岸本佐知子のレビュー一覧
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(Ⅰ)今回は書評メインでどっか行く(Ⅱ)地球人のふりをしている宇宙人の気持ちp.8/ずっと男だったんならしょうがないなあ。p.12/アメリカの町名の謎p.19/オカルトという「窓」/私の垢ちゃんp.26/『ノリーのおわらない物語』/私にとって生きることとは「何かわからないことが襲ってきて右往左往すること」の連続p.37/G殲滅/KISSを世襲制に/「オー! マイキー」と「カラー・オブ・ライフ」/「少女革命ウテナ」/トルシエ/『HAIKU Generator』/ブータンとブースカ/わかってしまうことは、どこか怖い。p.173/実用書は偉人伝ないしはおとぎ話/パワーミッドナイター/『海のおばけオー
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面白かったけど紹介文に「危険防止のため電車の中で読むことはお控えください」と書かれていた様な感じの面白い感じとはまた違っていました。
しきりにご自身のことを「出来が悪い」、「他の人と同じようにできない」というような意味のことを書かれていたけれどご職業が翻訳家だけに文章はとても面白いし、とても知的で気さくでくだけた雰囲気、とても親しくしている友達や仕事関係者も多そうな、どちらかと言えばご自身を評するそれとは真逆な人の印象。
大爆笑エッセイとかでは無いけど分厚さの割にさくっと読めるしこれから読みたいと思える本がたくさん増えた。
三木道三のくだりが一番笑った。
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Posted by ブクログ
アラスカに生まれ、鉱山技師の父親とともに各地を転々としてきた著者。
学生時代、チリで成熟していった彼女の人生の一片が、この短編集に匂う。
そこから始まった3回の離婚とシングル混ざ^としての苦渋に満ちた人生を足下に持つからこその、彼女の文体イメージだと思える。
「掃除婦の為の・・」「すべての月・・」に続く3作目の読書。
やはり❣ベルリンだと思う作風に満ちている・・中南米の空気感の中での豊穣に満ちた人々の生活感。
生活は苦しかったり、悲惨な内容もあるだろうに、余計な感情は微塵も伝えぬ、短いセンテンス。
日本人のウエット気味の感覚からすると両極端の様なほどに,乾いた・・それでいて真理を突くよ -
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Posted by ブクログ
純文学作家の発想
ひとつづつ評していく。
川上弘美。未来SF。
発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
妙にSFが現実路線のわりには