ハーレクイン作品一覧

  • 森の中の花嫁
    3.0
    ■バレリーナの華やかな生活か、北の森での結婚生活か……。■悩むことなく、ディランは結婚を選んだ。人々の喝采を一身に受けて踊るバレリーナとしての生活を捨て、ロンドンでの都会生活を捨てて……。彼女が愛したのは北の森に住む森林専門家ロス・ジェファーソン。舞台を見に来ていたロスと一瞬のうちに恋に落ちたディランは、燃え上がるままに駆け足で結婚式を挙げ、すべてを捨て、止める友人たちも振り切ってロスの森がある北の地に向かった。そして、二人きりの幸せな暮らしが始まるはずだったのだ。だが、ディランはよく考えていなかった――近くに民家もない田舎での、仕事もなく友だちもいない、夫が帰ってくるのを待つだけの毎日のことを。
  • 魅せられた伯爵
    3.0
    ■地域と人々に尽くす領主ですって?嘘よ、本当の姿を暴いてあげるわ!■モリーは二十二歳。イングランドの田舎町、フォードカスターへ地元新聞の新人記者としてやってきた。華やかなマスコミの世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事はチャツネの作り方を老婦人にインタビューすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急ぐモリーは、途中で対向車と衝突しそうになる。車から降りてきたのはびっくりするほどハンサムで横柄な男。いったい何者?「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」伯爵ですって? モリーは上司の話を思い出した――地域のために働く志高い伯爵の……。彼のことだったのね。でも、この態度。それに突然のキス。人をばかにして!いい人なんて嘘よ。私が真実を明らかにしてみせるわ。
  • 億万長者の誤解
    3.0
    レネイは父の会社を救うため、ろくに知りもしない男性との結婚に同意した。花婿は裕福で魅力的な男性だし、好きになれないはずはない。そう自分に言い聞かせても、心は沈むばかりだ。そんなある日、レネイはケイト・フォーチュンから、自分の牧場で静養してはどうかと勧められる。なかば強引に送り出されたような形で、レネイはワイオミングの牧場へと向かった。だがそこで待ち受けていたのは、予想もしなかった相手だった。
  • 億万長者の求婚
    3.0
    この結婚は間違いだ。豪華なウエディングドレスに身を包み、手を震わせて牧師の前へと進みながら、ケリーは思った。ろくに知りもしない人と結婚するはめになるなんて。だが、目の前に立つ花婿マックを見たとたん、ケリーの心は不思議なときめきで満たされた。もしかして、彼と幸せな家庭を築けるかもしれない。マック・フォーチュンは責任感が強いことで有名だ。この結婚を決意したのも、一族にかかわったがために命を狙われているケリーの身を守るのが目的だった。たとえ、花嫁が期待に満ちた目で僕を見ようとも、誰のことも愛せるわけなどないのだ。
  • 疑惑のフィアンセ
    3.0
    ■信頼すらないプロポーズ。その目的は、花嫁の監視。■一生裏切り者の烙印を押されたままでも、もうコネリー家とかかわってはいけない。グラント・コネリーの秘書シャーロットは黙って姿を消し、場末の食堂(ダイナー)でウエイトレスとして働き始めた。愛するレイフにも二度と会えないかもしれないけれど、彼と過ごした一夜の証はしっかりと刻まれている。この子と二人、ひっそりと生きていこう。だが、レイフ・コネリーには事態を静観するつもりなどなかった。シャーロットの妊娠を知った今、取るべき道は一つだ。たとえ、コネリー家に対する陰謀に加担した女であろうとも、妻として迎え入れるほかはない。レイフは彼女の勤める店へと乗り込んだ。
  • 愛しすぎた女
    3.0
    ★深淵をさまよう男と女。二人がたどりつく先にあるのは……。★観光客でにぎわう、ハロウィーン間近のニューオリンズ。モリーがこの街を訪れたのは、休暇を楽しむためではなかった。妹のクレアが“フレンチ・クォーターの殺人鬼”の犠牲になったのだ。最近は疎遠だったとはいえ、モリーは妹の死の瞬間を感じ取った。クレアは私に訴えかけている――早く犯人を捕まえて、と。事件の担当刑事アランに捜査協力を申し出たモリーだったが、歓迎されるどころか冷たくあしらわれてショックを受ける。セクシーに乱れた髪、無精髭、そして無愛想な態度。怒りだけではない奇妙な胸の高まりを覚えて、モリーは動揺した。気をつけなければ。彼はある意味、犯人よりも危険すぎる……。
  • ウィークエンド・ロマンス
    3.0
    密かに憧れていた社長ジャックが美人女優と婚約し、秘書のハンナは憂鬱な日々を過ごしていた。しかも婚約パーティで、その女優がとんでもない悪女と知ったのだ!なんとかして魔の手からボスを守れないかしら……そう考えていた矢先、ジャックが事故に遭ってしまう。慌てて病院に駆けつけたハンナは医師から、彼が過去6週間の記憶をそっくりなくしていると知らされた。もちろん、婚約者が誰なのかも覚えていないらしい。病院から彼を引き取る人間が必要になったとき、ハンナはとっさに口にした――自分が彼の婚約者だと。
  • 囚われた秘書
    3.0
    ■暴君のような上司と同じ家で暮らすなんて……。■ショーナは数年ぶりに外国からロンドンに戻り、特技を生かせる社長秘書の仕事を手に入れた。給料も申し分ないうえ、住居まで提供されるという。しかし、雇主となるマックスは鼻持ちならない男性で、仕事を始める前にショーナにこう警告した。君の前任の秘書はボスに恋して仕事を失った、と。心配いらないわ。ショーナは心の中で言い返した。いくら人気雑誌で“結婚したい男性五十人”に選ばれたとしても、私はこんなうぬぼれ屋の男性になんかまったく興味がない。だが、ショーナの自信はすぐに打ち砕かれた。提供される住居とは、会社の最上階の豪華なペントハウス。ショーナはボスと一つ屋根の下で暮らすことになったのだ!
  • 買われた結婚
    3.0
    ■私は子供を産むために選ばれた女。彼に愛されることを願っても無駄なのだ。■大企業の最高経営責任者(CEO)ブライス・テンプラーは、気ままな独身生活を謳歌していたが、ついに結婚を決意した。重病で余命わずかな父親に、妻をめとって子供をもうけなければ会社の経営権を剥奪すると脅されたのだ。しかし、ふさわしい候補者はなかなか見つからない。そんなとき、ブライスは本社会議で一人の女性に出会った。サニーという名の、明るくて温かい女性だ。ブライスは彼女を密かに花嫁候補と決め、夕食に誘った。だが、サニーは雲の上の男性から招待されておじけづき、今にも逃げ出してしまいそうに見える。ブライスは自分に言い聞かせた。事を急ぎすぎるな!ゆっくり説得して、僕との結婚に同意させるんだ。
  • シークに魅せられて
    3.0
    ■いったいどういう人なの!女性はみんな自分の所有物だと思っている。■ローズは親友の結婚式で、エキゾチックな男性に声をかけられた。シルクの衣装をまとい、漆黒の髪と瞳を持つ彼は、なんと中東の王国マラバンのハリム王子だった。愛人が数えきれないほどいるという、もっぱらの評判だ。目の前に立たれただけで、その強烈な魅力に息が苦しくなる。ローズは執拗にデートに誘われたが、ひたすら断り、逃げるように式場をあとにした。惹かれながらも、ひどく危険な雰囲気を感じたのだ。ハリムは初めて女性に拒絶されたことにショックを覚えていた。そんな女がこの世にいたとは。腹立たしいが気をそそられる。なんとしてもローズを口説き落としたい。ハリムは側近に命じた。「彼女の住所をすぐに突きとめろ!」
  • 暴君に恋をして
    3.0
    デッキの上に、女性が倒れているのが見える。マルディビノ公国の王子ニコは船に飛び乗り、黄褐色の髪をした美しい女性を助け起こした。ビーチハウスに運び、一昼夜つきっきりで看病すると、彼女はようやく意識を取り戻した。エラと名乗るその女性は、彼が誰か知らないらしく、物怖じしない態度で接してくる。ニコには新鮮な驚きだった。このまま正体を隠し続け、普通の男として恋を楽しむのはどうだろう?★地中海に浮かぶ島国マルディビノ公国の三人の王子たちの恋を描く三部作<地中海の王子たち>がスタートします。第一話は、危険と冒険を愛する三男ニコ王子の物語です。★
  • 魅惑の仮面舞踏会
    3.0
    ミス・茶ねずみ――フィリーの憧れのボス、ダミアーノは、不格好な彼女をそう呼び、哀れむような目を向けるだけだった。だが、そんな彼女に、夢のような出来事が訪れた。会社主催の仮面舞踏会でクレオパトラに扮すると、あろうことか、ダミアーノが近づいてきたのだ。彼は絶世の美女を崇めるように見つめ、フィリーをパーティ会場の奥の部屋へと誘った。どうしよう。仮面をはずしたらわたしだとわかってしまう。フィリーは仮面をつけて正体を隠したまま、彼が約束する楽園へと飛び立った。
  • 愛を捨てた理由
    3.0
    新社長の姿を見て、ケイトはわが目を疑った。五年前、残酷にも、ほかに女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ。今でも心は血を流しているというのに、彼の下で働くことなどできないわ!ケイトはその日のうちに退職願を出して帰宅したが、ショーンはなぜか家にまで押しかけてきた。「昔のことを何も覚えていないというのか?」彼はそう言うと、いきなりケイトを抱き寄せた。
  • 美しき侵入者
    3.0
    ■僕のベッドでいったい何をしてるんだ?その声に彼女はぼんやりと目を覚ました。■村の電子部品の工場が競合企業に買収され、閉鎖される――そんな噂を聞いてジョディは黙っているわけにはいかなかった。彼女は村の小学校の校長で、生徒の親の多くは工場で働いている。工場が閉鎖されれば従業員は村を出ていき、生徒数が少なくなれば小学校も廃校になってしまう。工場を買収した企業の社長レオ・ジェファーソンを説得すれば……。とはいえ、まともな方法では大企業のトップに面会できそうにない。ジョディはしぶしぶながら大胆な行動に出た。従兄の助けを借りてレオが滞在するホテルのスイートに忍び込み、部屋に戻ってくる彼を待ち伏せしようというのだ。学校を守るためよ。手段を選んではいられない!
  • アラビアの花嫁
    3.0
    ■大事に育ててきた従姉の忘れ形見に、王家の魔の手が忍び寄っていた。■従姉のエリカと同居していたフレディは、遊び回る従姉に代わって、彼女の子ベンの面倒を見てきた。だが、エリカの事故死でそんな暮らしが一変する。フレディはベンを自分の手で育てたいと願うものの、定職を持たないので生計を支える手段がなく、ベン父親が送ってくる多額の養育費に頼る日々だ。思案に暮れるフレディの前にある日、見知らぬ男性が現れた。クアマール王国の皇太子ジャスパー・フセインなる人物で、ベンの父親の弟だという。「母親失格の君からベンを保護するのが僕の役目だ」驚くフレディに、皇太子は甥を国に連れて帰ると宣言した。わたしをエリカと間違えているんだわ。戸惑いつつも、ベンと別れたくないフレディはある奇策を思いついた。■ヒーローはアラブの王国の皇太子。ヒロインのフレディはハンサムな彼に一目で心を奪われますが、彼の傲慢な態度に反発を覚え……。エキゾチックな雰囲気たっぷりです!
  • 脅迫結婚
    3.0
    ■本当はまだ彼を愛している。だから、彼のとんでもない提案に従うしかなかった。■イモジェンは十八歳の時、ドラッコと婚約した。十歳年上で、亡き父の右腕とも言われていたドラッコは、子供のころからイモジェンの憧れだった。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、義母がドラッコとのただならぬ関係をほのめかし、それを否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。四年後、一度は放棄した父の遺産がどうしても必要になり、イモジェンは弁護士と連絡をとって故郷に帰ることにする。待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放った。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として、君にはぼくの子供を産んでもらう……」
  • ポーシャの二都物語
    3.0
    ■複雑にからみ合ってしまった運命は、ある日、突然あなたへと近づけてくれた。■「ホワイトフライアーズ不動産です」ポーシャはオフィスにかかってきた電話に答えた。「明日パリを発って、おたくの物件を見に行くつもりだ」声の主は男性でフランス人。ひどく横柄な感じがする。ポーシャはどの物件が見たいか尋ね、その返事に凍りついた。タレット・ハウスですって……? かつて彼女が住んでいた屋敷。不意に、屋敷のキッチンから立ち上る黒い煙が脳裏に浮かび、遠い昔に失われた、いまわしい事件の記憶の断片がよみがえる。そこはポーシャが、二度と足を踏み入れたくない場所だった。「もちろん、きみが一緒に来てくれるんだろうね?」このときからポーシャは、謎めいた男へと確実に近づいていった。彼もまた、その屋敷にまつわる出来事で、大きく人生を狂わされた一人だと知ることもなく……。
  • 罪深い肖像画
    3.0
    ■天にも昇る心地でプロポーズを受けた。それが地獄の始まりだった。■エミリーは家族から愛をそそがれずに育ったため、内気で自分に自信を持てず、容姿にも劣等感をいだいていた。だからポルトガルの名門モンテイロ家所有の屋敷で働いていたとき、銀行家である当主のデュアルテから求婚されたときは心から驚いた。予想に反し結婚式はごく簡素で、自分が二人目の妻だったことも判明する。ポルトガルの本邸に移り住んだエミリーを待っていたのは、屋敷じゅうに飾られた前妻の肖像画と前妻の母の反感に満ちた目だった。孤独と惨めさに打ちのめされていたある日、エミリーは夫から、あらぬ不倫の疑いを受ける。彼は離婚を望んでおり、子供が生まれたら引き離されると聞いて、エミリーは妊娠中の身をおしてイギリスに逃げ帰る。もう二度とポルトガルには戻らず、故国で暮らすつもりだった。
  • 王子様は、ある日突然【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    醜いあひるを白鳥に変えたのは、ハンサムで裕福な、大人の男性。 意地悪な継母のせいで、オードリーは自分に自信がない。浮気をした恋人を喫茶店に呼び出して別れを告げたが、“取り柄のない退屈な女”と逆に口汚く罵られてしまう。たしかに私は不器量だし、つまらない女だけど、でも……。そこへ、一人の男性が颯爽と現れた。容姿端麗で裕福そうな彼は白馬の騎士さながら、わめき立てる元恋人を見事なまでにやりこめてくれた。彼はエリオットと名乗り、オードリーを自宅まで送ると、絶世の美女を見つめるようなまなざしで、熱烈なキスをした! *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 9カ月目の再会
    3.0
    彼の怒りも罰も、私が受ける。でもどうか、この子は拒まないで……。 スカーレットが秘書として仕えていた億万長者が亡くなった。その遺言書が開示される日、彼女は絶体絶命の状態だった。今日は遺族の一人として、スペイン富豪ハヴィエロも現れる。かつて私は自分の想いを抑えきれず、彼に純潔を捧げた。でもハヴィエロは私を、亡き父親の愛人だと疑っていた。だから別の女性と婚約したのだ。私になんの感情もなかったから。そんな人に言えるの? おなかの子はあなたの子だと。いいえ、言うのよ。スカーレットは化粧室の個室で涙をこらえた。たった今、破水したからだ。もうすぐ赤ちゃんが生まれる――。 ■大評判のミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉。今作は『美女と野獣』がテーマです。陣痛が始まったヒロインはついにヒーローに助けを求めます。しかし彼は逆に「本当に僕の子か?」と問いつめ、ヒロインを悲しみと絶望の淵に追いやるのでした。
  • 壁の花は子爵の許嫁
    3.0
    わたしだけが知らなかった―― 父と子爵の、都合のいい密約を。母亡きあと、ネルはずっと父親とおばに疎まれてきた。 寄宿学校から帰省するたびにいじめられ、慰めは、大好きな乗馬だけ。 ある日、ガブリエル・ハンターという子爵が父を訪ねてきた。 レディらしからぬ振る舞いで乗馬の腕を披露したネルは、 案の定、おばにこっぴどく叱られた。子爵の目の前で。 ネルは初めておばに楯突き、家を飛び出すと、寄宿学校に逃げ帰った。 4年後。成人したネルは、父からの手紙で衝撃の事実を知らされる。 なんと彼女は婚約しているというのだ――かの子爵、ハンター卿と。 まだ17歳だったあの日、ハンサムだが暗い影を落とす子爵の瞳に覚えた 胸のざわめきが、ふいにネルの全身によみがえった。
  • 地下室の令嬢【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    灰かぶりの乙女への愛なきドクターのプロポーズ 両親を事故で亡くしたアラベラは、生活を一新する必要があった。慣れ親しんだ田舎を離れ、ロンドンに出てきた彼女は、偶然見つけた求人にすがるような思いで応募した。医師であるタイタスのオフィスの地下室に住み込んで、管理人として日々の細々とした雑務を引き受けるのだ。採用されたアラベラは、すぐに有能ぶりを発揮する。そんな彼女を見て、身を固めることを考えていたタイタスは、ふと妙案を思いついた。彼女は“妻”としても有能に違いない。突然の雇い主からの求婚に、アラベラは驚くと同時にときめいた。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花嫁の持参金【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    修道院の中で夢見ていたのは、形だけの結婚なんかじゃなく……。 リリスは10年暮らした修道院を出て、故郷に向かっている途中で、双子の悪童にさらわれ、見知らぬ城へと連れていかれた。理由もわからぬまま物置部屋に囚われ、リリスは困惑した。父の決めた許婚と結婚するため実家へ戻るはずが、なぜこんなことに?やがて姿を現した城の主は、ガイアの領主アレクサンダー。その大柄な美丈夫の騎士を見て、リリスは思わず身を震わせた。聞けば、リリスの故郷の川下にあるこの地では、彼女の父が上流を堰き止めたせいで、暮らしが成り立たずに領民が苦しんでいるという。くだんの上流の土地がリリスの持参金と知ったアレクサンダーは、断固として宣言した。「結論を出した――私とそなたは、結婚する!」 ■修道院を離れてようやく自由になったとたん、囚われの身になる不運に見舞われたリリス。強引なアレクサンダーに反発を覚えながらも、運命を受け入れるしかないと悟った彼女は、花嫁衣装に身を包みますが……。鮮烈かつ伝説的なドラマティック・ヒストリカル! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 知られざる公爵夫人
    3.0
    うち捨てられた花嫁は、小さな命を守り続けた。 ついに見つかってしまった。でも、娘の存在は知られていないはず……。辺境の地で馬上の夫と遭遇したロザリンドは、必死で動揺を押し隠した。今や公爵となった夫アッシュは駆け落ちした8年前より魅惑的だが、人が変わったように傲慢な口調で正式な離婚を要求してきた。次は君とは正反対の、平凡で従順な妻を娶るつもりだと言って。ロザリンドは手続きを進めることに同意し、大慌てで帰宅した。しかし、愛娘のジェニーは遊びに行ってしまっていた――よりによって、アッシュが泊まる宿の馬小屋に。ひと目でジェニーを我が子と悟り、アッシュは前言を撤回した。「あの子をとりあげられたくなければ、僕と一緒に暮らすんだ」 ■公爵領へ向かう道中、反発し合いながらも強烈に惹かれ合い、めくるめく夜を過ごすふたり。互いへの誤解は解けぬまま到着した領主館でジェニーが命を落としかけ、ふたりの心は急速に近づいて……。幼すぎたひたむきな恋が8年越しに昇華する、熱く切ない愛の軌跡。
  • 公爵と氷の微熱
    3.0
    崖っぷちの令嬢が通いはじめた、“秘密のレッスン”のお相手役は……。 「今夜から、高級娼婦に教わるのです。男性を魅了する方法を」厳格な母のものとは思えない言葉に、エレナーは耳を疑った。衝撃さめやらぬエレナーだったが、破産寸前の伯爵家を守るためには“氷の女王”のあだ名を払拭し、今季中に結婚するしかないと言われ、やむにやまれず仮面とかつらで変装をして所定の館におもむいた。出迎えたのは麗しい“女性講師”と、すばらしくハンサムな紳士だった。チャールズと名乗る彼は、エレナーの相手役を依頼されたのだという。レッスンが始まり、教えをひたむきに実践するエレナー。だが、そのときの彼女には知るよしもなかった。チャールズが公爵であることを。そして、亡き父の宿敵であることを。 ■互いの魅力に抗いながら続けたレッスンの成果で壁の花を卒業し、チャールズへの想いを押し隠して紳士たちと踊るエレナー。しかしある夜会で知人に秘密を暴露され、母娘は社交界を追放されて……。叶わぬ愛を夢見た乙女の、熱く儚いドラマチック・リージェンシー。
  • 永久なる誓い
    3.0
    男たちは皆、麗しの姉を崇拝し、日陰の妹を蔑んだ――あの騎士以外は。 国王の友人サー・ブライズが、美しい姉に求婚しにやってきたとき、レベッカは純粋な好奇心から、門番に扮して彼を出迎えた。少し言葉を交わしただけなのに、彼女の胸の奥は甘くうずいた。その後、サー・ブライズは、晩餐の席にいる“門番”改め令嬢レベッカに、そして白鳥のように麗しい彼女の姉の姿に、とても驚いた様子だった。姉と違い、私のところへは誰も求婚しになんて来てくれない……。せっかくサー・ブライズに踊りに誘われても、足が不自由なレベッカは断るしかなかった。たまらず礼拝堂へ向かい、思わず切なさを吐露する。「ああ、神さま。どうか私の頭から彼のことを消し去ってください!」すると背後で音がし、人影が――サー・ブライズが、そこに立っていた。 ■サー・ブライズが囁くだけでたやすく女性を落とせると噂の騎士とは知らないレベッカですが、彼のとてつもない魅力を本能的に感じ取ります。彼がレベッカを蔑むことなく一人の人間として認めてくれたことで、想いは募るばかり。けれど、彼は姉の求婚者で……。
  • 幻の乙女と仮面の花婿
    3.0
    憎いのは、君を愛していたから。言えなかったのは、あなたを愛していたから。 母が家政婦をする家の主の援助で、ギリシア人の少年テオは、貧しい生い立ちを蔑まれながらも名門校で勉学に励んでいた。ある日、入学してきた可憐な少女ソフィアと恋におち、夢の時を過ごすが、半年後、突如彼女は姿を消した――。10年後。ソフィアは花婿候補と会うため仮面舞踏会を訪れた。だが2人めの花婿候補にも落胆したとき、現れた白い仮面の男性に磁力で引き寄せられるように誘われ、ダンスを踊りだす。仮面越しに見える茶色の目。まさか……テオ? あなたなの?今や富豪となった彼の瞳にはしかし、怒りの炎が宿っていた。 ■今作の日本語タイトルは、ハーレクイン公式Twitter上で、読者の皆さまの投票によって決定しました。バージンヒロインのピュアな恋物語を厳選してお贈りする“~純潔のシンデレラ~”。あのリン・グレアムの愛弟子ピッパ・ロスコーが綴ります!
  • 残酷な秘密
    3.0
    雷雨の中、帰宅を急ぐサラは道に飛び出し、車に轢かれそうになった。運転していたのは町の名士で実業家のジェイク・ホーガンで、彼からお詫びの花束が届き、翌日にはわざわざ様子を見に来てくれた。紳士的なジェイクに、サラは生まれて初めて胸のときめきを覚えた。でも、私のような、幼い娘を育てている女に、彼は興味なんてないはず。それに、私には誰にも言えない秘密が、男性と親密になったら打ち明けないわけにはいかない秘密がある……。恋心を止めたいサラだったが、会うごとにジェイクに惹かれ、雷鳴に怯えていたある夜、彼になだめられるうちに一線を越えてしまう。そして、露見した――彼女がまだ、純潔の身だったということが! ■〈薄幸のシンデレラと幼な子〉と題して、やむにやまれぬ事情で小さな子供を育てるヒロインと大富豪とのロマンスを特集します。幼い少女の“母”として生きてきたサラの秘密の真相とは――? ベテラン作家キャサリン・ジョージの、優しくて切ない名作です。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 富豪一族と愛の忘れ形見
    3.0
    亡き姉の小さな忘れ形見。せめて父親の名を知りたくて……。 姉を亡くして1年余り、ナタリーは遺された甥を引き取ることにした。だが姉は未婚のまま産んだ幼子の父親が誰か明かしてくれず、ナタリーは甥にいつか教えるためにも、まず父親捜しから始める。わずかな手がかりをもとに、彼女は由緒ある公爵領を訪れた。ここの葡萄園で働く誰かが、甥の父親の可能性があるのだ。臨時の仕事に応募したナタリーは、面接官のドミニクを見て息をのんだ!深みのある黒い瞳と黒髪が、怖いほど甥に似ている。まさか……。でも、この公爵家出身の大富豪には、風貌のよく似た兄といとこがいて、姉が恋におちた男性が3人のうちの誰であってもおかしくなかった。 ドミニクでありませんように。ナタリーはいつしか、そう願っていた。 ■大スター作家R・ウインターズが、情趣豊かな南仏プロヴァンスを舞台に、胸に響くシンデレラ・ロマンスを書き上げました! 真実がわかるまで、甥の父親捜しをしに来たことをドミニクに伝えられないナタリー。秘密を抱えたままなのに、恋心は止められず……。
  • 燃えるルビー
    3.0
    薬指のルビーは囚われの身の証。愛しても報われることなどないのに…。 「弟との結婚をやめろ」式当日に花婿の兄クィンに命じられ、純白のドレスに身を包んだペイジは凍りついた。どうやらクィンは、ペイジの父親が彼ら一族の会社で横領を働き、その罪をごまかすために娘を嫁がせるのだと疑っているらしい。確かに父の強い勧めもあって半ば強引に決まった縁談だが、ペイジにはとうてい信じがたい話だった。一方、ペイジも共犯だと思いこんでいるクィンは、反論にも耳を貸さず、さらにとんでもないことを言い出した。君たち父娘の策略から弟を守るため、僕が君と結婚する、と。
  • 百万ドルの花嫁
    3.0
    18歳の誕生日、ペトラは気鋭の投資家ケイン・フレミングと恋におちた。彼はペトラの若さを案じて関係を深めようとはしなかったが、やがて彼女の一途な願いが叶い、二人は年の差を乗り越えて結婚した。だがある日、家に帰ってくるなりケインは衝撃の事実を告げた。ペトラの伯父が、100万ドルの借金を申し込んできたという。しかも、ペトラが結婚したのは、金のためだと断言して。そしてケインは反論の余地も与えず、彼女に出ていけと言い渡した。あれから8年。その彼がペトラの前に現れ、借金の返済を迫った。100万ドルなんて、とうてい無理よ……。青ざめるペトラに、ケインは言った。「僕と再婚するという方法もある」 ■〈疎遠の二人、よみがえる愛〉と題して、一度は離れてしまった夫婦の愛の復活物語をお届けします。若くて繊細なヒロインと、裕福で無慈悲なヒーローを描いて人気の、R・ドナルドの秀作。一方的に捨てられた幼妻ペトラは、ふたたびの結婚で幸せになれるのでしょうか?
  • 置き去りの野の花
    3.0
    野の花として恋をしたい。乙女の願いは、打ち砕かれ……。 小児病棟でボランティアとして働くファウスタは、病院の食堂で見かけた美しい医師ニコに胸をときめかせた。やがて、言葉を交わすうち、彼も憎からず思ってくれていることを知る。実はファウスタは王家に生まれたが、密かに一般人との結婚を夢見ていた。ニコは人柄もすてき。知れば知るほど、彼を好きになっていく……。孤児として育ったニコは、ずっと実の親を捜しつづけていた。出自もわからずに、王女であるファウスタと結婚など考えられなかった。だがある日、ニコのとんでもない出生の秘密が明らかになる――なんと彼は、最近亡くなったさる国の王の、落とし胤だった! ■かねてよりファウスタは普通の人を好きになって、普通の人生を送りたいと願ってきました。ニコと運命の出逢いを果たした喜びも束の間、彼が王族の血を引き、しかも王位を継承する可能性も出てきて……。『終わらない片思い』『とだえた皇太子の手紙』の関連作。
  • 黒の公爵
    3.0
    地味で冴えない“壁の花”を、放蕩公爵がもてあそぶ――!「キスをしたのは起こしてくれたお礼だ。魔が差した」 貴婦人の邸で話し相手をしているヘスターは、美しい姉や妹とは違って、舞踏会ではいつも壁の花。でもその日、“黒の公爵”とあだ名される、夫人の継息子エイドリアンが帰還すると聞いて、少しそわそわしていた。行く先々でスキャンダラスな出来事を巻き起こすという放蕩者と悪名高き公爵は、くらくらするほど魅力的だったので、ヘスターは夫人の忠告どおり、彼に近づかないことに決めた。だがある日、ソファでうたたね中の公爵の苦しそうな声に気づいて声をかけると――突然、唇を奪われてしまったのだ! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 初恋の日のように【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    遠い夏。16歳のキャラはデビッドと出逢い、恋に落ちた。だが必ず迎えに来ると誓ったのに、デビッドは戦場に赴き……永遠に帰らぬ人となったのだ。キャラのお腹に赤ん坊を残して。いまは静かに暮らすキャラの前に、ある日デビッドが戻ってくる。どうして? いまごろ? 呆然と見つめるキャラを抱き締め、何も言わず彼は微笑むだけだった。あの頃と変わらぬしぐさで。まるで時を取り戻そうとするかのように、甘い蜜月を過ごす二人。けれど、別れは唐突に訪れる。その朝、彼が姿を消したのだ。“愛している”という走り書きと婚約指輪を残して―― *本書は、ハーレクイン・プレリュードから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 公爵家の望まれぬ妻
    3.0
    私は彼に娘をもたらしただけの妻。決して愛されることはない。 ポピーは両親に顧みられず、祖父母に引き取られて育った。今は祖父は亡く、祖母と幼い娘リリーと暮らしている。娘の父親は2年前、スペインでただ一度愛し合ったリコ。旅先でお金をだまし取られたポピーが、帰国費用を稼ぐためメイドに雇われた公爵家の御曹司だ。ひと目見た瞬間からリコに恋していたポピーは、彼に身も心も捧げた……。でも翌日、帰国する彼女をリコは追ってはこなかったばかりか、婚約解消したはずの女性と結婚してしまったのだ。だがある日、彼は再び現れる。まさか娘を奪うつもりでは――? ■実らなかった身分違いの恋を忘れられぬまま、娘を心の支えに生きてきたポピー。一方、リコは妻を喪ったあと、ポピーが娘を産んだと知って花嫁に望みますが……。斬新かつドラマチックな作風で人気沸騰中のダニー・コリンズが綴る、王道シンデレラ・ロマンス!
  • とだえた皇太子の手紙
    3.0
    もう忘れたと強がってみせても、この胸にいるのは、あなただけ……。 少女の頃、ドネッタは馬術大会でさる王国の皇太子エンリコと出会った。毎年、顔を合わせるうちに親しくなり、16歳のとき初めてキスをした。エンリコが大学進学のため大会に出られなくなると、卒業したら二人で旅に出ようと約束し、文通で心を通わせ合った。ところが彼は国事に忙殺されるようになり、やがて手紙もとだえると、彼の薄情さにドネッタは人知れず懊悩したのだった。5年後、ようやく気持ちに区切りをつけたドネッタのもとに、エンリコの国で開かれる馬術大会への招待状が届く。いったいどんな顔をして会えばいいの……? ドネッタは戸惑ったが、愛しの皇太子とまた会いたくて、彼の待つ、かの国へ飛んだ―― ■ハーレクイン・イマージュ2600号を記念して、代表作家レベッカ・ウインターズの珠玉作をお贈りします! 真綿で首をしめられるような失恋の痛みに耐えてきたドネッタと、そうとは知らないエンリコの再会やいかに? 本作は『終わらない片思い』の関連作です。
  • 冬の白いバラ【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    ジュディは幼い娘を伴い、ロンドンの屋敷へ帰ってきていた。二度とここへは戻ってこないつもりでいたのに。誰よりも深く愛したロバートにつけられた傷が疼くから。彼との別離に、傷ついた彼女を絶望の淵から引き上げ、生きる意味を与えてくれたのは、夫――ロバートの兄だった。だが夫亡きいま、ロバートのいる婚家に戻るより術はなかった。「ジュディ」声音の低さに、苦いものがありありとこもる。振り返らなくてもわかる。忘れもしない声。自分の娘を、兄の子だと思い込んでいる、かつての恋人……。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 家政婦と不機嫌な子爵
    3.0
    家政婦と子爵の十年愛を阻むのは、身分の差だけではなかった……。 家政婦クロエは、亡き雇い主の親族で子爵のルークと久々に再会した。ふたりは10年前に身分の差を超えて惹かれ合っていたが、無制限の手当つきでという愛人契約をクロエが拒んで以来、徹底して顔を合わせずに過ごしてきたのだ。今、雇い主の葬儀に駆けつけた彼を見た瞬間、彼女は心をかき乱された。ルーク……いいえ、子爵閣下。そう呼ばなくては。どれだけ想っていても、彼とは一線を引くべき理由があるから。長い時を経て、愛しのルークから今度は正式に求婚されるが、それでもクロエは断った――すべては、娘ではない“娘”を守るために。 ■亡き雇い主は10年前、赤ん坊を連れた自称“未亡人”のクロエの素性を深追いせず、身の上話に無理があるのを承知で雇いました。そして遺書で、クロエの“娘”の父親を探すよう、ルークに使命を与えていて……。切ない真実と恋のゆくえをどうぞお見逃しなく!
  • 過去からのラブレター【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    受話器の向こうから聞こえてきたのは、12年間、 レイチェルがかたときも忘れたことのない声だった。 「トリスという名前に心あたりがありますか?」 トリス――豪華客船の旅で惹かれ合い、愛を誓ったのに、 消息が知れなくなった大富豪の御曹司。成就しなかった恋。 弄ばれたという現実を受けいれるのにどれほど時間がかかったか。 つきまとう過去の痛みは、いまなお胸の奥でくすぶっている……。 だがトリスは、レイチェルを捨てたくて捨てたわけではなかった。 あのあと事故で彼女の記憶のすべてを失っていたのだ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 婚約の秘密【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    亡くなったばかりの母の形見のアンティークの指輪。 その大事な指輪を、ルーシーの兄が何週か前になくしてしまった。 華やかなパーティの最中にも、思い出すだけで胸に痛みが走る。 いま、そんな彼女に熱い視線を這わせる大富豪ジャドがいた。 男の見つめ方はどこかほかの人とは違っている。何かが……。 席を立とうとした彼女は、ある女性を見て息をのんだ。 その指に鈍く光るのは母の指輪。女性はジャドの連れだった。 いてもたってもいられず、指輪を返してほしいと訴えると、 ジャドは、この指輪をはめて婚約してくれるなら、と甘く囁いた。 *本書は、ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 摩天楼のシンデレラ
    3.0
    真夜中に銀色の靴が脱げたとき、わたしの恋は終わったはずだった。 アニッサはスイスの高級スキーリゾートで働くメイド。ある日、スキーで転倒し、通りかかったレオに助けられる。彼の優しさに感激し、一夜限りと知りつつ身を任せた彼女だが、数日後、彼に偶然再会してしまう――今度はメイドと客として。レオがとんでもない億万長者だと知ってアニッサは臆するが、NYでクリスマスを過ごそうと誘われ、戸惑いながらも受け入れた。昼はともに観光、夜は彼のペントハウスで夢の時を過ごして――でも、これはシンデレラの夢。もうすぐ12時の鐘が鳴るわよね……。そして、予感は的中した。ある日レオはクレジットカードを投げつけ、ドレスでも買えと言うなり、彼女を置き去りにしたのだ。 ■レオが急に冷たくなった理由とは? 富豪一族の一員だと突然知らされた彼とその弟妹の事情は、本作から始まる3部作〈カッターネオ家のクリスマス〉を通してお楽しみください。イマージュの人気作家3名が肩を並べる競作ミニシリーズです!
  • シンデレラと秘密の一夜
    3.0
    夢の恋は道半ばで終わった――お腹に小さな命を残して。 ケイトは兄代わりの大富豪ギャレットにずっと想いを寄せてきた。でも、数多の女性と浮き名を流す彼をそばで見るのも、もう限界だった。一方、ギャレットはケイトを守ることこそ我が使命としてきた。彼が10歳のとき、ボディガードだった彼女の父親が彼の身代わりとなって銃弾に倒れ、“娘を頼む”と言い残して死んだのだ。だがある夜、ケイトが高熱を出したギャレットを見舞うと、朦朧とした彼に押し倒され、情熱が堰を切ったようにあふれ……。夢のまた夢と思っていた瞬間を迎え、幸せをかみしめるケイトの心に、彼が不意に放った言葉が突き刺さる――別の女性との結婚話がある、と。ショックのあまりギャレットの家を飛び出した数週間後、彼の子を宿しているとわかり、ケイトは途方に暮れた。 ■ギャレットが別の女性と結婚するかもしれないと聞き、かけがえのない宝石のように抱きしめてくれた彼の腕の感触を思い出さないよう、必死に思い出を打ち消すケイトでしたが……。本作は、『億万長者と硝子の花嫁』と『仰せのままにキスを』の関連作です!
  • あなたは悪魔?【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    愛する父親が亡くなり、意地悪な継母と二人きりになったニーナ。だが悲しみに浸るまもなく、残酷な現実がニーナに襲いかかる。継母の浪費のせいで、父は多額の負債を抱えており、生まれ育った大好きな屋敷を売るほか道はないというのだ。呆然とする彼女の前に現れたのは、ハンサムな富豪スティード。忘れもしない5年前、ニーナの誕生日パーティで、唇を無理やり奪ったあげく、子供扱いしてからかった無礼な人。スティードは、屋敷を売らずにすむ方法がある――そう切りだすと、ニーナに言い放った。「僕と結婚すればいい」 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 今夜だけあなたと【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    レイチェルと大富豪の夫ジャックの仲は冷えきっていた。度重なる流産を怖れ悲しみ、別の寝室を使うようになって2年。仕事人間のジャックも家の外で過ごす時間が長くなる一方だった。また彼と愛しあえる日はもう、きっとこないんだわ……。そんなある日、かつて夫の会社に勤めていた女性が現れ、自分はジャックの愛人だと豪語しつつ、得意げに言い放った。「彼の子を身ごもったの。早く離婚して、父親になるチャンスをあげて」決然と追い返したものの、レイチェルは激しく動揺した。愛する夫を失わないために、いったいどうすれば……?悩んだ末、2年ぶりの緊張に包まれつつ、寝室で夫の帰りを待った。 ■ハーレクイン作家たちが憧れる作家、アン・メイザーによる、一気読み間違いなしの名作をお届けします。二人の間に割って入ろうとする女性の存在が、ヒロインの心に影を落とし……。切ないほどにすれ違ってしまう夫婦の、愛の再生物語をぜひお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • さよならのその後に
    3.0
    別々の道を選んだ二人を、運命の嵐が再び引き寄せ……。愛の痛みを知るすべての人に捧げる、著者渾身の感涙作。 「離婚しましょう」妻のヘイリーは涙を流し、そう告げた。一人息子を白血病で喪い、悲しみに打ちのめされた彼女は、息子と瓜二つの夫サムを見ることすら耐えられなくなった。愛ゆえに別れを受け入れたサムだったが、3年後、突然ヘイリーから電話がかかってくる。ハリケーンで建物に閉じ込められ、数日が経っているという。負傷して救助も期待できず、サムを頼ってきたのだ。あのとき放してしまった愛する者の手を、再びつかむチャンスが与えられた――しかし、同じ建物には逃走中の凶悪犯が潜み、彼女の身に危険が迫っていて……。
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シチリア富豪の傲慢と偏見
    3.0
    現実の大富豪はウエイトレスを愛さない。たとえ、彼の子供を宿していても。 失業中のアイラは、故郷のスコットランドの農場に戻っていた。貧しさゆえ、シチリアでの姉の葬儀にも行けずに悲しんでいると、突然、大富豪アリッサンドルが彼女のもとを訪ねてきた。会うのは6年ぶりだけれど、姉の義兄は相変わらず魅力的だ。どんなに無視されても、アイラは彼を目で追うのをやめられず、初めて興味を示された喜びから、純潔を捧げてしまう。だが翌朝、彼女を亡き弟の愛人と思いこむアリッサンドルは、昨夜のすべてを“不覚”と切り捨て、一顧だにせずに立ち去った。報われぬ愛と、小さな命をアイラに授けたとも知らずに……。 ■作家はこの物語のアイデアを、オースティンの『高慢と偏見』を再読して思いついたそうです。ヒーローは初対面からヒロインに理不尽な偏見を抱いています。その後、彼女が美しい心の持ち主とわかると手放したくなくなり、贈り物で歓心を買おうとしますが……。
  • うたかたの恋を伯爵と
    3.0
    けがれなき乙女の純情は、心なき伯爵に踏みにじられて……。 「あなた――あなたがアシャースト伯爵ですの?」優雅で荘厳な伯爵邸の書斎に通されたローザは愕然とした。書き物机から立ち上がった背の高い男性も驚いたように動きを止めた。つい先日最悪の出会いを果たした、あまりにも傲慢で魅惑的な男性――祖母が姉と結婚させようとしているのが、この人だったなんて。ローザは勇気を振り絞り、姉には愛する男性がいるのだと告げた。「わたしはここに……姉の代わりになるつもりで来ました。あなたがわたしとの結婚を考えてくださらないかと思って」身をこわばらせて頬を染めるローザを、伯爵は嘲るようにあしらった。「きみは自分にかなりの自信があるんだな。だが、答えはノーだ」 ■愛や家庭に興味はないと冷たく言い放ち、ローザを追い返した伯爵。しかし程なく事情が変わり、彼は便宜結婚を申し出ます。淡い想いと傷心を押し隠し、愛なき結婚を受け入れたローザでしたが……。『高慢と偏見』を彷彿とさせる、情感豊かな身分差ロマンスです。
  • 忘れられた花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    就任式で新オーナーを見てキャシーは気を失いそうになった。6年前、キャシーと情熱的な一夜をともにして結婚も誓ったのに、そのまま姿を消し、ひどい仕打ちをしたサンドロではないかと。その後、キャシーは妊娠に気づいて愕然としたが、誰にも頼ることなく、一人で双子を産んで育ててきた。妊娠がわかったときに一度だけ電話をし、すげなくされた、あのときの絶望感は、いま思いだしても鋭く胸を刺す。呆然とする彼女の前で、サンドロは残酷すぎる言葉を口にした。「僕たちは以前、どこかで会ったことがあるのだろうか」 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 彼を愛せない理由【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    挙式の直前で婚約者に裏切られたリリーは、おばのもとに、しばらく滞在することにした。だが、一つ気がかりなことがある。アレッサンドロ――おばの屋敷に住まう、初恋の相手のことだ。おばに拾われて、イタリア有数の実業家にまでなったが、孤児だった彼は、想像を絶する悲惨な少年時代をおくったという。その生い立ちが影を落とし、鼻持ちならない人間なのだ。いまは誰にも傷つけられたくない……誰も愛したくない……複雑な想いを抱えたまま、リリーはアレッサンドロと再会する。変わらぬ美貌にひどく冷酷な笑みを浮かばせた―― *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 不埒な子爵の初恋 神々の悪戯 I
    3.0
    惨めな娘は途方に暮れた――彼の瞳がまぶしすぎて。 ロンドン社交界の息苦しさに耐えかねたハリエットが早朝の公園で秘密の朝駆けを楽しんでいると、不意に暴れ馬が現れて乗り手の男性が振り落とされた。泥酔した様子のその男性は、心配してかがみ込んだハリエットをあろうことか娼婦と誤解し、巧みなキスとともに組み敷いた。ハリエットは驚いて逃げ去ったが、舞踏会の夜に彼と再会する。男性の正体は麗しの子爵、ベコンソール卿ジャック・ヘスケスだった。彼にダンスを申し込まれ、友人たちに紹介されて戸惑いながらも、生まれて初めて人目に留まったハリエットは喜びを覚えていた。ジャックが彼女を賭の対象にしているなどとは夢にも思わずに。 ■超人気作家A・バロウズの3連作、米読者絶賛の〈神々の悪戯〉シリーズ第1話をお届けします! 愛に臆病なふたりが織りなす不器用な恋の行く末は……? 気になる脇役、無慈悲な“ゼウス”の恋物語が描かれる第2話は豪華記念号です。
  • 二時間だけのシンデレラ
    3.0
    完璧な婚約者を演じる彼に、私への恋心はみじんもない。 生活のために必死で働く23歳のアビーは愛も恋も知らない。空想でつくりあげた“完璧な婚約者”との恋愛話を憧れのまま周りに話していると、思いがけず慈善舞踏会へ招かれることに。婚約者の同伴は必須……困ったわ、どうすればいいの?ふとアビーの脳裏に、親友の兄で富豪のルークの姿が浮かんだ。慈善の目的だと彼に頼みこみ、練習のためキスを試してみると、アビーの体に熱い震えが走った。いったいこれはなに?陶然とする彼女をよそにルークは涼しい顔で念を押した。「今夜一夜かぎり、2時間が過ぎたら終わりだぞ、シンデレラ」 ■さまざまな愛の形を紡いできた人気作家メラニー・ミルバーンが描くのは、せつないシンデレラ・ロマンス。ヒーローに愛されていないと知りながら、彼への想いを止められないヒロインは……。
  • 夢一夜【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    パーティの間じゅう、ナターシャは部屋の隅で微笑んでいた。今日、突然フィアンセから婚約解消を言い渡された彼女には、悲しみにくれる心の置き場がわからないのだ。そんなナターシャを、熱を孕む瞳で見つめるひとりの男がいた。敏腕経営者でプレイボーイと名高い、ジョー・ファラルだ。わけもわからずナターシャが、震えて吐息をのむと、ジョーは彼女の手を優しく取り、そっと外に連れだし――いますぐ消えてなくなりたいナターシャは身をゆだねたのだ。一夜の夢に。その代償に、妊娠してしまうとは思いもせずに。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 十八歳のあの日は遠く ハーレクイン・ディザイア傑作選
    3.0
    あの日、心に刻まれた傷が、今もなお私をさいなむ……。 仕事から一時離れて故郷に戻ったシシィは、宿命の人、ローガンと9年ぶりに顔をあわせた。彼の家は、シシィの家の隣に屋敷を構える富豪一族。かつて自分の弟と18歳のシシィが恋仲にあると疑ったローガンは、弟に身分違いの結婚をさせないためにシシィを誘惑し、身も心も奪ったあとであっさり捨てたのだった。当時の失意と悲しみがよみがえり、シシィは声すら出せないまま、あの日と変わらぬ魅力をたたえたローガンの瞳に欲望の影がよぎるのを見て、心のなかでつぶやいた。彼は知る由もないのね――あれから私が、彼の子を産み落としたことを。 ■巨匠ダイアナ・パーマーとともにHQディザイアを草創期から支える大ベテラン作家の珠玉作。再会の衝撃に、かつてローガンが仕掛けた恋の罠があまりにも深かったことを痛感するシシィ。ローガンが知らない彼女の“秘密”は、子どもの誕生だけではなく……。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・ディザイア傑作選となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 傷を隠した天使
    3.0
    この胸の傷痕は隠せても、彼を求める思いは隠せない……。 天涯孤独のサニーには、他人には話せない秘密がある。6年前、人違いで悪党に襲われた。母と幼い弟の命を奪われ、生き残ったサニーの左胸にも、今なお大きな傷が残っているのだ。人生でたった一度、その醜い痕を見られたことがあるが、相手からあからさまに拒まれたときは、まるで悪夢のようだった。だから、職場のパーティですてきな男性ジョンから声をかけられても、いずれ拒絶されると思うと怖くて、内気にふるまってしまった。案の定、彼は唐突に「失礼」と言い捨て、彼女を置いて去っていった。誰かを好きになっても未来がないのなら、誰とも関わらないほうがいい。そう自分に言い聞かせる彼女に、ほどなくジョンとの再会の時が訪れ……。 ■本作は大スター作家ダイアナ・パーマーのロングセラー、〈テキサスの恋〉シリーズの関連作です。波瀾のドラマと幸せな読後感をご堪能ください。
  • 億万長者と一輪のすみれ
    3.0
    最高の恋人とかけがえのない小さな命──それは天国の父からの贈り物。 「カプリ島にある美しい別荘がきみに遺贈された」突然の電話に、心当たりのないベロニカは仰天した。しかも電話の相手は実業家レオナルド。かつて誘惑の魔の手を彼女に伸ばしてきたプレイボーイで、遺贈主の友人だという。その遺贈主が実の父だと知ったベロニカは、父の面影を求めて別荘を訪ねたくなり、渋々ながらレオナルドに案内を頼んだ。だが意外にも彼は温かくベロニカを迎え、心に寄り添いながら、たくみに情熱をかき立てていった。やがて彼女は身ごもるが、レオナルドが美女と親密にしているところを見てしまい……。 ■軽快でセクシーな物語を次々と世に送りだすスター作家、ミランダ・リー。今作はいつもどおりの作風に加え、幅広い愛の形について考えさせられる、深みのあるロマンスに仕上がっています。会うこともなく世を去った父がヒロインに伝えたかったこととは……?
  • 女嫌いの放蕩伯爵
    3.0
    乙女の尊いまでの純真さが、冷淡な伯爵の本気を揺り起こす―― 美しき黒髪の伯爵アレックスは名うての放蕩者だが、不貞をかさねて父を苦しめた母のせいで、女性には冷淡だった。そんな彼のもとに、ある日、敬愛する伯父が若い娘を伴い現れた。宝石のような瞳を持つそのアンジェリーナという名の娘は、かつて伯父との結婚を反対され大陸へ渡った、昔の恋人の忘れ形見らしい。貧困にあえいできた彼女に、礼儀や作法はこれから学ばせるという。アレックスは、伯父が財産をだまし取られるのではないかと疑い、この娘を早いところ誰かに嫁がせて、厄介払いしようと考える。ところがアンジェリーナは言い切った。「結婚なんてしたくありません」面白い。ならば生意気な小娘を、このわたしが誘惑してやろう。 ■結婚など跡継ぎのためだけと割り切る女嫌いの伯爵と、絶対に結婚などしないと決めている男嫌いの乙女。互いに心の傷がもとで異性を信じられなくなった二人の、恋の火花が深い愛に昇華するまでを描いた劇的シンデレラ・リージェンシーをぜひご堪能ください。
  • 天使の采配
    3.0
    引き裂かれた二人を結んだのは、翼のない小さな天使。 グレンナとブロデリックは恋に落ち、親密な時間を共有したが、犬猿の仲の一族同士で将来の約束もできず、泣く泣く別れを選んだ。歳月は流れ、いまグレンナは彼と望まぬ再会を果たしていた──ブロデリックの元恋人が置き去りにした、小さな赤ちゃんを前にして。驚いたことに、この子の父親はグレンナの亡夫の可能性もあるという。彼女は言葉を失った。何度も流産を繰り返し、結局子供を望めない体になったわたしを陰で裏切っていたなんて。いまや石油王となったブロデリックも動揺していたが、やがて意を決したようにこう告げた。「この子を一緒に育てないか」彼の思いがけない言葉に、グレンナの心は千々に乱れて……。 ■大スター作家レベッカ・ウインターズの作品がお好きな方に、特にお勧めしたい逸作! スター作家C・マンが描く、心を揺さぶる感動ロマンスです。ある日突然現れた、捨て子の赤ちゃんとかつての想い人。病気のために子を望めないヒロインの選択とは……?
  • 花嫁の命運【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    誰よりも愛しい。だから突き放した――心は彼を、求めつづけていても。 メリッサは冷酷な父の思惑で悪名高き侯爵に嫁がせられようとしていた。そんな中、森で運命の男性ロブと出会って恋に落ち、将来を誓い合う。しかし、求婚のため館を訪れた彼に、メリッサは心を押し殺し、あなたとは結婚したくない、求婚なんて迷惑だと告げた。ロブと別れなければ、彼を殺すと父に脅されてのことだった。愛する人と、幸せになるただ一度の機会を、同時に失ってしまった……。いっそ修道女にと思っても、それさえも許されない絶望の日々。数カ月後、失意のうちに館を逃げ出したメリッサは、賊に襲われ、助けに現れた美しき救世主を見て叫んだ。「ロブ! その頬の傷……?」以前にはなかった深い傷痕の残る顔で、彼は冷たく吐き捨てた。「それをきくのか? これはきみの別れの贈り物だろう」 ■初版の担当者が10年以上にわたりデスクの引き出しに大切に保管しているほど、心に深く残る名作をお届けいたします。断腸の思いで求婚を拒んだあとに、ロブの身に起きた悲劇を知らないメリッサ。永久保存版にふさわしい、引き裂かれた二人の再会物語です! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • セアラと秘密の貴公子
    3.0
    おなかの子どもの父親が、まさか、高貴な身分だったなんて……。 セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。そして、妊娠発覚――相談しようとマジェドを訪ねると、セアラには思いもよらない展開が待っていた。気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」 ■オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?
  • もう一度愛せたら【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    マリアンナは、名家の御曹司セバスチャンと熱烈な恋におち、子供も授かって幸せな結婚をした。だが、ハネムーン中に流産し、子供のできない体になるという悲劇に見舞われる。つらい現実を忘れたくて仕事にのめりこむうち、夫との心の距離は取り返しがつかないほど離れてしまった。最悪の結論に達し、離婚協議を進めていたある日、思いがけない欲望にとらわれた二人は、車の中で情熱を交わす。その後、彼女の身に奇跡が起こった――ああ、私はどうすればいいの?離婚成立の日、マリアンナはセバスチャンの目の前で倒れてしまい……。 ■大スター作家レベッカ・ウインターズの作品がお好きな方に、特におすすめ! 愛する夫の子を産めない苦しみを隠し、彼のもとを去ろうとしたヒロインに、運命は味方してくれるのでしょうか? スター作家キャサリン・マンが描く、感動ラブストーリー。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 特別扱い
    3.0
    スザンナは、自分の運が悪いのは、彼女に似合わない、人目を引くこの栗色の髪のせいではないかと疑い始めていた。両親を早くに亡くし、厳格な大伯母に育てられたせいで、時代遅れの貞操観念を植えつけられたのに、軽く見られがちだ。騙されて以来、恋に臆病になり、男性経験もまだなのに……。ある日、スザンナの前に、鼻持ちならない上司が現れる。冷たいグレイの瞳をしたやり手の上司ハザードは、新任式で彼女を見るなり小ばかにし、あからさまに嘲笑してきたのだ。遊び好きと決めつけられて、スザンナの頬に朱が散った。
  • 愛を夢見た家なき子
    3.0
    身ごもっても、心から尽くしても、やっぱりあの人は暴君だった……。 生まれ育った古城を銀行に没収されたら、私に居場所はない。亡き両親が遺した莫大な借金を前に、キアラは呆然としていた。そこへイタリア屈指の富豪ニコが現れ、城は彼の一族のもの、当然返してもらうと声高に主張して、こう付け加えた。「君がここに住み続けたければ、僕と結婚するしかない」便宜結婚さえ受け入れたら、すべては丸く収まるの?すがる思いで承諾したキアラだったが、初夜に誘惑の罠に落ち、純潔を捧げた翌朝、彼の冷酷な企みに怯えて城を逃げだした。5カ月後、彼女はウェイトレスとして働いていた。身重の体で。 ■天涯孤独で生家までも失いかけているヒロイン。ヒーローの真の狙いが、後継ぎをもうけることだけだと気づくも、時すでに遅く……。スター作家アビー・グリーンが描く、激情ロマンスをお楽しみください。大スター作家ペニー・ジョーダンが好きな方は要注目です!
  • 背徳の花嫁【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    「きみは自分が何をしたのか、わかっているんだろうな!」激昂したヘラクリオンに体を揺さぶられながら、花嫁の長いベールを脱いだフェニーは罪悪感に苛まれていた。神の前で結婚の誓いを立てた相手が美しい婚約者ペネラではなく、地味でさえないその従妹だったとわかれば、激怒して当然だ。でも、奔放なペネラは恋人とアメリカへ逃げてしまった。そして私は、ひそかにヘラクリオンを愛していたのだ……。フェニーはエーゲ海の島に立つ白亜の豪邸に迎え入れられた。男の子をひとり産み、その子を置いて去れという条件のもとに。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • もう戻れない
    3.0
    夏と海にかこまれて、名前も知らない貴方を愛した。同じ色の目をした小さな奇跡が、今も私を生かしている―― その日もサマーはあどけない娘の瞳に、過ぎ去った夏を思い出していた。海で溺れかけたサマーを助けてくれた、琥珀色の目をした男性。母を亡くし、荒れた毎日を送っていたサマーは、彼のなかに同じ孤独を感じとり、傷を癒やし合うかのように愛を交わしたのだった。あれから2年半がすぎ、名前も訊かずに別れた彼は、サマーの人生に再び現れた――ニューヨークの名門一族に生まれ、莫大な財を生み出す不動産業界の寵児、ライダー・クレイグとして。はじめて娘の存在を知った彼は、あのときの優しさが嘘だったかのように冷淡で……。
  • 愛した記憶
    3.0
    イギリス北部の美しい湖のほとりに立つ、優雅な屋敷。苦い思い出だけが残るかつての住まいに戻ってきたことをレイチェルは激しく後悔していた――いくら葬儀のためとはいえ。10年前、レイチェルはある出来事を機に、心から愛した富豪の夫マシューと別の人生を歩むことにした。その後、マシューはレイチェルのいとこ、バーバラを後妻に迎え、今、そのバーバラが病でこの世を去ったのだ。親戚らしく彼に悔やみを告げたら、すぐにロンドンへ帰ろう……封印した悲しみが、ふたたび胸にあふれだす前に。
  • 運命の潮
    3.0
    10歳で孤児になったカイラは、伯父一家に引き取られて育った。ここ数年海外で暮らし、5年ぶりに帰国して従兄に連絡すると、思いもよらない頼みごとをされてしまった。家出した妻を取り戻すために、ある男を誘惑してほしいというのだ。わたしは異性を惹きつける手管なんて、まるで知らないけれど……。言われるままに出席したパーティーで、ニックと名乗る大富豪と出会い、カイラは誘惑すべき男のことも忘れ、生まれて初めて恋におちた。そして会場を抜け出し、めくるめく一夜を過ごした翌朝、カイラは衝撃の事実を知る――従兄の妻とニックの電話を漏れ聞いて。「君の言うとおりにした。昨夜彼女は、僕のベッドにいた」 ■エマ・ダーシーをきっかけにハーレクインの世界にはまったファンは数知れず。ヘレン・ビアンチン、ミランダ・リーに並び称される豪州出身のロマンスの大家による、シンデレラ・ストーリーをお贈りします。カイラは運命の人と“幸運の潮”に乗れるのでしょうか?
  • 愛の金曜日
    3.0
    父の死後、強欲な継母に全財産を奪われ、途方にくれていたベヴィン。風邪をおしてアルバイトに出かけたある日、高熱を出して倒れ、居合わせた男性ジャーヴィスの家に運ばれた。数日後、快復したベヴィンはお礼に手料理をふるまうことに。聞けば彼は大企業の社長で、もうすぐ迎える誕生日までに結婚しないと遺産相続権を失うのだという。しばらく夕食を作ってほしいと彼に頼まれ、ベヴィンは胸を躍らせた。ところが、新聞の衝撃的な記事に気づいて、言葉を失う。ジャーヴィスが婚約! お相手は……ベヴィン・ペンバートン?「こうなったら、ベヴィン、君に婚約者役を演じてもらうしかない」 ■“君となら結婚してもいいな”――独身貴族の彼の思わせぶりなささやきにどぎまぎするヒロイン。一緒に過ごすうちにどんどん彼を好きになっていくのが切なくて……。かわいらしいヒロインを描くのが得意なジェシカ・スティールの、とびきりピュアな恋物語。
  • ギリシア富豪が愛した薔薇
    3.0
    いまだ私の心は彼の虜……。もう愛はないなんて、言えない。 ヘイリーは離婚届をたずさえ、ギリシアの小島に渡った。そこで開かれる親族の祝いに夫が出席すると聞いたのだ。かつて一目で恋におち、誰よりも深く愛したクリストス。だが、流産という悲劇に見舞われたとき、夫はそばにいなかった。結婚してすぐに就いた華やかな仕事の関係で、彼は妻帯者であることを世間に隠していたのだ。家を飛び出したヘイリーは、2年ものあいだ心の苦しみと闘い、今ようやく別れを決意して、クリストスの前に現れたのだった。ところが彼は、親族の手前、復縁したふりをするよう強いてきた。だめ、この人をまた愛してしまったら、もとの惨めな私に逆戻り……。 ■引く手あまたの夫の帰りを、独り待つだけだった妻――そんな自分を変えたくて、もがいた別居期間。新しく生まれ変わったつもりで、離婚を決意したヘイリーは、サインをもらいしだい彼のもとを去るはずが……。ギリシア富豪と悩めるシンデレラの愛の再生物語。
  • 大富豪と貧しき相続人
    3.0
    お金も、豪華な住まいもいらない。ほしいのはあなたの愛だけ。 貧しいルーシーは学費を工面できずに大学を休学し、住みこみで資産家の老婦人の付き添いをして生計を立てていた。ようやく復学のめどがついた矢先、突然老婦人が亡くなり、ルーシーは弁護士から驚くべき遺言を聞かされる。財産のすべてを血縁ではないルーシーに相続させるというのだ。これに異を唱えたのが、故人の親族で大富豪のオリバーだった。彼から、金目当ての詐欺師となじられ、ルーシーも反撃するが、激しい感情のぶつかり合いはなぜか情熱の炎に取って代わり、気づけばルーシーは彼のベッドで朝を迎えていた。やがて彼女はオリバーの子を身ごもっていることに気づいて……。 ■『仮面の富豪とエマの秘密』の関連作をお贈りします。ある日突然、資産家の相続人に……という夢のような出来事から一転、不遜なヒーローの子を思いがけず妊娠してしまい、窮地に立たされるヒロイン。ドラマティックな展開に釘付けにされる一作です。
  • 赤毛の貴婦人【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    初めて会った美貌の許婚は、世にも傲慢不遜な領主だった。 領主サー・ロジェに嫁ぐマイナは、運悪く大嵐に見舞われ、やっとのことで許婚の待つ城に到着した。だが、彼女はずぶ濡れだというのに、ロジェは出迎えさえしないという。それどころか、花嫁なぞ不要とばかりに始められた祝宴は既にたけなわ。愕然とするマイナだったが、意を決して大広間に踏み入り、奥の一段高い場所からこちらを見据える端整な顔の許婚を見つけた。そして精いっぱい反抗的な挨拶をして、部屋に引き上げた。するとしばらくして、ロジェがマイナの寝室を訪れ、彼女の先ほどの態度を戒めるため、冷徹に釘を刺した。「わたしの妻となる者に許されるのは、“服従”だけだ」 ■赤毛は嫌いと公言する傲慢なサー・ロジェ。一方、赤毛のマイナは、彼の予想に違わず芯の強い娘ですが、婚礼の前夜、彼女はロジェが初夜に関して談笑しているのを漏れ聞いてしまい……。すれ違いがすれ違いを呼ぶ波瀾万丈の愛の物語を初リバイバルでお届けします。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚という名の檻の中で
    3.0
    割りきったはずの契約結婚。なのになぜこんなに胸が騒ぐの? なんとしても父が遺してくれた屋敷だけは守りたい──日々の生活にも困窮しているダイアナの望みはそれだけだった。そんな彼女の前に現れたのがニコス・トラモンティス、若くして巨万の富を築いた億万長者だ。彼は野心を隠しもせず、社交界へ足を踏み入れるのに彼女の家柄が必要だと言い放ち、大金と引き替えに2年間の契約結婚を申し出た。両親から愛は危険なものだと学んでいたダイアナは、愛するリスクもなく純潔も守れるならと、承諾してしまう。“ベッドで楽しみ、飽きたら捨てる”という彼の邪心も知らずに。 ■無垢で愛らしいヒロインを描くことに定評のあるジュリア・ジェイムズ。今作も期待に違わぬシンデレラ・ロマンスです! 紳士的な富豪ニコスがハネムーンで見せた別の顔にダイアナは驚いて……。
  • シンデレラを拒んだ秘書
    3.0
    いつか結婚するなら真に愛する人と。そのひそかな夢を傲慢な伯爵が引き裂いた。 第6代ラングストン伯爵ランダルの秘書であるポピーは、結婚式の祭壇の前で呆然と立ち尽くす彼を見て、胸が痛んだ。たった今、花嫁を見知らぬ男に奪い去られてしまったのだ。でも、愛のない便宜結婚をするよりはずっとよかったはずよ。じつはランダルは亡父の遺言により、35歳までに結婚しないと伯爵の称号も財産も失うことになっていた。もう猶予はない。突如強引に彼の自家用ジェットに押しこまれたポピーは、手渡された花嫁候補リストに自分の名前を見つけて仰天した。私を花嫁の身代わりに……? 甘美な誘惑の旅が幕を開けた。 ■不動の人気を誇るJ・ポーターが描く、王道のボスと秘書の愛なき結婚の物語! 砂漠の国の王宮で明かされるヒーローの隠された別の顔、そして目眩く愛の罠の行方は……?
  • 公爵のためらい【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    たった一夜の絆だったけれど、隠しおおせるはずもなく……。 「こちらはデイトン公爵よ」紹介された相手を見て、ヴェリティは激しく動揺した。10年前、デイトン公爵は社交界で放蕩者の浮き名を流していた。かねがね噂を聞いていたヴェリティの憧れの存在でもあった。そう、あれは公爵とちょうど同じ屋敷に滞在していた日、彼女が家の借金のために無理やり嫁がせられる直前のことだ。最後の思い出にと切なる願いを胸に、公爵の寝室を訪れたのだった。月日は流れたのに、彼は当時と変わらずハンサムで魅力的だ。でも、あの秘密は絶対に知られてはいけない……。彼女は髪色も顔立ちも彼に似た娘の手を引き、その場から逃げ出した。 ■ヴェリティはかつて意に染まぬ結婚を余儀なくされ、せめて一夜、憧れの人の腕に抱かれたいと思い余った行動に出たのでした。それから時が過ぎ、初めて会うにしては妙にヴェリティの娘と気が合うデイトン公爵。彼は逃げ出した母娘を追って、自宅に押しかけ……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 半年だけのシンデレラ
    3.0
    キャサリンはドミニクに別れを告げようとしていた。この半年間、彼女は夢の世界に漂っていた。豪華なドレスに身を包み、毎夜パーティにくりだして、とびきりすてきなフランス人富豪の男性と熱い恋に落ちて……。でも本当のキャサリンは、平凡で控えめでまったく目立たないタイプだ。それに比べて長身で魅力的なドミニクは常に女性たちの注目の的。彼が本気で想ってくれているとは、ましてプロポーズされようとは、キャサリンは夢にも思っていなかった。あとわずかしかない命を輝かせるため、ロンドンに来ていたのだから。ドミニクを愛している。だからこそ、彼からの婚約指輪は受け取れない。■ほかに恋人がいると嘘をついてドミニクを激怒させ、別れを告げたキャサリン。ところが、バーミンガムに戻って元の地味な暮らしを送っていた彼女のもとに、ドミニクが突然姿を現し……。人気作家C・ウィリアムズのシンデレラ・ロマンスをご堪能ください。
  • 瞳の中の楽園【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    姉の遺児である双子の赤ん坊を育てているギャビーは、ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。アンドレアスこそが、この赤ん坊たちの父親。亡き姉は彼と一夜の関係を持って身ごもり、ひそかに出産したのだった。現れた逞しい肉体と美貌を持つ、ギリシア神さながらの彼を一目見て、ギャビーはたちまち心奪われてしまう。しかし彼は、ギャビーを手切れ金目当てと決めつけ、冷たくあしらった。落胆した彼女は一人で子供たちを育てる決心をするが、ホテルに戻ると、アンドレアスからメッセージが。命じられるまま迎えのリムジンに乗り、港からクルーザーに乗り込むと……。 ■実は赤ん坊たちの父親は彼ではなく、双子の兄だと明かされ、ほっと胸をなで下ろすヒロインでしたが、喜びもつかのま、彼に美しい恋人がいると知り……。エーゲ海の美しい島々を舞台に、大御所作家レベッカ・ウインターズが描くロマンティックな愛の物語。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハロー、マイ・ラヴ
    3.0
    秘書のホイットニーは、同僚に誘われて行ったパーティになじめず、大邸宅の二階へ逃れて、静かな場所で一息つこうとしていた。不作法と思いつつも、疲れから寝室でつい眠り込んでしまい、女性の叫び声で目覚めたとき、大変な事態に巻き込まれていた――隣に見知らぬハンサムな男性が肌もあらわに横たわっていたのだ!彼こそ館の主の大富豪スローンで、叫んでいたのはその婚約者だった。ホイットニーに気づかずベッドに入ってしまっただけのようだが、婚約は破棄となり、彼女は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。償いに何でもすると申し出たホイットニーを見据え、スローンが言った。「結婚を待ちわびる母のために、婚約者の代役を務めてもらおうか」 ■1979年の創刊から長くハーレクインを形作ってきた不動の人気テーマをご紹介します。本作は、若き乙女に愛のめざめを促す年上ヒーローを描いた、大人の色香漂う年の差ロマンスです。
  • 友情結婚
    3.0
    愛を嫌悪する億万長者との結婚――その行く末は……? 「養子にしたい5歳の男の子がいるから、ぼくと結婚してくれ」高校時代からの親友マックスの申し出に、リジーは茫然とした。マックスは高校卒業後に事業で大成功して巨万の富を築いた、思わずため息が出るほどハンサムな独身貴族の男性だ。旅先の南太平洋に浮かぶ島の施設で出会った孤児の男の子に絆を感じ、養父母を懸命に探したが、誰も見つからないという。だからといって、親友のわたしと形だけの結婚式を挙げて、首尾よく養子にできたら、すぐに離婚する計画を立てるなんて……。そのとき、リジーは気づいてしまった。長年の友情を壊したくなくて必死に抑えこんでいた彼への愛に。 ■高校時代からの親友マックスに頼みこまれ、彼との形だけの結婚を承諾してしまったリジー。やっと自覚したマックスへの愛を隠したまま彼の広大な屋敷で豪華な結婚式をしたあと、初夜を迎え……。本作は『ボスと秘書の禁断の恋』の関連作になっています。
  • 疑われた無垢【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    下半身不随だったデヴォンは、ある日、恐ろしい事実を知る。彼女の莫大な手術費用を捻出するため、父が横領したというのだ。父を救おうと、社長のグラントに慈悲を乞うも、彼は信じようとしない。どころか、デヴォンを放蕩娘と決めつけ、代償として、18歳の娘には酷すぎる愛人契約を申し付けた。「僕が飽きるまで、いいなりになるなら考えてもいい」と――。だが初めての夜、彼が一瞬、息をのんだのがわかった。傲慢な笑みを浮かべ、デヴォンの裸を月光に晒したグラントは、抉られたような深い手術傷を、彼女の腰に見つけたからだ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過ちの代償
    3.0
    レオニーは青白い顔で、大富豪ホーク・シンクレアの再訪に息をのんだ。ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、手切れ金を払うと言いに家まで乗り込んできたのは9カ月前のこと。彼女の顔色が優れないのは、傲慢な彼との望まぬ再会だけでなく、先日の早産で体が弱っているのが原因だった――そう、私は過ちを犯した。彼と初めて会ったあの日、たった一度だけ。私たち姉妹を侮辱した男と、枕を交わしてしまっただなんて……。この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、赤ん坊が確かにシンクレア家の血を引いていることを見抜いていた! ■その年のベスト・ブックを厳選する企画より、言わずと知れたロマンス界の話巧者、キャロル・モーティマーの作品をお贈りします。1987年に発表された後、2007年に翻訳版が刊行され話題を呼びました。伝説のシークレットベビー&年の差ロマンスをご堪能あれ!
  • この結婚は期限付き
    3.0
    1年だけの期限付きの結婚に、愛など期待してはいけない。 イアン・マクニール! 莫大な富を誇る一家の次男がなぜここに?高級リゾートホテルの改装の仕事でマイアミを訪れたリディアは、関係者の会合の席に突然現れた彼を見て凍りついた。1年前、リディアは仕事先のタヒチでイアンと出会って恋に落ち、少しでもふたりきりになる時間があれば情熱のときを過ごした。ところが、ある日、彼の不実の証拠を見つけて衝撃を受け、数週間の濃密な関係に終止符を打ったのだった。いま再びリディアの目の前に現れたイアンは、調査の末に握った彼女の弱みを利用し、耳を疑うような提案をする。「きみが12カ月間ぼくの妻でいてくれれば問題はすべて解決する」 ■『メールオーダー・ブライド』で数多くの受賞歴を誇る筆力を存分に示したジョアン・ロック。本作はその関連作で、前作で脇を固めていた富豪一家の次男イアンがヒーローを務めます。トロピカルなリゾート感あふれる契約結婚の物語をご堪能ください。
  • 伯爵夫人の出自【MIRA文庫版】
    3.0
    こんなにも彩りに溢れた世界があるなんて、知らなかった――19世紀英国に舞い降りたシンデレラ・ストーリー! 煙突掃除人の娘ジェマイマはある日、余興のため貴族の結婚式に呼ばれた。上流階級の人に囲まれ居心地悪く佇んでいたところ優しく声をかけてきたのが、見目麗しいセルボーン伯爵――思わず胸ときめかせるジェマイマだが、もちろん彼は住む世界の違う人。もう二度と会うこともないだろうと思っていた数日後、その伯爵がジェマイマの家を訪ね、あろうことか便宜結婚を申し込んでくる。聞けば亡父の遺言で花嫁を迎えないと遺産が手に入らないらしい。「結婚してもきみはきみ、ぼくはぼくで暮らそう」思わぬ申し出にジェマイマは……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ローレライ愛の調べ【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    ローレルはひとり、美しく悲劇的なローレライ伝説の地を訪れた。ライン河畔の城には、祖母の元恋人である老男爵が住んでいる。若き日のふたりは深く愛しあい、結婚を約束しながらも、身分の差に引き裂かれて、ついに結ばれることはなかったという。男爵に祖母の形見を贈り、最期まで愛していたと伝えたい。庭にいた少年に声をかけ、導かれるまま城の中へ入っていくと、ローレルそっくりの女性が描かれた肖像画が目に飛び込んできた。これは昔の祖母……そのとき怒声が響いた。「なにをしている?」振り向くと、古い写真で見た男爵に瓜二つの男性が立っていた。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 断罪のギリシア富豪
    3.0
    愛を失い、おなかの赤ちゃんも失った。彼はこれ以上、私からなにを奪うの? 元恋人アレクシスが、父の会社を吸収した会社のトップだと知り、ナタリアは悪夢を見ているのかと思った。アレクシスが突然姿を消したせいで、私は生き地獄を味わった。彼をさがす間に、私が流産してから5年がたつ。私の愛とおなかの子を捨てた人の下で働くなんて、冗談じゃない!だが非情なアレクシスは、ナタリアに父の横領と不倫をつきつけ、世間に公表されたくなければ、彼に従えと脅してきた。母を誰よりも大切に思っている彼女に、選択肢はなかった。かつて愛したアレクシスに、憎まれる日々が待っているとしても。 ■ハーレクイン・ロマンスを代表する作家の一人、ヘレン・ビアンチンが帰ってきました! 生涯をともにしたいと願った男性に捨てられたうえ、父の会社まで奪われ、ヒーローに服従するよう強要されるヒロイン。さらには、彼に愛された記憶にまで苦しめられ……。
  • 嘆きのウエディングドレス【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    親友ビアンカの結婚式に招かれ、エリザベスはミラノを訪れた。結婚前のパーティが続いたある夜、ビアンカの婚約者――巨大銀行を率いるルチアーノの魅力に屈し、エリザベスは彼にキスを許してしまう。こんなの親友への裏切りだわ! 彼女は自分を激しく責めた。ところが挙式直前、エリザベスの兄がビアンカと駆け落ちするという、とんでもない事件が持ちあがった。兄は会社の金を横領したうえに花嫁を連れ去ったらしい。「兄さんを刑務所に送りたくないなら、僕と結婚しろ」脅迫めいたルチアーノの求婚に、エリザベスはなす術もなかった。 ■ヒーローに追いつめられ、やむなく彼と結婚式を挙げたエリザベス。盛大な結婚披露パーティのあと、行き先も知らされないまま自家用ジェット機に乗せられてハネムーンへと……。圧倒的な人気を誇るミシェル・リードのドラマティックな展開に目が離せません。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 億万長者の献身
    3.0
    情熱を分かち合った夜。彼の冷たさを知った朝……。 ジェシーはある日突然、交通事故で無二の親友を失った。喪失感のなか、孤児になった赤ん坊の養育を遺言で託されたことを知る。それには大富豪のアランと一緒に、という条件がついていた。アランとは親友同士が結婚した縁で知り合ったものの、彼の一族がジェシーとその姉妹の会社を買収したことで、もともとよくなかった関係はこじれにこじれている。でも、傲慢で大嫌いな彼のことが、脳裏から離れないのは……なぜ?慣れない赤ん坊の世話を協力しておこなううちに、いつしかジェシーはアランに身も心もゆだねていた。ほどなく、冷徹な彼に裏切られることになるとも思わずに―― ■チャンドラー三姉妹と美しき一族の男たちが愛の火花を散らす物語をお届けします。本作の主人公は次女ジェシーとその好敵手アラン。嫌い、嫌い、だけど本当は好き……ようやく素直になれたとたん、彼女は冷たく突き放されます。『大富豪の隠された天使』の関連作!
  • 絶対君主のプロポーズ
    3.0
    “国王は愛する女性との結婚を決めた”その嘘が本当なら、どんなにいいか。 この数カ月、ソフィアはアカシニアのプリンスであるニックと、手放しでは喜べない関係にあった。彼の秘密の恋人だったのだ。しかし決して本気にならない、というルールを守れなくなり、彼女は別れを決意する。心がちぎれるほどつらくても。けれどその後、ソフィアは赤ちゃんができたことに気づいた。この子は必ず産むけれど、大きな問題が1つある。ニックは今やアカシニアの国王で、伯爵令嬢と婚約しているのだ。ところが悩むソフィアの前に、怒り心頭のニックが現れる。そして彼と結婚しなければ、子供は取りあげると脅してきた! ■王の世継ぎを身ごもったため、ヒロインはヒーローがおさめる国へ連れ去られ、結婚を迫られます。しかしロマンチックなロイヤルウエディングどころか、計画的な妊娠だったのではと彼女は王から疑われつづけ、とうとうパニック発作を起こしてしまいます……。
  • さらわれし花嫁 ハイランダーブライド
    3.0
    荒涼たるハイランドの地に、情熱がほとばしる――。USAトゥデイベストセラー作家、ゲイル・カレン登場。 1727年英国。伯父の邸宅に滞在中のリオナはある晩眠っていたところ、突然 大きな手に口をふさがれ、部屋から連れ出されてしまう。侵入者の正体はスコットランドのマッカラム一族氏族長ヒュー・マッカラム。遠い昔に交わされた親同士の契約によって、彼と伯父の娘は結婚することになっているのだという。リオナは、自分はあなたの許嫁ではない、ただのいとこで人違いだと何度も訴えるが、彼は聞く耳を持たない。果たしてリオナはハイランドの地へさらわれた――たくましい腕に抱かれ、気品漂うその横顔をなす術もなく見つめながら。 ■ゲイル・カレンは日本初紹介のUSAトゥデイベストセラー作家。ホルト・メダリオン、ローレル・リース・アワード、ブックセラーズ・ベスト・アワード……といった数々の賞を受賞し、その本は10カ国語以上に翻訳されています。本作はなんとヒロインのリオナが、ハイランドからやってきた族長ヒューに拉致される場面から始まり、いっきに心つかまれてしまうこと間違いなし。自分をさらい、しかもいくら人違いだと言っても耳を貸さない憎らしい相手ながら、ヒューの高潔な男らしさにやがて惹かれていき……。まさに波瀾万丈、これぞ王道とも言うべき、極上ロマンスです。
  • シチリアの花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    前世代的な父親に厳しく躾けられた、修道院育ちのチェシー。億万長者ロッコに求婚され、夢見心地だったが、すぐに自分が内気で、言いなりになるから選ばれただけと気づく。端整な美貌と巧みな話術で、ロッコは常に人の輪の中心にいた。煌びやかな女性たちに囲まれる、自分とは不釣り合いな華麗な夫。心と、愛が悲鳴をあげて……チェシーは行方をくらませたのだ。だが、半年後、チェシーはロッコの車のなかにいた。見つけだした夫に連れ戻されながら、彼女は怯えていた。ただ跡継ぎを身ごもるためだけに過ごす、これからの日々に。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 泣きぬれた天使
    3.0
    心の傷がうずきだす――瞳があなたをとらえるたびに。 新しい仕事のスポンサーが、まさか彼だったなんて……。全身全霊で恋した人に無垢な想いを踏みにじられて9年、やせっぽちの少女から美しいモデルへと成長したギャビーは思いもよらない形で初恋の人マークと再会した。だが今や大実業家となった彼にはまったく相手にされず、ギャビーは彼の弟ジョーに誘われるまま食事に出かけるようになる。穏やかな友情もつかのま、ある夜突然、ジョーは不審な死を遂げた。茫然自失となりながらも何とか葬儀に赴いたギャビーを、マークは弟をたぶらかして死に追いやった悪女と一方的に決めつけた。「弟の眠りを妨げるな。出ていけ――僕の視界から消えてくれ!」 ■マークの罵詈雑言に深く傷つきながらも、ジョーの死の真相を独力で探りはじめたギャビー。まったく聞く耳を持たないマークでしたが、彼女に命の危機が迫り来て……。ロマンス界のレジェンド作家D・パーマーの原点とも言える初期傑作、待望の本邦初邦訳です!
  • 熱い再会 ハーレクイン・ディザイア傑作選
    3.0
    なぜ今になって帰ってきたの?――彼は自分そっくりの息子を見つめた。 事故死したはずの大富豪の夫を目の前にして、タラは呆然とした。まさかマイケルが生きていたなんて!タラの脳裏に2年前のことがあざやかに浮かぶ。周囲の反対を押し切って結婚した二人の幸せは、長くは続かなかった。やがて二人はベッドの中でしかわかり合えなくなり、互いを傷つけるようになった。そんな中、届いたマイケルの訃報……。以来、タラは感情を殺し、抜け殻のように生きてきた。夫の忘れ形見――ブランドンだけを心の支えにして。なぜなの? いったい今まで、どこで何をしていたの?マイケルは語りだした。記憶をなくしていた2年間のことを。 ■様々な時代の選りすぐりのディザイアの話題作をお贈りする“ハーレクイン・ディザイア傑作選”。今作は、大人気のシークレットベビーがテーマの再会物語です。2年ぶりに会った夫の愛を信じられず、ヒロインは心を閉ざしますが……。
  • 黒い瞳の悪魔
    3.0
    弟が危篤状態だからイタリアへ来てほしい……。レインのもとに、イタリアの銀行頭取ザーレから電話があった。どうやらレインを弟の恋人と勘違いしているらしい。お金がないことを理由に断ると、今度はザーレ本人が現れ、レインをさらうようにして、イタリアへ連れ去ったのだ。だが、屋敷に彼の弟の姿は見当たらない。不審に思う彼女を見て、ザーレは完璧な美貌に黒い瞳を煌めかせながら、言い放った。「残念だが、まだ弟は君と戯れるまで回復してないんだ」そして、あっという間に唇は彼のものになっていた。
  • シトロンの香る島
    3.0
    ギリシアの実業家で、大富豪のミコノスはマーサの愛する夫だが、二人はしばらく別居している。娘が生まれたとき、夫は、マーサが不貞を働いたと罵った。マーサの知人男性を名指しして、あの男の子どもだろう、と。あまりの言いがかりに、マーサは赤ん坊と家を飛び出した。夫が誤解を悔いて迎えに来てくれるのを待ったが、5年もの月日が流れ、ついに夫が現れたとき、マーサの期待は残酷にも打ち砕かれた。夫は娘を自分の子だと認めた一方で、ベビーシッターを雇い、娘をマーサから引き離そうとしたのだ。いや、それとも、マーサを娘から引き離し、妻を再び自分だけのものにするためか……。■ロマンスの大御所A・メイザーが70年代に執筆した、古典の雰囲気漂う夫婦元さやの物語です。富も愛も惜しみなく注いでくれていた夫は、なぜ突然あらぬ誤解をしてしまったのでしょう。ラスト、思わず絶句するような秘密と愛憎劇が明かされます。
  • シンデレラ・ウェイトレス
    3.0
    彼への愛は果てしなく広がっていく。このアマルフィの海のように。 幼いころ母親に捨てられたミカは、里親の家を転々としたあげくとうとう住む家も、頼れる人も失ったつらい過去を持っている。そのせいで、人に心を許すことができなくなってしまったが、今ひょんなことから家に泊めている旅人ラウルとは、意気投合した。魂は激しく惹かれ合っているのを感じても、貴重な友情を大事に、ミカはラウルへの恋心を懸命に封じていた――暴漢に襲われるまでは。ラウルに危機一髪のところを救われ、強い腕に抱きかかえられながら、まるでお姫様のように大切に扱ってくれる彼への愛を自覚した。まさか、彼がほんとうに地中海のさる王国の皇太子で、母国に国王の決めた許嫁がいるとは思いもせずに……。■ウェイトレスのミカは相手が高貴な身分とも知らず、自分の職場でラウルに皿洗いの仕事を紹介してしまいます。そんなミカとの生活を楽しむラウルですが、迫りくる許嫁との政略結婚を前に、終わりの見えている恋には踏み出すまいと、それ以上の関係を避けて……。
  • 孤高の王のあやまち
    3.0
    私のすべてを奪い去ったあなたが、再び目の前に現れるなんて……。 小さなレストランで忙しく立ち働くカットの前に場違いなほど洗練された男性が現れ、彼女は思わず息をのんだ。元恋人のザフィールが、いまや国王となった彼の外交訪問に国宝のダイヤを身につけて同行する仕事を依頼しに来たのだった。すでにモデルを辞めた私に、そんな大役を果たせるはずがない。でもその報酬で経営難のリハビリセンターを救えるとしたら……。かつて自分を絶望の淵から引きあげてくれた人たちに恩返しをしたい一心で、カットはザフィールの依頼を引き受けた。彼と別れた直後に片脚を失った事実を、精巧な義肢で覆い隠して。 ■昼夜を問わず行動をともにするうち、再び強く惹かれ合うふたり。彼の望みは王妃を娶るまでの火遊びだと知りながら、カットは彼の誘惑に抗いきれず……。引き裂かれた初恋、運命の再会、再び立ちはだかる大きな障壁――切なくも美しいシンデレラ・ロマンスです。
  • 愛と指輪の重さ【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    図書館司書のネルは、ひょんなことからルイスと出会った。彼はネルがかわいがっている姪の恋人の従兄弟で、スペインでその名を知らない者はないほどの富豪だった。雲の上の人よ。そんなふうにルイスを見ていたネルも、彼からの熱いまなざしを受け止め、ついにすべてを捧げた。だが眠りに落ちた彼が呟いたのは、知らない女性の名前――ベッドを飛び出し、ネルはそれきり彼の前から姿を消したが、やがて身ごもったことを知る。ネルにとっては愛の結晶だった。ひとりで産み育てるつもりだったが、ルイスが現れ、愛はないが子どものために、と残酷な求婚をするのだった。 ■ピュアで健気なヒロインと、傲慢なラテン・ヒーローを描いて人気のK・ローレンス。家族の面倒を見るためにすべてを犠牲にしてきたヒロインに唯一残されたのは、愛した人の赤ん坊……。決して愛を口にしないヒーローの過去が、涙を誘います。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵と憂愁のシンデレラ
    3.0
    運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの?ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになる――彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! ■世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?
  • 裏切りのゆくえ【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    傷心のままミリーが夫レアンドロのもとを去ってから、1年。夫の子を身ごもっていると姉に告げられたのも記憶に新しい。だが、その姉も今は亡く、ミリーは遺された赤ん坊のことで、久しぶりに自宅に戻り、銀行家の夫の帰りを待ちわびている。姉が欲しかったのなら、姉と結婚すればよかったのに、なぜ私と結婚したの……胸に渦巻く哀しみを消せないままに。そこへ、以前と変わらぬセクシーさで現れた夫は、ミリーが赤ん坊を引き取りたいと知るや、平然と答えた。「子どもの母親になりたいなら、僕の妻としてここに留まるんだ」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 修道院から来た花嫁
    3.0
    修道院から彼女をさらったのは、神と見紛うほどの魅惑の大富豪だった。 両親に見捨てられ、世間から隔絶した修道院で育ったティアは、全く面識のないイギリスの祖父から突然の連絡を受けて戸惑った。病身で余命わずかとなった今、ぜひとも面会したいというのだ。ほどなく代理として、祖父の後継者だと名乗る実業家マックスがティアを迎えにやってきたが、彼女はひと目で心を奪われた。これほどゴージャスで美しい男性が外の世界には存在するの?しかも彼は、ティアの抱えている不安に耳を傾けてもくれた。無垢な彼女は想像さえしなかった──まさか彼の真の目的が、愛なきまま彼女を娶り、世継ぎをもうけることだけだとは。 ■大人気作家リン・グレアムが贈る、ピュアなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。あまりにも無垢すぎる修道院育ちのヒロインと愛を信じない大富豪。愛の奇跡は意外なきっかけで始まります。
  • 脅迫結婚【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    イモジェンは18歳の時、ドラッコと婚約した。10歳年上で、亡き父の右腕だったドラッコは、子供の頃からの憧れの人。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、ドラッコとのただならぬ関係をほのめかす義母の言葉を否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。4年後、一度は放棄した父の遺産が必要になり、弁護士に連絡をとってイモジェンは帰郷することに。だが、待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放つ。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として僕の子供を産んでもらう」 ■ベスト・ブック・オブ2003と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。2011年に亡くなったロマンスの女王、ペニー・ジョーダン。彼女が得意とする、傲慢な年上男性に憧れるピュアなヒロインの初恋物語をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

最近チェックした作品からのおすすめ