矢野隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。
2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。
この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説だから描くことができたであろう、イタチの真実。
里の平和への願い。
うちは一族への想い。
サスケへの想い。
シスイとの約束。
父と邂逅することのできなかった最後。
父とイタチの関係性、「もっと早くに向き合っていれば・・・」とイタチがサスケに思っていたことを、同じように父フガクも思っていたに違いない。
どうして、もっと早くに解りあうための何かができなかったのか、悔やまれる。
一人の忍びとして、イタチへの嫉妬があったのも、やはり人間の感情ゆえとは思っていても・・・。
父と子でなく、忍び同士として解りあおうとしていたら・・・この結末には至らなかったかもしれない。
13歳という幼い子どもにと