矢野隆のレビュー一覧
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ネタバレ小説だから描くことができたであろう、イタチの真実。
里の平和への願い。
うちは一族への想い。
サスケへの想い。
シスイとの約束。
父と邂逅することのできなかった最後。
父とイタチの関係性、「もっと早くに向き合っていれば・・・」とイタチがサスケに思っていたことを、同じように父フガクも思っていたに違いない。
どうして、もっと早くに解りあうための何かができなかったのか、悔やまれる。
一人の忍びとして、イタチへの嫉妬があったのも、やはり人間の感情ゆえとは思っていても・・・。
父と子でなく、忍び同士として解りあおうとしていたら・・・この結末には至らなかったかもしれない。
13歳という幼い子どもにと -
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戦場での殺しを生業とし、国を渡り歩く「蛇衆」が、リーダーの出生の秘密と、ある国の兄弟間の諍いと戦にまきこまれ、知らず危機に巻き込まれていく、というストーリー。
最初は面白そうだったのに、最後はリーダーや仲間の敵打ちで死地につっこみ、結局一番下っ端しか生き残らず「おれが一人で頑張るぜ」みたいなラストになり、なんだかよくあるようなパターンに終わっちゃったなぁという印象。
よく言えば人間臭い、悪く言えば良くも悪くもプロがこんなんでいいのか?という感じ。
プロも人ってことなのか、なんだかんだで蛇衆も未熟だったのか。
あるいは、「蛇衆」が大切だからこその弱さだったのか。
まぁでも思っていたより楽しめ -
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ネタバレ最も短期間で読み終えた小説!!(これは悪い意味ではなく、あまりに読みやすく、そして面白かったが故に早く読み終えた。)
この小説を一言で例えるなら、『ゲーム世代の時代小説』と言ったところだろう。おそらく、若い世代で、時代小説を好んで読む人間は、『歴女』か『時代もの好き』以外では、少ないだろう。
”何か面白い文庫ないかな?”と言って、まず時代小説を手にする人は少ないはず。でもこれは例外。
初めて時代小説を読むなら、まずこの『蛇衆』を勧める。
まず、主人公たちは、最強に強い戦場の殺戮集団6人。それぞれが、得意の武器を持ち敵をなぎ倒していく様は、戦国無双を彷彿させる。そして、それぞれが、異なった過去を -
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ネタバレ大河ドラマ「べらぼう」が始まる頃、本屋さんでフェアになってて購入。
十返舎一九、曲亭馬琴、写楽、葛飾北斎たちがまだ有名になる前の若い頃の物語。ある日4人は長屋で女性が首を吊っている死んでいるところを発見してしまう。
という設定なんですが、前半はほとんど事件の話は絡んでこないし、最後2話くらいでやっと本格的にかかわってくる感じでした。
事件に関係なく、それぞれが創作することに対してどう向き合ってるいるのか詳しく書いてあって、その心理描写が面白かったなと思いました。
鉄蔵(葛飾北斎)が事件をきっかけに少し思慮深くなるのが不謹慎ですが愉快でした。 -
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戦百景八作目は、大阪夏の陣。前作からの続編です。それはそう。
なんといっても、真田信繁の家康本陣強襲が白眉。後藤又兵衛の最期も死場所を得られた故の滅びの美しさはありますが、信繁の無謀が乾坤一擲の一撃になる様は、迫力と覚悟が魅せる昂りが凄まじいです。
戦略を戦術でひっくり返すことは難しく、それ故に古今稀なることとして歴史に残るのでありますが、その困難を知るからこそ、成し遂げる寸前まで達した真田の一撃が心を撃ちます。
秀吉が朝鮮出兵をせずに、国内の安寧に勤めていればこの結果はなかったのだろうか。五大老をはじめとした大大名の力を削っていって、豊臣家の中央集権化を進めていれば、という妄想はアリなの