【感想・ネタバレ】我が名は秀秋のレビュー

あらすじ

秀俊は13歳にして豊臣家を出て、備後国の小早川隆景の養子となる。隆景は秀吉の信頼厚く、毛利家内でも重きをなす人物だ。対面して秀俊は隆景の眼鏡に適い、秀俊も隆景に好感を持つ。翌々年、時代が大きく動く。交戦していた朝鮮との和平交渉が決裂し、再出兵が決まる。秀俊は日本軍の総大将に任じられるが、渡海の準備のさなかに義父・隆景の訃報がもたらされる。初めて感じた親子の情との決別。秀俊は秀秋と改名して出陣する。

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Posted by ブクログ

兄として慕う秀次を養父秀吉に殺され本人も豊臣家から小早川家へ養子として出される。権力者に振り回される秀秋であったが養父となった隆景は秀秋の中にある秘めた才能を見出す。関ヶ原の裏切りも周りに翻弄されるのが定番だったがこの小説では自分の才知と決断によって人生を切り開く新しい秀秋像が印象的。叔父小早川秀包の役割も面白い作品。

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

東軍勝利の立役者であるが、裏切り者のイメージが根強い小早川秀秋が主人公の作品。
大河ドラマなどで度々弱気で優柔不断な性格といった描かれ方をされているが、本書はそういった秀秋のイメージを覆す内容で斬新な切り口と解釈による秀秋の物語は新鮮であり大変楽しめました。個人的には関ヶ原後の諸将とのやり取りが読んでてハラハラしてお勧め。

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2021年10月19日

Posted by ブクログ

関ヶ原の戦いで裏切り者、無能な豊臣秀吉の養子と歴史では語られる小早川秀秋が、本作品では有能な姿が描かれている。歴史は勝者が作るものであり、関ヶ原の戦いという天下分け目の戦いを徳川のものとしたい家康は無能な秀秋像を作りあげたのかもしれない。人を見抜く才能のある秀吉がなぜ上の兄達を差し置き五男である秀秋を養子にしたのかとという点も、もしかしたら秀秋には光る才能を秀吉は見抜いたのでは?という疑問を抱かせる。これまでの常識を覆すという意味で面白い作品。

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2020年01月04日

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