亡き父の自動車修理工場を継ぎ、女性メカニックとして男っ気なしの生活を送るローリ。せめて男性と割り切った関係を築こうと決意するが、そこに立候補したのが親友モーリの兄、建築家のクインで……。
まず、このタイトルで星ひとつ減。天才富豪じゃないし、このタイトルとあらすじで軽い作品だと思ったら、いやー、これも
...続きを読む前作同様結構サスペンスだった(笑)
ローリの立場が個人的に自分と被るので、すごく切実に感じ、泣きそうになってしまった。この作家さん、ユーモラスに書きながら、ちょっと泣かせどころがあるのが憎い。
個人的に好きなのは、ヨーロッパに行く夢を抱いていたローリが、地図にきれいな色のピンを立てているところ。それをクインがみつけたときの、切なさ。
ホットシーンも相変わらずtoo muchなのだが、ローリが別れを覚悟しながらの行為に、胸が締め付けられる場面もあったり。最後の建築に例えるシーンも良かった。
前作よりヒロインが地道な分、共感するところが大きかった。いろいろつっこみどころ(そっちのつっこみじゃないよ、とローリに言いたいw)はあるものの、私はこの作品が好きです。