岸本佐知子のレビュー一覧

  • わからない

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    (Ⅰ)今回は書評メインでどっか行く(Ⅱ)地球人のふりをしている宇宙人の気持ちp.8/ずっと男だったんならしょうがないなあ。p.12/アメリカの町名の謎p.19/オカルトという「窓」/私の垢ちゃんp.26/『ノリーのおわらない物語』/私にとって生きることとは「何かわからないことが襲ってきて右往左往すること」の連続p.37/G殲滅/KISSを世襲制に/「オー! マイキー」と「カラー・オブ・ライフ」/「少女革命ウテナ」/トルシエ/『HAIKU Generator』/ブータンとブースカ/わかってしまうことは、どこか怖い。p.173/実用書は偉人伝ないしはおとぎ話/パワーミッドナイター/『海のおばけオー

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    2025年03月15日
  • サミュエル・ジョンソンが怒っている

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    ネタバレ

    本当に短い、一行や二行で終わる作品もあり面食らった。かと思えばグッと引き込まれるような少し長めの(とはいっても一行に比べれば長いという話だが)読み応えのある短編作品がポンと出てくるので気が抜けない。
    「植字工アルヴィン」「北の国で」「ボイラー」「ミセス・イルンの沈黙」が好みだった。これらはすべて長めの作品。
    ユーモアやひらめきに満ちているこの作家のおもしろみをすべて楽しみきるためには、もう少し私に人生経験が必要な気がする。

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    2025年03月14日
  • わからない

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    面白かったけど紹介文に「危険防止のため電車の中で読むことはお控えください」と書かれていた様な感じの面白い感じとはまた違っていました。
    しきりにご自身のことを「出来が悪い」、「他の人と同じようにできない」というような意味のことを書かれていたけれどご職業が翻訳家だけに文章はとても面白いし、とても知的で気さくでくだけた雰囲気、とても親しくしている友達や仕事関係者も多そうな、どちらかと言えばご自身を評するそれとは真逆な人の印象。
    大爆笑エッセイとかでは無いけど分厚さの割にさくっと読めるしこれから読みたいと思える本がたくさん増えた。
    三木道三のくだりが一番笑った。

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    2025年02月20日
  • なんらかの事情

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    旭川 zenjiro でゲット

    何もすることのない土曜日に完読

    中盤から、岸本節、岸本さんの頭の中の空想に踊らされた
    ミステリー調のものもあり、読む手が止まらなかった

    でも、思ったほどハマらなかったな

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    2025年03月08日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    最初は読み慣れず休み休み読んでいたが、途中から一気に進み読み終わった。
    劇的な展開があったわけではなくて、著者の文体のリズムに自分が合ってきたようだった。
    犯罪、依存症と共存して酷く辛い生活なのかと同情を誘うのではなくて、それも含めてユーモアに変えて、すました顔でたばこを吸う著者の姿が浮かぶ。

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    2025年02月07日
  • わからない

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    「気になる部分」「ねにもつタイプ」「ひみつのしつもん」とおかしすぎて電車で読めない系エッセイスト、もとい翻訳家の最新刊。とは言え併載の日記は2000年からのもので、筆者はトルシエに夢中!この破天荒な私生活こそが、数々の名作を生む(翻訳ではなく、エッセイです)秘訣かと。

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    2025年02月01日
  • わからない

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    アンソロジーという分野で異彩を放つひとなんだと思いました。
    初めは、なんで手に取ったか「わからない」感じでしたが、アンソロジストとして見たら、興味深い部分の多い本かな。

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    2025年01月15日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    記録。キャラクターが多種で、魅力的。未熟な人たちの苦しい日常の中でもがく生命力が描かれている感じでした。

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    2025年01月01日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    作品によってスッと入るものとそうでないものがある。『メリーナ』『カルメン』『BFとわたし』は描写が丁寧で心地よい

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    2025年01月01日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    前作にブコウスキーのようなパンクを感じていたので読んだが、
    今作はパンチが弱いと感じた。
    読後感はとても普通だ。なので、何も入ってこない気がする。
    訳者あとがきを読んでようやく、各作品を見出しぐらいの短さでまとめてくれていて、ハチャメチャ感を知ることになり、星2つから星3つにした。
    しかしやはり、この作品には作者の女性らしい優しさを感じるので、他にはない特長が消えたと思う。それは訳者にもせきにんあるとおもう。

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    2024年12月25日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    3度の結婚と離婚を繰り返し、4人の子どもを育て、アルコール依存症にも陥った。そんな著者の壮絶な人生をベースにした「オートフィクション(自伝的虚構)」。とても評価の高い本だったけど、ついていけなかった…。いろんなエピソードが時系列でなくつづられていて、登場人物もそのたびに違うし…。楽しめてる人がなぜ楽しめているか知りたくてくらいついてみたのですが。コインランドリーで色とりどりの服がまわる描写など、端々にきらりと輝く表現がある感じはわかったけれど…。いつかもう一度チャレンジしてみたい。

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    2024年12月18日
  • 楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

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    アラスカに生まれ、鉱山技師の父親とともに各地を転々としてきた著者。
    学生時代、チリで成熟していった彼女の人生の一片が、この短編集に匂う。


    そこから始まった3回の離婚とシングル混ざ^としての苦渋に満ちた人生を足下に持つからこその、彼女の文体イメージだと思える。

    「掃除婦の為の・・」「すべての月・・」に続く3作目の読書。
    やはり❣ベルリンだと思う作風に満ちている・・中南米の空気感の中での豊穣に満ちた人々の生活感。
    生活は苦しかったり、悲惨な内容もあるだろうに、余計な感情は微塵も伝えぬ、短いセンテンス。

    日本人のウエット気味の感覚からすると両極端の様なほどに,乾いた・・それでいて真理を突くよ

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    2024年12月08日
  • 楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

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    ネタバレ

    ルシア・ベルリンが彼女の生きてきた道のりを書いた短編集。とても興味深く読み始めた。各短編の内容から彼女の起伏の激しい人生を想像してみるが、私の想像を遥かに超えた人生だったのだろうな。

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    2025年02月01日
  • ねにもつタイプ

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    妄想を思考する著者の脳内がドバーっと溢れ出たような作品。風変わりで理屈抜きのとりとめのなさが面白い。
    本書に何かを求めてはいけない。ひたすら五感で味わうのがよい。時折り共感すると何故かイラっとする、説明のできない気持ちに見舞われる。

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    2024年11月26日
  • エドウィン・マルハウス

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    ネタバレ

    なるほどね。エドウィンの伝記という形をとった主人公ジェフリーの小説なのね。最後にそれがわかったから読んだ甲斐があったものの、ここにこれがあって、これがあって、、という情景描写が多すぎるのと、特別なところがそれほどない人物エドウィンの普通の日常を大量に読むのに疲れてしまい、何度も途中で離脱したくなった。翻訳が読みやすかったので何とか頑張れた。
    素直に感動する伝記小説を期待して読んだのがいけなかった。実験的な小説なのね。

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    2024年11月16日
  • 十二月の十日

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    不思議な読み応えの作品ばかりでした。

    特に印象的だったのは、著者の決して親切とは言えない文章でも、読んでいくと意味が繋がって感じられるところです。

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    2024年10月31日
  • 十二月の十日

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    久しぶりの海外文学、やっぱり日本のものと違って独特。状況把握が難しい部分もあったけど毒っ気のある不思議な世界を堪能できた。

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    2024年10月25日
  • すべての月、すべての年 ――ルシア・ベルリン作品集

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    一人称での記述だから、突然一人称の人物が変わることがあるので、ストーリーラインを追うのが難しいと。油断するとわからなくなる。各編を超えて、名前が違うけど似たキャラクター、慣れない外国人の似た名前の登場人物が多いというのもあると思います。日本の小説とは勝手が違いますね。ストーリーはやはり日本の文化とは違うので、日本の小説だけ読んでいるのと狭い世界に閉じていすぎるんだと、文化的に閉じた読書の欠点に気づかせくれます。

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    2024年10月14日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    純文学作家の発想
     ひとつづつ評していく。

     川上弘美。未来SF。
     発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
     人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
     厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
     未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
     妙にSFが現実路線のわりには

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    2024年10月10日
  • わからない

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    岸本佐知子さん、きちんと作品を読むのは初めてかも。
    エッセイ、書評、日記と分かれている中で、エッセイが一番面白かった。
    物事を捉える視点がさらっと自然なんだけど、とても個性的で新鮮に感じた。
    エッセイを読む時、自分との共通点を何かしら見つけて共感するパターンか多いけど、今回は発想が自分と違いすぎているところが面白いと思えた珍しいパターン。
    書評で取り上げられている本は未読のものが多かったので、また読んでみよう♪(読みたい本が増える一方…)

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    2024年10月03日