岸本佐知子のレビュー一覧

  • あれは何だったんだろう

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    エッセイ集なのか短編SFなのか?と悩むくらいのぶっ飛び具合で大変面白い。
    けどイモムシかわいい説だけは賛同できな・・・いや、見ているだけならなんとか。
    キノコスープ食べたくなります。

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    2026年05月10日
  • わからない

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    初めてこの著者の本を読んだ。
    どこかのコンテンツでオススメされてたので読んでみた。
    物事の捉え方が独特で、書評もその本のことではないことに色々発散してしまったりするが、最後にまとめの一言でオチがつくみたいな感じで、全体的に面白い。
    短い文章が多いので、スキマ時間でパラパラ読めるのも良かった。
    他の作品も読んでみたい。

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    2026年05月09日
  • ねにもつタイプ

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    翻訳家のエッセイ?というか妄想?
    読んでて、この人大丈夫かな?と不安になる数ページの連載小編が、てんこもり。
    どこまで本気なのか判別し難い、とぼけた文章が連綿と続く。
    それだけなら、ただの奇書なのだけど、何がすごいって、その文章が端正なこと。
    軽妙なリズム、絶妙な言葉選び、なんだかよくわからないのだけど、なんだか読み続けてしまう魅力。
    技術と人間性が見事に結実した作品。
    御本人に会いたくなること必至な一冊。

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    2026年04月22日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良いじゃん!!
    小説を読む喜びが詰まっている。行ったこともない土地の空気、匂いを感じ、経験したことのない痛みや喜びをわが身に感じられる。
    アメリカ/南米…

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    2026年04月20日
  • なんらかの事情

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    スーパーでレジに並ぶという日常。そして自分の並んだ列の進みが遅く、隣りの列が早く進むという『あるある』。こんな『あるある』がつまっている本。『あるある』と共感できるものが面白おかしくなっていく。1エピソード3ページ。とても読みやすい。『あるある』こんなこと、と読み進むと、時に『えっ』と思う終わり方もある。飽きさせない。

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    2026年04月16日
  • あれは何だったんだろう

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    岸本さんのエッセイを読むといつも「文章ってこんなに自由でいいんだ」と気持ちが軽くなる気がします。それは「どんな発想だって面白がっていい」と言われているような、そんな肯定感を与えてくれるように思えます。

    本作はこれまでのエッセイより、創作の要素が強かったような気がしますが、日常と非日常の境目をぐにゃりとさせ、不思議な感覚に読み手を引きづりこむ手腕は見事です。

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    2026年04月07日
  • あれは何だったんだろう

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    作品紹介・あらすじ

    大人気、不条理日常エッセイ集4度目の襲来!
    虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。
    PR誌『ちくま』名物連載「ねにもつタイプ」待望の第四弾!
    「毎日びっくりするぐらい仕事がはかどらない。
    それは毎日びっくりするぐらい集中力がないからで、なぜそんなに集中力がないかといえば、そんなびっくりするぐらい暑いからだ。
    誰かが言っていたが、昔の仮面ライダーで、悪の組織が人工太陽を作って人類を滅ぼそうと企んだ回があり、そのときの設定温度が三十八度だったのだそうだ。ちょうど今の気温だ。私たちは悪の組織の想像力の限界を生きている。」(「エボシ」より)

    *****

    岸本

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    2026年03月31日
  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

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    ネタバレ

    著者の作品は初めて読んだ。最初の火星から来た男からめちゃくちゃ面白く、これがずっと絶版だったのかと驚いた。

    物語を読む中で、主人公の葛藤や迷い、自己肯定感の欠如が見えて来ると、自然と肩入れしてしまうが、そんな主人公が同時に他者に残酷な態度や考えを取る。その時の自分が揺さぶれる感覚がほぼ全ての短編で感じられる。「あなたもそうでしょう?」と言われているような。

    「ベティ」は切なかった。最後のパラグラフを読むと著者が急に出てくるような気がして実体験を元にしているのかと思った。「旅行記事」のラスト、サンドイッチの白いプラスチックで目を隠し口紅で顔を赤く染めた人間たちと、燦々と輝く太陽と青い海のコン

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    2026年03月14日
  • 楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

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    すべての話が外れなく素晴らしかったです。⁡⁡
    ⁡これからも何度でも読むつもり。
    ⁡この短編集の中で⁡敢えて1番をつけるとしたら「日干しレンガのブリキ屋根の家」かな。主人公のマヤのおおらかさに強く惹かれました。⁡
    ⁡⁡
    ⁡未訳の残る作品はあと14編?それと、岸本さんのあとがきにも記されている「Welcome home」という自伝的なメモワールのような作品。全部読みたいです。岸本さんどうかよろしくお願いします~(>人<;)

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    2026年07月06日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    この作家ぜんぜん知らなかったけど、ヘンテコであっという間に読み終えてしまった。

    滑稽で不条理でもほのぼのした話かと思いきや、
    思ったよりもフィルが踏み込んだエゴを発揮し、
    「解体」がはじまることで周囲も動揺し始める。

    もちろん犠牲は出ているけれど、
    最終的に疑問を持ったり立ち上がったりする人々が存在し、
    願いを込めて再生が行われる。
    リアルでおもしろかったです。

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    2026年01月03日
  • 気になる部分

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    笑いたい欲求に駆られた時に読む本がいくつかあるのだが、中でも全幅の信頼を置いているのが『女の園の星』と岸本佐知子さんのエッセイ。
    ここのところ人が殺される本ばかり読んでいたし、笑って今年を締め括ろうと思ったのだ。
    久々に再読したけれど、やはり裏切りません。
    著者の独特の感性、言葉の選び方が素晴らしいのはもちろんのこと、こんなに笑えるのはエピソードのいくつかが自分にも身に覚えのあることだからではないだろうか。かつて自分もやってたバカバカしいことに仲間がいた喜び。
    来年も良い年でありますように!

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    2025年12月30日
  • ねにもつタイプ

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    面白すぎた。どのエピソードも担々と書かれているがうんうん、と頷かされたり、そうそう、と相づちを打ったり、にやっとさせられたり。
    でも簡単そうに見えてこういう短い文章で思いをまとめるのはさすがと思いました。
    次はどの作品も読もうかと探したくなりました。

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    2025年12月29日
  • 話の終わり

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    恋愛小説の皮を被った
    失恋による統合失調症からの
    回復記だった…
    もしくは至極美しく書かれた
    ストーカー女性の日記とも捉えられて
    少々怖いけれども。

    嘗てのパートナーとしての彼が
    概念としての"彼"
    に正式になり始めてからが
    めちゃくちゃ面白くなった

    しかし…
    ストーカー紛いの話が語られるのに
    この爽やかでしっくり座りの良い読後感
    なんなんや

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    2025年12月28日
  • 『罪と罰』を読まない

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    まず作家や翻訳家の皆さまが、私と同じく『罪と罰』を読んだことがなかったり、ロシア人の名前が覚えられない。という共通点に安心(笑)

    しかし作家さんの想像力は、凡人ではない。
    どこで殺すのが物語として盛り上がるか、この人物はこういう人なのでは、という想像力が半端ない!

    最終的に全員がちゃんと読み、また集まることになりました。

    読んだ後の読書会は、皆さまさすがの感想で、それぞれ本に貼ったふせんやメモを、全部見せてください!と思いました。

    『罪と罰』は長編で、この遅読の私はどれくらいで読めるのか、と思いましたが、やっぱり読みたくなりました。

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    2025年12月28日
  • 『罪と罰』を読まない

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     隅から隅まで面白かった。「“読む”は読む前から始まっている」という考えは、私もぼんやりと思っていたことではあるが、この四人のおかげで私の罪と罰読書も、読んでないけど始まったぞ!と感じた。
     四人の自由で対等な雰囲気がまたとても良かった。罪と罰を読んでない者同士で話すという企画なんだから対等なのは当然だが、誰かの持っていた文学や歴史の知識がヒントになるときも、ガイド役の学者先生的な人の授ける解説を拝聴するみたいな空気は一切なく、プロ作家としての作劇的勘で何かを言い当てようとするときも、「ここできっと二人の対話が八十ページ続くんですよ」とか「結婚式で繰り広げられる七日七晩にわたるロシアの宴の描写

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    2025年12月24日
  • ひみつのしつもん

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    某奇才がおすすめしていたので読んだ。独特の、というか、無意識に考え、人に伝えるでもなく「ま、バカな妄想だけど」と流して忘れてしまいそうなことがたくさん書かれていて、いいなぁと思った。心の中の独り言を文章にした感じというか。いろんな考え、いろんな感じ方があって、ただそれだけでいいんだよなと思えた。

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    2025年10月27日
  • ひみつのしつもん

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    岸本佐知子さんのエッセイ大好きすぎるので楽しんで読んだ。エッセイ全部読みたいです!
    挿絵にもややウケしながら飽きずにすぐ読めてしまった。はじめてエッセイ読もうかなという人に薦めてみてもいいのかもしれない。
    表題の「ひみつのしつもん」では打ちのめされてしまった。

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    2025年10月20日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    星新一ばりに短いお話しの数々
    そのどれもが作者の実体験や生活を元にしたものらしい

    とても短い話しなのにどれもこれもタフで強い
    スパイス見本棚みたいな作品集
    山椒の様なバニラのようなキャラウェイのようなアンモニアのような生理の生ぐさい臭気さえ… めくるめく色や形が鮮やかに短いはすっぱな言葉で表現されている

    短いお話しが著者の人生とゆう塊となって立ち現れるもこざっぱりしているのがとっても不思議…
    絶望も夢も毒も愛もなんも重たいことなくトイレにジャーって流しちゃってさっさと次に行く感じがする 軽いとも違うし…

    不思議な読書体験だった…

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    2025年10月17日
  • ねにもつタイプ

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    これは、妄想エッセイと呼べばいいのだろうか。初めて読むジャンル。ただならぬ筆遣いに終始、舌を巻く。この人は変人なんだろうか。日本国民みんな大好きなオリンピックを堂々と嫌いと言ってのけたり、ニュースでよく聞く犯人の供述「むしゃくしゃしてやった」の「むしゃくしゃ」って大雑把に括りすぎじゃない?って読者に投げかけたり。

    確かにそうだ、と、どうしてそういう発想に?!を行ったり来たり。話が飛躍する振り幅がすごい。笑

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    2025年10月15日
  • 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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    いや、ちょっと。読み始めたのが失敗。一気読み
    著者のベルリンは2004年に亡くなっているのだがこの短編集の原書は2015年、没後だ
    現地米国ではさほどウケていなかったのにこの本の発行で話題になり2週間後に彼女の全ての本が売り切れたらしい。そう、この本で発見された私小説風の短編集(虚構もけっこうある)

    重度のアルコール中毒で息子たちが眠るのを待ち
    こっそり酒を買いに夜明けの開店に合わせてフラフラと外出し購入
    これで酒が飲めると顔をあげた瞬間の街の朝日
    この対比がすんばらしい、一発惚れ

    壮絶な人生山あり谷あり

    短編1つ1つ最後に特徴的なフレーズが来る
    さすがの訳者、岸本さん

    いやもうルシア

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    2025年10月04日