矢野隆のレビュー一覧

  • 鬼神

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    山で鬼として育ち、武人であった父と同じ道を歩むため、下山し都へ。源頼光の近習として。
    ある日、鬼の噂を耳にする。その一方で神の棲まう山である大江山では食糧たる獣たちが姿を消す。
    里の長である朱天は仲間達のため、盗みを働く決断を下す。

    頼光四天王の一人。坂田金時。そう。マサカリ担いだ金太郎の物語である。
    大江山の鬼退治は能や歌舞伎でも演目になっている。この大江山の里の長こと、酒を呑む童子、酒呑童子。
    源頼光は『御伽草子』などで化け物、妖怪退治の第一人者となっているが、本作では、随分な爽やか大将として登場。
    菅原道長のクズ具合と安倍晴明の矮小さ具合が中々に良いキャラとして成立。
    日の本の国も

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    2021年02月28日
  • 源匣記 獲生伝

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    2021.1  まぁゲーム小説ですね。登場人物はみな格好いいけれど深みがあるわけでもないし。ただ躍動感は半端ない。
    巻末の年表が存外 面白い。

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    2021年01月22日
  • 決戦!本能寺

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    緊急事態宣言の中、令和二年のGWに読んだ歴史小説です。何も活動のできなかったGWでしたので、読書だけが楽しみでした。

    この本は有名な本能寺の変を題材にしていますが、7人の武将の立場から見た形でストーリーが展開しています。新しい歴史小説の形で楽しいです、事件現場の空から中継を見ている感じです。

    以下は気になったポイントです。

    ・源頼朝の鎌倉幕府も、足利尊氏の室町幕府も、どちらも憎悪と野心をたぎらせた親族と家臣達が互いに憎しみ合いながら敵と戦っていた。だからこそ彼らは幕府を開けた(p67)

    ・肩衝(かたつき)とは肩の部分が尖った茶入れで、楢柴は初花肩衝、新田肩衝と並び「天下三肩衝」と称され

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    2020年12月30日
  • 決戦!本能寺

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    本能寺に関わる人の話ではあるけど、なんか距離が遠い。もっと、本能寺そのものを色んな視点から描くと面白いと思う。

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    2020年12月14日
  • 戦始末

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    矢野隆という作家は、合戦シーンや勢いのある描写に定評があるのかと思っていたが、本作は各人物の心情変化にスポットを当てており、重厚な心理小説の形を取っている。

    多くが殿軍を務める戦国武将を描くが、いずれもその大役を疎み、弱気で臨むという姿が、当たり前ではあるものの、新鮮で面白い。

    ①禿鼠の股座:秀吉の金ヶ崎の退き口。弱気の秀吉が、己への自信を根拠に反転するという心情変化が面白い。股間の「モノ」と心情を連動させる辺り、非常に作者らしい。

    ②夢にて候:長篠の戦いでの馬場信春の殿戦。回想が多く、小説世界に入りにくかった。

    ③勝政の殿軍:賎ヶ岳の戦いの柴田勝政の殿戦。頭で賢く考えるが、思い通りに

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    2020年05月04日
  • 決戦!本能寺

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    本能寺を主題に沿えた、7作家によるアンソロジー。
    実行者は明智光秀であるが、その動機あるいは黒幕については、いまだに諸説紛々。
    本作では、葉室麟著『鷹、翔ける』は、明智光秀の家臣斎藤内蔵助こそ、変を起こした随一の者としている。
    木下昌輝著『幽斎の悪采』では、細川藤孝の謀を示唆する。
    天野純希著『宗室の器』は、宗室の独白で信長への思惑が語られる。
    裁判などで分かるように、事実の裏にある真実や当事者の心理などを正確に明らかにすることは、現代の事件においてさえ困難を極める。まして、過去の歴史上の事件など。
    だからこそ、あれやこれやと、作家の想像力を刺激するのだろう。読者にとっても、歴史小説を読む楽し

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    2020年02月18日
  • 戦始末

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    決戦シリーズのこの作者の作品は読んでいたので、短編集ではあるがじっくり読んでみたくて手にした。
    戦国小説では戦の末、勝敗が決まると敗者は当然、打ち破られるか逃げるか自滅する。そこに焦点を当てた小説である。
    それぞれが各自の想いを持ってその場で対応し行動する。
    その心の内が味わい深い。「殿軍」の意味も分かった。

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    2020年01月28日
  • 決戦!川中島

    購入済み

    書きつくされたテーマだけに

    川中島の合戦はあまりにも有名で書きつくされたテーマだけに、これだけの気鋭の作家を並べても「どこかで見たこと読んだことのある視点」と思えてくるのが残念。各作者の中で乾緑郎の作品が印象に残った。

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    2019年11月16日
  • 決戦!関ヶ原

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    同時刻で起こったことが、様々な作家からの視点で、書かれている。もっと立体的になるかと期待して読んだ。新しい説での展開は良いが、ちょっとしっくりこない印象であった。

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    2019年04月06日
  • 決戦!本能寺

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    ついつい読んでしまうシリーズだ。
    最初の感動程はないがやはり面白い。

    一つの戦いに関わる人物達を別々の作家が書いている為に、事柄や登場する人物の捉え方がこの1冊の本の中でも全く異なってくる。
    本当はどうだったのだろうかが分からなくなるシリーズだ(笑)。

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    2018年06月09日
  • NARUTO―ナルト― イタチ真伝 光明篇

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    うちはイタチの幼少時代。神童っぷりが全開。
    三代目よりもダンゾウ様がクローズアップされていて、三代目は煮え切らない老人のような描かれ方でした。
    フガクさんが火影をも目指せるほどの忍者だったとは・・。
    後編の「暗夜編」への布石。暗夜編のほうがおもしろかったです。

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    2016年03月24日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

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    ネタバレ

    忍界大戦から二年後の話。火影カカシ先生。シカマルは子供の頃とは違い、働き者になってる。最後は本来のシカマルらしく、ゆるくいい感じになってよかった。大人になったねシカマル。

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    2016年01月28日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

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    六代目火影カカシのもと、忍連合の重鎮になってしまった弱冠19歳のシカマル。
    忍界を再び揺るがしかねない案件解決に向けて発つシカマルの任務のお話。
    シカテマがあつい。

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    2015年10月25日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

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    ネタバレ

    シカマルいいわー。カカシとダブルところがあるのです。
    私もこんな性格だからこの二人が好きなのかもです。
    1位カカシ 2位シカマル 3位デイダラ 4位ビー 5位ダルイ...こうすると共通するかも爆笑

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    2015年06月02日
  • 覇王の贄

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    覇王事信長と一連の家臣との剣豪を出し合っての他流試合の話。信長の剣豪とし宮本武蔵の父新免無二が狂気の強さで名だたる剣豪を下し、最後は、呆気無く本能寺の変で死する。何となく直ぐ読めるエンターテインメント的要素が高い内容で中身は薄い。

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    2015年04月24日
  • 退魔士

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    「武士喰らい」と比較すると、ストーリーが全般的に幼い印象を持ちました。面白くないわけではないのですが、もう少し骨太い何かが欲しかった。

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    2014年04月03日
  • 蛇衆

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    躍動感溢れるアクションシーンが印象的。ストーリーラインも伏線も良かったけど、やっぱりどこか物足りない。どこかって考えてたら、キャラクターの心理描写に深みが足りないのかなって思った。今後に期待、でしょうね。

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    2013年08月03日
  • 蛇衆

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    まさに「エンタメ」といった感の、時代活劇。
    アクションシーンが多く、ガンガン改行しているので、ページを繰る手もガンガン進みますが、唐突に主観が変わるので、「今、誰目線・・?」と戸惑うことも(苦笑)。

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    2012年08月10日
  • 蛇衆

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    戦いのシーンがスピーディで、めまぐるしい動きを楽しむことができる文章。
    視点が変わったタイミングで、ちょっと詰まり気味になることがあったが、読みやすく、楽しめるエンタテイメント小説だと思う。

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    2012年02月24日