ヴィクトリア・ダールのレビュー一覧
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ネタバレヴィクトリア・ダールのアスペン〜タンブル・クリークのシリーズ3作目。まったくこの作者さんのタイトルと表紙、あらすじは、これでいいのか、悪いのか。タイトルのイメージで読み進めると今回も、違う意味でディープなドラマが待っている。先の2作「モリーの言えない秘密」「天才富豪とモーリの真夏の約束」と同様、ヒロインが自分や家族との葛藤から、恋愛を通して自立していく話なのだが、ヒーローヒロインの家族関係が一段と深刻。これじゃグレるよ、と思わせる背景で、よくここまでやってきたよ、もういいじゃないか、と言いたくなってしまう。ヒロイン・ジェーンの心の鎧は固く、辛抱強く包容力のあるヒーロー・チェイスのアタックをもっ
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ネタバレ亡き父の自動車修理工場を継ぎ、女性メカニックとして男っ気なしの生活を送るローリ。せめて男性と割り切った関係を築こうと決意するが、そこに立候補したのが親友モーリの兄、建築家のクインで……。
まず、このタイトルで星ひとつ減。天才富豪じゃないし、このタイトルとあらすじで軽い作品だと思ったら、いやー、これも前作同様結構サスペンスだった(笑)
ローリの立場が個人的に自分と被るので、すごく切実に感じ、泣きそうになってしまった。この作家さん、ユーモラスに書きながら、ちょっと泣かせどころがあるのが憎い。
個人的に好きなのは、ヨーロッパに行く夢を抱いていたローリが、地図にきれいな色のピンを立てているところ。それ -
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ネタバレ亡くなった叔母の家に越してきたモリー。10年振りに戻った町には昔好きだったベンがいて、彼とはとある因縁があった……あらすじだけを読むと、単なる官能小説家と思ったら、結構サスペンスだった。ヒロインはちょっと隙がありすぎだろうと思うし、ヘタすると死んでるよ! とベンじゃなくてもハラハラする。でも憎めない。それ以上に警察署長であるはずのベンがかわいい。モリーの職業を邪推して悶々する場面は、シットコムの海外ドラマを見てるみたいに映像として浮かんでくる。
コミカルなタッチが楽しく、登場人物の背景が細かく描かれていて、日本じゃ到底考えられないぶっ飛んでいる登場人物にも感情移入できる。
そして時に切ない。ベ -
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ネタバレブルーカラーヒーロー×ホワイトカラーヒロイン。
お堅い秘書の裏にはトンデモな過去が。
ヒロインの家族は訳ありな人ばかりで一度は逃げ出すんだけど、またしっかりと向き合うヒロインの姿が良かった。
最後の母親とのやり取りには涙。ちゃんと向き合ってみないと見えないものが多いよね。
HOTシーンは多いんだけど、ロマンスというよりジェーンという一人の女性の物語として読んでいた気がする。
ヒーローは首にタトゥーを入れたいかつい大男で外見だけなら近寄りがたい人。なんだけど中身は優しくて素敵な男性だった。
ヒロインに結構酷いことを言われるんだけど、ヒロインが弱ってたり助けを求められたらすぐに駆け付ける。
突き -
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ネタバレ10年間、ローリは父親の介護に明け暮れた。
大学進学も恋愛も諦めたが、その父がついに亡くなり、抜け殻になったローリも自分の人生をようやく考え始める。
まだ恋をする気にはなれないけど、割り切った甘美な関係だけを誰かと楽しみたい…そんな密やかな願いをクインが偶然知り、立候補してきた。
クイン、仕事に夢中なおとぼけキャラ。
はたから見てると可愛いけど、お付き合いはしたくないなぁ。
こんな風にスグにこっちを忘れられたら、嫌でしょ。
モリーもそうだし、ローリもそうだけど、頑なに付き合ってる相手に相談しないよね。
頼れってことじゃなくて、必要な情報を手に入れるためにとか、付き合ってる相手とうまく関 -
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ネタバレモリーは亡くなったおばが遺した家に住む為に、10年ぶりに故郷に帰ってきた。が、それは表向きの理由で、本当は兄の親友ベンに逢うためだった。
ずっと憧れてきたベンに、今こそ抱かれたい。だがベンはモリーを妹扱い。
そこでモリーは大胆な作戦に出ることにした。
面白かった。
つか、小さい街って嫌だね。街の普通の人の事が新聞に載るなんて。
ヒロインのモリーとベンは昔からお互い好意を持ち合ってて、やっとくっついたわけで。
しかしモリーは、自分の仕事内容を完全黙秘。これ、ここまで頑なじゃなくても…と思った。
「本書いてるけど、先入観を持たれたくないし、身近な人が読んでると思うと落ち着かないから、内緒にし -
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ネタバレ「ヴァージン卒業宣言」ローリー・フォスター
ウェイトレスとして働くメリリーには悩みがあった。
たった1人の家族である母親の介護に明け暮れ、ついに母が亡くなってから一年経ってもまだヴァージンであること。
ある日メリリーは以前から気になっていたブリックに、はじめての相手になってくれないかと頼む。果たしてブリックは…。
面白かった。
短かったけど、ちゃんと満足できた。
メリリーだけじゃなくて、メリリーの美貌の家主さんとヒーローの親友との恋も同時進行な感じで楽しめた。
欲を言えば、この親友の方の恋の決着ももうちょっとしっかり味わいたかったな。
「きっとうまくいくよ」的な会話で終わっちゃったからな。 -
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