岸本佐知子のレビュー一覧

  • ひみつのしつもん

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    ネタバレ

    著者の名前は存じ上げていたが、今回はじめて文章を読んだ。
    きっかけはSNSで有名な人が好きだと言っていたから。

    最初はよくある(?)自分の生活や老いを面白おかしく書くタイプのエッセイだ、と思ったら「羊羹」あたりからおや?となった。
    短いテーマの文章を読み終えるたび、いろんな種類の不思議な気持ちになった。
    エッセイというより創作の短編集を読んでいる気持ちになった。
    小さい頃、今よりもっと世界が狭くて面白いものも少なかったとき、身の回りにあるものともっと距離が近くて、いろいろ考えていたことを思い出した。
    著者はずっとずーっとその感覚を持って大人の頭で考えて唯一無二の感覚を磨いてきたんだな、と思っ

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    2024年07月17日
  • エドウィン・マルハウス

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    #河出文庫 #ミルハウザー 著 「 #エドウィンマルハウス 」

    ジェフリー著 の伝記「エドウィンマルハウス」を まるごと入れてしまう入れ子構造。「復刻版によせて」や「初版へのまえがき」も入れた遊び心のある構成

    芸術家の人生が終わらなければ、芸術に結びつく 中間点や始点が定まらず、伝記作家は伝記が書けない一方で、芸術家を見出す伝記作家がいないと、芸術家が誕生しないという、芸術家と伝記作家の表裏一体性は なるほどと思う

    著者は、子供の執着心に芸術性の萌芽を見出している
    「何かに執着できる能力を天才と呼ぶ〜誰もかっては天才だった」

    ジェフリー著の伝記は、予定調和的に出来事をプロットしていく狂

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    2024年06月10日
  • 『罪と罰』を読まない

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    読書会の発言に4人の作家それぞれの性格が現れていて面白かった。
    読書会に参加するなら違う性格のタイプの人達とすると面白そうだと勝手に妄想してました。

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    2024年05月11日
  • ほとんど記憶のない女

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    内容とは関係ないのだが、作者とポール・オースターとのご子息のダニエル・オースターに関するNYTの記事が悲しくて。本書を読みかけで記事を読んで、まだ本に戻ると、見る目が変わってしまう。

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    2024年05月05日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    表紙の写真の影響もあると思いますが、どの短編もモノクロの映像が思い浮かぶような文だと感じました。

    またどの物語もあらゆる形の疵(「傷」ではない字のきず)を描いているような印象を受けました。でも、暗さの中にも不思議な明るさも見え隠れして、独特な文体だと思います。

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    2024年04月20日
  • ほとんど記憶のない女

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    ネタバレ

    物事を突き詰めて考える話が多かった。
    言葉の意味について、感情について、ひとつひとつ解明していくような文章が多く、こういう視点で内側を見つめていくことで整理されていくのが興味深かった。
    感情的ではなく淡々とつづられていて、その手触りはまるで実験のようでもあり独特な雰囲気を醸し出している。
    表題作の「ほとんど記憶のない女」は共感する点が多い。そのほか「大学教師」「話の中心」「エレイン牧師の会報」などが好みだった。

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    2024年04月14日
  • ひみつのしつもん

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    翻訳家のエッセイ。たまたま手に取り1編読んでみて面白そうだったので読んでみた。面白いといっても爆笑というのではなく、クスッと微笑するような感じ。著者がどれだけ自分を滑稽に無様にドジに描いても、描いても知的な感じがそこはかとなく漂う。

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    2024年04月03日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    母からメルカリで売って欲しいと預かった本の一冊で、ずっと家事のマニュアル本かと思っていた。
    なかなか売れないので、読んでみたら、めちゃ面白い。
    小説なんだ!と思ったら、ほぼ事実の小説とのこと。
    どこでも読んだことがないような刺激的な文章だった。

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    2024年04月01日
  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    朝吹真理子さんとかが本の中で大島弓子が好きな人はミランダジュライが好きそうと言ってて読んだ

    タイトルが全てであとは物語をつけるだけって感じが似てる…かも?
    いやいや、マジェスティひどかったよその通りすぎるもん

    孤独って時間を持て余したり手持ち無沙汰だったりすることだなーと思う

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    2024年03月05日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    お嬢様学校に通う女学生と共産党員の先生とで貧民街にボランティアに行く話と、表題にもなっている掃除婦の話が好き♡
    自分が資本主義の奴隷だから共産主義的動きを見ると唾吐きそうになる

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    2024年01月19日
  • いちばんここに似合う人

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    私の中にもあなたの中にもある今の世の中が展開されている。現代の人々はひたすら孤独なのだ。たとえ家族がいても、恋人がいても。

    この本が古典となって読まれる時、例えば100年後、1000年後にもしまだ世界があれば、この本は時代を、今を生きる人々の心情を理解する良いテキストになりそう。

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    2023年10月21日
  • 気になる部分

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    この知的好奇心の高さが筆者の独特な魅力を創り上げてるな、と
    知的好奇心、こんなんなんぼあっても良いですからね

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    2023年10月19日
  • 『罪と罰』を読まない

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    4よりの★3
    取り組みが面白いです(笑)
    友達と読む前に読書会してみたいと思うので、ございます。
    他の古典でやってみたいです。
    今年は重厚な本を読み続けてるので、年末に『白痴』や『悪霊』で友達と試してみたいです。

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    2023年09月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    心に残るというものではないけれど 日頃あまり読まないようなファンタジー要素のある1冊で、実力のある作家さんたちが書いているものなので、文章的にも楽しめる。感動的とかではないけれど、たまには一味違ったものを読みたいという気分のときには良いと思う。

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    2026年01月12日
  • エドウィン・マルハウス

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    子ども目線の細かい描写が凄かった。物語も読み進めるうちに、なんか気になる登場人物が多くてゆっくりゆっくり読み進めていけた。

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    2023年04月27日
  • 分解する

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    ネタバレ

    詩のように、物語のように、絵画のように
    ディテールや思いめぐらせること、その視点と先にあるもの、実はないもの
    理解する前に脳内に浸みてくるみたいな感覚

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    2023年03月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
    興味深く読んだ。
    もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。

    一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。

    特に印象的だったのは、
    本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
    村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
    吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
    小池昌代、切れ味がよい。
    星野智幸、描写がうまい。

    というかんじ。
    編者は岸

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    2023年03月22日
  • なんらかの事情

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    発想?考え方?が斜め上なのかそんな事普通考える?みたいなのばっかで面白かった

    文章自体も読みやすくすぐ読み終えた
    斜め上すぎて、ん?どういうこと?っていう話も何個かあったけど共感できるとこもあったし総合的には良かったんじゃないかと

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    2023年01月02日
  • いちばんここに似合う人

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    16編からなる短編集。日常の生活のごく一部分、とても短い時間を描いている。まるで体の一部分をえぐりとられるようなそんな痛々しい生々しさを覚えるほど強烈。ぱらり、と無作為に開いた一場面だけに目を落としても、まるで完成型のように感じるようなシーンが多かった。どうも自分は読んでいて落ちつかなかった。覗き見るのが怖いような世界だったのかもしれない。余りにも尖っていて痛いのだ。
    『ラム・キエンの男の子』と『モンプレジール』が特に好き。

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    2022年12月04日
  • 気になる部分

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    外国文学を読む時、最近は訳者が気になるんです。エドウィン・マルハウスという本を読んでみたいと思っているのですが、その訳者さんが岸本さん。というわけでエドウィンに行く前に岸本さんのエッセーにて彼女をチェック。
    いやはや、なんというか、ぶっとんでおります。
    幼少期の自分語りを読んでいると、え、なんかかなりへんてこな子だったのね、、、と思うのと同時に自分もそういや同じような事普通にしておったぞと気付き、強烈なショックを受けるという。
    そしてどうやらご自身の変態さ(失礼過ぎる)に完全にお気づきのようで、そのなんというか自分の趣向というのか、好きな本を訳したいという感じでお仕事をされているのかなと勝手に

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    2022年11月24日