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Posted by ブクログ
琉球王国の統一後、王族でもないのに王となり礎を築いた金丸の一代記。琉球の歴史は全く詳しくなく、どこまでが史実か分からないが本当に庶民から王に成り上がったのなら実力や運は相当な人物だったのだろう。
本書では最初に村人から受けた理不尽な仕打ちに復讐することをエネルギーにして出世していく…という展開が途中からは忘れたかのように(一応、綺麗事だけでは回らないことを知ってるとか、その辺りに設定は生きているものの)別の話になっていって、衝撃的な導入部分が霞んでいったのがもったいないとは思った。とはいえ、知略謀略で成り上がっていく様はダークヒーロー感があり面白かった。
沖縄にも豊臣秀吉がいた。血脈、後楯もない底辺の民が自らの力と強運で頂点を極めた物語だ。概ね史実に基づいているようで驚くばかりだ。金丸の表裏を描きだしているが、民のために自ら王を目指すあたりはいささか理解がついていかない。今一度読み返してみたい。
いずれにせよ彼の王朝は明治維新まで続く。金丸は弟を大事にしたのに対し、秀吉は病で弟を失い後継の甥を殺し結果豊臣家は短命に終わった。境遇が同じでも金丸の方が一枚上手ということか。
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