ハーレクイン作品一覧

  • 幸せをさがして
    3.5
    ★彼に雇われている身分であることをつい忘れてしまいそうになった。★「やっと自由になったのよ」ベッキーは自分に言い聞かせた。意地の悪い継母のもとを飛び出し、理不尽に束縛された生活に終止符を打ったのだ。だが、これから仕事と住む場所をさがさなくてはならない。雨の中で途方にくれていたとき、ロールスロイスに乗ったオランダ人男性ティーレが声をかけてきた。ベッキーが看護婦の資格を持っていると知るや、彼は仕事を依頼した。怪我をしている自分の母親に付き添い、一緒に旅行先のノルウェーまで行ってほしいという。突然の信じられない申し出に、ベッキーはただ困惑するだけだった。
  • 王位を捨てた恋人
    3.5
    アルプス山中にあるルヴィーニア公国の古城で公文書の解読に没頭していた学芸員のタムシンは、驚くべき記録を発見して大公のアラリック殿下に面会を求めた。真夜中になってようやく現れた大公に、タムシンは一族の王位継承ルールにまつわる新発見を告げる。アラリックは事の重大さに色を失ったものの、国の混乱を企む政敵の差し金ではないかと彼女を疑い、監視するために自分のそばに置こうと決めた。そんな思惑などつゆ知らず、何かと親しく接してくる大公に、タムシンはしだいに惹かれていくが……。■王位就任を前に重大な秘密を握るタムシンを警戒しながらも、彼女にしだいに惹かれていくアラリック大公。王位と恋の間で翻弄される二人は? 豪奢な恋物語をご堪能ください。
  • もう、涙はふいて レイクショア・クロニクル
    3.5
    キンバリーの人生は順風満帆のはずだった。華やかなパーティーの席で婚約者とけんかになったすえ、手を上げられるまでは。深く傷ついた彼女はなにもかもすべて投げ捨てて飛行機に飛び乗ると、母の住む静かな湖畔の町へ向かった。やがて現地の空港に降り立ったとき、背の高い見知らぬ男性に声をかけられる。女性を誘惑するのなどお手のものといった態度に反感をおぼえ、キンバリーはつんと澄ましてその場を立ち去った。まさか、母の家でその“プレイボーイ”と再会し、心ならずもせつない恋に落ちていくことなど知るよしもなく……
  • 別れのための一夜 オルシーニ家のウエディング III
    3.5
    エルは仕事に身が入らず、ミスを繰り返していた。というのも、恐ろしい手紙が届いていたからだ。それは明らかに、彼女への危害を予告するものだった。気分を変えようと、休憩室に入ったエルは、侵入者を発見し凍りついた。悲鳴をあげようとしたが、瞬時にすべての動きを封じられる。「ファルコ・オルシーニだ。きみを救うために来た」相手が名乗ったのを聞いても、エルは頑として助けを拒否した。脅されていることを誰にも知られたくない理由があるのだ。だが、侵入者は引き下がらず、強引にエルの唇を奪った。 サンドラ・マートンがニューヨークを舞台に名家の息子たちの恋模様を描くミニシリーズ〈オルシーニ家のウエディング〉。今月は次男ファルコのストーリーです。本当は愛し合っているのに波瀾含みの様相の二人の恋。いったいどうなるのでしょうか?
  • 尖塔の花嫁
    3.5
    亡くなった娘に顔かたちが似ているという理由で、グレンダはエディス・ハートウェルに引き取られた。裕福な養母はグレンダを大切に育ててくれたが、後ろ暗い秘密を打ち明けたのは、死の床でだった。じつはエディスは、娘を将来嫁がせる見返りとして、マルローという一族から莫大な援助を受けていたという。わたしを引き取ったのは、娘が亡くなったことを隠し、贅沢な暮らしを続けるため……。グレンダは驚愕したが、エディスの名誉のためにも、結婚するしか選択肢はなかった。ロワールの城に住む、顔に恐ろしい傷を持つマルローと。 HQ草創期に活躍した作家、ヴァイオレット・ウィンズピアの未邦訳作品をお届けします。フランス、ロワール地方の古城を舞台にした、重厚なロマンスの世界をご堪能ください。
  • クレタ島の恋人
    3.5
    オフィスのドアを開けたアレックスは、我が目を疑った。だが九年の月日が流れたとはいえ、彼を見間違うはずはない。黒い髪、堂々とした風貌……たしかにニック・サントスが目の前にいる。クレタ島でともに過ごした日々、そして残酷な別れ。不意にすべてがよみがえり、アレックスの胸を締めつけた。でも、ニックは故郷ギリシアで一族の帝国を動かしているはず。なぜシドニーの不動産会社なんかにいるのだろう。その答えはすぐにわかった。彼は亡き社長の後任として来たのだという。ニックのもとで働くなんて、絶対に無理だ。ずっと守り続けた秘密を、知られるわけにはいかないのだから。■“ラテン系ヒーローとの恋物語”――情熱的で強引、圧倒的にセクシーなラテン系ヒーローの魅力が満載の名作をお楽しみください。
  • 瞳の中の楽園
    3.5
    姉の遺児である双子の赤ん坊を育てているギャビーは、ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。アンドレアスこそが、この赤ん坊たちの父親なのだ。亡き姉は彼と一夜の関係を持って妊娠し、ひそかに出産したのだった。しかし、話を聞いたアンドレアスは身に覚えがないようすで、ギャビーを手切れ金目当てと決めつけ、冷たくあしらう。プレイボーイと知りつつ彼に一目惚れしたギャビーは失望を噛み締め、子供たちは自分で育てていこうと心に決めた。ところが――翌日アンドレアスは自分にそっくりな男性を彼女に引き合わせた。「僕の双子の兄だ。赤ん坊たちの父親は、実は兄なんだ」
  • 愛されない愛人
    3.5
    十代で母親を亡くし、さらには交通事故で父親も失ったうえ、自身も重傷を負ったマリナを新たな悲劇が襲う。オーストラリア有数の実業家ウェイクフィールドの卑劣な企みにより、弟が一族の会社を騙し取られたのだ。思わずウェイクフィールドのパーティに乗り込んだものの、追い払われそうになったマリナは、ひとりの男に救われる。端整な顔に厳しい表情を浮かべたその男の名はローナン。莫大な資産を持つ裕福な実業家だという彼は、ある条件と引き換えにマリナが会社を取り戻すための協力をしようと申し出る。その条件とは、ローナンの愛人を演じるというものだった。■魅力的な外見を持ちながら、男性を避け家族のために生きてきた純粋なヒロインが愛人を演じることになり……。アニー・ウエストのシークをヒーローとした作品も現在ハーレクイン・ロマンスから発売中です。合わせてお楽しみください!
  • エーゲ海に捨てた恋
    3.5
    イザベルは日常から逃れ、ギリシアの孤島での休暇に向かった。だが、奥まった静かなビーチを目指して岩場をわたっているとき、運悪く足を滑らせて転落し、裸同然の姿で気を失ってしまう。意識が戻った瞬間、浅黒い肌に逞しい体をした男性の姿が目に入った。なんてゴージャスな男性! でも、明らかに嫌悪の表情をしている。男性はビーチの所有者ルーカスで、大成功した実業家だというが、けがをして動けない彼女を家に滞在させてくれながらも、なぜか冷淡な態度をとりつづける。大富豪の気を引くために私が裸体をさらしたとでも思っているのね。実は彼の態度には別の理由があるとはイザベルは知るよしもなかった。
  • ムーン・リバーをあなたに
    3.5
    フルールは親友の田舎の豪奢な屋敷で過ごす休暇を楽しみにしていた。ところが、正門を探して広大な敷地をさまよい歩いているとき、敷地の管理人らしき男に見咎められ、ぶしつけに追い払われてしまう。しかも腹立たしいほど高慢なその男は、親友の兄セバスチャンだった!普段は彼しか暮らしていないこの屋敷に滞在し、しばらくのあいだ静養することを決めたばかりなのに……。けれど、領地の管理で忙しい彼と顔を合わせることもないだろう。そう思い直していた矢先、親友が兄に話しているのを偶然耳にする。“フルールの相手をしてあげて、そうすれば元気になるから”と。気まずさと恥ずかしさに頬を赤く染めたとき、彼はフルールに気づいた。
  • 取り違えられた花嫁
    3.5
    ニーナのもとを、ある日、ゴージャスな男性が訪ねてきた。大富豪マルチェッロ家の長男マルク! ああ、ついに彼がやってきた。数カ月前、双子の妹が未婚のままマルクの弟アンドレの子を産んだ。お金目当てだったが、アンドレは親子鑑定も拒んだまま事故死した。育児を放棄した妹に代わって、ニーナが姪を育てることにしたのだ。妹は、腹立ちまぎれにマルチェッロ家に写真を送りつけたらしく、それを見て、マルクはアンドレの子だと確信したのだという。「君のように素行の悪い女に僕の姪を任せるわけにはいかない」私を妹と間違えているのね。でも、事実を話せば姪を奪われてしまう。妹のふりを続けるニーナに、マルクは驚くような提案をした。
  • 罠に落ちた天使
    3.5
    ニューヨークで生まれ育ったレオニダス・パルナッソス――レオは、父親の海運会社を引き継ぐためギリシアに帰国した。後継者をアテネの社交界に披露すべく、パルナッソス家の壮麗な邸宅でパーティが開かれた。そこでレオは美しい女性に出会い、目が釘づけになる。■パーティで給仕係をつとめていたエンジェルは、突然目の前に現れたギリシア神のような男性に息をのんだ。二人きりのテラスで唇を奪われたとき、その男性がレオニダス・パルナッソスだと知り、彼女はおびえた。エンジェルは、彼が復讐に燃える仇敵の家の娘だったのだ。
  • 嵐の夜に奪って
    3.5
    バイオリンに生涯を捧げてきたエラは、男性も知らない。友人のからかいの的だが、初めての時は心から愛する人と迎えたい。だが、ある夜初めて会った男性の魅力に、強い衝撃を受けた。彼の名はバディム。ロシア人の大富豪で、有名なプレイボーイだ。「ぼくらの体が激しく求めあっているのは否定できない」そう言われ、その情熱を信じたエラは、彼の求めに応じて思わず純潔を捧げてしまう。きっと彼なら、これからも私を愛し続けてくれるはず。しかし次の瞬間、冷酷に言われた言葉におののいた。「経験のない女性はごめんだ。僕はベッドで楽しみたいだけだ」
  • ジュリエットの街で
    3.5
    ヴィクトリアはシドニーでレストランを経営している。不況のうえ、レストランの建物の新たな家主に家賃を値上げされ、店は潰れるかどうかの瀬戸際に立たされていた。ある日、彼女のレストランにアントニオ・ガヴェッリが現れる。レストランの隣に開業するホテルの所有者にして、何かと世間を騒がせている億万長者だ。ヴィクトリアは藁にもすがる思いで、ホテルとレストランとの提携計画を熱心に説明した。すると彼は唇に笑みを浮かべ、耳を疑うようなことを言った――いま、僕には妻が必要なんだ、と。
  • 禁断の恋に落ちて
    3.5
    あそこにいる男たちは私を殺しに来たのかもしれない。ロンドンの裏通りの店で歌うジェシーは身の危険を感じていた。亡き兄の借金を返しつづけて三年。昼も夜も働きづめだった。一週間前に脅されたときには、あざが体のあちこちにできた。それでも、たった一人の身内だった兄の莫大な借金は簡単には返せそうにない。今夜は無事に逃げられるかしら?そんな不安をかかえて歌うジェシーを、シルヴィオは客席で見ていた。実業家として大成功し、今や華やかな女性とも浮き名を流す身だが、かつて愛したジェシーのことをかたときも忘れたことはなかった――この僕のせいで兄を失った彼女に憎悪されているとわかっていても。■お互いに愛し合いながら、ある事件をきっかけに別離の道を歩んだ二人が再会し……。愛と憎しみのあいだで揺れるヒロインのせつない心情とそれを見守るヒーローの純粋な愛の物語です。
  • ハンサムな悪魔
    3.5
    慈善事業の運営を行う会社のオフィスで、モリーは純白のウエディングドレスを前に、決意していた。結婚にあこがれすぎて、婚約者に逃げられ、貯金も一ドル残らず持っていかれるなんて。もうロマンティストは卒業よ。夢を見るのはやめるの。どんなロマンスもあてにはならない。不要になって寄付されてきたこのウエディングドレスが、いい証拠。破れた恋と真正面から向き合うために、モリーはドレスを着てみた。すると……最悪なことに、一人では脱げなくなってしまう。仕方なく、彼女は上司に助けを求めに行った。さらに最悪な男性との出会いが待っているとも知らずに。
  • 愛のオークション
    3.5
    なんてすてきな人なの――それがセバスチャンの第一印象だった。26歳の誕生日にブランディは慈善イベントの手伝いをしていた。そこでは魅力的な男たちが次々とオークションにかけられ、一番高値をつけた参加者に“落札品”と旅する権利が与えられる。最後に登場したセバスチャンに、会場の女性たちが色めき立った。瞬く間に値がつり上がっていくなか彼を競り落としたのは、なんと今までブランディの横で競りを静観していた姉だった!予想外の展開に唖然とするブランディに向かって、姉が告げた。「お誕生日おめでとう! 彼は、あなたへのプレゼントよ」
  • 拒絶された花婿
    3.5
    アリーシャの父が急死し、その遺言の内容に彼女は愕然とした。父の親友の息子ルーカスと結婚しなければ、父の会社は人手に渡ることになるというのだ。一年前、横暴な夫と離婚したのち、父の会社に心血を注いできた。それを手放したくはないが、もうどんな男性にも興味は持てないのに。しかも、相手はプレイボーイで有名な海運王ルーカス。引き締まった体に、黒髪と黒い瞳を持つたまらなくセクシーな男性だ。仕方なく簡素な結婚式をしたものの、アリーシャは気もそぞろだった。にせの結婚とはいえ、夫婦の義務を果たさなければならないの?だが、初夜のベッドで震える彼女にルーカスは信じがたい提案をした。■エーゲ海を舞台に、愛を知らなかった花嫁と花婿の結婚のゆくえをセクシーに描くストーリーです。
  • すれ違いの告白
    3.5
    母親が再婚してペンドルトン家の屋敷で暮らすようになって以来、グレイシーはずっと義兄のジェイソンにあこがれてきた。ジェイソンは国際的大企業を経営するかたわら、広大な牧場でみずから牛の世話もしている精悍な男性だ。ある夜、ジェイソンが仕事関係のパーティを屋敷で開いたとき、グレイシーはめずらしく自制心を失った彼にキスされて……。
  • クリスマス狂想曲
    3.5
    私の選択は間違っていないわよね?ヘイリーは今日から家政婦として働くことになっている。それもこれも、シカゴで会った男性のせいだ――パトリックはこのあたりに住んでいる。ヘイリーは働きながら彼を捜すつもりだった。そのために助産師の仕事も辞め、アパートメントも引き払った。すべては彼を見つけるため……あの夜が忘れられないから。不安を抑え、ヘイリーは勤め先の屋敷のドアベルを押した。しばらくしてドアが開かれるや、彼女は言葉を失った。現れたのは、まぎれもなくパトリックその人だった!■『再会は雪の舞う中で』の関連作品をお届けします。前作のヒーローの兄パトリックは、かつて一夜をともにしたヘイリーが、彼の前に突然現れた理由を誤解して……。
  • ひと月だけの恋人
    3.5
    フェイは意を決してダンテのもとに向かっていた。父の代から続く老舗レストランの経営が危機に陥り、大富豪のダンテに出資を頼むしか道がなくなったのだ。六年前、フェイは彼にデザインの才を見出され、会社に引き抜かれた。まだ十八歳だったフェイは、彼に惹かれる気持ちを抑えていたものの、ある夜、とうとうバージンを捧げてしまう――数日後、簡単に捨てられるとは想像さえもせずに。やっとその傷が癒えたのに、今さらこの憎い男に頼るしかないなんて。皮肉な笑みを浮かべてフェイを迎えたダンテは、出資する条件として信じられない言葉を口にした。一カ月間彼のもとで働き、六年前の関係を再開すること、と。
  • シークとの一夜
    3.5
    イーヴァはシングルマザーだった母の葬儀の日、驚くべき事実を知る。亡き父は、中東の王国アザリムの王子だったというのだ。そして突然、自分がプリンセスだと知ったうえに、隣国のシークとの結婚話も進んでいると知って、激しく反発を感じた。奔放だった母のせいで、男性には興味が持てないのに……。しぶしぶ顔合わせの夕食会だけは承知するものの、当日、相手のシーク・カリムは真夜中にびしょ濡れの姿で現れた。無断で約束を破る無礼な人! でも、なんてゴージャスな男性かしら。ひとまず事情はきかずに部屋に招き入れ、居間で寝かせたが、翌朝自分のベッドで目覚めると、隣にいるのはシーク・カリムだった。■いつもセクシーなストーリーを届けてくれるキム・ローレンスが、砂漠の国を舞台に、純粋なヒロインと傲慢な皇太子とのもどかしい恋を描きます。エキゾチックな雰囲気もたっぷりです。
  • ラミレス家の花嫁 麗しきレッスン III
    3.5
    二十一歳になったら両親の遺産を相続し、修道女学校から出られる。カタリーナはその日を待ち焦がれていた。ところが両親はとんでもない遺言をのこしていた。後見人の選んだ相手と二カ月以内に結婚しなければ、遺産相続も、女学校から出ることもできないというのだ!誕生日当日、後見人のジェイク・ラミレスがやってきた。ハンサムなジェイクを前に、男性に不慣れなカタリーナは気圧されつつも、なんとか彼を説得し遺言を無効にさせようとする。その努力は裏目に出てしまい、逃亡を警戒されたカタリーナは、ネクタイで縛りつけられ、ジェイクと同じベッドで眠る羽目になった。
  • 情熱だけの関係 求む、妻 II
    3.5
    結婚披露宴で、アラナは夫リースの友人とダンスを踊っていた。すると驚いたことに、リースが嫉妬に満ちた視線を向けてきた。変ね、彼が嫉妬なんてするはずがないのに。結婚紹介所〈求む、妻〉を通じて愛情抜きの結婚をしたアラナは、リースにとって、飾り物の妻でしかなかった。二人が喜びとするのは、ベッドのなかでの行為だけ。だがその夜交わした愛は、今までとは何かが違っていた。もしかしたら、私たちの関係が変化し始めているの?それを確かめることはできなかった。翌日、アラナは交通事故に遭い、夫の記憶を失ってしまったからだ。
  • 引き裂かれた一夜
    3.5
    不動産業界で働くキャリーは、地区の再開発を考え直してもらうため、業者の会長を訪ねた。だが現れた人物を見て、キャリーは恐怖と驚きにあえいだ。夫のニックが会長ですって?業者を買収したというの?挙式直後、夫の浮気現場を目撃し、屋敷を飛び出して一年。職を転々と変えながら行方をくらましたつもりだったけれど、夫の用意周到な罠に、ついに捕らわれてしまった。屋敷に戻って彼の跡継ぎを産めとニックは言う。素直に従えば、望みどおり地区の再開発を見直すとも。愛してもいないくせに、子供を産む道具として利用するつもりなのね!だが彼女には、もはや抵抗する力など残っていなかった。
  • 欺かれた夜
    3.5
    ソフィーは住む家を失い、友人宅に身を寄せるため雨の中を歩いていた。足を滑らせ排水溝に落ちたところを、車に轢かれそうになる。だがソフィーの不運はそれだけでは終わらなかった。車から降りてきた人物は、かつて愛した男性エットーレだったのだ。彼の姉の家で子守りとして働いていたソフィーを、彼は婚約者のある身でありながら誘惑し、そのあげく宝石を盗んだと濡れ衣を着せ、追い出したのだった。相変わらず狂おしいほどにハンサムな彼は、軽蔑もあらわに言い放った。「こんなうらぶれた姿で排水溝にいるとは、まったくお似合いだな」そしてソフィーが抵抗するのも構わず、むりやり車に乗せた。
  • 愛と疑惑の協奏曲
    3.5
    メルボルンの法律事務所で働くリアンは、ある大物の依頼人を担当するよう上司に言われた。その依頼人が現れたとたん、リアンは心臓が止まりかけた。離婚係争中の夫のタイラーがどうしてここに?有名モデルと夫の関係を知り、ニューヨークの家を出て、故郷で新しい生活を始めたのに……。彼がこの法律事務所を選んだのは、偶然とは思えない。欲しいものはなんとしても手に入れる男性なのだから。リアンの背筋に震えが走った。タイラーはどんな忌まわしいゲームを仕掛けるつもりかしら?
  • 結ばれた真実
    3.5
    キャサリンは監禁状態から自分を救ってくれたクリスチャン・デュモンの城に身を寄せていた。城の練武場では騎士たちが剣の稽古に励んでいる。そして六人のうら若い令嬢が息をひそめてその様子を見守っている。令嬢たちは城主の弟であるジェフリーの花嫁候補に名乗りを上げようと、精いっぱい着飾っていた。だが、キャサリンは独り、気持ちが沈んでいた。大好きなジェフリーが結婚してしまう……。それだけではない、彼の顔を見るのもこれが最後かもしれない。そう思うと、寂しくてしかたなかったのだ。★12世紀末、イングランドは現在のノルマンディー地方の領地を巡ってフランスと激しく対立していました。本作のヒロイン、キャサリンもその時代の波にのまれた犠牲者でした。★
  • 公爵のプロポーズ
    3.5
    ジョアンナは遺跡調査のため、古い宮殿を訪れた。ここは元婚約者、グスターヴォの領地だ。何年も前、親の決めた結婚相手に、彼女はひと目で恋をした。だが式の直前、グスターヴォはほかの女性に夢中になった。彼の幸せだけを願って、ジョアンナはそっと身を引いたのだった。あのとき私の世界は音をたてて崩れ落ちたけれど、彼が今も輝いているなら、それでいい……。しかし再会したグスターヴォは、ひどく悩んでいるように見えた。ジョアンナは再び願った。彼の力になりたい、と。★RITA賞を二度も受賞しているルーシー・ゴードン。練りあげられた珠玉の物語で、熱い注目を集めています。本作では、ひたむきな女性の心を打ち砕いてしまったイタリア人公爵の葛藤を描きます。★
  • 花嫁の孤独
    3.5
    あのホイットが、ついに身を固めることにしたんだわ。独身生活を謳歌していた、テキサス一のプレイボーイが。そう悟って、イーディは激しく胸が痛んだ。彼は身近にいる平凡な女には目もくれなかったけれど、私はホイットをずっと愛し続けてきた。この思いを永遠に封じ込めなくてはならないなんて。ところが、ホイットは思いもよらない言葉を口にした。「僕が結婚したい女性は君なんだよ」イーディの心は天まで舞い上がった――すぐさま無残に打ち砕かれ、絶望の淵に沈むとも知らずに。★揺れ動く乙女心を緻密に描いた物語で、熱い注目を集めているスーザン・フォックス。今回もヒロインのときめきと悲しみが最後まで読み手を引きつけます。2004年7月刊「花嫁の契約」(I~1689)、2005年9月刊「花嫁のためらい」(I~1772)の関連作です。★
  • 私の知らないあなた
    3.5
    エンジェルはある計画を胸に、元恋人デリクのオフィスを訪ねた。今日は休日。彼のほかには誰もいない。予定どおりだ。だがデスクから顔を上げたデリクと目が合った瞬間、彼女は予想もしなかった熱い震えに襲われた。なぜかしら?彼はまるで初めて会うかのように私を見ている。計画のことも忘れ、エンジェルは魅入られたように立ち尽くした。だめよ。今はどうしても彼の助けが必要なのだから、すべてを奪った憎い相手であろうと、彼の歓心を買わなくては。意を決してキスを誘うと、彼はかつてとは別人のように情熱的に応じた。冷酷な彼と熱いキス。矛盾にとまどいつつ彼女は思わず我を忘れた。★北米でも日本でも絶大な人気を誇るローリー・フォスター。持ち味のホットなラブシーンとこまやかな心理描写は、読みごたえ充分。★
  • ボスは独身主義
    3.5
    若き経営者にしてシカゴ財界の有力者ディーン・ローガン。それが、秘書ジョディが五年もの間仕えてきた人物だ。仕事中の彼は厳格で笑顔ひとつ見せたことがない。そのくせ、私生活では群がる美女たちと短い交際を繰り返し、しばしばジョディに後始末を押しつけている。わたしのことなんて便利な機械としか思っていないんだわ。彼女はなかばあきらめの境地に達していた。ところが、そんな彼に異変が起きた。目下の恋人にふられたのだ。呆然とする上司を見かねてバカンスをとるよう勧めたところ、ディーンは急に目を輝かせ、彼女にハワイへの同行を命じた。★シルエット・シリーズを代表する人気作家アネット・ブロードリックが登場。★
  • 悲しき愛人
    3.5
    ケイトは亡き父の精米所の新しいオーナーを見て、色を失った。彼女を厳しく見据える魅力的な大人の男性――かつて彼女が愛し、自ら残酷な別れを強いた元恋人のチェイス。十七の少女にはどうすることもできない事情だったとはいえ、罪悪感がいっきに押し寄せる。だが今や、ケイトの住まいすら彼のものになってしまった。自分が追い払われるのはしかたないが、敷地内に住むシングルマザーの親友だけは置いてほしい。そう必死に懇願するケイトに、チェイスは言った。「そのためには、代償を払えよ。僕はきみがほしい」★リンダ・コンラッドが描くフランス系億万長者の物語も本作が最後です。断腸の思いで下した過去の決断にふたたび苦しむヒロイン。涙を誘う珠玉のロマンスです。★
  • エターナル・ダンス
    3.5
    ★大人気作家ヘザー・グレアムのあなたを惑わす華麗なる推理ステップ。★フロリダ州サウスビーチで催された社交ダンス競技会の終盤、会場は混乱に陥った。華麗な演技で喝采を浴びながら、花形ダンサーのラーラが謎の死を遂げたのだ。事件は数々の疑惑を呼び、私立探偵クインはラーラが所属していたダンススタジオに潜入し極秘捜査を開始する。だが、そのときの彼には知る由もなかった第一容疑者のダンス講師をひと目見た瞬間、激しくも危険な愛が始まることを。

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  • 葡萄色の追憶
    3.5
    アニーは小さな村でティールームを経営している。平穏な生活を送る彼女だが、過去にはつらい出来事があった。九年前、フランスのワイナリーで料理人として働いていたとき、彼女は管理人のエチエンヌと夢のような恋に落ちた。しかし幸福は長く続かず、彼は暴力事件に巻きこまれて殺された。アニーはひとり、胸の張り裂けそうな思いで帰国したのだ。以来、エチエンヌは彼女の心の中で生きつづけている。ある日、見慣れない男性がふらりと店に入ってきた。彼を見た瞬間、アニーの心臓は止まりそうになった。一瞬、エチエンヌが現れた気がしたのだ。少しも似ていないのに。★キャロライン・アンダーソンが久々に放つ注目作です。ヒーローは有名なサスペンス作家で、リッチで紳士的。そんな彼と惹かれ合いながらも、ヒロインの心の底には深い悲しみが横たわっていて……。苦渋に満ちた愛の物語です。★
  • 仮面の女
    3.5
    仮装パーティーの会場で、カーリーはいたたまれない思いだった。こんなハーレム風のエロチックな衣装を着せられるなんて!仮面をつけてはいても、恥ずかしくてたまらない。そっと抜けだすと、プレイボーイのタイラーが追いかけてきた。いつもは私になんか見向きもしないくせに……。これがあの“冴えないカーリー”だとは気づいていないんだわ。タイラーは強引に迫ってくる。「君が欲しい。今すぐに」情熱的な言葉に舞いあがり、信じられないことにカーリーは、そのまま彼と愛し合ってしまう。そして翌日――。
  • 十七歳の花嫁
    3.5
    父を訪ねてきたニックに会ったとき、リーはひと目で恋をした。こんなすてきな人のためなら死んでもいいとさえ父に言い、十七歳のリーはニックと結婚式を挙げた。だが、結婚初夜からずっと彼はリーに指一本触れようとしない。もう五年も、リーは砂を噛むような空疎な日々を送ってきた。ニックと別れる決心を固めた矢先、彼女は恐ろしい事実を知る。父がニックの家族の重大な秘密を握り、脅迫して、彼に結婚を承諾させたのだという。夫は、別れたくても私と別れるわけにはいかないのだ!

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  • 情熱の記憶 狼たちの休息 XIX
    3.5
    リーニーは目の前の男性を信じられない思いで見つめた。一年前に出会い、情熱だけの数週間のあと、私の前から去っていったフランク……。あれ以来、私はずっと忘れられなかったのに、彼は連絡さえくれようとはしなかった――私のおなかに、新しい命が宿っていたことも知らずに。だが、その後リーニーが一人で産み、育ててきた息子が数日前に誘拐された。事件を聞きつけ、かけつけてくれたというフランクに、触れようと手を伸ばしたリーニーに彼は冷たい声で言い放った。「息子の存在を隠していた君を許すことはできない」★シルエット・ラブ ストリームで大好評のミニシリーズ『狼たちの休息』がシルエット・ディザイアから初めて登場いたします。★
  • ボスに捧げた夜
    3.5
    ヒューはシドニーのパーキンソン・メディア財閥の御曹司であり、現在は父親に代わって臨時のCEOを務めている。仕事よりも女性を愛するプレイボーイの彼にとって、有能な秘書キャスリンの存在はまさに諸刃の剣になりつつあった。これまで彼が遊びに費やしていた時間はすべてキャスリンによって仕事へと振り分けられたというのに、彼女を恨むどころか逆にどんどん惹きつけられて、近頃ではほかの女性が目に入らないほどなのだ。ある朝、あざのできた顔で泣きはらすキャスリンを見て、抑えてきたヒューの思いがいっきにあふれ出した。■『復讐のための結婚』の関連作品です。プレイボーイのヒューが秘書のキャスリンにプロポーズ……? ミランダ・リーらしい情感豊かな熱いロマンスをご堪能ください。
  • 愛は仮面の奥に
    3.5
    テレサは行方不明の双子の兄を捜しにベネチアを訪れた。ホテルに着いた彼女を出迎えたのはハンサムな長身の男。彼の鋭いまなざしにテレサは思わず身震いした。この人はなぜ、観察するような目で私を見るの?部屋に案内してくれたその男を彼女はポーターとして扱ったが、あとで従業員から彼はここミダス・ホテルのオーナー、マウリツィオ・ヴァンザーニだと告げられる。恥ずかしさのあまり赤面したとき、部屋の電話が鳴った。それは当のマウリツィオからのディナーの誘いだった。
  • 罪深いプリンセス
    3.5
    パオロ・カレッティとの身分違いの恋にピリオドを打って十年。地中海の小国サン・ピエドロのプリンセス、イザベルは、ようやくプリンセスとしての責任を全うする覚悟を決めた。厳しい経済状態にあるサン・ピエドロの国益に貢献できる富豪と結婚し、子供をもうけること。愛などないほうがむしろ好都合なのだ。オーストリア貴族のマグナスなら、これらを満たしてくれる。遠からず、正式に婚約を発表するつもりだった。その矢先、王位継承者である九歳の甥が誘拐された。甥を無事救い出せるのは、闇の世界にも通じているパオロしかいない。イザベルは意を決し、パオロに会いに行った。
  • ボスと秘書の十二カ月 キンケイド家の遺言ゲーム I
    3.5
    社長秘書として働くタラは、社長の息子ランドと密かに交際していた。だが、タラが二人の将来を夢見心地に口にしたとたん、ランドは態度を一変させ、逃げるように去ってしまう。傷つき打ちのめされ、タラはひっそりと会社を辞めた。あれから五年の歳月が過ぎ、突然ランドがタラのもとにやってきた。父親が亡くなり、ランドが一族の会社を継いだらしいが、遺言の条件を満たさなくては地位も財産も会社も失うのだという。その条件とは、一年間タラをランドの秘書に据えること。いったいなぜ? うろたえつつも、タラは考えた。これは神様がくれたチャンスかもしれない……。今度こそランドの愛を手に入れるため、タラは大胆な賭に出た。■マイアミを舞台とする三部作〈キンケイド家の遺言ゲーム〉が今月からスタートしました。父親の遺言状に翻弄されるきょうだいたちの奮闘を、人気上昇中のエミリー・ローズが丁寧に描きます。
  • エメラルドの愛人
    3.5
    ハリエットは仕事を失ったうえ、婚約者にも裏切られた。心機一転するため、ロンドンからアイルランドの西海岸へ。亡くなった親戚が遺してくれた土地と建物を相続することにしたのだ。美しい自然に癒されたのもつかの間、隣接する壮麗な屋敷の住人として億万長者の実業家ラファエル・フリンが現れる。彼はハリエットの身の上を知るや、傲慢な態度で言いはなった。「ぼくが立ち直らせてあげる」
  • 秘密の初恋
    3.5
    まだ二十歳のケイシーは年齢をごまかして働いている。ある日、同僚たちがオフィスの外に魅力的な男性を発見し、くじ引きで誰が彼をデートに誘うか決めることになった。当たりを引いたのは、恋愛経験のほとんどないケイシーだった。不安を覚えつつも思いきって男性のもとへ向かうが、その正体を知って、ケイシーはうろたえた――彼は、八歳のときの初恋の人、サムだったのだ!十歳も年下の自分など相手にされるわけがないとあきらめかけるが、サムはこちらが何者かに気づかないので、彼女は決意した。今宵一夜限りでもいい、大人のふりをして彼とすごそう、と。
  • 運命に身を任せて
    3.5
    姉の婚約パーティで初めて会って以来、テイラーは義兄の兄、ダンテに憧れていた。数年後、彼女は思いがけぬ形でダンテと再会する。事故死した姉夫婦の遺児ベンの後見問題で話し合う必要が生じたのだ。作家としてデビューしたばかりのテイラーはシドニー住まい、世界的な実業家、ダンテの本拠地はフィレンツェだ。そんな二人が共同でベンを養育できるはずがない。「ベンの面倒を見るために、二人で同じ家に住もう」正気なの? でも彼の提案に従わなければ、愛する甥を手放すしかないとしたら……。■皆さまをめくるめく愛の世界にいざなうヘレン・ビアンチン。お待ちかねの新作をお届けします。美貌のヒロインを魅了するイタリア人ヒーローにご注目ください。
  • 愛を試された公爵 三人の無垢な花嫁 III
    3.5
    あるパーティでウエイトレスを務めていたモリーは、客からセクシャルハラスメントを受けた。その場を救ってくれたのが、スペインの銀行家にして公爵のレアンドロだった。長身で、見たこともないほどすてきな男性だ。モリーはその夜、誘われるがままに彼の家で一夜を過ごす。翌朝、彼女はレアンドロの言葉に打ちのめされた。「愛人として君をぼくのそばに置いておきたい」初めての男性にお金で買われた気がして、モリーは憤然と彼の家を飛びだした。■行方知れずだった末の妹が、ついに皆さまの前に姿を現します。9月からお届けしている人気作家リン・グレアムの三部作。最終章にふさわしい力作をお楽しみください。
  • 運命がほほえむ日
    3.5
    通訳サービス社に籍を置くアレックスは急な仕事の依頼を受けた。折から休暇から戻ったばかりで、スキー帰りの着ぶくれした姿のまま先方に駆けつけると、急病になった中国語の通訳に代わる人材が必要だという。中国語には自信のあるアレックスだが、依頼主のマックスが求めているのは語学力より社交の場に出ても見劣りしない容姿と品格だった。面接に現れたマックスは彼女を眺めまわしたあげくに言った。「イメージチェンジをするのはいやかな?眼鏡をコンタクトレンズに換え、ドレスを買い、髪形も変えて……」
  • いわれなき罰
    3.5
    リコとの結婚式を六週間後に控えたある日、ナターシャは幸せの絶頂から奈落の底に突き落とされた。彼の浮気現場にでくわしたのだ。あろうことか、その相手は彼女の妹だった。パニックに陥って逃げだすナターシャを偶然その場に居合わせたリコの義理の兄、レオが追う。彼はギリシアの大富豪で、心ひそかに彼女に思いを寄せていた。レオは傷心の彼女を優しく慰めるが、本心は別のところにあった。六週間、ナターシャを拘束する必要がある……。■彼は救世主なのか、それとも悪魔か――情熱的な作風で人気のミシェル・リードが愛と憎しみに彩られた日々を描く新作です!
  • ボスは完璧
    3.5
    十六歳の誕生日を迎えた晩、トリは恋心を抱いていたハドの部屋に忍び込んだ。彼との絆を深め、愛を確かめ合いたいと願ったのだ。ハドは激しい情熱を見せたものの不意に冷静になり、彼女に部屋を出ていけと命じた。その四年後、トリは彼と思わぬ再会を果たす。◆ソレルは女友達から法外な頼み事をされた。彼女の上司が出社してくる前に、デスクの引き出しに重要な書類を戻してほしいという。しぶしぶ始業時間前に友達の会社へ行き、首尾よく目的のデスクを見つけたが、鋭い目のケイレブ・マスターソンに呼び止められ……。◆「どうぞお引きとりください」エリーは怒りに燃える目でヒュー・マカッチョンをにらみつけた。代々受け継いできた大切なぶどう園を大企業からやってきた男に売り渡すわけにはいかない。ところが彼はぶどう園に滞在することになり、エリーの心はかき乱された。
  • フィレンツェの奇跡
    3.5
    一年前、アリッサは恋人のジェームズを大事故で亡くした。その追悼式に参列するため、彼女はイタリアの事故現場を訪れた。ジェームズの死以上にアリッサを苦しめたのは、彼が新たな恋人とともにこの世を去っていったという事実だった。凍りついたように現場で立ちつくす彼女の目に、一人の男性の姿が映った。漆黒の髪、優しさなど微塵も感じられない鋭い目は、あらゆるものを拒絶している。誰かが彼を「ドラーゴ」と呼ぶのを耳にして、アリッサは愕然とした。ああ、彼がドラーゴ・ディ・ルーカ……。長く閉ざされていた彼女の心の扉が、かすかに動き出した。■RITA賞に二度輝いた人気作家、L・ゴードンの久々の新作をお届けします! 恋人ジェームズの裏切りと死で深く傷ついたアリッサ。彼女に救いの手を差し伸べた男性ドラーゴの正体とは?
  • 壊れた恋心
    3.5
    ジョディは隣人のアレクサンダー・コッブに、ずっと思いを寄せていた。ある日コッブ家のパーティで、シャンパンを飲みすぎた彼女は、酔った勢いにまかせてアレクサンダーをベッドに誘い、ぴしゃりとはねつけられてしまう。「彼女を二度と僕に近づけるな」激怒した彼が妹に言うのを聞き、ジョディは傷心を抱えてコッブ家を去った――もうアレクサンダーには会わない、と心に決めて。だが二週間後、彼が突然ジョディのオフィスに現れて頼んだ。「僕とつきあっているふりをしてほしい」★麻薬取締局捜査官のアレクサンダーに協力するジョディの恋のゆくえは? 本作はダイアナ自身の記念すべき百冊目の作品。作家メッセージもお読みください。★
  • アラビアンナイトの誘惑
    3.5
    恋人が浮気しているのを見てしまい、打ちひしがれたマギーは降りしきる冷たい雨の中、髪から足の先までずぶ濡れになり、歩いていた。気分が悪くなり、身をかがめたとたん、長身で引き締まった体つきの男性に声をかけられる。中東の国シャジェハールの要人で、カリードと名乗った彼は、滞在している屋敷まで、高級車に乗せてマギーを連れていった。冷たくなった体を抱き上げられ、バスルームに下ろされたとき、カリードは魅惑的な低い声でささやいた。「さあ、服を脱いで」
  • 冷たいハネムーン
    3.5
    インテリアデザイナーとして前途洋々のはずだったマロリーは恋人スティーヴにだまされ、会社のお金をすべて持ち逃げされた。残ったのは多額の借金と愛犬チャーリーだけ。その借金を肩代わりして彼女を救ったのが今の夫トールだ。交換条件として結婚を求められ、しかたなく応じたマロリーは建設会社を経営する彼の客をもてなす女主人役を務めてきた。恋人を忘れられないまま、形だけの夫婦生活を続けていたある日、トールが突然スコットランド高地にある荒れ果てた古城を相続し、会社も家も売ってそこに移り住むと言いだした。またしてもマロリーに選択の余地はなく、新たな生活が始まった。◆日本でも多くの読者に愛されているジェシカ・ハート。今年度RNA(英ロマンス作家協会)が贈るロマンス小説の賞で栄誉あるファイナリストに輝いた彼女の新作をお届けいたします。◆
  • 幼さと戸惑いと テキサスの恋
    3.5
    小さな町ジェイコブズビルの本屋で働くサラは、客のひとりジャレッド・キャメロンに心惹かれていた。ジャレッドは町に越してきたばかりで、その素性を知る者はいない。他人とは打ち解けないタイプのようだが、サラには幾分心を開き、二人の距離は日増しに近づいていった。そんなある日、近所でバーベキューパーティが催された。サラはジャレッドに家まで送り届けてもらうことになり、一度のキスで火がついて、思いがけず愛を交わしてしまう。それはサラが夢見ていた甘いひとときなどではなく、ひどく残酷なものだった。
  • すり替わった恋
    3.5
    ロザベルの悲劇的な結婚生活は、夫の急死により幕を下ろした。数年ぶりに帰郷し、家族との再会に心癒されたが、ロンドンの屋敷へ戻るのが憂鬱でならない。心配した姉はロザベルにしばらく実家で静養するよう勧める。幸い、二人は一卵性双生児。子供のころ、悪戯で入れ替わっては使用人たちを困らせたものだ。姉は替え玉として、ロンドンの屋敷へと旅立っていった。一方、そんなこととはつゆ知らず越してきて間もない隣人フィリップはとまどっていた。妙だな……あのじゃじゃ馬娘。いったい、なんだって急にああも清楚ではかなげになったのだ?★はからずも、すてきにすり替わった美しき双子姉妹の人生……。ラストシーンで“深みのある声”を響かせた謎の人物の正体は5月5日刊の関連作「夢の舞踏会へ」で明らかになります。どうぞお見逃しなく。★
  • 奇跡を生んだ一日
    3.5
    社交界の超一流の面々が集まる華やかな慈善コンサート――。富豪ファビアンが催す一大イベントの準備を手伝うことになり、元音楽教師のローラはイタリアのトスカーナへと旅立った。名だたる歌手たちと出会える喜びを胸に準備にいそしむなか、ローラは慈善活動に力を注ぐファビアンに惹かれていく。一方、ファビアンも彼女の人柄と美しい歌声に魅了されていた。女性不信に陥りながらも、跡継ぎを欲していた彼は、苦肉の策として契約結婚をローラに持ちかける。だが、ローラは彼の申し出をはねつけた。彼は心にも体にも醜い傷を負った私をからかっているのでは?
  • 公爵夫人の恋人
    3.5
    ミランダと夫のエイドリアンはすれ違いの生活を送っていた。夫が公爵になってから、ふたりのあいだに距離ができ、夫婦の関係はすっかり変わってしまった。公爵夫人として体面を気にする窮屈な日々。そして、夫には愛人がいる。だがある日、夫に何事か起こって、状況が急変した。これはチャンスかもしれない。ミランダは希望を抱いた。エイドリアンの心を取り戻すためならどんなことでもするわ!一方、エイドリアンは苦悩の真っ只中にあった――妻に決して明かせない、重大な秘密を抱えて。★突然、自分が余命幾ばくもない事実を知ってしまった公爵。妻への愛の証にできることは何かと真剣に考え始めますが……。互いへのひたむきな想いに心を揺さぶられる感動作です。★
  • ふさわしき妻は
    3.5
    戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと……。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の!
  • 禁じられた言葉
    3.5
    情熱的な夫ジャンフランコに愛されていないとわかっていてもデヴラはいまの暮らしに満足しているつもりだった。少なくとも夫はわたしを求めているし、愛人になることを拒んだわたしを妻にしたくらいだから。ただ、子供が欲しいという願いはずっと胸にしまいこんでいた。病気が原因で妊娠は望めない体になっていたものの、愛する男性の子供を産む夢はあきらめきれない。そんなとき、妊娠する可能性はゼロではないと医師から告げられ、デヴラは希望を抱いた。ところが、それを打ち砕いたのは夫だった。子供はつくらない。ジャンフランコは冷ややかに言い放った。
  • セカンド・ウエディング
    3.5
    その日、災難は朝からシェリーの身に降り注いだ。まず出社するなり、五年間勤めた会社をいきなりやめさせられ、呆然と帰宅していたところ、今度は車の玉突き事故に巻き込まれたのだ。激痛に見舞われてシェリーは意識を失い、次に目覚めたときは病院の白いベッドの上に横たわっていた。体にチューブがつながれ、麻酔のせいか頭がぼうっとする。そして隣には、思いも寄らぬ人物が付き添っていた。元夫のグレッグだ。彼に会うのは離婚して以来、実に二年ぶりだ。どうしてグレッグがいるの?彼はここで何をしているの?うろたえるシェリーに彼は言った。しばらく僕がきみの面倒を見る、と。★人気作家アネット・ブロードリックの久しぶりの新作をお贈りします。知らぬ間に読み手をストーリーに引きこむ筆力は健在。心あたたまるロマンスをご堪能ください。★
  • 最後の放蕩者
    3.5
    ジャックは“強欲な性悪女”を捜しに、美術館へ出かけた。ひと目みれば、それとわかるだろう。いとこをたぶらかしたその女はクラブのホステスだという。ジャックはそこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。だが別れ際、女性の名を聞いて凍りついた。ミス・ボウズ?おじを強請っているのは彼女だったのか!翌日、彼は動揺を隠して彼女が働くナイトクラブへ向かった。地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、ホステスには見えない。強請っているのはサリーではなく妹のコニーだった。コニーの帰りを待つ間、二人は一緒に食事をとることになった。ところが、情熱のおもむくまま愛を交わしてしまい……。★本作はニコラ・コーニックの人気ミニシリーズ〈読書会の秘密〉の関連作です。放蕩者でならすケストレル家の末裔ジャックが、せつない恋に悶々とします。ご堪能ください。★
  • クリスマスに再会
    3.5
    双子の姉が緊急入院したと聞き、ブロッサムは子守りに駆けつけた。夜、子供たちがようやく寝てくれたとき、来客があった。ザック・ハミルトン。姉の夫が勤める会社のオーナーだ。長身でハンサムなザックに、ブロッサムは心を動かされたものの、過去のつらい経験から、もう恋はしないと決めている。ザックの強引な誘いにも抗いつづけた彼女だが、ついに食事に行く約束をしてしまう。退院してきた姉は彼の女性遍歴を耳にしていて、あんな男性は絶対にやめたほうがいいと忠告する。わかっているわ。一度つき合うだけ。絶対に、二度目はない。
  • ディーヴァの復讐
    3.5
    ジェマは燃えるような赤毛の歌姫(ディーヴァ)。双子の妹の人生を破滅させた、ギリシアのリゾート王、アンジェロへの復讐を胸に誓い、妹になりすまして彼に近づく。裏切ったのはジェマのほうだと信じているアンジェロは、再会した彼女を拒絶するが、再び燃え上がる欲望を抑えられない。触れ合うだけで互いの体に稲妻が走り、いつしか心まで通い始めたことに二人は気づいていた。――彼に惹かれてはだめ。でも、彼は本当にひどい男なの?――彼女は不実な女だった。変わったような気がするのはなぜだろう?絡み合う情熱と欺瞞が、二人を抗えない愛へと導いていく。
  • イヴが眠りにつくまで 光と闇の覇者 III
    3.5
    超能力を持つ一族同士として対立してきた、レイントリーとアンサラ。ユダ・アンサラは七年前、マーシー・レイントリーと一夜を共にした。一緒に過ごした時間はほんのつかの間だったが、ユダの血は熱くたぎり、何度も求め合わずにはいられなかった。しかし、ユダにとってマーシーは、いずれは滅ぼすべき一族の女。二百年前、彼の一族がレイントリーに滅ぼされかけたように。今、ユダはアンサラの王としてマーシーと再会しようとしていた。レイントリーの王族である彼女を、自らの手で葬るために。だが、このとき、ユダはまだ知るよしもなかった。父親の訪れを心待ちにする六歳の娘、仇敵同士の間に生まれた、抹殺されるべき運命の子、イヴの存在を……。★リンダ・ハワード、リンダ・W・ジョーンズとお届けしてきた三部作『光と闇の覇者』がついに完結。人気作家ビバリー・バートンが、その最後を飾ります。レイントリー一族とアンサラ一族の長い闘いに終止符を打つのは誰か。意外な結末を、どうぞお見逃しなく。★
  • カサノヴァの素顔
    3.5
    ミッシェルのもとに、結婚式の招待状が送られてきた。差出人はなんと、彼女の10年来の恋人ではないか。ひどいわ、いきなりほかの女と結婚するなんて!泣き崩れる彼女を慰めてくれたのは、友人のタイラーだった。お金持ちで有能でハンサムで、あまりにも完璧すぎる彼に、かえって反発を感じて、昔から喧嘩ばかりしていたのに。彼のやさしさに触れたミッシェルは、ある計画を思いつく。タイラーに頼んで、一緒に式に出席してもらおう――とびきりすてきな、私の新しい恋人のふりをして。
  • 買われた恋人
    3.5
    太平洋に浮かぶファライシ島を訪れていたフラーは、強い日差しのなかを歩いて脱水症状を起こし、道端で意識を失う。気がついたとき最初に目に入ったのは、怖いほど整った顔立ちをした男性の強烈なまなざしだった。「ジャンナではない」彼はそう言って顔をそむけた。そこは島の首長の後継者ルーク・チャップマンの家だった。フラーがジャンナという女性に似ていたため、運ばれたらしいが、人違いだと判明しても、ルークは彼女を滞在させようとする。そこまでしてもらう理由はないし、ジャンナのこともいまだ謎だ。ルークに尋ねても、答えをはぐらかされてしまい……。
  • アンダルシアの一夜 王子に魅せられて III
    3.5
    「テキサスに行け。そこにおまえの求めるものがある」祖父フェリックス・レイエスの謎めいた言葉に従い、ルーカスはしぶしぶ旅立ち、驚愕の事実を知る。祖父は孫と友人の娘アリッサとの結婚を画策していたのだ。独身生活を楽しむ彼にその意思はなく、怒りばかりがこみ上げる。それはアリッサも同じだった。突然現れた傲慢な男の妻になるなど問題外だ。だが、土地の所有権の半分はすでにレイエス家のもので、結婚を拒めば、愛する我が家を手放す羽目になる。二人は打開策を求め、祖父のいるアンダルシアに旅立った。
  • 美しき女戦士
    3.5
    14歳のころから領主としてロマを治めてきたキャサリンは、イングランド宮廷からの知らせに愕然とした。かつて領主だった男の息子に、ロマを返還せよというのだ。そのうえ、そのサー・セネットの花嫁になるように、と。見知らぬ男と結婚するなんて、冗談じゃないわ!王の使者を追い返すと、あろうことか奇襲攻撃が始まった。またたくまに城を制圧したサー・セネットは、氷のように冷たく光る青い目で、情け容赦なくこう告げた。「おれはロマのすべてを要求する……きみ自身も含めて」
  • 打ち寄せる波のごとく 記憶をなくしたら
    3.5
    彼女が目を覚ますと、そこは見知らぬ寝室だった。何があったのか思い出そうとするが、自分の名前すら覚えていない。乗っていた船が難破し、浜辺に打ち上げられたところを、ノーウィック領主のバーソロミューに助けられたとのことだった。ところが彼はわたしが嘘をついているのだと疑ってかかる。どうやら彼は亡き妻の裏切りを経験して、女性を信用できなくなっているらしい。しかし次第に、彼の無愛想な態度の陰に隠されたあたたかみや、異母弟妹へのやさしさを知り、心引かれてしまう。わたしはいまだ、自分の正体も思い出せないというのに。★“記憶喪失の物語”――突然消え去ってしまった記憶。もどかしさと闘いながら、切ない愛をはぐくむ恋人たちの物語です。★

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  • 白昼の闇
    3.5
    次世代エネルギーの開発に情熱を注ぐ、美しき科学者サブリナ。ある日、上司のドワイト博士が忽然と姿を消した。貴重品が入った鞄や駐車場に残された車を見て、サブリナは不審を抱く。彼は本当に自ら蒸発したのだろうか?やがて彼女は稼働していないはずの工場で、博士の名前が刻まれた腕時計を発見する。われ知らず“遺体なき殺人”の証拠を握ってしまったサブリナは、恐るべき陰謀に巻き込まれ、運命を翻弄されていく……。圧巻の心理サスペンス!
  • ボスは独身貴族
    3.5
    カーリーンは家政婦の職を求め、大牧場主の家で面接を受ける。雇い主のウィンは若くして富豪となり、しかも容姿端麗ときたら、どんな女性もほうってはおかないだろうと考えていると、彼女の心を見透かしたかのように、ウィンが警告した――妻の座につくのが目的なら今すぐ帰ったほうがいい、と。ところが、翌日から働くことになったカーリーンは、ウィンの誘いをかけるような執拗な視線にとまどう。結婚には関心がないけれど、一夜の関係は望むというのね!怒ったカーリーンが辞職を申し出ると、ウィンは言った。「一夜の関係と結婚のあいだにはたくさんの領域があるんだよ」★ハーレクイン・ロマンスで大活躍のルーシー・モンローが、アフロディーテに初登場!本作は昨年11月に刊行された「遠まわりの初恋」(RX~7)の関連作品です。★
  • 伝説の恋人
    3.5
    ギリシアの世界的な海運会社で派遣社員として働くマディは、若き敏腕経営者であるジャニス・ペトラコスに憧れをいだいてきた。九年前、マディの妹が白血病を患ったときに見舞ってくれたジャニス。そのときの感謝の気持ちは、今や恋心にまで発展していた。ある日、役員会議にコーヒーを出すよう上司に命じられた彼女は、緊張のあまり、会議が台なしになるほどの失態を演じてしまう。夕刻、謝罪しようと社長室に入ると、ジャニスは着替え中だった。うろたえて部屋を出ようとするところを引き止められ、巧みな愛撫に導かれて、マディはその場で彼に抱かれた。衝撃の事実を知ったのは、身も心も彼のものになったあとだった。★ハーレクイン・ロマンスはおかげさまで2300号を迎えました。これまでの皆さまのご愛読に心から感謝いたします。記念号として、皆さまにもっとも愛されている作家のひとりであるリン・グレアムの最新作をお届けいたします。ご堪能ください。★
  • 赤いばらは君に
    3.5
    ロンドンの花屋で働くユーレィリアは、縁あって結びついた三人家族の生活を支える、大黒柱だ。ある日、とても趣味のいい大柄な男性が店に現れ、彼の婚約者に花束を届けるよう注文した。すてきな男性だが、態度はひどく不機嫌で高慢だ。花を贈るのは喧嘩の謝罪らしいが、うまくいくだろうか?案の定、届けた花束を彼の婚約者は、ユーレィリアに叩き返した。同じことが何度かあり、ついに婚約者は高価な蘭を足で踏みにじった。その女性が腹立ちまぎれに、花屋のオーナーにあらぬことを告げ口し、とうとうユーレィリアは解雇されてしまった。しかたなく、わびしい雨のなか、必死で職探しをするユーレィリアを、そっと見ていたのは、花を注文した男性ヴァン・リンセンだった。
  • 運命のバルセロナ 地中海を渡る恋 I
    3.5
    エリーが青年実業家のサンドルと交際を始めて三カ月がたつ。彼はデートの最後に官能的なおやすみのキスをするものの、なぜかそれ以上の関係に進もうとしない。先を促そうとするエリーのほのかなヒントも無視されつづけてきた。ところが彼は、ある夜のディナーのあとで、妻になってほしいと唐突なプロポーズをしてきた。愛しているという言葉もないままに。サンドルは、海運王と呼ばれるエリーの父と仕事上の取り引きがある。彼が本当に求めているのは私自身?それとも富豪の娘という立場?戸惑いのあまりエリーは、これ以上ないほど不器用な返答をしてしまう。★情熱的なラテン・ヒーローと美貌のヒロインが繰り広げる、謎に満ちたストーリーです。★
  • 君は僕を愛してる
    3.5
    建築家のギャヴィンにとって、顧客のセーラは特別な存在だった。いつか彼女も、ギャヴィンこそ運命の人だと気づくと信じていた。ところがセーラは、経済的な事情で家を手放すと言い出した。僕が彼女の――未来の花嫁のために設計した家だというのに!最善の解決方法はこうだ。僕がルームメイトになって家賃を払う。ともに暮らして自分に目を向けさせたら、そっと愛を告げるのだ。一方のセーラは、ギャヴィンの申し出に動揺を隠せなかった。同居なんてしたら、私のひそかな願望を見抜かれてしまうわ!彼ほどすてきな人に、私が相手にされるはずはないのに……。
  • シチリアの花嫁
    3.5
    シチリアへ向かう飛行機の中、チェシーは震えていた。大丈夫よ、私はもう半年前の私じゃない。逃げ回るのはやめて、本当の自由を手に入れる。そのために戻ってきたのだから。決意を新たに空港に降り立ち、チェシーは迎えの車に乗りこんだ。だが、後部座席には誰かが座っている。目を向けなくても誰なのかはわかった。ロッコ・カステラーニ。億万長者の人でなし。そして、結婚式当日にチェシーが捨てた夫だった。
  • 鏡の中の迷宮
    3.5
    天涯孤独のクリスティは亡き養父母の思い出をたどるため、二人がハネムーンを過ごしたパリの高級ホテルを訪れた。自分が他の客に比べて見劣りする服装をしているのは確かだが、それにしても従業員たちが彼女を見てうろたえる様子は不可解だ。ふとロビーを見回すと、気品と男らしさが漂う男性に目が留まる。気づけば、まるで彼を知っているかのように強烈に惹きつけられ、そばの女性に嫉妬すら覚える不思議な感覚にとらわれていた。すると突然、彼が振り返って怒りも露わにクリスティを凝視した。初めて会う人なのに、いったいなぜ私をそんな目で見るの?
  • 花嫁の値段
    3.5
    ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚――父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」
  • 週末だけの愛人 予期せぬ結婚 III
    3.5
    ある夏の日、リンディは暑さに耐えかねて、由緒ある邸宅の敷地を流れる川に生まれたままの姿で飛び込んだ。至福のひとときを味わったのもつかの間、彼女は凍りつく。「ここで何をしている?」それは邸宅の所有者でギリシア海運業界の雄、アトレウス・ディオニデスの鋭い叱責の声だった。「ぼくを誘惑する目的で私有地に侵入したのか?」恥ずかしい姿を見られたばかりか、あらぬ疑いをかけられ、リンディは怒りに燃える。なんて傲慢な人なの!だがそのひと月後、二人は思わぬ形で再会する。■『予期せぬ結婚』の最終話は、ギリシアの海運王とのゴージャスなラブストーリーです! 
  • はじまりはキス
    3.5
    シャーロットは小児心臓専門医として忙しい日々を送っている。ある日、病院に新しい外科医ジェームズが赴任してきたが、彼は優秀ではあるものの、タブロイド紙の常連だという。握手をかわすと胸がどきどきしたけど、プレイボーイなんてごめんだ。ましてや私はもう男性を愛することはできないのだから。ジェームズは初めて会うシャーロットのセクシーな体に目をみはった。これまで派手な女性たちと浮き名を流してきたものの、誰一人として本気で愛したことはなかった。シャーロットはそうした女性たちとはきっと違うだろう。それでも、いつものとおり誘惑してみれば、きっと面白いことになる。■過去に受けた傷のせいで二度と恋をすることはないと思っていたシャーロット。そんな彼女のかたくなな心が解ける日はくるのでしょうか?「王女の秘密」の関連作です。
  • 嘘はロマンスの始まり 空翔る一族 III
    3.5
    ホテルの廊下を進んでくるトレントの姿を目にした瞬間、思いがけぬ再会にペイジの足取りは鈍り、背筋にいやな汗が流れた。一年前、従業員のペイジは仕事で滞在中のトレントと出会い、誘われるまま、彼のスイートルームに行くという過ちを犯したのだ。甘美とは程遠く、惨めな思いだけが残ったひととき――あの夜に与えられた屈辱はいまも忘れていないが、それでも礼儀を貫こうと、ペイジはぎこちなく挨拶した。あろうことか一方のトレントは彼女の顔すら覚えておらず、ペイジはさらに傷つき、これ以上はかかわるまいと心に決める。後日、トレントが態度を変えてデートに誘ってくるまでは。■名家ハイタワー家の確執と絆を描く三部作〈空翔る一族〉もついに最終話。前作で異母妹をいじめていた、長男トレントの物語です。仕事で訪れた先で、突然見知らぬ女性に声をかけられた彼は……。
  • 恋するアリス テキサスの恋
    3.5
    法医学調査員のアリスは、仕事で訪れたジェイコブズビルでハーリーという名のカウボーイと最悪の出会いを果たす。金物店から飛び出したハーリーがアリスにぶつかり、売り言葉に買い言葉で、大げんかを繰り広げてしまったのだ。「もしあなたが花婿ショップで売りだし中でも、買わないわ」そう言い放ったアリスだが、翌日、彼への印象は百八十度変化する。若者に絡まれているところを助けようとしてくれた、その勇敢さと優しさに触れ、気づいたときには彼に恋していた。男性経験がほとんどないアリスは、駆け引きなどできず、思ったままをハーリーに伝えた。私と結婚しましょう、と。■ハーレクイン・ディザイアもおかげさまで1400号記念を迎えることができました。記念号を飾るのは〈テキサスの恋〉最新作。長年脇役として物語を盛り立ててきたハーリーのお話をお届けします。
  • 記憶のいたずら
    3.5
    フレイアとフィンはともに救急医療科の医師。二人の兄と姉の結婚で身内同士となり、今は同じ病院で働いている。最近、元気がない様子のフレイアをフィンは心配していた。折しもフレイアの母親の病が発覚し、手術が必要になったのでフィンは彼女を食事に誘った。すると驚くべき事実を打ち明けられた。なんと妊娠しているというのだ。病気の母にはとても言い出せないと悩むフレイアを助けたくて、彼は決断した。「結婚しよう。ぼくが君のおなかの子の父親になるよ」フレイアは呆然とした。まさか……フィンは覚えていないの?
  • モンテカルロの愛人
    3.5
    家族に暴力を振るう冷酷な継父トムが亡くなり、マギーはひそかに安堵していた。これでようやく母親と二人、穏やかな毎日を送ることができる、と。ところが顧問弁護士からとんでもない事実を聞かされ、マギーはショックで呆然となった。財産はおろか、実父と過ごした思い出の家まですべて、実業家ケイレブに奪い取られたというのだ。彼は私に復讐するつもりなの?やはり……半年前のあの出来事を忘れていなかったのだ。ほどなくして、マギーの手元に愛人契約書が届けられた。
  • あの夜に戻れたら
    3.5
    世界中で一番会いたくなかった男性が、いま目の前にいる。モンテベラッテのプリンセス、マリエッタは顔を背けた。ヤニス・マーキデス――辣腕の金融アドバイザーだ。彼に恋をしていたマリエッタは、十六歳のとき、彼の誕生日に純潔を捧げようと彼の寝室に忍びこんだ。だが思わぬ拒絶に遭い、マリエッタはひどく打ちのめされた。それから十三年の月日が経ち、彼女は兄の結婚式で彼と再会、披露宴で二人は付添人の義務としてダンスを踊ることになったのだ。「今夜、僕と愛し合い過去を水に流そう」耳元でヤニスにそうささやかれ、マリエッタの心は揺れ動いた。■1月5日刊『伝説の国のプリンセス』の関連作です。前作のヒーローの妹、マリエッタが初恋の人ヤニスと再会。失われた13年の日々を、二人はどう埋め合わせていくのでしょうか?
  • 愛という名の脅迫
    3.5
    エリーはテレビ番組で人生相談を受け持っている。ある日、テレビ局で番組の収録を終え、宿泊先のホテルに戻ると、死んでも会いたくなかった人物が待ち受けていた。石油関連事業を営むロシア人大富豪、ニコライ・ゴリツィン。五年前、彼女に理不尽な疑いをかけ、エリザベス・バーンズという本名を捨てるきっかけを作った男だ。ニコライはテレビでエリーの姿を見て、行方をくらましたエリザベス・バーンズだと察知したらしい。ニコライは彼女に向かって冷酷に言い放った。「いずれ、きみは犯した罪を償う羽目になる!」
  • いま、心をとかす愛 レイクショア・クロニクル
    3.5
    国際的法律家のソフィーは世界平和のため家庭も顧みずに働き、離婚も経験した。だが、ある事件で命を落としかけ、家族の大切さを思い知る。キャリアを捨て、元夫が引き取った子供のいる湖畔の町に住むことにした彼女だったが、初日に雪道で事故を起こし、地元の獣医師ノアに助けられた。その後も、町に不慣れな彼女を世話してくれるノアにときめく一方、理性では分にはもう恋など無縁だとわかっていた。ところがある日、ソフィーは募る想いに屈して思わず彼にキスしてしまう。それが障壁だらけの切ない恋の始まりとも知らずに。
  • 身代わりハネムーン
    3.5
    臨時雇いの社長秘書イモージェンは、ある日、ボスのトム・マディソンから意外な命令を受けた。六週間後のハネムーンの計画を立てろというのだ。秘書となって六カ月、彼が私生活について話したことは一度もない。イモージェンは驚きながらも、雑誌の記事を参考に計画を立てた。行き先は、モルディブの豪華なトロピカルリゾート。ところが結婚式の直前、トムは婚約者の女性から別れを告げられる。彼女にはほかに愛する男性がいたらしい。慌てて式場をキャンセルするイモージェンに、トムは言い放った。「ハネムーンには、きみと一緒に行く」
  • プリンスと見た夢 ダイヤモンドの迷宮 III
    3.5
    十七歳のホリーは一世一代の恋をした。相手は二十歳のアリスト王国の王子、アンドレアス。オーストラリアの牧場生活を体験するためにやってきた彼は、今まで知らなかった魅力的な大人の世界をホリーに教えてくれた。けれど夢のような半年が過ぎ、王子が去ったとき、彼女は一人、みじめな現実に取り残された。それから十年後のある日、ホリーはいきなり四人の男に拉致された。かつての情事が暴露するのを恐れた王子の仕業らしい。やがて王国に到着した彼女を待っていたのはさらなる驚きだった。なんと醜聞を封じるために王子との結婚準備が進められていたのだ!■ハーレクイン・ロマンスでスタートした作家競作8部作〈ダイヤモンドの迷宮〉の第3話を今月はイマージュからお届けします!突然の再会を果たしたホリーとアンドレアスの恋の行方は?
  • ひと月の恋人
    3.5
    ミランダはナイトン社で派遣社員として働きはじめた。ナイトン社の会長兼社長のレイフはプレイボーイとして有名で、“結婚相手としてもっとも理想的なイギリス人男性”と言われている。だから、なんなの?一介の派遣社員がそんな大物と出会えるチャンスなどあるわけがない。ところが、そのチャンスはやってきた。しかも、レイフはミランダを抜擢して、彼が主催する舞踏会の企画を担当するよう言ってきたのだ。その舞踏会の目的を聞いて、ミランダは動揺した。レイフの花嫁候補を見つけるための舞踏会なのだ。■ベテラン作家ジェシカ・ハートが心躍るシンデレラ物語を描きました。自分の容姿に自信の持てない地味なヒロインが、王子様のような男性と出会います。彼女にガラスの靴は用意されているのでしょうか?
  • 甘美すぎる復讐
    3.5
    祖母へのプレゼントに最適とベラが思った絵のオークションは、予想をはるかに上まわる値がつけられていった。ベラを相手に競っているのは、最高級のダークスーツを身にまとった、日焼けした精悍な顔つきの、唇が魅力的な男性だ。高額での競りに負けたベラは、呆然として会場をあとにした。歩道に出て、上着を置き忘れたことに彼女が気づいたとき、先ほどの男性が上着を手に話しかけてきた。だが、ベラ・ローレンスという名を聞いたとたん、彼オリヴィエには、足元の大地が揺らいだかに思えたことをベラは知るよしもなかった。復讐を誓った一族の一員、それがベラだということを……。■日本デビューしたばかりの実力派作家インディア・グレイの作品をお届けします。復讐心と隣り合わせの愛と運命に翻弄される二人。激しい愛の姿を描きます。
  • 愛に惑うプリンス ダイヤモンドの迷宮 I
    3.5
    マリアは宝石デザイナーとして不遇の日々を送っていた。とくに、アリスト王国の王妃のネックレスを作る機会を逃したのは大きかった――傲慢なプリンスのせいで。アレックスはマリアを誘惑し、夜をともにし、朝がくると、冷酷にも彼女をアリストから追い払ったのだ。だが二カ月後、アレックスが突然ニューヨークの彼女を訪ねてきた。国王の新たな命令で、また王妃のネックレスを作れというのだ。しかも契約の条件は、アレックスの愛人になること……。冗談じゃないわ! マリアは怒り、抵抗したが、彼は平然とせせら笑い、契約の印として彼女の唇をふさいだ。■かつて一つの王国だった島は二つに引き裂かれ、一粒のダイヤを巡ってさまざまなロマンスが展開します。どうぞお楽しみに!
  • 結婚という名の復讐
    3.5
    リゾート会社の社長の娘で、甘やかされて育ったギャビーは、貧しい使用人の息子ヴィンをからかったり誘惑したり、残酷な仕打ちを続けた。だが数年後、二人の人生は逆転する。ギャビーの兄は後継者の重責に耐えきれず自ら命を絶ち、ギャビーの夫は五回目の結婚記念日を待たずに事故死した。さらに父親が重い心臓発作で倒れたとき、彼女はついに覚悟を決めた。彼に頭を下げるしか道はない……。不動産業で大成功したヴィンは、今や富も名声もほしいままだった。ヴィンと再会したギャビーは、資金提供の交換条件として、彼と結婚することを余儀なくされる。
  • プレイボーイの帰還
    3.5
    ニッキーが恥ずかしがり屋の少女だったころ、上級生のアメフト選手、ルークは憧れの存在だった。熱いキスをされて天にも昇る気持ちになったけれど、ただからかわれていただけだったなんて。あれから長い月日が経ち、彼が再びこの町に戻ってきた。ニッキーの恩師であり、彼の祖父である老教授の面倒をみるために。たとえ再会しても、もう惑わされることはないと思っていた。遊び人には懲りたし、わたしだって大人になったのだもの。ところが、祖父を気遣う彼の笑顔が優しく、ニッキーの胸はまた、甘くうずいてしまうのだった。■優等生のニッキーとアメフトのスター選手ルーク。思春期特有のコンプレックスや挫折に阻まれ素直になれなかった二人は、時を経て再び惹かれ合います。同時に過去のわだかまりとも向き合うことになり……。共感を呼ぶピュアな物語をお楽しみください。
  • モリーの言えない秘密
    3.4
    モリーが10年ぶりに故郷に帰ってきたのには訳がある。亡きおばが遺した家に住むため、というのは表向きの理由で、本当は兄の親友ベンに会うためだ。寡黙ながらハンサムで頼もしいベンに、モリーは昔から憧れていた。ほのかな想いが情熱的なものへと形を変えたのは、モリーが故郷を出る直前のこと。あの日、偶然見てしまったのだ──快感に浸るベンの淫らな姿を。以来、彼に抱かれる日を密かに夢見てきたモリーは、今こそその夢を叶えようとするが、ベンは相変わらずモリーのことなど妹扱い。そこでモリーは、大胆な作戦に出た。
  • 口づけの行方 テキサスの恋
    3.4
    アイヴィは物心ついたときから、自分勝手な姉に振りまわされてきた。美しい長女だけを溺愛していた亡き父が、遺産のすべてを姉に遺したため、今では経済的にも苦しい日々を強いられている。そんなアイヴィの心の拠りどころは、親友のメリーだ。ある日、メリーの家に泊まったアイヴィは、真夜中のバスルームでメリーの兄スチュアートと鉢合わせてしまう。アイヴィは彼が苦手だった。そばにいるとどうも落ち着かなくなる。しかも彼は、アイヴィが姉と同じく奔放で遊び好きだと思いこみ、辛辣な態度で接してくるのだ。だが、その夜のスチュアートはいつもと少し違った。不可解なまなざしを向けてきたかと思うと、突然、アイヴィにキスをした。★人気ミニシリーズ〈テキサスの恋〉の最新作をお届けいたします。初めての恋心に揺れるヒロインですが、彼の態度は冷たくて……。おなじみのジェイコブズビルの面々も多数登場いたします!★
  • プロポーズは本気で
    3.3
    ■ロマンチックなプロポーズだった。でも彼は酔っ払っていただけ。覚えてもいない。ラジオ局の社長サム・アースキンの秘書として三年、ナタリーは楽しく働いてきた。ところが、あるパーティーの夜、酔っ払ったサムが、ひざまずいてナタリーにプロポーズをした。その日から何もかもが変わってしまった。噂が広まり、サムの母親は婚約披露の準備まで始めているらしい。覚えてもいないサムは機嫌を悪くして、全部ナタリーのせいにした。華やかな女性関係を楽しんでいる彼は、結婚するようなタイプではない。「僕は誰にも縛られたくないんだ」そう言いながらも、それ以来、ことあるごとにサムはナタリーを誘惑するようになった。このまま彼の誘いに乗ることなどできない。彼が興味を持っているのは、ベッドの中の私だけなのだから。 ■ラジオ局の社長秘書として楽しく働いてきたナタリー。ところが、あるパーティの夜、社長であるサムが酔ってナタリーにプロポーズしたことから全てが変わってしまった。彼は覚えてもいないのに…。
  • ダイヤモンドを拒んだ花嫁
    3.3
    清らな乙女に、無情と名高い富豪が迫る――家族を守りたければその身を捧げろ、と。 22歳のエルヴィは父の死後、継母と異母弟を支えて生きてきた。手芸用品店で働く身では、男性との出会いはほとんどないが、何度か見かけた継母の雇い主の富豪ザンダーに密かに憧れている。ある日、彼の所有する骨董品を盗んだかどで継母が訴えられた。何より家族を大事にしてきたエルヴィは彼に懇願の手紙を書く。すると、自ら情け知らずと豪語するザンダーはエルヴィを呼び出し、魅惑的な曲線を描く彼女の体を見回してから平然と言ってのけた。「君の体を僕に捧げてくれれば、訴えは取りさげてやろう」これは脅迫よ! 即座に拒んだエルヴィだが、心は乱れて……。 ■継母を救いたい一心で、悩み抜いた末に金融王ザンダーの愛人になるという交換条件をのんだエルヴィ。無垢な彼女にとってそれは、大切にしてきた純潔を捧げることを意味しているというのに……。大スター作家リン・グレアムが綴る、情熱の予測不能ロマンス!
  • 気高き王と金色の乙女
    3.3
    汚れなき秘書は罠に落ち、独り愛し子を慈しみ育てた。 シーク・ザフィールの別邸の外壁からダーシーは転落した。彼が結婚する前に息子の存在を伝えなければと焦った結果だった。ザフィールに会うのは、彼の秘書から恋人になったダーシーがほかの重役に唇を奪われ、激怒した彼に捨てられて以来だ。護衛とともに現れた彼は、ダーシーを抱き上げて邸内へ運んだ。高貴な顔立ち、流れるような黒髪、心をかき乱す漆黒の瞳――この4年、幾夜となく夢に現れたザフィールの魅力を前にひどく狼狽しながらも、ダーシーは言葉を絞り出した。「あなたに解雇されたとき、私は妊娠していたの」 ■ダーシーへの不信感をあらわにしつつ、検査で事実が確認できるとザフィールは政略結婚を白紙に戻し、彼女を后として国に迎えます。未知の国の宮殿で暮らしはじめた母子を待ち受ける運命とは……。異国情緒あふれる魅惑のロイヤル・ロマンスをお楽しみください。
  • 貴公子と壁の花
    3.3
    伯爵となるべき彼が必要としたのは、不器量で貧しい、舞踏会の“壁の花” グレイスは16歳のときに流行り病で両親を亡くしたあと、将来を誓った婚約者までも海戦で失い、叔父の家に身を寄せた。最初こそ良好だった叔父との関係は、しかしある晩を境に一変し、いっそ死んでしまいたくなるような虐待を受ける日々が始まった。やっと出席を許された舞踏会で、グレイスは凛とした気品を保つが、相続財産も持参金もないとあっては、見向きもされない“壁の花”。ところが、一人の男性が近づいてきた――よからぬ噂のある伯爵位継承者ケイン・モーリーは、満座のなかいきなり彼女に結婚を申し込んだ。こんなみすぼらしいドレスをまとった私を花嫁にしたいというの?求婚の衝撃と空腹のつらさが重なり、グレイスは気を失った……。■ドラマティックなストーリー展開が持ち味の作家リン・ストーンによる、読み応え満点のリージェンシー・ロマンスをお贈りします。悲運の乙女グレイスの幸せを願わずにいられません!

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