキストになりそう。

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    2023年10月21日
  • 気になる部分

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    この知的好奇心の高さが筆者の独特な魅力を創り上げてるな、と
    知的好奇心、こんなんなんぼあっても良いですからね

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    2023年10月19日
  • 『罪と罰』を読まない

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    4よりの★3
    取り組みが面白いです(笑)
    友達と読む前に読書会してみたいと思うので、ございます。
    他の古典でやってみたいです。
    今年は重厚な本を読み続けてるので、年末に『白痴』や『悪霊』で友達と試してみたいです。

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    2023年09月24日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    短編集の2/3を読み終えるまでは、ひたすら、退屈で読みにくい本だと思った。
    最初は、訳が下手くそなのかとも思ったけど、時々、ハッとする美しい表現が出てきて、そうではなさそうと思い直した。
    喪の仕事まで来て、少し変わって、沈黙、さあ土曜日だ、巣に帰るの4編は良かった。

    簡潔な文章で、特徴としては、周囲の状況を描くことで、主役について物語を紡ぐ。それが、若い頃の数編においては、私が村上春樹に感じる、それいらなくない?関係なくない?という感想。

    そこから、どんどん、作者が歳を重ねていき、彼女の人生が酸素ボンベを離せない状態であることまでわかるうまいチョイスをしている短編集の構成になっている。

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    2023年09月15日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    僕のような年寄りには、他人の人生の生き様を読まされてもたいした感想も持てない。ふ~ん。そうなの大変だったね。
    人生色々だよ。位の薄っぺらい感想しか持てない。
    これが、若い時に出会っていたら、とても感動出来たと思う。他人の人生から学ぶ事は有るけど、この年で学べたとしてもね、たいして役に立たない。

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    2023年09月14日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    岸本さんの本ということで読む。

    着想が面白い、こんな国の話は読んだことがなかった。だって3国でてくるけど、国民の圧倒的少なさよ。こんな国の民主主義はあってないような。すぐにパワーバランス崩れるから。

    ヘンテコ三昧の登場人物(最初人間と思っていたのですが、読み進めるとどうやら違う)。外の国の大統領がでてくる度にハラハラ。そして題名通りのフィルの恐ろしさよ。

    最後の最後で全編通してそこいらにあった雰囲気は一変し、クライマックスへ。

    いや、でもね。
    とにかく岸本さんの唸るような圧倒的翻訳力よ。

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    2023年07月11日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    心に残るというものではないけれど 日頃あまり読まないようなファンタジー要素のある1冊で、実力のある作家さんたちが書いているものなので、文章的にも楽しめる。感動的とかではないけれど、たまには一味違ったものを読みたいという気分のときには良いと思う。

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    2026年01月12日
  • エドウィン・マルハウス

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    子ども目線の細かい描写が凄かった。物語も読み進めるうちに、なんか気になる登場人物が多くてゆっくりゆっくり読み進めていけた。

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    2023年04月27日
  • 分解する

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    ネタバレ

    詩のように、物語のように、絵画のように
    ディテールや思いめぐらせること、その視点と先にあるもの、実はないもの
    理解する前に脳内に浸みてくるみたいな感覚

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    2023年03月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
    興味深く読んだ。
    もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。

    一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。

    特に印象的だったのは、
    本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
    村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
    吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
    小池昌代、切れ味がよい。
    星野智幸、描写がうまい。

    というかんじ。
    編者は岸

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    2023年03月22日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    国の形も人間の形もとても独特でユーモラス、ありえない遠くにあるお伽の国を描きながら、私が今生きているこの酷く醜い世界の一部を伝えてくれている。本を開いたここも、フィルの世界になるかもしれないし、もうなりかけているのかもしれない。

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    2023年01月26日
  • なんらかの事情

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    発想?考え方?が斜め上なのかそんな事普通考える?みたいなのばっかで面白かった

    文章自体も読みやすくすぐ読み終えた
    斜め上すぎて、ん?どういうこと?っていう話も何個かあったけど共感できるとこもあったし総合的には良かったんじゃないかと

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    2023年01月02日
  • いちばんここに似合う人

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    16編からなる短編集。日常の生活のごく一部分、とても短い時間を描いている。まるで体の一部分をえぐりとられるようなそんな痛々しい生々しさを覚えるほど強烈。ぱらり、と無作為に開いた一場面だけに目を落としても、まるで完成型のように感じるようなシーンが多かった。どうも自分は読んでいて落ちつかなかった。覗き見るのが怖いような世界だったのかもしれない。余りにも尖っていて痛いのだ。
    『ラム・キエンの男の子』と『モンプレジール』が特に好き。

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    2022年12月04日
  • 気になる部分

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    外国文学を読む時、最近は訳者が気になるんです。エドウィン・マルハウスという本を読んでみたいと思っているのですが、その訳者さんが岸本さん。というわけでエドウィンに行く前に岸本さんのエッセーにて彼女をチェック。
    いやはや、なんというか、ぶっとんでおります。
    幼少期の自分語りを読んでいると、え、なんかかなりへんてこな子だったのね、、、と思うのと同時に自分もそういや同じような事普通にしておったぞと気付き、強烈なショックを受けるという。
    そしてどうやらご自身の変態さ(失礼過ぎる)に完全にお気づきのようで、そのなんというか自分の趣向というのか、好きな本を訳したいという感じでお仕事をされているのかなと勝手に

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    2022年11月24日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    自分が正義だ、間違ってないと思うことは怖いこと。違った意見も取り入れるから多様性になるわけで。そういう意味ではこの人の言うことは正しいと妄信することも怖いことだよね。自分が良ければいいの?損得勘定や利己主義に流されそうになってしまうけど、一人一人目の前の人の立場に立って考えてみる。思いやりをもつ。人に関心をもつこと。きっとその優しさが1番大事なんだと思う。そうじゃないと、独裁者は生まれてしまうよね。みんな自分が1番大事って思ってるんだから。

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    2022年10月09日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    キャラクターが人ではない、モノのように描かれている。タイトル通り、フィルの独裁的な行いを書いているが、書かれた時代が違っても、現在の戦争が頭をよぎる。
    おとぎ話のようで、風刺小説のようでと思っていたら、最後の解説を読んで納得した。

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    2022年09月11日
  • 最初の悪い男

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    途中妄想と現実の区別がつかなくなってきて、どこまで行くねん…と思ったけど、やっぱ私はこのタイトルのセンスが好きだな。最初の悪い男。

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    2022年05月14日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が、断片的な情報を手がかりに、その内容についての憶測を語りあった本です。最後に、四人がじっさいに『罪と罰』を読み、その感想について話しあっています。

    「教養の崩壊」が論じられるようになって久しく、本書のタイトルを目にしたときには、教養主義の逆張りのようなネタで、はたしてどれだけおもしろく料理できるのだろうかと、あまり期待はせずに読みはじめたのですが、予想以上にたのしく読むことができました。

    とりわけ、三浦しをんが現代の小説家としての観点から、次々に彼女なりのストーリーを展開していくのがおもしろくて、現代の小説と19世紀のロシア文学のちがいが

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    2022年04月13日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    今まで読んだ本の中で、一番頭の中で想像した画がこびりついて離れない話だったかもしれない。

    今まで読んだ翻訳本は、読みづらく、想像しづらいものが多かったけど、素晴らしい翻訳の力!

    単行本の場合、表紙がどんななのかわからないけどこの文庫本の表紙がなんだか好き。

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    2022年04月07日