矢野隆のレビュー一覧

  • 猪之噛

    Posted by ブクログ

    井ノ又山村に現れた軽自動車程もある大きな猪、イノガミとしていい伝わる巨大猪の駆除にまつわる猟師の話。

    追う者と追われる者。
    猟師と猪に役者を替えてみれば、互いに命懸けの攻防は緊張感に溢れ読み手を興奮させ飽きさせない。
    明神マリアが力強く猟師として働く姿から、物語に若い女性が存在できる確かな理由となり、この小説が地に足を着けた説得力溢れた作品になっていた。
    マツダケンさんの迫力ある装画も内容に追随していて好感が持てる。

    0
    2025年11月26日
  • 【合本版】NARUTO―ナルト― 真伝シリーズ 全3冊

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    購入してよかったです。

    イタチ真伝でイズミのイタチへの想いはとても切なかったです。また、一族抹殺のあの夜、イタチはイズミに2人で夫婦として添い遂げる月読をかけて穏やかに殺める場面では一族と里との問題がなければ2人は幸せな夫婦になっていたのではととても悲しくなりました。
    サスケ真伝では、道を間違え、色々あったサスケですがナルトとの繋がりを大切にする姿を見てどこか感慨深いです。

    #感動する #泣ける #深い

    1
    2025年09月10日
  • 匣真演義 姫賊 僑燐伝

    Posted by ブクログ

    1000年に渡る年表が既に開示されている状態で、その物語が紡がれていく。大河ロマンのため展開は早いが、人物描写が魅力的で読みやすい。次作も楽しみです。

    0
    2025年07月07日
  • 籠城忍 小田原の陣

    Posted by ブクログ

    初読み作家さん。いやーめちゃめちゃ面白かった。 秀吉を怒らせてしまった北条。そして勝ち目のない籠城作戦に。なんとか婿を助けたい家康。3家に遣える忍びたちの駆け引きと水面下の交渉、騙しあい。すごかった。

    0
    2025年04月20日
  • 山よ奔(はし)れ

    Posted by ブクログ

    時は幕末、所は博多、主題は山笠の物語。
    福岡が舞台の時代物って初めて読みました。それだけでも、福岡在住の私にとっては価値ある作品。作者が福岡県の久留米市出身だからでしょうねぇ。NARUTOのノベライズ等手掛けた方らしく、文体が良い意味でライトで読みやすかったです。
    作中に自身が慣れ親しんだ地名がでてくることがとても新鮮でおもしろく。ということは、京都や東京に住んでる時代物好きな方々の楽しさは格別だろうなぁと羨ましくなりました。もっと福岡舞台の時代物増えたら良いなぁ!

    0
    2025年02月15日
  • とんちき 蔦重青春譜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史の教科書で学んだ人が、歴史の本に載る前の話を物語を記している。歴史は、この様に、物語で知ると理解度が増す。この時の時代も感じながら、楽しみながら学べることが良かった本。

    0
    2025年01月04日
  • 歴屍物語集成 畏怖

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    怒涛の一気読みでした。

    天野先生の『死霊の山』がお気に入りです。信長が仏閣を焼け打ち、撫で斬りにしているのは有名ですが、この物語のラストシーンが胸に染み入ります。

    0
    2024年04月25日
  • NARUTO―ナルト― イタチ真伝 暗夜篇

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった!
    漫画のイタチの過去がしっかり補完されてて、イタチの覚悟の強さを改めて感じることができた。
    イズミとの別れ方が良すぎて泣ける。

    0
    2023年10月07日
  • 琉球建国記

    Posted by ブクログ

    面白かった。一気読み。
    阿麻和利の話はなんとなく知ってはいたけど、史実とフィクションがどこまで織り混ざっているのだろう。興味が持てて良かった。阿麻和利とか、護佐丸とか、尚泰久とか、金丸とか、僕らは知る必要があるよな、沖縄の歴史について。
    もっと知りたい。

    0
    2023年05月28日
  • 琉球建国記

    Posted by ブクログ

    15世紀、琉球王国の歴史をもとにした長編小説。

    登場人物がとにかく魅力的。格好良い。
    映像で見てみたい作品。
    沖縄、琉球の歴史はあまり知らなかったけど、なかなか興味深かった。

    0
    2023年05月10日
  • THE LEGEND & BUTTERFLY

    Posted by ブクログ

    題名は「レジェンド・アンド・バタフライ」と読む。英語の題なのだが、実はこれが“時代モノ”なのである。
    本作は「織田信長夫妻」の物語である。
    織田信長と言えば、虚実入り混じって色々なことが伝わっていて、劇中人物として登場する小説や映像作品は夥しい数になると思う。そうした小説や映像作品には多く触れているが、それでも網羅しているのでもない。伝わっている様々な行動に関しても、多様な解釈が在り得て、興味尽きないという人物であると思う。
    美濃国から尾張国へ、信長に嫁いだ女性は「美濃」から採った“濃”という呼び名で知られている。幾つか名が伝わっているようではあるのだが、彼女についても劇中人物として登場する小

    0
    2023年01月21日
  • THE LEGEND & BUTTERFLY

    Posted by ブクログ

    信長と濃姫の関係を軸に進む物語。

    映画も絶対に見ます。

    映画の予告編を劇場で見て興味を持ち、本屋でたまたまノベライズを発見したので購入。

    歴史小説あまり読んだことがなく、
    とっつきづらいイメージを持っていた。

    と思いきや
    一文一文が短くて、リズミカル、心理描写も簡潔であり、胸にぐさっとくる。
    読んでいて感情移入がしやすかった。

    歴史上の人物って、なんか、尊大なというか、すげえ人だったんだっていう側面だけ見てしまいがちだけど、
    そんなことはないなって気付かせてくれる物語でした。

    普通に悩むし、夫婦関係もなかなかうまくいかんし、もがきながら生きてたんだろうなあと、
    すこし解像度があがっ

    0
    2023年01月15日
  • 決戦!川中島

    Posted by ブクログ

    信玄ファンも謙信ファンも納得させる骨太のアンソロジーでした。それぞれ作家さんが独自の発想から大胆な物語を書かれていて楽しかったです。

    0
    2022年07月02日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    「13人」の小説家が「鎌倉」時代について書いた作品集。どの作品も面白いし、最新研究や資料を読み込まれている感じがして、興味もそそられる。
    この本片手に鎌倉を歩きたい。

    0
    2022年04月09日
  • 戦百景 関ヶ原の戦い

    購入済み

    一気読みでした

    個性豊かな英傑たちのしがらみにふれながら関ヶ原へ至る状況を克明に描き、最後は囚われの身となった三成と家康を対峙させて戦いの意味あいを明らかにしている。より重層的に関ヶ原の戦いを知ることが出来た。

    0
    2022年03月02日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     歴史小説が苦手な人にも読みやすいと思います。
     
     様々な思惑がうごめく武家のはじまりの時代。その時代背景がよくわかりますし、素敵な話もたくさん。

     そして、何より出かけたくなる。あー、修善寺の温泉でゆったりしたい~。

    0
    2022年02月17日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

    Posted by ブクログ

    ナルトのキャラクターの中で一番シカマルが好きなので読んでて楽しかったです。色々抱えて大人になっていくんですね

    0
    2022年02月12日
  • 戦百景 桶狭間の戦い

    Posted by ブクログ

    「戦国時代の戦いを巡る挿話」として、「桶狭間の戦い」は「最も知られているモノの一つ?」ということになるのかもしれない。「その日」に収斂する物語として、戦の少し前の時期の回顧録的な事柄から起こりながら、視点を変えてドンドン物語が進む。視点人物たるのは織田信長、今川義元であり、各々の陣営に在った人達である。章毎に視点人物が設定されていて、それが折り重なって進んで行く。
    今川義元が大軍を率いて尾張へ侵入したということに関して「何がしたかった?」ということに幾つか説が在るらしい。本作では、勢力圏を西へ拡げながら、時間を掛けて都を伺おうとしていたという説を採っているようだ。
    今川義元が尾張へ侵入するよう

    0
    2022年02月01日
  • 戦百景 桶狭間の戦い

    ネタバレ 購入済み

    真実はこんなところかもしれない

    のちに天下を睥睨するところまで昇りつめた信長だけに後世の人々が多々講釈しているが、真実は案外こんなところかもと納得させられた。ここぞという瞬間に義元の現在地が知らされるのはあまりにもという向きもあろうが、世の中信じられないような偶然は結構あるのては。

    0
    2021年11月28日
  • 戦神の裔

    Posted by ブクログ

    知っている様で詳細はあまり知らない話、弁慶と義経の出会いから福原での崖からの逆落としの戦、壇ノ浦の戦、最後は弁慶の立ったままの死の話、改めて読み進め感激しました。

    0
    2021年11月20日