矢野隆のレビュー一覧
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鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^) -
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大河ドラマでも取り上げられていた著名な長篠合戦。武田側、徳川側の両側面から細かく描かれており、特に武田軍の内部紛争に近い様相が非常に面白かった。ただ、過去の矢野氏の作品と比べると、彼らしい戦いの疾走感や苛烈さが薄かった。鳥居強右衛門のエピソードなどは虚実をうまく混ぜながら物語性が高く描かれるかと思ったが、驚きは少なく凡庸という印象。
武田勝頼が長篠合戦後もしぶとく織田・徳川に食らいつき、最大版図を拡大していくという点に勝頼の武将としての優秀さが窺える。ただ能力が高いからこそ、信長や信玄の奇抜性に憧れ、勝負をかけてしまったのではないかと思う。一方で四天王の3将が欠けたことが武田滅亡の要因と語られがちだが、生きていたらもっと早く滅亡していたのではないかと本作を読んで感じた。武田のような分権の支配体制より織田のようなワンマン軍の方がこの時代にはあっていて、勝頼が才能を発揮できたからこそ滅亡までの数年を生き続けられたのではないか。 -
Posted by ブクログ
『どうする家康』桶狭間の戦い!面白さを増幅するストーリー揃い。オススメのアンソロジー。決戦!シリーズの第5弾。桶狭間の限定された時空に凝縮された義元の首を巡る七つの物語。どれも傑作です。七つ目の物語が首になった義元の語りになっていますが、こちらの読む気力が無く、評価できませんでした。
六つの物語を評価すると5点満点中、平均は4.8点になりました。
①覇舞謡 幸若舞の敦盛をバックミュージックに信長公記を素直に解釈した作品。斬新性は有りませんが、冒頭にあることで、桶狭間の戦いのガイドストーリーになっています。 4点
②いのちがけ 信長の勘気を被っていた前田利家の主従の物語。ネタバレ出来ない傑作。 5点
③首ひとつ 毛利新介と共に、戦場を駆けめぐる!臨場感抜群。5点
④わが気をつがんや 家康が格好良すぎる? 5点
⑤非足の人 義元の嫡男、氏真は蹴鞠の達人。蹴鞠したさに沓掛城まで来たが… 5点
⑥義元の首 最前線の今川方の守将、岡部元信。義元の首は信長が丁寧に供養し、元信は降伏して命は助けられたと、信長公記にあり、信長らしくないと思っていましたが、実は…5点
⑦漸く、見えた。義元の首はかく語りき 評価に含まず
以上、合計29点平均4.8 -
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熱き漢たちの闘い
いささか後味が悪いのは史実に基づいたストーリーだからか。
かって、沖縄の城の美しさに惹かれ、中城、勝連城などを訪れたことがある。再訪も計画しており熱き漢たちの魂をかの地で思い起こしてみたい。