矢野隆のレビュー一覧

  • NARUTO―ナルト― イタチ真伝 光明篇

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    本編で謎の多かったイタチについて色々描かれています。
    予想以上に盛りだくさんで読み応えアリ。
    「希望の物語」とあるけど,そうはあまり思えない物語。その後の話を抜きにしても。
    イタチ好きは読むべき作品だと思います。

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    2015年10月12日
  • NARUTO―ナルト― シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲

    購入済み

    一気に読み終えました

    シカマルの「めんどくせー」って言うお決まりのセリフとゆるい性格、実は頭が良くて賢いのに、目立ちたいとも思わなければ偉くなりたいという意思も持たない、「まあそれなりに生きれたらいいか」…そんな考えを持つ彼がとても好きです。

    この本はそんな彼が迷い葛藤するお話でした。
    めんどくせーと言いながらなんだかんだ上手く仕事をやっているのかと思いきや、彼も周りの人間と同じように日々の仕事に追われ余裕を失いつつも目の前の出来事に向き合う描写がとても良かったです。

    久しぶりにNARUTOを読み返していたらこのようなキャラ小説が販売されており、期待もせずに読んでみたら想像以上に面白く一気に読み終えてしまいました。読み終わった後の清々しさも凄く良かったです。やっぱりシカマルすきだなあ、としみじみ思えた小説でした。

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    2015年08月09日
  • 籠城忍 小田原の陣

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    ネタバレ

    面白い。まず風魔小太郎が脳内で勝手に範馬勇次郎の姿に変換される。刃牙読んでる人多分みんなそうなると思う。この作品、ぜひとも有限会社いたがきぐみでコミカライズして欲しいくらいだ。終盤の小田原評定(物理)における北条氏直らの北条氏の終活に向けた論戦も板垣恵介タッチの絵柄で映えると思う。

    などという願望は置いておき、内容の感想。これがなかなか一筋縄ではない作風で誰が主人公かわからない。まあ群像劇になるのだと思うが、そもそも作品紹介を読むとスーパー忍者服部半蔵が小田原城へ単身忍び込み風魔忍軍と大立ち回り……と思うじゃないですか!ところが、早々にとんでもない展開になってしまって……え?ええええ???って感じでした。そもそも史実では北条氏政は拉致なんかされていないので、いやこれどういう落とし所の話になるんだろうと読んでて興味が尽きませんでした。
    『籠城忍』というタイトルと今後シリーズ化される予定の第一弾作品という捉え方では風魔小太郎が主人公と考えるのが自然なんですが、この人ほんと範馬勇次郎すぎて主人公感が無くてですね。しかも作中最も忍らしくない忍。破天荒にもほどがある。でもめちゃくちゃ規格外に強い。
    では、服部半蔵はどうか。こちらはザ・忍というキャラ造形、かつ実に不気味。もしかしたら既存の創作物にもこういう服部半蔵がいたかもしれないけど、この半蔵像には幻惑されること請け合い。雇用者の徳川家康どころかメタ視点の読者ですら服部半蔵が何者なのか、言っていることは真実なのか、正解が全く見えてこない。
    そしてこの作品、風魔(北条)対伊賀(徳川)みたいな紹介文のくせにもう一つ重要な忍び勢力が存在し、この人が一番キャラ的に人間くさい……が、地味。そのくせよくよく見ていると忍びの腕前は小太郎、半蔵に引けを取らぬほど滅法強かったり。この名前を聞いても普通の人は「え?誰って?」となる出浦対馬守から一番主人公らしさを感じ……とまあ3勢力の忍びがそれぞれ違うベクトルで尖っている上に、北条家(と一括りにはできないが)、徳川家康、豊臣秀吉など雇用者側の思惑・策略も絡んできて本当に面白いです。
    あと、風魔小太郎配下の忍びが個別に何名か活躍するんだけど、こいつらがまた挙ってヤバいのばかりで……

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    2026年08月17日
  • 決戦!関ヶ原

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    勝利のため、生き残るため、戦うため
    それぞれの思いで描かれる関ヶ原の戦い
    教科書では一言で終わる戦いの裏に、人々の交錯する思いがあることを感じさせられた

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    2026年08月02日
  • 戦始末

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    敗戦をテーマとして扱う歴史小説短編集で、どれも楽しめたが、秀吉の勃起が止まらない金ケ崎の退き口を扱った冒頭作が一番良かったかな。

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    2026年04月14日
  • NARUTO―ナルト― シカマル新伝 舞い散る華を憂う雲

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    シカマルとサスケの関係性良かったな〜。
    華の国の大名、シカマル以上にキレものなの笑う。
    放浪の旅に出ててるサスケをずっと滞在させる案しか出ない自分の浅はかさ。

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    2025年12月13日
  • 決戦!桶狭間

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    『天祐は信長にあり』シリーズは長篠の戦いまで読み進めてしまったが、時を遡り『決戦!』シリーズで桶狭間を読みたいと思った。冲方丁が信長を語り、並み居る作家が今川義元、氏真を語る構成の妙。当たり前だが、正義はそれぞれの立場にあるのだ。元康(家康)は義元を慕っていたが、氏真は嫌っていた。だから信長に与した……そう考えるのが自然なような気がした。最後に首だけになった義元の思念「漸く、見えた。」は、句点なし、段落なしの長文で筒井康隆を彷彿とさせる文章だった。良し悪しは別としてだが……

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    2025年12月10日
  • とんちき 蔦重青春譜(新潮文庫)

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    蔦重が面倒を見ていた4人を知らずに完読。ホントびっくり、知らない分だけ、よりワクワク読めました。
    創作なのかリアルなのか、でも芸術家になるヒトとなりを感じました。どんな人生でも職業でも、明るく情熱的な志がないと続かないですね。

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    2025年07月14日
  • 琉球建国記

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    15世紀の琉球王国の歴史を元にしたフィクション小説。

    沖縄に住んでいた頃、勝連の高校生たちの現代版組曲「肝高の阿真和利」を観に行ったのが、阿真和利を知った最初でした。
    この小説でより理解が深くなった。

    阿真和利はもちろん、そのまわりの仲間がとにかくかっこよくて気持ち良い!!
    だからこそラストは悔しいし悲しいし切ない。
    歴史は必ずしも善人が勝つわけではないという残酷さを感じつつ、でも敗者だとしても己の魂の輝きを後世に残す者は、最終的には勝者なのではないかと思ったり。

    面白かった!

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    2025年05月31日
  • 戦百景 大坂夏の陣

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    歴史好きにはたまらない戦百景シリーズ!豊臣VS徳川遂に決着の「大阪夏の陣」今作では大野治長が意外とカッコよく描かれていてビックリしました……真田信繁、幸昌親子の別離のシーンでは不覚にも涙が……

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    2025年04月05日
  • 琉球建国記 尚円伝

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    琉球王国の統一後、王族でもないのに王となり礎を築いた金丸の一代記。琉球の歴史は全く詳しくなく、どこまでが史実か分からないが本当に庶民から王に成り上がったのなら実力や運は相当な人物だったのだろう。
    本書では最初に村人から受けた理不尽な仕打ちに復讐することをエネルギーにして出世していく…という展開が途中からは忘れたかのように(一応、綺麗事だけでは回らないことを知ってるとか、その辺りに設定は生きているものの)別の話になっていって、衝撃的な導入部分が霞んでいったのがもったいないとは思った。とはいえ、知略謀略で成り上がっていく様はダークヒーロー感があり面白かった。

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    2025年03月23日
  • 琉球建国記 尚円伝

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    水泥棒として追われた金丸が逃れ流れ着いた首里で馬の糞掃除から始まった人生、その才覚で成り上がっていく。権謀術数、駆け引きと忍耐の醍醐味、面白かったです。

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    2025年03月05日
  • 戦百景 関ヶ原の戦い

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    歴史好きにはたまらない戦百景シリーズ!!
    天下分け目の関ヶ原の戦い…10人の武将にフォーカスしてそれぞれの物語が描かれていました!歴史は面白い!!

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    2025年02月24日
  • 戦百景 本能寺の変

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    史実に基づいた歴史小説のシリーズで歴史好きにはたまらないシリーズです。超有名な「本能寺の変」でこんな解釈の仕方もあるのかと感心しました!

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    2025年01月29日
  • 琉球建国記

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    我が地元の小説。琉球の歴史についてはあまり勉強してこなかったけど、史実を元にしたフィクションという事で、なかなか面白かった。これを機に沖縄の歴史を勉強してみようかと思います!

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    2025年01月23日
  • どうした、家康

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    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

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    2024年11月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

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    2024年09月16日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    短編集だがどの物語も個性がありストーリーがリアリティがありテーマがありとても引き込まれた!これは世に埋もれた快作だ!

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    2024年09月06日
  • 覚悟せよ

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    郡奉行でありながら貧農の隠し田を見逃す神谷新左エ門の覚悟、芹沢鴨と共に粛清されたお梅の覚悟、島流しの男が流人頭へ抱く覚悟、屑屋に殺されたお甲の覚悟、伊達政宗の覚悟、満たされ過ぎてしまった秀吉の母が捨ててしまった覚悟、吉良邸隣家の土屋主税が吉良上野介に相対して決めた覚悟。
    様々な覚悟を抱いた人間と、その周囲の人たちとの確執が如何ともし難く、歴史上の人物であれ無名の人であっても、その想いが届かぬ切なさを静かな筆致で描かれていて好感が持てた。

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    2024年05月10日
  • 戦始末

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    ネタバレ

    戦国期のしんがりの事例(?)についてまとめた著書かと思って購入したが、様々な合戦の撤退戦を題材にした小説だった。
    "退き佐久間"のように撤退戦に関する異名を持つ武将も登場しないようなので、読み始めはちょっと拍子抜けしたが読み進めるうちに面白くて全く気にならなくなった。

    後衛は後方警戒だけでなく、後詰めや全体を押し上げる役割もあって優れた状況判断が要求される。部隊で2番目に強い(信頼できる)やつが最後尾を行くと言われるくらいに大事な位置だ。
    特に、勢いに乗る敵を抑えるしんがりの役目は重要であるが困難でもある。崩れれば全軍が潰走することになり追撃でとんでもない被害が出うる。しんがりが活躍するのは敗戦後なので敵は勢いに乗って疲れも忘れて士気が高い。対して自軍は敗戦で士気も落ち疲労も色濃い。生物の本能から、逃げ出したい気持ちも強い。これを抑えるのは至難の業だ。
    そういった場面での心理をいろいろな人物で描いている。基本的に負け戦だが、そこで死に花を咲かせるために奮い立つ者、恐怖の中死んでいく者、生き残るために発奮する者、皆戦に生きる"武将"であるが、十人十色、様々な反応が描かれる。
    ショートストーリーの集まりだが全体を通して秀吉の立身出世から関ヶ原までの時間軸で描かれており、各話は緩い繋がりをもっている。前の話の登場人物が後の話で出てくることもある。

    高橋紹運の話を読み始めた時は「(戦死時の戦は)撤退戦ではないぞ」と思ったが、戦の“始末”ではあるので表題とは矛盾しなかった。
    撤退戦ではないが「優勢に迫る敵の前で劣勢の味方(本隊)の盾となり退かぬ」という姿勢はしんがりであるとも言える。

    勇ましい死に様だけでなく、情けない様子や自信が砕け散る絶望、敗戦の悲哀を上手く描けていると思ったので、著者の他の作品も読んでみたくなった。

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    2024年04月14日