矢野隆のレビュー一覧

  • 決戦!賤ヶ岳

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    賤ヶ岳の七本槍を七人の作家が描く面白い構成。

    どの作家も、譜代の家臣がいなかった秀吉が、「うちにはこんな良い家臣がいるんだぞ!」と「七本槍」をでっち上げたような描き方が興味深かった。
    それによって多くの七本槍たちが悩むことなる。その苦悩の心理描写を、どの作家も上手く表現している。

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    2022年09月24日
  • 琉球建国記

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    歴史上の人物「阿麻和利」を、再評価するような作品。正史『中山世鑑』には、琉球王朝に反旗を翻したように描かれているが、地元では善政を敷き民からも慕われていたようだ。そこには誰かしらの何かしらの思惑を感じる。

    登場人物達が皆人間味に溢れていて、魅力的に描かれている。

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    2022年08月28日
  • 琉球建国記

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    熱き漢たちの闘い

    いささか後味が悪いのは史実に基づいたストーリーだからか。
    かって、沖縄の城の美しさに惹かれ、中城、勝連城などを訪れたことがある。再訪も計画しており熱き漢たちの魂をかの地で思い起こしてみたい。

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    2022年07月27日
  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の合戦をさまざまな人物の視点から描いたアンソロジー。それぞれの物語が最後に繋がるのかと思っていたけれど、結局は完全に独立したままだったのが少し残念ですが、短編程度の文章量で立場を変えて見ることができるのは興味深い。

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    2022年07月26日
  • 琉球建国記

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    15世紀、琉球王国。民衆に悪政を強いる勝連城主を倒した阿麻和利と王位を巡る内乱を経て国王となった尚泰久、金丸との対立。琉球王国の興亡を、それぞれの熱い生き様を描く歴史長篇。

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    2022年07月20日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    木下昌輝さんが好きで読みましたが、他の方の小説の雰囲気が分かって、読みたい作品を開拓出来たところが1番良かった。
    敵陣の登場人物がまぁまぁ一緒なので、自分の担当する武将に花を持たせるために寄せて書いてるのが、歴史小説はフィクションとはいえ、続けて読むと寄せてる感が出るのだけが複雑な気分になった。それぞれ短編としては面白いものが多くて好きです。

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    2022年05月31日
  • 琉球建国記

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    矢野隆さんの作品は、なかなか書店で見つからないので、久しぶりに読んで、やっぱり、凄く面白かった。澤田瞳子さんの解説も矢野隆さんの素顔が垣間見えて良かった。

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    2022年05月27日
  • 朝嵐

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    鎮西八郎こと源為朝を主人公とした小説。
    己の出自から来る劣等感を払拭するために誰よりも強い武士を目指す為朝は豪快かつ直向きで、潔く終わる結末であり、最初から最後まで退屈させない起伏の多い内容だった。琉球とも関わりがあったとは知らなかった。

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    2022年03月07日
  • 戦神の裔

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    源義経戦の生き様を戦神に例え描いた歴史小説で時を同じくして始まったNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と同じ時代である事、あまり馴染みの無かった平安→鎌倉時代の話である事から興味深く面白く読めた。

    源頼朝と異母兄弟の義経は、夢の中で義朝、為朝、頼光など源家の父祖を幻視して平氏滅亡を胸に宿し、京の五条大橋で武蔵坊弁慶と出逢い刃を交えた後、主従関係となり、世話になっていた奥州の藤原家(当主:藤原秀衡)に帰省する。義経は痺れを切らし奥州人を蝦夷と蔑ます事に憤りを感じている忠信、継信兄弟と弁慶のみで平氏打倒の旅に出る。その後、頼朝は遠方鎌倉の地で打倒平家に起兵するも遠方の地を離れず実践は、義経に心を寄

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    2022年01月20日
  • 朝嵐

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    源頼朝父義朝の異母弟である源為朝の一代記。
    保元の乱で名前だけは知っていたが、どういう人物であったかは初見であった。コンプレックスを持つ男が武士としての才能を努力で広げていく様は現代でも物語になりうる一生と感じた。

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    2022年01月16日
  • 戦百景 長篠の戦い

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    碌章・馬場信春に感涙。

    「長篠の戦い」決戦前夜。武田家宿老の馬場、内藤、山県が酒を酌み交わし、今後について各々誓う場面なのですが、これがいい。
    彼らの決意が報われることがない、というのを知っているだけに胸をうつものがあります。

    やはり、決意と覚悟はいいものです。

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    2021年12月14日
  • 我が名は秀秋

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    東軍勝利の立役者であるが、裏切り者のイメージが根強い小早川秀秋が主人公の作品。
    大河ドラマなどで度々弱気で優柔不断な性格といった描かれ方をされているが、本書はそういった秀秋のイメージを覆す内容で斬新な切り口と解釈による秀秋の物語は新鮮であり大変楽しめました。個人的には関ヶ原後の諸将とのやり取りが読んでてハラハラしてお勧め。

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    2021年10月19日
  • 清正を破った男

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    妻子を伴い島津に故郷を追われるところから物語は始まる。島津が九州を統一する目前関白秀吉が南下して瞬く間に席捲してしまう。肥後の国は一時佐々成政の支配下に入るが国人達が一揆をおこし渾沌とするが新たに小西行長、加藤清正が肥後に入る。主人公の木山弾正は初対面の時から清正とはソリが合わない。清正は少し野心家であり狷介な性格。弾正は最後漢の意地をかけて清正に挑む。

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    2021年10月15日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

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    シカマルが主人公の番外編

    いつの間にか、めんどくせーと言わなくなっていたシカマル。そこそこな人生でいいと思っていたのに、本人の意に反して期待と責任が重くなっていく。有能なだけに、思った通りにならないことってあるんだなと。
    また原作でも公然の仲だったテマリとの、はじめてのデートを取り付けるシーンもあります。ここから正式な交際が始まったんでしょうね。

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    2020年04月11日
  • 凜と咲きて―花の剣士 凜―(新潮文庫nex)

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    華奢な体躯に不釣り合いな斬馬刀を振るう女剣士にイマジネーションを大いに刺激されました。スピード感溢れる戦闘シーンの描写は血の匂いが感じられるほどで胸が高鳴りました。

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    2020年04月05日
  • NARUTO―ナルト― シカマル新伝 舞い散る華を憂う雲

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    五影会談で土影が不可解な動きを見せた。切れ者の土影が見せた行動の真意を探るシカマルが突き止めた真相とは

    うーむ、最終いいとこをもってかれましたが、シカマルの決意とナルトとの信頼関係がグっときました。
    チラっと出てくるサスケの言動に「あー、大人になったなぁ」と感慨深い。猪鹿蝶(先代)もわかりあえてる関係がすごくあったかくてうらやましい。
    家でいつも母ちゃんに叱られてばかりいる父ちゃんがスゴい人だなんて、シカダイには驚きでしかなかったみたい。あら、もうかれこれ20年NARUTOとつきあってる我々読者の方が理解してるじゃないか。
    奈良夫婦にもう少しラブラブしてほしかったですが、甘さ控えめでした。

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    2020年02月06日
  • 源匣記 獲生伝

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    架空の時代&場所で志しを胸に下克上を成し遂げる歴史小説。
    【長文粗筋】
    その昔の真族民族が眼の紅緋眼の地を攻め込み建国をなして帝を立て緋眼民族を果の地に追いやり奴隷として略奪を繰返す時代。真族は帝(力)と共に真天宮(精神)を頂点に持つ国で真天宮から繋がるとされている各自一文字の入ったお守りの様な小匣を持ち緋眼との違いを証す。
    緋眼の木曽捨丸は幼少期に父母を殺され真族への復讐を胸に緋眼の地を捨て真族の地に出て芸団一座の盤海、その娘娘鈴に拾われ真族の地を木曽捨丸→獲生と名を変え盗んだを小匣胸に緋眼を隠して流浪する。
    真族の地は、覇の時代で帝了楓が影で力を持つ輩を殺戮し悪政を成す中、獲生は盤

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    2020年01月04日
  • 我が名は秀秋

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    関ヶ原の戦いで裏切り者、無能な豊臣秀吉の養子と歴史では語られる小早川秀秋が、本作品では有能な姿が描かれている。歴史は勝者が作るものであり、関ヶ原の戦いという天下分け目の戦いを徳川のものとしたい家康は無能な秀秋像を作りあげたのかもしれない。人を見抜く才能のある秀吉がなぜ上の兄達を差し置き五男である秀秋を養子にしたのかとという点も、もしかしたら秀秋には光る才能を秀吉は見抜いたのでは?という疑問を抱かせる。これまでの常識を覆すという意味で面白い作品。

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    2020年01月04日
  • 決戦!本能寺

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    周辺人物の話が面白い

    書きつくされたテーマであるだけに、主役の信長.光秀以外の周辺人物の話が面白い。
    特に意外な視点から描かれた宮本昌孝の作品が気に入った。

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    2019年11月16日