岸本佐知子のレビュー一覧

  • いちばんここに似合う人

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    ネタバレ

    面白かったです。人生に行き詰っている人が主人公。
    性的描写が多かったですね。エロティックではなく
    他にどうしようもなくそこに行きついてしまったような
    エンディングのお話たちでした。

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    2017年06月18日
  • 気になる部分

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    p34
    「私には、ロールシャッハ・テストの絵がどれも「骨盤」に見えるのだが、異常だろうか。」

    珍しくエッセイを読んでみた。
    「考えてしまう」「ひとりあそび」「軽い妄想癖」「翻訳家の生活と意見」の4パートに分かれていて、それぞれ子供の頃の思い出やめくるめく妄想ワールドやら、毛色の違うエッセイ。
    ぐうたらでデタラメと見せかけて、語彙センスと表現力が豊富で、しかも翻訳家の生活を垣間見られたのが良かった。
    最後二、三文のオチが素敵なのです。

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    2016年11月08日
  • いちばんここに似合う人

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    ちょっと奇妙な日常を舞台にした16編の短編集。
    人はあまりに長く孤独でいるとおかしなことをしてしまう。トンチンカンな挙動をしたり、そうでなければ思いに捕らわれて固まってしまったり。そんな日々の些細なことを連ねて物語の骨格ができている。個々の出来事はたいしたことではないけれど、反応としての行動から、本人にも無自覚に心の動きが語られていく。どんなふうに物語をまとめ上げているのか不思議に思える作家の技。ああ、あるあるこういうこと……と共感するところ大なのだけれど、いかに孤独すぎる人の挙動を熟知しているかがバレるので、人に読んだ読んだと言うのは恥ずかしかったりする。
    しかし、孤独な人は絶望の淵に沈んで

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    2016年08月17日
  • 気になる部分

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    「穂村弘が好きなら岸本佐知子はいかがですか」、とすすめられた一冊。
    読んでて言葉のチョイスがうまいなあと思いました。
    そしたらなんと彼女、穂村弘と同じ上智大学文学部英文科。
    よくよく考えたらわたしたちのゼミの先生も上智英文科だった。
    上智英文科、強者ばかりじゃないか。
    できるならわたしも行きたいぞ。

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    2015年12月13日
  • いちばんここに似合う人

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     設定や状況がへんてこで奇妙な短編集。人の嫌なところが辛辣に書かれていたりしてぞくっとすることもあったけど、作品全体に漂うどうしようもない孤独感に、とても切なくなった。だけど切ないだけではなく、文章に滑稽さやユーモアがあったので楽しく読める。この作品が作者の初めての小説集らしいのだけど、次作以降も読みたい。特に印象に残ったのは、「何も必要としない何か」「妹」。

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    2015年12月02日
  • ほとんど記憶のない女

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     数行のお話から数十ページのお話まであり、内容も寓話あり紀行文あり何でもありの、とても幅広い一冊。主観的な描写があまりないうえに世界観も抽象的で、どう感想を言えばいいのか分からないほどの掴み所のなさだけど、それだけに引き込まれた。

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    2015年11月29日
  • 気になる部分

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    通勤電車で読むのは危険だと知りつつ、読んでしまった。
    案の定、吹き出すのを我慢したエピソード、クスッと笑ってしまったエピソードが多々あり楽しませてもらった。
    岸本さんのエッセイを読むと、妙に共感をおぼえて自己肯定感が増す。

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    2014年11月12日
  • ほとんど記憶のない女

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    こんな人がいたらこわい…
    でも、いそうだし、私にもその片鱗があるかも…

    するすると情景の浮かぶ、読んでいてたっぷりその世界にいける本。

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    2014年08月21日
  • ほとんど記憶のない女

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    ネタバレ

    ち、ちょっと手に余るって言うか…手に負えません。
    リディア・デイヴィスの頭の中を覗き見ようと、気合いを入れようと、逆に流して読んでみようと、やっぱり理解できないんだから。いや、理解しようなんて考えるほうが間違いだったのかも!センス・オブ・ワンダーの範疇なのかも、ちょっと分からない。でも、分かりづらい世界があるのも、楽しいことなのかも?って思える不思議な短編集でした。

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    2013年09月25日
  • いちばんここに似合う人

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    こんなに笑えて、こんなに寂しく苦しい物語は初めて
    ミランダ・ジュライの短篇は、出来る事なら気づかないふりをしていたいような、心の奥底の孤独感や悲しさを、笑いながら軽やかに、残酷なくらい鋭く、容赦なく掘り出していく。
    とぼけているような、ユーモアたっぷりの軽やかな語り。でも絶望的に悲しいのだ。

    独り言のような面白い独特の文章なので、原文が気になってそちらも読んでみた。ストレートで乱暴な性描写や表現も、よりサラッと乾いた印象。語りも、よりクールでシュールな肌触りがする。全編を通して、訳文のほうが女性的な感じかな。どちらもいいので、どちらもお勧め。

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    2015年08月07日
  • ほとんど記憶のない女

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    いろいろな感情や状況や設定を煮詰めて書いている作品。
    とても短い話(三行のものもある)ばかりだけれど、おもしろい。短い言葉だけれど、的確に伝えてきてくる。

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    2011年09月17日
  • いちばんここに似合う人

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    ここに出てくる人はみんなどうしょうもなく変な人。
    でもね、不器用でも変人でもみんな生きているのよ。
    確実に、圧倒的にここに出てくる人は
    あなたであり私である。
    くそったれの人生だけど駆け抜けてみようよ。
    もう一度ゆっくり読みたい一冊。

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    2015年05月26日
  • ほとんど記憶のない女

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    確かに禅問答のような、詩のような。不思議な感覚になる。
    今のところ中でも、「大学教師」という話は意外に!うなずけた。

    女がカウボーイと結婚したいと思い込む。ほぼ話はカウボーイと結婚したらという妄想で続く。カウボーイと結婚して暮らしたらきっと馬具に油を塗ったり、素朴な料理を作るのだろう・・・・と。でも女は思う。もしカウボーイと結婚することになったら夫も連れて行こうと。
    たぶんこれが夫婦なんだと思う。お互いが一部になって自分でもあり伴侶でもあり一対にいつしかなっているんだと思う。
    村上春樹的にいえば「100%の女の子に出会う」というのに近いのではないかと強く思った話。

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    2011年06月11日
  • 気になる部分

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    寝るためのひとり尻取りから脳内論争が勃発。
    ゴキブリが怖いのはその見た目、感触、そして味。
    人々の願い事を覗き見る七夕観測が好き。
    人々が殺到する福袋は兵器になるのでは。
    コピーの一文字埋めクイズで間違えるマイナーな人々。
    夜中の3時に訪れた小さな客人。
    食べながらスキップするとおいしくなる説。
    翻訳中のニコルソン・ベイカーの作品の機微。
    ちょっと変わった翻訳家の妄想エッセイです。
    ブックデザイン:田中一光/片山真佐志
    カバーイラスト:土谷尚武

    薬関係のコマーシャルで悪い部分をちょっと残す、
    私も気になってたんです!歯磨き粉のCMとか。
    あと絶対全員正解するだろう、っていうクイズに
    間違えち

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    2019年01月16日
  • 話の終わり

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    あくまで個人の感想として書くが「好き」か「嫌い」の二択だけで感想を言うと「嫌い」な作品。
    今までにない読書体験や共感を強く得られたり、小説としての特異性には驚愕させられる。

    しかし、自分が求めている読書体験は、あくまで読者としての安全な立場から、作品を通しての感情や学び、成長、心の豊かさを欲しているのであって、巻き込まれることを求めているのではないと、訳者の岸本さんの書かれたあとがきではっきりとわかった。

    この作品には何人もの「私」が登場する。
    作者の意図か否かわからないが、この「私」の輪の中に読者も巻き込まれる作品で、あとがきで書かれた「奇妙に不安定で生々しい気持ちにさせられる」のだ。

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    2026年06月24日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    ・『アメリカ文学最後の秘密』と言われるルシアベルリン
    ・昔、本好きの同僚のお勧めで購入した『掃除婦のための手引書』が切っ掛けで知り、数年経って改めて読みたくなりこちらを購入
    ・彼女の人生は、経験の幅広さと苦労に特徴付けられると思う
     >1936年アラスカ生まれ、2004年に亡くなる
     >鉱山技師の父親の元各地を転々とした幼少期
     >教師、掃除婦、電話交換手、看護助手など多くの仕事を経験
     >アルコール依存症、脊柱側弯症に苦しむ、など
    ・10~40ページ程度の短編集、全19編
    ・①電話交換士、教師など自身の経験に基づくと思われる題材 x 純文学的ストーリー、②寄り添い/暖

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    2026年05月19日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

     機械のような人間のようなものたち十人程度の世界で展開する“おとぎ話”。ヒトラーを念頭に置いたと思しきキャラクター「フィル」による〈外ホーナー国〉の専制と、〈内ホーナー国〉への隷従・圧迫と、自国民中心主義的な偏狭を描く。
     題名に「短くて」とあるところから明らかなとおり、「フィル」の独裁はあっけなく終わる。しかし、その瓦解の原因が独裁者フィル自身の病気あるいは凡ミス、加えて、創造主による文字通りの“デウス・エクス・マキナ”であったというのは、何とも絶望的。一度生まれてしまった独裁専制政治の萌芽は、〈外ホーナー国〉〈内ホーナー国〉の内側にある力のすべてをもってしても、その成長を止められないのだ!

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    2026年05月16日
  • ねにもつタイプ

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    笑いがこみあげる
    奇妙な世界
    微妙に増量して文庫化
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    ゴールデンウィーク前、
    仕事が忙しくて余裕がなくて小説は読めず。
    でも読書ができないのはストレスになるので、
    エッセイを探していたときに本書と出会いました。
    タイトル買いでした。笑

    でもエッセイというよりは小話的で、
    数ページで現実的な疑問から気づいたらクスッと笑えるような不思議な着地で。笑

    通勤時間にちょこちょこ読みましたが、
    思わず口元が緩んでしまうような話も。笑

    日常の見落としがちな視点や、

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    2026年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    ウケる。読書のプロ4人があーだこーだ筋書きを予測する座談会。キシモトさんてやっぱすげー面白い人なんだな…
    本物 (?) も読みたくなった。意外とエンタメらしい。
    読後の座談会も良かった。読み方がさすがプロ。

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    2026年04月20日