岸本佐知子のレビュー一覧

  • ほとんど記憶のない女

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     数行のお話から数十ページのお話まであり、内容も寓話あり紀行文あり何でもありの、とても幅広い一冊。主観的な描写があまりないうえに世界観も抽象的で、どう感想を言えばいいのか分からないほどの掴み所のなさだけど、それだけに引き込まれた。

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    2015年11月29日
  • 気になる部分

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    通勤電車で読むのは危険だと知りつつ、読んでしまった。
    案の定、吹き出すのを我慢したエピソード、クスッと笑ってしまったエピソードが多々あり楽しませてもらった。
    岸本さんのエッセイを読むと、妙に共感をおぼえて自己肯定感が増す。

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    2014年11月12日
  • ほとんど記憶のない女

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    こんな人がいたらこわい…
    でも、いそうだし、私にもその片鱗があるかも…

    するすると情景の浮かぶ、読んでいてたっぷりその世界にいける本。

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    2014年08月21日
  • 気になる部分

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    ある日の午後,車でFMラジオをつけると,作家と翻訳家の会話が流れてきて,翻訳の苦労話などとてもおもしろくて聴き入ってしまった.あとで番組表を調べて見ると,作家は西加奈子さん,翻訳家は岸本佐知子さんだった.

    というわけで岸本さんのエッセイを読んでみた.本を読んでこんなに笑ったのは久しぶり.この方の周りでは常に何か変なことが起こっているような錯覚を引き起こす.ほとんど自虐ネタで,妄想の虜になって,一般世間とずれが生じるというパターン.それと言葉の音に対する感覚が独特で,これまた妄想のネタになる.私はこれを電車の中で読み始めてしまい笑いをかみ殺すあやしいおじさんになってしまった.こういうハチャメチ

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    2014年02月11日
  • ほとんど記憶のない女

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    ネタバレ

    ち、ちょっと手に余るって言うか…手に負えません。
    リディア・デイヴィスの頭の中を覗き見ようと、気合いを入れようと、逆に流して読んでみようと、やっぱり理解できないんだから。いや、理解しようなんて考えるほうが間違いだったのかも!センス・オブ・ワンダーの範疇なのかも、ちょっと分からない。でも、分かりづらい世界があるのも、楽しいことなのかも?って思える不思議な短編集でした。

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    2013年09月25日
  • いちばんここに似合う人

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    こんなに笑えて、こんなに寂しく苦しい物語は初めて
    ミランダ・ジュライの短篇は、出来る事なら気づかないふりをしていたいような、心の奥底の孤独感や悲しさを、笑いながら軽やかに、残酷なくらい鋭く、容赦なく掘り出していく。
    とぼけているような、ユーモアたっぷりの軽やかな語り。でも絶望的に悲しいのだ。

    独り言のような面白い独特の文章なので、原文が気になってそちらも読んでみた。ストレートで乱暴な性描写や表現も、よりサラッと乾いた印象。語りも、よりクールでシュールな肌触りがする。全編を通して、訳文のほうが女性的な感じかな。どちらもいいので、どちらもお勧め。

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    2015年08月07日
  • ほとんど記憶のない女

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    いろいろな感情や状況や設定を煮詰めて書いている作品。
    とても短い話(三行のものもある)ばかりだけれど、おもしろい。短い言葉だけれど、的確に伝えてきてくる。

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    2011年09月17日
  • いちばんここに似合う人

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    ここに出てくる人はみんなどうしょうもなく変な人。
    でもね、不器用でも変人でもみんな生きているのよ。
    確実に、圧倒的にここに出てくる人は
    あなたであり私である。
    くそったれの人生だけど駆け抜けてみようよ。
    もう一度ゆっくり読みたい一冊。

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    2015年05月26日
  • ほとんど記憶のない女

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    確かに禅問答のような、詩のような。不思議な感覚になる。
    今のところ中でも、「大学教師」という話は意外に!うなずけた。

    女がカウボーイと結婚したいと思い込む。ほぼ話はカウボーイと結婚したらという妄想で続く。カウボーイと結婚して暮らしたらきっと馬具に油を塗ったり、素朴な料理を作るのだろう・・・・と。でも女は思う。もしカウボーイと結婚することになったら夫も連れて行こうと。
    たぶんこれが夫婦なんだと思う。お互いが一部になって自分でもあり伴侶でもあり一対にいつしかなっているんだと思う。
    村上春樹的にいえば「100%の女の子に出会う」というのに近いのではないかと強く思った話。

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    2011年06月11日
  • 気になる部分

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    寝るためのひとり尻取りから脳内論争が勃発。
    ゴキブリが怖いのはその見た目、感触、そして味。
    人々の願い事を覗き見る七夕観測が好き。
    人々が殺到する福袋は兵器になるのでは。
    コピーの一文字埋めクイズで間違えるマイナーな人々。
    夜中の3時に訪れた小さな客人。
    食べながらスキップするとおいしくなる説。
    翻訳中のニコルソン・ベイカーの作品の機微。
    ちょっと変わった翻訳家の妄想エッセイです。
    ブックデザイン:田中一光/片山真佐志
    カバーイラスト:土谷尚武

    薬関係のコマーシャルで悪い部分をちょっと残す、
    私も気になってたんです!歯磨き粉のCMとか。
    あと絶対全員正解するだろう、っていうクイズに
    間違えち

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    2019年01月16日
  • ねにもつタイプ

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    作者独自の視点で、日常に潜む不思議やユーモアが描かれている。
    私なら見逃してしまい、何事もなく通り過ぎてしまうような出来事に目が向けられていて、「こんな視点もあったのか」とハッとさせられる。

    自分でも気になったことはあったはずなのに、ここまで深く考えたことはなかったなと気づかされる場面も多い。

    なかなか他人の思考を体験することはできないが、この本は岸本さんの思考回路に入り込んでいるような感覚で読み進めることができた。

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    2026年03月20日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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     ルシア・ベルリン(1936-2004)は米国の短編作家で、存命中に大きな評価は得られず、没後10年を経て米国版『掃除婦のための手引き書』(43編収録)が再評価につながったとのこと。
     邦訳が岸本佐知子さん。日本では分冊発行され、日本版同書(24編収録)未収録の19編を、別タイトルで刊行したのが本作だそう…。またやっちまいました泣、第2弾から読むヤツ!

     北米や南米を転々とし、3度の結婚・離婚、4人の息子を単身で育て、職業も教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などを経験。アルコール依存症に苦しむなど、波瀾万丈で濃い人生だったようです。
     作品と著者の経歴は無関係でしょうが、経験は大きく影響を与

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    2026年02月22日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    空想の極小の国同士の政治的扇動や争いを描いた寓話。短いのですぐに読めました。あらすじ通りの内容で、想像以上ではなかったです。タイトルが秀逸。

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    2026年02月14日
  • ねにもつタイプ

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    楽しく読めるエッセイでした。
    翻訳家として活躍する著者の、日常に潜む
    ちょっと気になることに対して、鋭い目線を
    送っています。
    岸本さんの翻訳作品も読んでみたいです。 

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    2026年02月05日
  • 話の終わり

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    今は別の男性と暮らす女性が、かつての恋人との出会いと別れを追憶する。…出来事としてはそれだけ、でも、追憶し記述する“現在”の「私」が過去を見つめるその距離感と、追憶という行為自体の特徴を掴んだリアルな描写が、プルーストを彷彿とさせて魅力的。

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    2026年01月24日
  • ひみつのしつもん

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    エッセイが好きで評価も高いので読んでみたいなぁと思っていた作品。岸本佐知子さんの本は初めて読んだが、3章くらい読んでやめてしまった。

    とても読みやすいけど、著者の独特な空想ワールドになかなかついていけなかった。

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    2025年12月14日
  • 気になる部分

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    初エッセイ本読破。エッセイ本とはこういうものなのか?と疑問に思いつつも、この著者は、頭の中に思い描いている疑問について、私が思うに、、他人には言えないこと、話しても絶対に共感を得られないというか、他人に話すことで、その他人から一定の距離を置かれる可能性がある部分を、曝け出して上手く言語化した結果、それがユーモアになったと勝手に理解した、抜群のユーモアセンスをお持ちの方、変人だなと思い、そい思うと、自身の心が救われる気がした。

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    2025年11月25日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    「何かを風刺しているんだろうな〜」というお伽話風小説。最後に大ケラー国よりも外側にある国が内側の国に対して同じように統治を始めるとか、新しい15人の国で同じようなことが繰り返されるとか、そういうお約束のオチを期待してしまったのだがなかったので、肩透かしなのか、逆に新鮮なのか、評価に困った。

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    2025年11月23日
  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

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    「ケツァール」がよかった。サラの豹変を恐れつつ、ただのサラに安堵するエドワード。誰もがどこかで感じたことに気づく。

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    2025年11月22日
  • 『罪と罰』を読まない

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    読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。

    ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。

    この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。

    特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。

    テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち

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    2025年11月13日