医療作品一覧

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  • コロナから日常医療へ 戦略的病院経営の道標
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    1巻4,950円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2020 年2 月3 日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が横浜に入港し、ここからコロナとの戦いがはじまった。患者が各地に搬送され、未知の感染症に対して医療機関、そしてそこで働く職員達も恐怖と不安を強く感じた。それに先立って、国は1 月28 日に新型コロナウイルスを指定感染症とすることを閣議決定し、罹患した患者は病院で療養することになった(現状では自宅療養が中心となり、当初とは状況が大きく変わった)。 社会に目を向けるとテレワークが推奨され、東京ディズニーリゾートなどのレジャー施設等も休業が相次いだ中で、4 月7 日、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7 都府県を対象に史上初の緊急事態宣言が発令された。このような中でも病院は24 時間365 日の体制で未知の感染症と戦うと同時に、通常診療の機能を医療者のモラルを盾に必死に維持した。 ただ、病院の現実に目を向けると2020 年4 月・5 月の医業損益は過去最悪であり前年度よりも15 ポイント程度悪化し厳しいものであった。特に5 月は予定手術を大幅に制限せざるを得ない状況であり、紹介患者もこなかった。一方で9 月にはようやく前年度の業績を上回ったが、その後、第3 波が襲来し再びマイナスに転じた。2020 年度は歴史に名を残す状況となったが、空床確保の補助金が投入されコロナバブルに踊る医療機関が出てきたのも事実である。 その後、2021 年度はその前年よりは患者数が戻ってきたものの医業損益ベースではいまだコロナショックから抜け切れず、厳しい状況が続いた。ただ、コロナ補助金について2020 年度よりも多額に受け取った病院が多く、最終的な決算はかつてない状況というケースもあった。とはいえ、財源には制約があり、いつまでもこの状況が続くわけではないことに我々は留意しなければならない。 コロナが収束しない中で、先のことなど考えていられないという医療スタッフも多い。まずは目の前の緊急事態にどう対応するか、日夜対応に苦慮しているのが現実ではある。ただ、目線を変えれば、コロナを言い訳にし過ぎるのはよくないと私は考えている。もちろんコロナ医療と一般医療を両立することは困難極まり、やれること、やれないことは存在する。ただ、できることも存在するわけで、それを着実に実行していくことが期待される。今ここで歯を食いしばって頑張ったかどうかが、今後の成否を分けると感じている。 医療機関の機能によって何ができるのかは異なるだろうが、医療提供の本質はコロナがあろうとなかろうと変わらない。自戒の念を込めて、今一度、病院経営を考えるべき時であると考える。できることから1 つ1 つ着手していかなければならない。
  • コロナが暴いた日本医療の穴
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●医療改革まったなし 厚労省は「お役所仕事」を改めよ 病院の貢献「見える化」、検査徹底、知事権限の強化を 小林慶一郎 ●かかりつけ総合医制度で医療の逼迫を防げ 草場鉄周 ●看護師への権限委譲と非常時の人員配置がカギ 森山美知子
  • コロナ戦記 医療現場と政治の700日
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    なぜ日本は新型コロナの感染を食い止められないのか.二〇二〇年初頭,集団感染の発生した永寿総合病院,ダイヤモンド・プリンセス号から,デルタ株に襲われる第五波までの約七〇〇日間,各地の対応現場を克明に取材.緊急対応を続ける医療従事者や,最前線で拡大をくいとめる自治体・保健所スタッフの声から,あるべき対応を模索する.

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  • 獄中おくり人 さらば仲間よっ! 医療刑務所で死亡した囚人たち
    完結
    -
    刑務所内でのゲイ術指南、医療刑務所で死亡した囚人たち、戦慄の刑務官列伝…!?…特濃漫画ルポ『実録!体験談 刑務所の中 常人ではのぞけない異端の園』を単話でお届け!!

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  • 災害ドクター、世界を行く! : 国境を越えた「緊急医療援助」17年間の奮闘記
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アフガン内戦、湾岸戦争、メキシコ・インド大地震-日本における「国際緊急援助隊」の第一号となった医師が、大災害に見舞われた世界各地の人びとと向かい合い、その救助活動に尽力した十七年間の汗と涙の体験記。

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  • 最強の地域医療
    4.7
    『死病から生還した「医の超人」が語る、医療、介護、地域、そして私たちの人生のあるべき未来! 』 ――藻谷浩介氏(『里山資本主義』『デフレの正体』著者)激賞! 財政破綻した夕張市で医療改革に尽力した医師が、急性白血病との闘病生活から生還。 患者のためになっていない病院食、高齢者に対するケア不足、無駄に多すぎる病院…… 医師が患者になって見えてきた、医療の問題点とは? 地域医療の最前線で闘う医師が、高齢社会にあるべき新しい医療の形を提言する。 メディアを通じて報じられる「地方消滅」の解決、北海道が抱える「消滅可能性都市」の再生は、医療からはじまる。
  • 最強!の毛髪再生医療 - 豊かな髪と再び出会える本 -
    4.0
    これまでシャンプー、植毛、カツラ、薬の服用、エステ通いなど、増毛を求めていろいろ試しても結果が出なかった人は多いのではないでしょうか。 しかし最近では、副作用もなく発毛させ、しかも治療をやめてからも効果が持続する発毛治療が具現化してきました。 本書では人気の皮膚科医が、薄毛になってしまう体の仕組み、抜け毛と内臓の関係、生活習慣改善による薄毛予防、知られざる漢方薬の力、さらには最新医療技術「ヘアフィラー療法」の驚くべき効果まで、実例を交えながらわかりやすく解説します。 第1章 そもそも薄毛になってしまう仕組みとは? 第2章 薄毛治療に効果をもたらす漢方の力 第3章 その生活習慣で自ら薄毛にしていませんか? 第4章 自分でできる薄毛対策のあれこれ 第5章 薄毛治療の過去・今・そして未来 第6章 最強の薄毛治療「ヘアフィラー療法」 「体を健康に保つのに最高の医療である漢方薬と、最新発毛医療であるヘアフィラー療法のふたつの手段を駆使することにより、私はどんな発毛治療法にも負けない発毛治療を発信できるに至ったと考え、この本を書きました」(著者より)
  • 最新 医療事務の仕事
    -
    1巻1,045円 (税込)
    仕事の内容、資格の取り方、就職の仕方、就職後の待遇まで、いま注目の医療事務という仕事の実際がわかる本。 医療事務ってホントのところどうなの!? 医療事務ならずーっと働ける!? 働く場所はこんなにあります! 医療事務の仕事を知ろう! これが医療事務の待遇だ! 資格の勉強方法はこの4つ! 私たちはこのようにして医療事務になりました! はじめに 第1章 医療事務についてざっくり知ろう 第2章 医療事務の仕事内容を知ろう 第3章 働くスタイル別 医療事務スタッフの待遇 第4章 知っておきたい資格の知識 第5章 資格の取り方・学習スタイル 第6章 採用担当者に聞く!医療事務の就職活動のコツ <電子書籍について> ※本電子書籍は同じ書名の出版物を底本とし電子書籍化したものです。 ※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたのものです。 ※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。 株式会社西東社/seitosha
  • 最新 医療事務のすべてがわかる本
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    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医療事務とは、病院などの医療機関で行う事務作業全般のことです。医療事務の仕事は、必ずしも資格が必要というわけではなく経験ゼロからでも始められます。 本書は、医療事務の仕事内容や従事するために必要、有利な資格、その取得方法や就職方法などについて、くわしく、わかりやすく解説しています。病院、歯科医院などで実際に働いている人たちを取材し、医療事務の魅力や面白さ、待遇などについての最新情報も収録しています。 また、この本では、30種類以上、代表的なものだけでも10種類近くある医療事務の資格を、目的別に内容を紹介、さらに実際の試験問題(抜粋)と解答を紹介しています。 資格を取るための勉強方法や採用試験の対策方法まで網羅していますので、就職や転職を考えている人にとって最適な一冊となっています。
  • 最新版 愛犬の病気百科:気になる初期症状から最新医療までがわかる
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 犬を飼うに当たっては、愛犬が病気になった時の対処方法と、病気への対応法を知っておくことが求められます。 本書では、犬の体の各部位と、そこに見られる病気を、眼科編、耳鼻科編、呼吸器科編、内科編といった各部に分けて紹介。 子犬期から老犬期に至るまでの各症状由来の病気の解説と、飼い主が知っておかなければならない初期症状の見分け方、対応方法を解説します。 犬が病気になると飼い主が手を出すことはできませんが、初期症状や対応法がわかることにより、病気を防ぐことに役立ち、実際に病院に連れて行った時の獣医師との対話の手助けとなります。
  • 再生医療にかける夢 ~バイオベンチャー列伝3~―週刊東洋経済eビジネス新書No.171
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    バイオベンチャー列伝シリーズ第3弾。今回は注目の再生医療3社を紹介する。再生細胞薬で脳梗塞治療を目指す「サンバイオ」。“iPS”を使う眼科再生治療薬・手術用補助剤の「ヘリオス」。富士フイルム傘下で、日本の再生細胞医療をリードしてきた「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)」。  再生医療は、14年秋に改正薬事法(再生医療新法)が施行され臨床へ向けての基盤も整いつつある。3社の研究開発、成長戦略などトップのインタービューをまじえ、再生医療の現在と未来を紹介する。  本誌は、「会社四季報オンライン」の連載「大化け創薬ベンチャーを探せ!」を加筆修正のうえ制作しています。 ●●目次●● 再生細胞薬で脳梗塞治療を目指すサンバイオ 【INTERVIEW】 サンバイオ・森敬太社長/日本が「再生医療のシリコンバレー」に ヘリオス、「iPS」使う眼科再生治療薬の可能性 【INTERVIEW】 ヘリオス・鍵本忠尚社長/ゼロベースの再生医療なら世界でナンバーワンも 富士フイルム傘下の再生医療企業、J-TECの新ステージ 【INTERVIEW】 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング・小澤洋介社長/再生医療で新しい産業を創る
  • 再生医療の死角
    -
    iPS細胞が発見され、国内では再生医療への注目度はいっそう高まった。しかし、iPS細胞が発見される前から、幹細胞による再生医療はおこなわれてきた。にもかかわらず、いまだにそれを必要とする患者に十分に届いていない現状がある。それは何故か。 本書では、幹細胞培養センターをつくり再生医療の普及に尽力してきた著者が、今後日本でもっと再生医療が発展・普及していくために変えていかなければならないことを、研究者・企業経営者・政治家・医師・患者に対して提言する。
  • 再生医療 臨床ラッシュ
    -
    他人由来のiPS細胞を使った難病治療の研究で、ヒトを対象にした臨床試験が相次いで始まる。他人由来の細胞を使う再生医療は、コストを大幅に下げることが期待される。市場化を見据えて民間企業の参入も加速しそうだ。 本書は週刊エコノミスト2017年3月21日特大号で掲載された特集「再生医療 臨床ラッシュ」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・臨床ラッシュ 他人由来の細胞で治験へ 難病治療に広がる可能性/インタビュー 岡野栄之(慶応義塾大学医学部長)/ロボットで脊髄損傷を治療 脳と神経のループを再構築 ・パーキンソン病 インタビュー 高橋淳 京都大学iPS細胞研究所教授(神経再生学) ・3大疾病 がん 再生医療の「オプジーボ」? 免疫細胞を増強する新治療 ・3大疾病 脳卒中 細胞が「薬」になって脳を刺激 慢性期脳梗塞の新治療法 ・3大疾病 心筋梗塞 ヒトの「心筋」シート化 2018年度に治験開始へ ・毛髪再生 再生医療でフサフサ? 資生堂、京セラが参入 ・カナダ・トロントリポート 官民の資金で成長後押し ・関連銘柄24 再生医療で広がる市場 迫る医療の「産業革命」 【執筆者】 花谷美枝、横山渉、村上和巳、宮城康史、渡辺勉、繁村京一郎
  • 再生医療を変革する珪素の力
    -
    本書では、ガンだけでなく、国民病ともいわれる糖尿病や動脈硬化症などの予防・治療に本当に求められているものは何かを述べていきます。とくに再生医療の未来を拓く内的iPS細胞理論をベースにしながら、現代の医療に変革をもたらす可能性を秘めた水溶性の珪素について取り上げています。
  • 最先端医療の人生を変える7つの健康法
    3.0
    小林弘幸氏が代表理事を務める「一般社団法人先端医学ウェルスアカデミー」関連初の書籍。「一般社団法人先端医学ウェルスアカデミー」は、先進国の中でも特に問題視されている、日本の健康寿命の低さなど高齢化にともなう健康問題を最先端医学で解決すべく小林教授の提唱で発足。本書は、そこに所属する各分野の一人者6名による、「ここだけは押さえておきたい」というポイントに絞ってまとめた一冊。
  • 採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の志望理由書・面接
    -
    1巻1,540円 (税込)
    看護・医療系志望の受験生に心強い味方が登場! 「志望理由書って何を書けばいいかわからない…」 「面接の練習、対策がまったくできていない…」 という受験生の必読書です。 本書は、看護・医療系対策の定番書『採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の小論文』の志望理由書と面接対策版です。 合格に必要な「書くコツ」「話すコツ」が2時間で身につきます。 看護・医療系の志望理由書と面接で最も大切なのは、小論文の場合とまったく同じ。 医療従事者をめざす、みなさんの本気度が伝えることに他なりません。 本書は、医療従事者をめざす思いと、 チーム医療にふさわしい人間性を確実に伝えるための方法を凝縮した1冊です。
  • 採点者の心をつかむ 合格する看護医療系の小論文
    -
    1巻1,100円 (税込)
    看護・医療系小論文に必要な テーマ&書き方が2時間で身につく! ①受験生がやりがちな失敗が具体的にわかる! →「とりあえず要約を書く」「とりあえず賛成・反対をする」 「そもそも自分の考えが書かれていない」「唐突に医療ネタを入れてくる」 「形式は整っているけど中身がない」などなど、受験生がやってしまいがちな小論文の失敗を具体的に解説します! 本番でミスしないための準備ができます! ②採点者に評価される書き方がピンポイントでわかる! →最も大切なことは「自分の考え」が書かれていること! そのためには、「自分の体験談」が最強の武器になる! 「この受験生、ぜひうちの大学に入学して医療者をめざしてほしい!」と、 採点者である大学の先生に思ってもらえる小論文の具体的な書き方がわかります! ③出題傾向がわかる! →国公立大と私立大では、出題傾向がまるで違います。 自分の受ける大学の出題傾向がわかるので、どんな対策をすればいいかがわかります! ④看護・医療系の小論文に必要な専門用語が身につく! →看護・医療系大学の小論文を書くために絶対に必要な医療の背景知識。 「キーワード集」つきなので、最低限知っておきたい知識も身につきます!
  • 採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[医歯薬/看護・医療編]
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    1巻1,320円 (税込)
    医学・医療のキーワードを「覚える」から「使える」に! 小論文を書くために、医学・医療のキーワードを覚える知る必要があることが言うまでもありません。 しかし! 覚えるだけでは不十分! 覚えた上で、自由自在に使いこなせるようになることが重要です! そのために、本書では医学・医療のキーワードをいくつかの大きなテーマを立て、具体的な状況を説明します。 現場感に近い、できるだけリアルな情報をもとにします。 つまり、医療の現場の状況を理解した上でキーワードを身につけるのです! 本書を有効活用し、採点者の心をグッとつかめる小論文を書き、合格をつかみましょう!
  • 細胞―生命と医療の本質を探る― 上
    -
    ピュリッツァー賞受賞の医師による『がん』『遺伝子』に続く圧巻の科学ドラマ。顕微鏡による発見の数々から、感染症やがんとの苦闘、脳の仕組みの解明、最新の遺伝子治療まで、「細胞」からヒトそして生命の本質に迫ろうとしてきた人類の歩みを鮮やかに描くノンフィクション。
  • 「先に入った奴が偉い」陰湿犯罪者再生産工場 八王子医療刑務所 良識ある者は村八分
    完結
    -
    脱獄騒動、獄内イジメ、刑務官からの暴行、猛暑で死者も…!?…特濃漫画ルポ『実録!体験談 刑務所の中 高齢累犯者の楽園崩壊』を単話でお届け!!

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  • 産科が危ない 医療崩壊の現場から
    3.0
    産科の訴訟件数は外科の4倍、内科の8倍。リスクを恐れて産科医になる人が激減しています。医療不安が医師を減少させ、医療崩壊へとつながっている現実。医療の危機的な状況と改善に向けた取り組みを紹介する一冊。
  • 三訂 ケアマネ業務のための生活保護Q&A ―介護・医療現場で役立つ制度の知識
    -
    生活保護を受給している利用者への支援に必要な視点、生活保護制度の基本的内容や運営機関について、わかりやすく解説する。三訂版では、最新の制度内容への対応、Q&Aの充実を図った。ケアマネ業務はもちろん、医療や介護の相談援助の現場で広くご活用いただける一冊。
  • 在宅医療から石巻の復興に挑んだ731日間
    4.0
    被災地は、来る超高齢社会の縮図。今、やらなければならない──。 東日本大震災から1カ月半後の4月中旬。現地から被災状況についての報告を受けた武藤真祐は、そう覚悟を決めた。 まもなくして高齢先進国モデル構想会議のメンバーとともに石巻に入った武藤は、避難所が閉鎖される9月までに、現地で在宅医療を提供できる体制を作らなくてはならない、と確信した。それは、たった4カ月で石巻に診療所を立ち上げ、石巻の被災者たちに在宅医療を届けるという無謀な「挑戦」への入り口だった。
  • 在宅医療 経営・実践テキスト
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 在宅医療の「始め方」「伸ばし方」がこの1冊で分かる! 高齢化の進展に伴い、在宅患者は現在の70万人から2030年に100万人、2040年には120万人まで増えるとみられ、提供体制の整備が急務となっています。一方、外来医療需要は2025年をピークに減少が見込まれており、医療機関経営の観点からも在宅医療に取り組むことが重要になっています。こうした中、「新たに在宅医療を始めたい」「既にある在宅医療部門をもっと伸ばしたい」という診療所や中小病院向けに、在宅医療の「始め方」「伸ばし方」のノウハウを1冊の本にまとめました。在宅医療の参入・運営支援の経験が豊富な(株)メディヴァ在宅医療コンサルタントの荒木庸輔氏、村上典由氏に分かりやすく解説いただきます。
  • 在宅医療 経営・実践テキスト 改訂版
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 診療所・中小病院にとって必須の機能である在宅医療の始め方・伸ばし方が1冊で分かる!在宅医療の経営・運営を学ぶテキストの決定版 高齢化の進展に伴い、自宅や施設などで療養する在宅患者は2017年から2021年にかけて70万人から90万人に増えました。在宅患者は今後も増え続ける見通しで、ピークを迎えるのは2040年以降と推計されています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で外来医療の需要が落ち込む一方、在宅医療の需要は増大しており、医療機関経営の観点からも在宅医療に取り組む重要性が増しています。そこで、「新たに在宅医療を始めたい」「既にある在宅医療部門をもっと伸ばしたい」という診療所・中小病院向けに、在宅医療の「始め方」「伸ばし方」を、コンサルタントとして在宅医療の参入・運営支援の経験を豊富に有する荒木庸輔氏、村上典由氏が分かりやすく解説します。 改訂版となる本書では、新たに「中小病院による在宅医療の実践」の章を設け、中小病院における在宅医療の始め方や診療体制、病棟運営などの項目を新設。現在、特定医療法人新生病院で常務理事兼法人事務局長を務める荒木氏が、中小病院による在宅医療の運営のポイントを解説します。COVID-19流行時の経験を踏まえ、感染症流行時や災害発生時などの業務継続計画(BCP)についても紹介。さらに、患者や家族による暴力、ハラスメントからスタッフを守るための、訪問診療時の安全確保対策の項目も新設しました。
  • 在宅医療と「笑い」 大切な今をより前向きに生きる
    4.0
    在宅医療が注目を集めています。 在宅医療は、通院が難しい高齢の慢性疾患の患者さんや、がんの終末期の患者さんなどが、 自宅で定期的に丁寧な診察を受けられる便利な制度です。 そして何より、在宅医療には、患者さんが住み慣れた環境で 自由にのびのびと過ごせるという大きなメリットがあります。 家族にとっても、患者さんとのコミュニケーションを保ちながら 身近な環境で見守れることで、安心や満足を得られるケースが多いといえるでしょう。 メリットの大きい在宅医療ですが、うまくいかないときもあります。 医師や看護師をはじめとするスタッフに頼ることのできる病院生活とは異なり、 在宅での療養生活では家族に多大な労力や気配りが必要になる場合もあります。 患者さん自身が家族に引け目を感じ、 互いの関係がぎくしゃくしてしまうこともまれではありません。 そんなときに必要なのが、「笑い」です。 本書では、「笑いヨガリーダー」としても活躍する“熱き在宅医”が、 在宅医療に「笑い」を取り入れるメリットと、その具体的な方法を紹介。 実際に著者が在宅医療の現場で出会ったさまざまな患者さんとのエピソードを交えながら、 「笑い」によって在宅療養が前向きなものになることを伝えています。

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  • 在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 梅沢富美男さん絶賛! ――目からウロコの内容。 いつまでも自分の足で舞台に立つため まだまだ食べるぞ!! 65歳を超えたら、BMI25~30の 「ぽっちゃり体型」が正解です! あなたは、流行りの断食やダイエットをしていませんか? そもそも、日本の高齢者は「やせ過ぎ」です。 少食や糖質制限などで体重を減らすと、 高齢者にとっていちばん危険な「フレイル(虚弱)」を招くことに。 さらに「肺炎」と「骨折」のリスクも高めます。 体重が少ないと、万が一入院してしまったとき 大きな危険が伴います。 やせている人は、太っている人に比べて 退院後の死亡リスクが高いことがわかりました。 生きることは食べること。 食事を楽しみ、しっかり食べることで 体重と体力をつけて いつまでも「自分らしく」生きてください。 「クローズアップ現代」や「あさイチ」で今いちばん注目の医師、初の健康書。
  • 在宅医療の職分
    -
    1巻1,672円 (税込)
    最新の医学的知見とテクノロジーを駆使し、日々成長し続ける 在宅医は幅広い知識や経験を備えたジェネラリスト! 患者の「最期まで自分らしく」を叶える 高齢者一人ひとりの尊厳を守る“在宅医療の使命”とは ------------------------------------------------------ 世界でも類を見ないほどの高齢化が進む日本では、 増え続ける医療ニーズへの対策が喫緊の課題となっています。 特に、外来については高齢者医療の受け皿として十分に機能しているとはいえない 状況だと著者は指摘します。日本の医療は臓器別・診療科別を基本とするため、 複数の疾患をもつケースが多い高齢者は受診先が多く通院の負担が大きくなります。 また、身寄りがない高齢者にとっては、医師から処方された薬を正確に飲むことも 難しく、時間や回数、量を間違えてしまうなど服薬管理に関するトラブルはあとを絶ちません。 増え続ける高齢者に対し適切な医療サービスを提供する体制が整わないままでは、 多くの高齢者が最期まで安心して人生をまっとうすることが困難となってしまいます。 著者は2016年に大学を卒業して医師となり、精神科医として総合病院に勤務していたときに、 この非常事態ともいえる高齢者医療の現状に危機感を抱くようになりました。 そして、高齢者が自宅で安心して暮らしていける医療の必要性を改めて実感したといいます。 そこで、自宅などに医療従事者が訪問して診療を行う在宅医療が日本の高齢者医療における 救世主となると考え、24時間365日対応の在宅療養支援診療所を開設しました。 開設当初は10人以下だった患者が、3年後には累計で650人を超えようとしており、 在宅医療のニーズの高さを示す結果となっています。 この経験を通して、著者は在宅医療こそ超高齢社会にある日本を支える高齢者医療の 中核であり、屋台骨であると考えています。 在宅医療は勤務医や開業医としてキャリアを積んだ年配の医師が行う“最後の奉公”のような イメージを多くもたれますが、決してそうではありません。超高齢社会の日本において、 大きなやりがいや魅力がある、若い年代の医師こそ目指すべき仕事だというのが著者の主張です。 本書では超高齢社会における在宅医療の職分を詳しく紹介します。 今後のキャリアを考えている医師や医学生にとって、 在宅医療という選択肢に目を向け、その扉を開くきっかけとなる一冊です。

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  • 在宅医療の真実
    3.8
    在宅医療は自宅で看取るための医療ではない/在宅医療は「より良く生きるため」の手段/初めてでもうまくいく在宅医療の受け方/家族の負担をなるべく軽く/在宅医療の落とし穴は「急変時の対応」――在宅医療に関わる救急医が、込み入った全体像を丁寧に整理・解説。
  • 在宅医療のリアル
    3.0
    1万人以上の終末期患者を診てきた訪問医師の記録。 在宅医療で家族が知っておきたいこと 超高齢社会を迎える日本にとって、高齢者の「死」は避けて通れないテーマです。 増え続ける高齢者に対して、医療・介護サービスの提供が質量ともに追い付いていない現状があるなかで、身近な家族の死をどこで迎えてもらうべきかについて、問題意識を持っている人も増えています。 一方の高齢者は、住み慣れた自宅で最期を迎えたいと、誰しもが思っています。 では、終末期を自宅で過ごしてもらう、自宅で最期を迎えてもらうために、家族は何をすればよいのでしょうか。 そこで本書では、1万人以上の終末期患者を診てきた医師が、在宅医療で看取りに立ち会ってきた現場を記録することにより、終末期患者が自宅で幸せな最期を迎えてもらうために家族が知っておくべきことを整理。 高齢者に「大往生」してもらうためのヒントが詰まった1冊。

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  • 在宅医療のリアル 改訂版
    3.0
    1巻836円 (税込)
    ロングセラー書籍、待望の全面改訂!! “人生の集大成"である終末期をどう過ごすべきか—— 在宅専門医が明かす「終末期医療」の問題点 ------------------------------------------------------ 超高齢社会を迎える日本にとって、 高齢者の「死」は避けて通れないテーマです。 増え続ける高齢者に対して、 医療・介護サービスの提供が質量ともに追い付いていない現状があるなかで、 身近な家族の死をどこで迎えてもらうべきかについて、 問題意識を持っている人も増えています。 一方の高齢者は、 住み慣れた自宅で最期を迎えたいと、誰しもが思っています。 では、 終末期を自宅で過ごしてもらう、 自宅で最期を迎えてもらうために、 家族は何をすればよいのでしょうか。 そこで本書では、数多くの終末期患者を診てきた医師が、 在宅医療で看取りに立ち会ってきた現場を克明に記録しています。 “人生の集大成"である終末期をどう過ごすべきか——。 数多くの看取りを行ってきた在宅専門医が語ります。

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  • 在宅死のすすめ方 完全版 終末期医療の専門家22人に聞いてわかった 痛くない、後悔しない最期
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本人の7割が本当は希望している! 今話題の「在宅死」がテーマ! 医師を中心に専門家22名に取材! 住み慣れた自宅で、「痛くない」「後悔しない」最期が実現できる! 聞きたいけどなかなか聞けない医師へのQ&A付き! 「自宅で、自分らしい最期を迎えたい」 「痛みを感じないで死にたい」 ―― 実は日本人の7割が自宅で最期を迎えたいと 希望していることをみなさんご存じですか? 本書は総勢22名の医師をはじめとした専門家に、 テーマ別に在宅死についてのノウハウを取材しています。 一般の方のそもそもな疑問から専門的な知識まで、 エビデンスに基づいた大変読み応えある内容となっており まさに「在宅死」本の完全版といえます。 いつもは医師の方に聞きたいけどなかなか聞けないQ&Aも掲載、 住み慣れた自宅で最後を迎えたい方にとって必携の一冊です! はじめに 現在の日本で在宅死は実現できます パート1●自宅で死にたい パート2●痛みを感じないで死にたい パート3●希望する形で死にたい パート4●お金と法律が知りたい パート5●自分と大切な家族のために パート6●サクッとわかる在宅死ロードマップ 聞きたいけど聞けない医師と専門家へのQ&A ケアマネ343人への在宅死アンケート
  • 自然治癒力を引き出す[サトワタッチ]とは――治らない病を治す奇跡:惟神の医療
    -
    1巻1,320円 (税込)
    この書籍は、著者が自身の経験に基づき、独自に追求してきた自然治癒力を活用した医療に焦点を当て、数々の実例を引用しつつ解説しています。著者は幼少期から病気に苦しんだ経験から医師を志し、20年以上にわたる学びと経験を通じて、現代医療では改善が難しい特殊な症状にまで、自然治癒力を組み込んだ治療で取り組んできました。その過程において、奇跡的な回復が数多く起こり、現代医療の在り方に疑問を呈する提案がなされています。著者が実践してきた自然治癒力を引き出して奇跡をもたらす療法は「サトワ医療」と名付けられています。この本は、「サトワ医療」の症例と共に、今後の課題をまとめ、真に健康で幸福な人生を追求する呼びかけとなっています。
  • 死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~
    4.2
    「今は昔と違って死が身近でなく、経験値がありません。親しい人の死に接することで積めたはずの経験がありませんから、あらかじめ少し学んでおく必要があります。」――死の間際、人の体と心はどう変わるのか? 自宅での看取りに必要なことは? 現役看護師の女性僧侶が語る、平穏で幸福な在宅死を迎える方法と、残される家族に必要な心の準備。
  • 死にゆく人のための医療 生活人新書セレクション
    4.0
    患者の延命をはかる医療から、患者の死に方を考える医療へいのちは誰のものか。死に方は選べるか。家族は何を望むか。そのとき医師に何ができるか。誰もが迎える「死」を一人ひとりが設計できる医療を考える。

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  • 「社会的入院」の研究―高齢者医療最大の病理にいかに対処すべきか
    3.8
    1巻3,564円 (税込)
    後期高齢者医療の問題が騒がれるなか、社会的入院とは「新しい」問題として認知されつつある。「年間1兆5000億円」、その実態把握および本質的な問題の所在を明らかにする書。 【主な内容】 第I部 社会的入院とは何か 第1章 社会的入院=本当は不適切な入退院 第2章 社会的入院はイエローゾーン医療の一つ 第3章 社会的入院の何が問題なのか 第II部 社会的入院の実態 序論 第4章 長期入院の実態 第5章 伝統的な社会的入院の実態 第6章 社会的入院の新展開 第III部 社会的入院の発生原因をひも解く 序論 第7章 先行研究が指摘する当事者要因 第8章 当事者要因への対策とその評価 第9章 在宅介護忌避を誘導する不均衡問題(需要サイドの要因) 第10章 病床過剰によるマンパワー分散がもたらす低密度医療問題(供給サイドの要因) 第IV部 良質な高齢者医療&ケアを実現する政策 序論 第11章 施設体系を再編し、高密度医療&ケアを実現する 第12章 在宅医療・介護を促進し、医療&ケアの質を確保する 第13章 保険者機能を強化し、入退院の適正化を行う 終章 国民が自ら考え判断する
  • 写真でわかる経鼻栄養チューブの挿入と管理 : 「医療安全全国共同行動」の推奨対策を実践するために…
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経鼻栄養チューブの挿入は、気泡音の聴診のみで確認をした結果、誤挿入に気づかず、医療事故へとつながるケースが多数、報告されています。経鼻栄養チューブの誤挿入を防ぐには、複数の対策を“ゴムバンド”のように束ねて実施するバンドルサイエンスが有効です。本書では患者さんの安全を守るため、バンドルサイエンスに基づいて、適正な経鼻栄養チューブの挿入・管理の方法を紹介しています。

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  • 終末期医療のエビデンス
    -
    1巻19,800円 (税込)
    時として切り出すことが極めて難しい言葉を、医師として自信をもって話すために! 終末期医療と緩和ケアに関する約4000もの研究論文をレビューした、 JAMAエビデンスの集大成 終末期患者が人生最後の期間を過ごすに当たり、患者の希望に沿った最も適切な治療を選択するには、どうすればよいか。エビデンス重視の系統的アプローチに基づく、待望の緩和ケア研究書です。実践テキストとして最適です。 本書は、JAMA誌の特集連載“Perspectives on Care at the Close of Life”に新たなエビデンスや文献に基づいて更新した日本語版『Care at the Close of Life: Evidence and Experience』として刊行。具体的な症例に基づき、個々の患者にとって最適な治療法を考えていく道筋を示します。 ■主な内容 ・重症患者と終末期の話し合いを始める ~“触れたくない重要な問題”に取り組む ・事前指示書を超えて ~終末期ケアでのコミュニケーションスキルの重要性 ・重症者のケアにおける意見衝突に対処する ~それはまったく問題外だった ・肺疾患がかなり進行した患者の呼吸困難管理 ~いったん失うと、取り戻すのは難しいもの… ・終末期患者の難治性悪心と嘔吐の管理 ~いつも吐き気がして…何も効いていなかった ・フレイル高齢者に対する緩和ケア ~できたらいいのにと思うのに、もうできないことがある… などの42章
  • 小説「逆転ホスピタル」で学ぶ 医療経営フレームワーク入門
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    院内の「困った...」を解決するヒントはフレームワークにあった! 赤字が続いている通称"ホスピタル病院"の神田麻衣は、副院長の逆鱗に触れてしまい時期外れの異動を告げられた。新たな勤務先は、病院内の窓際部門「経営企画室」。所属長からは「半年以内に12の経営課題を解決しないとクビだ」と宣告を受ける。経理部門出身の麻衣は、はたして副院長からの執拗な嫌がらせをかわしながら、この状況を逆転できるのか?? 病院を舞台とした小説の中でストーリーを追いながら、経営のイロハを学べるビジネス書です。実際に直面している経営や人事・労務のリアルなトラブルを題材として、その解決策を経営学的な観点からわかりやすく解説します。課題の現状分析や戦略立案に利用するビジネスフレームワーク(ピラミッド・ストラクチャー、特性要因図など)を数多く用いて、図表をふんだんに使いながら具体的な活用方法を紹介します。
  • 小児期発症慢性疾患患者に寄りそう 希望の移行期医療
    -
    1巻1,672円 (税込)
    “医療の狭間”に閉じ込められてしまう小児期発症慢性疾患患者たち—— 成人後も適切な医療を受け続けられる社会へ てんかん、知的障害、脳性麻痺、医療的ケア児…… 小児期と成人期の医師たちがチームで患者を支える 「病診連携」のあり方とは ------------------------------------------------------ 小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者は、1990年代までは多くの場合 有効な治療法がなかったために成人に達するまで生存できませんでした。 しかし医療技術の目覚ましい発展により、現在では思春期さらには成人期以降まで 長く生きられるようになりました。 その一方で小児期発症疾患の継続診療が必要となる場合、成人期医療への移行が ふさわしい時期になっても医療体制が整っていないために円滑な移行ができず、 患者が行き場をなくした状態に陥ってしまうケースが急増しています。 特にてんかんなどの小児神経・脳神経分野の患者の多くは生涯にわたっての 服薬や生活支援が必要になりますが、成人診療科の医師は小児期発症の 神経疾患は専門外で診療に消極的なケースが多く、成人診療科に移行したくても、 受け皿がほとんどないというのが実情です。 一方で小児科医が小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者を成人後も 診ていけるかというと、就職、結婚、妊娠・出産といったライフステージに 応じた支援や、生活習慣病などの成人期発症の疾患についての知識が乏しく、 必要な医療・支援に結びつかない事例があとを絶ちません。 小児科でも成人診療科でも診てもらえず、医療の狭間に取り残されて不利益を 被っているのが移行期の患者たちです。年齢・生活に見合った適切な医療を 受けられないために、就職や妊娠・出産等が制限されることもあれば、 外出中などに万一てんかん発作が起きれば、命が危険にさらされる可能性も あります。移行支援の不備は単に医療の課題というだけでなく、患者の人生や 命に関わる重大な問題でもあるというのが著者の主張です。   著者は、東京都で小児神経・脳神経内科クリニックを開業している医師です。 小児科医のなかでも小児神経学とてんかん学を専門としており、小児期発症の 神経疾患や障害を抱える多くの患者の診療をしてきました。 そこで大人になってからも通い続けられる医療機関がないことに不安を覚える 患者やその家族が多いことに問題意識をもち、移行期医療の充実を模索し続けてきました。 移行期医療のひとつのあり方として、著者は小児神経疾患を専門とするクリニックと 病院の神経科や他の成人診療科が連携して診療をする「病診連携」を提唱しています。 小児神経クリニックの医師が病院の移行期の患者を引き受け、 小児期発症の神経疾患についての診療・生活指導を行うとともに、検査・入院など 必要に応じて病院の神経科等と連携することで、スムーズな移行が可能になります。 また成人になって発症する生活習慣病やがんなどの疾患も、やはり病院や他施設の 成人診療科と連携して対応することで、クリニック・病院の医師がそれぞれ自分の 専門を活かしつつ、安心して診療にあたることができます。 従来のように一人の主治医が患者を診るのではなく、小児神経科と関係する 成人診療科の医師がチームで患者を支えていくシステムを築くという考え方です。 これにより、小児期から成人期にかけての切れ目のない患者支援につながっていくのです。 本書では小児期から成人期への移行期医療の実情を伝えつつ、 どうすれば患者を移行期医療の狭間から救い出すことができるのか、 そのために必要な支援体制をどのように築いていけばいいか、 医師側だけでなく患者・家族側が取り組める対策について解説します。 さらなる移行期医療の充実を求める医療者、医療関係者にとって、 議論を深め改善へ乗り出すきっかけとなる一冊です。

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  • 消費税 医療・介護・福祉における実務(第2版)
    完結
    -
    令和元年10月の税率改正・軽減税率制度導入に合わせ、申告書の書き方を全面改訂。旧税率・新税率(標準・軽減)を明確に区分したうえでの税額計算、申告書作成手順について、1原則課税、2簡易課税、3特定収入に係る調整がある場合の3事例を収録。また、初版発行以後に寄せられた質問に応え、新たに医療機器をリースにより導入する場合、医療機器の買替えに際して古い機器を下取りしてもらう場合の仕入税額控除の取扱いなど、22問のQ&Aを追加して内容を充実。
  • 小論文これだけ!医療・看護編―短大・推薦入試から難関校受験まで
    -
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「樋口式小論文の決定版」として評判のロングセラー『小論文これだけ!――超基礎編』に続く第3弾。小論文試験が多い医学部・看護学部志望者用に、より特化した内容を解説。 【主な内容】 第1部 「書き方」編     医療・看護系のポイントはこれだけ!  1 医療・看護系小論文キホンのキ  2 小論文の8つの大原則――実際に書く前に  3 課題文のつかない問題の書き方  4 課題文のつく問題の書き方  5 そのほかの形式の問題の書き方 第2部 「書くネタ」編     医療・看護ネタをもっと身につける    1 医療の倫理  2 先端医療  3 看護のあり方  4 ターミナル・ケア  5 高齢者の介護  6 病院のあり方  7 ノーマライゼーション  8 健康  9 食事・栄養  10 科学
  • 小論文これだけ!書き方 医学・医療編―短大・推薦入試から難関校受験まで
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 累計25万部突破『小論文これだけ!』シリーズ初の「医学部」向け! 待望の「医学部小論文」の超入門書が、遂に登場! 医学・医療系に向く人のタイプから、医学部小論文の特徴、 特有の書き方から、すらすら書けるネタのストックまで完全網羅!  過去問対策も満載! 医学部をめざす全受験生に、最初に読んでほしい1冊!
  • 小論文これだけ!模範解答 医学・看護・医療編
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    【累計30万部突破!『小論文これだけ!』の超人気シリーズ「模範解答編」に、「医学・看護・医療編」が新登場!】 「いい解答例」を多数紹介! そのまま使える! 「悪い解答例」もあるので、「自分で書くコツ」も身につく! 医学部や看護系の志望者には、本当に超オススメ、必読の1冊! 「この1冊」で差がつく! そのまま本番で使える! 「こんな本が欲しかった!」 受験生、待望の1冊。いよいよ新登場!
  • 職業倫理を考える―保健・医療・介護・福祉系専門職の職業倫理を学ぶ人のために―
    -
    【内容紹介】  昨今、高齢化社会の到来と保健医療福祉サービスが拡大・多様化している。それに伴い、保健医療介護福祉の業務に従事している人・これからその分野で働こうと考えている人も増えている。多様化するニーズに対応していくためには、それぞれの業務・従事者が連携・協力していくことが不可欠である。  その際に必要不可欠なのが、対象となる人といかに向き合えばよいのかという、専門職としての職業倫理である。専門職として為さねばならないこと、してはいけないことを常に考えて実行しなければならない。それは大変難しく、困難であることが容易に予測される行為である。  しかしながら同じような悩み・問題を多くの人が抱えている。また多くの先人たちも、同様の悩みに対して思索を重ねてきた。本書はその歴史を振り返りながら、多くの事例を元に思索を試みている。これから読者が直面する事態に対応する際に、この本がささやかながらも一助になることを願って執筆された。 【著者紹介】 編著: 山野 克明(やまの かつあき) 熊本保健科学大学 保健科学部リハビリテーション学科教授 著: 大塚 文(おおつか あや) 広島文化学園大学 人間健康学部スポーツ健康福祉学科教授 大橋 妙子(おおはし たえこ) 熊本機能病院総合リハビリテーション部課長補佐 坂本 淑江(さかもと よしえ) 熊本保健科学大学 保健科学部看護学科講師 佐々木 千穂(ささき ちほ) 熊本保健科学大学 保健科学部リハビリテーション学科教授 藤井 可(ふじい たか) 熊本市 総務局 行政管理部労務厚生課医療参事 益永 佳予子(ますなが かよこ) 株式会社ファーマダイワ介護事業部部長 【目次】 第1章 保健医療介護福祉専門職の職業倫理 1.1 専門職と職業倫理 1.2 専門職の基盤となる法の理念 1.3 専門職の資格と法 1.4 守秘義務と個人情報保護 1.5 専門職と倫理綱領 1.6 我が国における保健医療介護福祉専門職の倫理綱領と倫理指針 1.7 チーム医療と職業倫理 第2章 ソーシャルワーカー(社会福祉士)の職業倫理 2.1 ソーシャルワーカーとはいかなる仕事か 2.2 ソーシャルワーカーの職業倫理 2.3 SWが経験する職業倫理的問題 第3章 介護支援専門員(ケアマネジャー)の職業倫理 3.1 介護支援専門員とはいかなる職業か 3.2 介護支援専門員の職業倫理 3.3 介護支援専門員が経験する職業倫理問題 第4章 医師の職業倫理 4.1 医師とはいかなる職業か 4.2 医師の職業倫理 4.3 医師が経験する職業倫理的問題(事例を含めて) 第5章 看護師の職業倫理 5.1 看護師とはいかなる職業か 5.2 看護師の職業倫理 5.3 看護師が経験する職業倫理問題 第6章 言語聴覚士の職業倫理 6.1 言語聴覚士とはいかなる職業か 6.2 言語聴覚士の職業倫理 6.3 言語聴覚士が経験する職業倫理的問題(事例を含めて) 第7章 理学療法士の職業倫理 7.1 理学療法士とはいかなる職業か 7.2 理学療法士の職業倫理 7.3 理学療法士が経験する職業倫理的問題(事例を含めて) 第8章 作業療法士の職業倫理 8.1 作業療法士とはいかなる職業か 8.2 作業療法士の職業倫理 8.3 作業療法士が経験する職業倫理的問題 第9章  保健医療介護福祉専門職における職業倫理教育のこれから―卒前教育に焦点を当てて- 9.1 なぜ専門職には職業倫理教育が必要か 9.2 保健医療介護福祉専門職における職業倫理教育の歴史 9.3 現在の学生が有する規範意識 9.4 専門職を目指す学生の規範意識と専門職養成教育 9.5 卒前教育における職業倫理教育の重要性 9.6 職業倫理教育の内容はいかなるものであるべきか 9.7 職業倫理教育における隠れたカリキュラム 9.8 職業倫理教育と自己調整学習 9.9 実習における職業倫理教育
  • 触法精神障害者 医療観察法をめぐって
    3.7
    2001年の池田小事件をきっかけに、05年に施行された「医療観察法」。この法律では、殺人、傷害、放火、強盗、強制性交、強制わいせつを行い、刑法第三九条の規定によって、心神喪失者または心神耗弱者とされ、無罪、あるいは執行猶予、不起訴、起訴猶予になった人を、「加害者」という代わりに「対象者」とする。対象者は精神科病院での鑑定入院を経て、地方裁判所で医療観察法の処遇を受けるかどうかの審判を受ける。医療観察法が適用されるとなった場合、医療観察法病棟のような指定入院医療機関への入院か、指定通院医療機関への通院が決定する。 全国に35施設ある医療観察法病棟では、どのような治療が行われているのか? 対象者はどのような過程を経て、社会に復帰するのか? 病棟内を取材し、現場で働く医療者、退院者、被害者遺族、法律に反対する人など、さまざまな立場の人を訪ね、制度のあるべき姿を考えるルポルタージュ。 【目次より】 第一章 「対象者」 第二章 医療観察法病棟 第三章 医療観察法の誕生 第四章 医療観察法病棟の内側から 第五章 医療観察法病棟立ち上げのエキスパート 第六章 医療観察法に異を唱える人たち 第七章 元対象者が感じる負の刻印 第八章 医療観察法反対運動の源流としての社会運動 第九章 被害者の悲痛な思い 第十章 医療観察法と社会復帰
  • 新・医療職が部下を持ったら読む本
    -
    1巻2,860円 (税込)
    上長になって悩むあなたへ 医療現場・経営の双方に精通する裴英洙氏が上司力アップの秘訣をやさしく解説 「管理職に任命されたが、部下をどうまとめればよいのだろう? 経営にも関わらなきゃいけないし……」。臨床一筋だったため、上長になって初めてマネジメントに悩む医療従事者は多いでしょう。本書は、チームビルディングや集患対策、クレーム処理といった管理職の“心得”を分かりやすく解説しました。論理的な思考法や経営分析の手法なども紹介しています。管理職としてスムーズな第一歩を踏み出すため、本書をご活用ください。 ◎本書の4つの特長 特長1 マネジメントのポイントを分かりやすく解説 特長2 新人管理職が奮闘・解決する小説仕立てで身近に 特長3 コロナ禍や働き方改革などで生じる課題にも対応 特長4 現場で役立つ理論的思考法や経営分析手法を紹介
  • 進化する歯科のチカラ 歯科医療最前線で闘う12人のプロフェッショナル
    -
    1巻1,567円 (税込)
    現在の歯科医療は驚くほど進化しています。例えば痛みを感じない治療であれば軽い麻酔で眠ったまま行うことができますし、歯列矯正であれば着けていても目立ちにくい透明なマウスピースを使って、従来よりもはるかに短期間で行えるようになっています。また、体調に不安がある高齢者の治療をより安全に行うために、内科と連携して進めるなど、日進月歩で診療・治療技術は発展し続けています。本書では12人の気鋭の歯科医師が、最新の治療法を解説し、進化する歯科の現状を余すことなくお伝えします。(「はじめに」より一部抜粋) -------------------------------- 自分の唾液だけで初期の虫歯が治る。 歯周病によって溶けてしまった歯肉や骨が再生する。 自分の歯を凍結保存し将来移植する。 驚くような話に聞こえますが、現在の歯科医療はここまで進化しており、これらは身近なクリニックでも気軽に受けられる治療です。 人生100年時代と言われている現代において、健康寿命を延ばすため、歯の健康は避けて通れません。手遅れになる前に診察や治療を受けることにより、歯の健康、ひいては全身の健康を維持することができるのです。 本書では歯科医療の現状や重要性について言及するとともに、12人の歯科医師が先進的な進化を遂げている最新の歯科医療を分かりやすく解説します。

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  • 神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線
    3.0
    「免疫機構は脳の健康とは無関係」という常識を疑い、十余年孤高の闘いを続けた末に実証的に定説を覆した著者はいま、不可能と言われた脳神経系疾患のケアを可能にしようとしている。前代未聞の成果で専門家を唸らせた神経免疫学者自身が明かす脳医療の最前線。
  • 信じてはいけない医者 飲んではいけない薬 やってはいけない健康法 医療と健康の常識はウソだらけ
    4.0
    現在、世の中にはたくさんの情報が溢れていて、何が正しくて、何が間違っているのかを見極めることが、大変難しくなっています。 統計データを利用した巧妙なごまかしのテクニックが横行していて、 だまされないようにするのは至難の技です。 私たちにできることは、情報を鵜呑みにせず、疑ってかかることです。 その情報の裏で、金儲けをしているのは誰か、を常に考えることです。 前に述べた「構造の問題」は、そう簡単には変わらないでしょう。 しかし、「薬は飲みたくない」「原発は必要ない」と、声を上げていくことが大事なのではないでしょうか。 本書では、巷にあふれている健康情報の見極め方や、医者や薬との上手なつき合い方、 生活習慣病やがんを予防するために有効な方法を、わかりやすく紹介しています。 全ての情報は、大規模調査から得られた、最新のエビデンスに基づいたものです。 本書が、あなたとあなたのご家族の健康を守るために役立てば幸いです。 そして、あなたの意識改革が世の中を変える一歩になれば、さらに幸いです。 ●第1章 もう簡単にはダマされない!「医療」と「健康情報」のウソを見破るコツ ●第2章 案外ウソが多い巷の健康常識 ●第3章 飲んでいい薬、飲むと危ない薬 ●第4章 本当に信頼できる生活習慣はコレだ! 鉄則の16か条 ●第5章 がんは80%予防できる
  • 【新装版】愛は「医療」の原動力(KKロングセラーズ)
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    愛を注がなければ人は救われないのです。辛い、悲しいと言っているその方の心に焦点を合わせ、「大丈夫です」と申し上げます。一条の光が入ってくれたら、間違いなく免疫力は上がります。21世紀は医学革命が起きると言われておりますが、それは最新のテクノロジーということではありません。免疫力のアップする生き方や考え方を通して、自分で自分を治す自然治癒力を高めるための医療が重要になってくるのです。――長年、代替医療のボランティア活動に携わり、セミナー講師も務める著者がウィズコロナ時代に愛と救いの光を説く。
  • [新版] 医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト~部門管理に必要な7つのストーリー~
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「リハビリ部門のマネジメントを学ぶ場がない!まずは7 つの手法を学びましょう」 私(三好)は、全国の医療機関や介護施設の経営指導を行っています。具体的には、リハビリテーションを「より効率的かつ効果的に」提供されるように現場のマネジメントシステムを考え、クライアントに提案し、最終的に「利益を出す」のが仕事です。一般的には、「経営コンサルタント」と言われており、リハビリセラピストでこのような仕事をしている人は日本でも数名しかいません。 かつて、経営者からリハビリ部門に求められていたのは、「患者や利用者へのリハビリ提供」でした。そして、リハビリ部門管理者に求められていたのは主に「教育・人材育成」でした。しかし、今ではどうでしょうか。教育・人材育成に加え、収益管理、報酬改定対応、多職種連携、多事業所連携など多岐に渡ります。さらに、診療報酬、介護報酬の基本報酬が下がっていくなか、リハビリ部門の役割は医療機関、介護施設の経営にとって非常に重要度を増しています。つまり、リハビリ部門の役割が重要になってきているということは、「リハビリ部門管理者の役割も重要」となってきているのです。さらに、リハビリ部門内では、急激なスタッフ増加やリハビリセラピストの働く価値観が多様化し、特にモチベーションマネジメントはリハビリ部門管理者にとって欠かせないマネジメントとなってきました。 しかし、残念ながら私たちリハビリ業界では、管理者を育成し、マネジメントを学ぶ土壌がまだまだ整備されていません。結局、多くのリハビリ部門管理者は、マネジメントを学ぶ場がないために「手探り状態」で日々のマネジメントに追われているのではないでしょうか。 では、リハビリ部門管理者に限らず、「マネジメント」はどのように学べば良いのでしょうか。それには大きく2 つの方法があります。第1 に、「持論から学ぶ方法」と第2 に、「理論から学ぶ方法」です。本書は、「理論」を中心にまとめました。私や他著者が、全国の医療機関や介護施設で実践している施策の根底にある「理論」を明示することで、読者の皆さんが再現性をもってリハビリ部門のマネジメント実践に取り組んでいただけるのではないかと思っております。 内容は、「外部環境」「リーダーシップ」「フォロワーシップ」「マネジメント」「教育・人材育成」「コミュニケーション」「キャリアデザイン」の7 つの手法になります。これらは、リハビリ部門のマネジメントを実践していく上で、最低限度必要なものを取り入れています。 今、時代は大きく変化しています。2020 年に始まった新型コロナウイルス感染症対策など、リハビリ部門を取り巻く環境は常に変化し、リハビリ部門管理者のマネジメント力が重要視されているのです。新版では、この時代の変革期に対応するために加筆、修正いたしました。特に、2020 年から始まった新型コロナウィルス感染症への対応や、自然災害、働き方改革やハラスメントなどを新たに追記しました。 本書の7 つの手法を1 つひとつご自身で深めていただければと思います。
  • 信頼の腰痛・脊椎治療 ─寝たきりリスク「ロコモティブシンドローム」を回避する! (希望の最新医療シリーズ)
    -
    これからは、「筋肉量が寿命を決める」と言っても過言ではない時代である。周囲の人に「急に最近何か姿勢が悪くなったみたい」と言われたら、要注意! 最近特に増えている「成人脊柱変形」は、年相応の加齢による変化かな…と放置してしまいがちだが、背骨が曲がり始めると、筋肉で支えきれなくなり、6カ月から1年くらいで急激に悪化する場合があるので、専門医への受診が必須だ。 現在、75歳以上の人のほぼ3人に1人は、要介護認定者となっているが、要支援・要介護になる人の25%は運動器の障害で、脳卒中や痴ほう症より多い。 インタビューした久野木順一医師(日本赤十字社医療センター・整形外科センター長)は、脊椎外科手術のスペシャリストである。だからこそ、どうしたら手術しないで済むか、自分の足でずっと歩き続けることができるかなど、明快な解答が返ってきた。 腰痛の原因は15%しか分からないというデータがまことしやかにささやかれるが、優れた脊椎整形外科医は、痛みの原因9割以上を特定できるという。 骨盤と背骨のバランスは個人で違い、整形外科分野は想像以上にオーダーメイド治療を必要とし、名医は個人差を見極めることができる。整形外科分野で、何を指針としたら良いのか、その核心を聞いた。 平成19年に日本整形外科学会が、将来要介護や寝たきりになってしまうなど、そのリスクの高い状態を表す「ロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)」を提唱した。 寝たきりリスク7つのチェックポイントとは? 車椅子の人でも、指導を受ければ、手術せず歩けるようになる場合もあるという「ノルディック・ウォーキング」も紹介する。

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  • 自己治癒力を高める医療 病気になるプロセスに寄り添う
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    現代医療は私たちに多くの恩恵をもたらした。しかし一方では対症療法に終始し、根本的な解決でない場合も多い。著者は臨床の場で還元電子治療、温熱療法などの自己治癒力を高める医療やカウンセリングを実践し、その経験から新しい医療の形を提案している。病気を「一つの流れの中のプロセス」として捉え、がんや高血圧症などの慢性疾患を生み出す生活習慣や心のブロックに心理学的にアプローチすることで、全人的な治癒を目指す。
  • 自己治癒力を高める医療 実践編 バイオロジカル検査でわかるあなたの「治る力」
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    1巻1,650円 (税込)
    病気や症状は突然現れるのではなく、それまでに自己治癒力を低下させるさまざまな原因が潜んでいる。だからこそ対症療法ではなく根本原因にまで遡って治療を行うことが重要。全人的な治癒を目指し「新しい医療」を実践する著者が、ふだん現場で実践している実際の検査方法や治療方針をまとめた。慢性疲労症候群、起立性調節障害、潰瘍性大腸炎、難治性のアトピー性皮膚炎、気管支喘息、食事アレルギー、うつ病の治療体験記も掲載。
  • 自身を守り家族を守る医療リテラシー読本
    4.0
    その情報、ほんとうに信頼できますか? 医療情報のウソ、ホントがわかる本 医療リテラシーはヘルスリテラシーともよばれ、医療や健康に関する情報を集め、 健康維持や治療などの意思決定に活用できる力のことをいいます。 新型コロナウイルスの報道に見られるように、現在、医療に関するいろいろな 情報が、ネットや新聞、TVにあふれています。 医学の進歩とインターネットの発達により、今は医療に関するさまざまな情報を手軽に 得ることができます。一方、日々の報道やSNSから流れてくる大量の情報の中から 科学的に正しい情報を選ぶのは、とても難しくなりました。 そこで本書では、医療や健康に関するデマや、不安をあおるような内容に惑わされず、 医療リテラシーを身につけて実践し、健康で幸せな生活を送る方法について 身近な例を用いてわかりやすく解説していきます。 【本書で取り上げる身近なギモンの例】 ・「○○に効く!」といったうたい文句は信じられるのか ・「がんは消える」は本当なのか ・「エビデンス」とはそもそも何なのか ・科学的に正しい医療情報はどこから入手すればいいのか ・医師と上手にコミュニケーションをとるにはどうすればいいのか 著者は、放射線科医として臨床の現場で活躍し続け、医師業の傍ら医療ジャーナリストとして 医療制度やがん、日本の医療の未来を中心とした記事の執筆を行っている松村むつみ先生。 より正しい情報を利用し、医療サービスを円滑に利用できるよう、本書で医療リテラシー の基礎のキソを学びましょう。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • 次世代医療基盤法に基づく 医療情報の利活用のための情報セキュリティ対策ガイド
    -
    1巻3,850円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 次世代医療基盤法に基づく医療情報セキュリティ対策に万全を期したい方々への、待望の一冊。 2018年5月に施行された「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律」(次世代医療基盤法)により、匿名加工された医療情報の積極的な利用が可能となりました。 医療情報は非常にセンシティブな個人情報であるため、利活用に際し、各種法令・ガイドライン等の遵守が義務付けられます。本書は、下記ガイドライン等に記載の遵守義務項目を、個人情報保護法及び次世代医療基盤法に基づき、実務レベルに落とし込んで整理したものです。  ・医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律についてのガイドライン  ・医療情報システムの安全管理に関するガイドライン  ・医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン  ・医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイダンス 医療情報を取り扱う業務に関わる全ての方々のリファレンスとして活用いただけます。 第1章 医療情報を取り巻く情勢について 第2章 情報セキュリティマネジメントシステムの構築手順 第3章 具体的な遵守事項 付録 情報セキュリティ対策状況確認チェックリスト
  • 次世代産業の共通基盤となるIoT/スマートプラットフォーム[農業から医療・健康、スマートハウス/在宅ヘルスケアまで]
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、NPO法人ブロードバンド・アソシエーションにおける「スマートプラットフォームWG」内での過去2年間にわたった主にセミナーおよびシンポジウムの内容を中心に、まとめたものである。最初に、IoT/スマートプラットフォーラムの定義とそのレイヤ構造、産業分野との関係について述べたあと、特に農業、医療、住宅(スマートハウス)の3分野におけるIoT/スマートプラットフォームの活用について解説している。3分野それぞれについての市場/技術、応用に関する現状を整理したあと、課題についても見ている。本書を通して、IoT/スマートプラットフォームによる「産業のデジタル化」の動向がわかる。
  • 持続可能な医療 ──超高齢化時代の科学・公共性・死生観【シリーズ】ケアを考える
    4.0
    高齢化の急速な進展の中で、日本の医療費はすでに年間四十数兆円を超え、さらに着実に増加している。一方、私たちは医療や社会保障に必要な負担を忌避し、一千兆円に及ぶ借金を将来世代にツケ回ししつつある――。そもそも医療とは、科学、社会システム、ケア、死生観、コミュニティといった多様なテーマが交差する領域だ。これらの全体を俯瞰したうえで、医療のありようや社会の中での位置づけが、いまこそ公共的に問いなおされねばならない。持続可能な医療そして社会を構想するための思想と道筋を明快かつトータルに示す。
  • 持続可能な医療を創る―グローバルな視点からの提言
    3.0
    安い医療費で高い健康水準を維持してきた日本。しかし今、少子高齢化で財源は逼迫し、医師は過重労働で疲弊し、問題は山積している。その一方で、医療にもグローバル化の波が押し寄せている。状況に対応した医療制度をつくり直すにはどうすればよいのか。多くの先進国・途上国の医療の現場を見てきた著者が具体的に提言する。 序章 曲がり角にある日本の医療 第1章 医療が提供されている仕組み 第2章 医療財政を考える 第3章 医療の質と安全の担保 第4章 医療政策の意思決定 第5章 日本が進むべき道 (本書は2023/06/28に岩波書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 実践!医療英語 こんなとき、英語で何と言う?
    -
    現役看護師に聞いた すぐに使えるフレーズが満載。 サイトにアクセスして、音声をスマホで聞くことができます 急増する外国の患者さんに安心して治療を受けてもらうためのコミュニケーションの基本を、86の場面に沿って紹介します。 受付、検査、病歴の聴取、救急処置、入院時、病棟での処置、介助などの現場、さらには各診療科別に、それぞれの状況でよく交わされる実践的な会話を英語と日本語で再現。豊富な会話例で実用的な対応を身につけることができます。 身体の部位や機器などの用語集と、チェックテストも収載。実践ですぐに活用いただけます。
  • 実践 医療現場の行動経済学―すれ違いの解消法
    3.5
    「感染症対策で手指消毒してもらうには?」 「市民にもっと健診を受診してもらうには?」 「臓器提供の意思表示をする人を増やすには?」 「看護の現場で内服事故を防ぐには?」 「メンタルヘルスのことで専門医を受診させるには?」 臨床現場・公衆衛生の現場でどのように行動経済学が活用されているのか? 「ナッジ」(より良い選択をするための選択肢や表現方法の工夫)を適切に使うための実践例を多数紹介 医療関係者、患者、企業、自治体関係者絶賛 ロングセラー『医療現場の行動経済学』待望の続編
  • 実録・家で死ぬ 在宅医療の理想と現実
    5.0
    最期を迎える場所として、ほとんどの人が自宅を希望する。しかし現実は異なり、現在の日本では8割の人が病院で最期を迎える。では、「家で死ぬ」にはどうすればいいのか。実際には、どのような最期を迎えることになり、家族はなにを思うのか――。  著者は、在宅死に関わる人々や終末期医療の現場に足を運び、在宅医療の最新事情を追った。何年にもわたる入念な取材で語られる本音から、コロナ禍で亡くなった人、病床ひっ迫で在宅を余儀なくされた人など、現代社会ならではの事例まで、今現在の医療現場で起こっていることを密着取材で詳らかにしていく。  2025年以降、死亡者数が急増すると見込まれている多死社会の到来において、個人の希望はさておき、現実的に「病院では死ねない時代」がやってくるともいわれる。それでも、自分がどこで死ぬかを具体的にリアルに考え、死というゴールを見つめることは、“だから今をどう生きるのか”につながっていく。人が死に向かう過程で懸命に生きる人々の記録でもある一冊。
  • 自分らしく生き、そして逝く~高齢者医療のあり方を学ぶ
    -
    特別養護老人ホーム「かりぷ・あつべつ」における13の実話と向き合い「一人ひとりの生き方」「本人が望む医療とは」を考え続ける。一人の医師から、入居者さん、ご家族、介護に携わる方へのメッセージ。
  • 自分を守る患者学 なぜいま「統合医療」なのか
    4.0
    あなたが病に倒れた時、どのような診療機関を選ぶだろう。大学病院の先端技術を頼りにすれば安心か? それとも漢方や鍼灸、ハーブ、気功などの代替医療(伝統医学)を試してみるか? 本書では、今求められている「患者中心の医療」とは近代医学と伝統医学を融合させた「統合医療」の発想だとする。近代医学の功績は確かに大きい。抗生物質の開発から臓器移植など人類史を大きく変えた。しかし、末期ガンの問題をふくめ、現代医療が患者さんのニーズに応えられなくなっているのも事実である。西欧医学一辺倒ではなく、全人的(ホリスティック)に治すことが必要とされているのである。医療保険の問題も深刻である。例えば、難病や老人医療には、近代医学でコストを高くするよりも代替医療を導入する方が効果的であるという。特に欧米と比較し、日本の医療制度がいかに遅れているかを指摘。個人に最も適した理想の治療法を考える。患者からの医療革命の書である。
  • 19号 フロネシス 人生100年時代の医療―――「患者主体」を実現するイノベーション
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 疾病構造が変化し、慢性病の時代と言われる現在、病気にならないための医療や生活習慣病などの長期間にわたる治療への対応が求められている。少子化・高齢化を背景に医療財政がさらに厳しさをますなか、最適な医療システムはどのような形となるべきか。その実現へのアプローチとして「患者主体」の医療について考える。
  • 15万人診た高齢者医療の名医が教える 70歳すぎても歩ける体になる!
    4.0
    今は元気に出歩けても、5年後、10年後には……あなたは大丈夫? ◎歩くことがもたらす効能は、驚くほど多種多彩 ◎バランス力があれば疲れない、転倒しない ◎骨粗鬆症の予防は、骨折しやすい年代になってからでは手遅れ ◎高血圧、高血糖で死にたくなければ、この心がけを ◎自覚がない人のための「軽度認知障害」チェック ◎遅筋をどう鍛えるかで残りの人生が大きく変わる ……「最後の活動期」70代で寝たきりや要介護にならないためのメソッドを大公開。 ゆる~く続けて、人生を最後まで楽しみつくそう!
  • 情報処理2019年4月号別刷「《特集》医療と情報」 2019/03/15
    -
    情報処理学会誌「情報処理」2019年4月号特集「医療と情報」の記事のみを抜き出した別刷(冊子)。ますます加速する医療における情報技術の利用について、第1部「ヘルスケア・インフォマティクスの先端技術」、第2部「身体情報を医療と結びつける情報学」として、2つの発展著しい分野の最新動向を紹介。(解説記事執筆者他:湯田恵美、盛田健人、小橋昌司、川中普晴、上野和代、高松大輔、鶴岡信治、多田充徳、戸田晴貴、丸山 翼、遠峰結衣、清野 諭、大岡貴史、野嶋琢也、藤田浩二、杉浦裕太、杉本麻樹、小澤宏之、林田 哲)

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  • 情報処理2021年2月号別刷「《特集》AI 画像診断が医療現場を変える」 2021/01/15
    -
    情報処理学会誌「情報処理」2021年2月号特集「AI 画像診断が医療現場を変える」の記事のみを抜き出した別刷(冊子)。本特集では大きな進歩を遂げているAI画像診断の現状を紹介いただいた。AI 画像診断が医療現場を変えるそう遠くない未来、明るい未来を想像いただけるのではないかと思う。(解説記事執筆者他:藤田広志、荒木健太、小倉正彦、諸岡健一、畑中裕司、塩澤 繁)

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  • ジョージィの物語 ― 小さな女の子の死が医療にもたらした大きな変化
    -
    これは、一人の母親の 喪失と再生の記録である。 2001年1月、幸せな家族を悲劇が襲った――。 世界トップクラスの病院で治療を受けていた1歳半のジョージィは、 コミュニケーションの行き違いが招いた医療事故のため、命を落としてしまう。 娘の死を受け入れられない母ソレル。 病院との対立、夫婦の危機、苦悩と葛藤…… 絶望の底に沈んでいた彼女は、心ある人々の支えで 少しずつ自分を取り戻していく。 ある日、医療事故で落とす人があまりにも多い現状を知り、 ソレルは新たな決意を固める。それは和解金を使って財団を設立し、 事故を起こした病院で安全への取り組みを始めることだった。 問題の大きさと複雑さに翻弄されながらも、 多くの協力者と出会い一歩ずつ前へ進んでいく。 父を医療事故で失い、病院の改革に身を捧げる若き医師。 医療事故を繰り返さないと誓う看護師たち。 そして、同じ悲劇に見舞われた無数の患者と家族たち。 「医療事故で苦しむのは、関わったすべての人なのだ」 さまざまな人との出会いと触れ合いのなかで見えてきたものとは……。 ◆各界からの推薦 ◆ 高久史麿氏(日本医学会長、医療の質・安全学会 理事長) 嶋森好子氏(東京都看護協会 会長) 種田憲一郎氏(WHO西太平洋地域事務局 患者安全専門官) ほか 「世界を変える50人の女性」に選ばれた著者が贈る渾身のメッセージ。
  • 事例でわかる統計シリーズ 医療系のための統計入門
    -
    1巻2,420円 (税込)
    中学・高校での統計の基本を確認し,医療系の事例のデータを基にして統計を学ぶ入門書 ●授業で扱う「基本編」と,やや発展的な「応用編」の2段階で学べるテキスト ●ていねいな説明で理解しやすいテキスト ●興味をひく豊富な具体的データで統計を身近にとらえられます ●各章のはじめに,その章で学ぶキーワード・目的を明示し,その章の課題を設定してその章で解決していく形式 ●豊富な図やグラフで視覚的にも理解しやすい ●例題はマークを付けて見やすくしてあります ●重要事項には枠囲みがしてあります ●本文には内容・例題の理解を助ける練習問題,章末にはレポート提出できる演習問題を掲載 ●巻末に練習問題の略解を掲載 ●章の終わりには理解の確認ポイントを置いてその章の理解度をチェックする ●各章の最後には歴史や親しみやすい話題のコラムを掲載 ●各章末にはその章で必要な参考文献を提示
  • 事例とQ&Aでわかる ケアマネジャーのための医療連携ガイド
    -
    ケアマネジャーが医療との連携をスムーズに行うために知っておきたい知識を解説する。医療連携に係る介護・診療報酬を押さえ、実際の事例で連携の具体的な手法を学び、Q&Aで困り事を解消。明日の連携で使えるオリジナルシートも収載。医療連携への苦手意識を打破する一冊。
  • 人格崩壊、精神亡者が暗躍するK医療少年院
    完結
    -
    獄中出産、獄中運動会、盆踊り、ブタ箱のラブレター、女囚レズ…特濃漫画ルポ『実録!体験談 刑務所の中 正直、シャバより幸せです!』を単話でお届け!!
  • 人生まるごと健康に生きる 未病で防ぐ最新医療の秘密
    -
    関節リウマチ、頸椎椎間板ヘルニア、不眠、更年期障害……医療機関で標準的な治療を受けているにもかかわらず、つらい症状が改善せず、民間療法を試し、サプリメント等に多額なお金をつぎ込んでいる。そんな状況に陥っている多くの方に対しての一つの提案として「幹細胞上清液」による治療がある。「幹細胞上清液」治療とは、体の細胞を修復・再生させ、健康寿命を手に入れる最新医療。深刻な悩みを持つ方が健康を取り戻していく治療の安全性と効能、メカニズム、医療現場からの報告例を紹介する。
  • 人体再生に挑む 再生医療の最前線
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 失われた人体や臓器を丸ごと再生することは、まだできない。しかし、傷ついた組織や臓器を修復することで、失われた機能の再建はできる。脊髄損傷によるマヒや、心不全、角膜損傷、網膜の障害、難聴など、これまで治療不可能とされてきた障害も、細胞の移植やロボット技術の開発などで、克服できる可能性が出てきた。iPS細胞など最新の研究内容も織り交ぜて、再生医療の最前線をお伝えする。(ブルーバックス・2010年9月刊)
  • 水素分子はかなりすごい~生命科学と医療効果の最前線~
    -
    残念なことに水素分子の医療効果についての膨大な研究結果はほとんど知られておらず、医学の専門家の間でさえ水素分子の医療効果に懐疑的な人が少なくありません。このような地道な研究の成果が水素水の誇大宣伝と混同されて正しく評価されないのはまことに残念なことです。(中略)この本では、水素分子の生理作用と医療応用の可能性について、現在までに調べられた結果をできるだけ客観的に紹介します。(本文より)
  • スウェーデンの精神科医療改革
    -
    1巻4,308円 (税込)
    スウェーデン精神科医療のいま。 高福祉国スウェーデン。近年注目を集めるのが「精神医学、医療の改革」である。スウェーデンが「精神障害者とともに暮らす社会の実現」のため行ってきたことは何か。精神科医療を取り巻く諸制度、依存症治療、自殺予防対策、統合失調症、ほか、本書は本国視察を通し「スウェーデンの精神科医療改革」の実際をレポートしたものです。
  • 救いの総合診療医 ─新・総合診療専門医が日本の医療を変える!  (希望の最新医療シリーズ)
    -
    優れた「ドクターG(総合診療医)」が、あなたの苦悩をすっきり解消! 早期発見、早期治療。近くでいつでも受診できる、個人的な事情にも配慮してくれる、そして、何より的確に診断し、病院探し、原因探しの毎日から救ってくれる。そんな未来がやってくる。 その実現のため、今、国家プロジェクトとして、医療改革が進んでいる。ドクターGの第一人者が、日本医療改革ばく進中だ。 大きな病院は常に患者でいっぱいで、何時間も待って受けるのは5分診療。 いつも癌の不安におびえ、今の不調の原因はいつまでたっても分からない。病院回りに時間を費やすのではなくもっと有意義な人生を送りたいと、日本の高齢者の多くが思っている。日本は、高度な医療を国民皆保険で受けることができる、世界でも稀有な国なのに、なぜか人々の医療に対する満足度は低い。 そこで、日本の総合診療改革の中心的存在、竹村 洋典 教授(三重大学医学部附属病院総合診療科)に、インタビューした。 早稲田大理工学部から防衛医科大卒業後、米国テネシー大学家庭医療レジデントを経験し、アメリカ家庭医療専門医の資格を持つ竹村医師。 家庭医先進国アメリカで、多彩な研修を経験し、のちに日本型総合診療医の構想を構築する基礎を学んだ。今、日本の医療の改革の中心にいる人物だ。 <はじめに>より一部引用 日本が目指すべき医療の明瞭なヴィジョンとは、新しい日本型の家庭医が地域にしっかりと根付き、初期診断と治療、健康管理を指導する体制である。重症者や各臓器の専門医の対応が必要と判断すれば、地域の基幹病院、大学病院に患者を紹介する。そうすることによって、大病院に患者が集中することを避けることができるし、専門病院は本当の重症者に集中することができる。 患者にとって「総合診療医」こそが、本当に必要な医師であるのだ。

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  • 救えない地方のペットたち 獣医療格差への挑戦の軌跡
    -
    水戸の動物病院に高度医療を導入し、リハビリ施設を設置。 年間約400件の手術で地元のペットの命を救う アニマルドクター挑戦の軌跡―― 愛するペットの命を守りたい飼い主必読の一冊! ---------------------------------------------------------- ペットの飼い主にとって、かわいい家族が苦しむ姿は見たくないものです。 病気になればなんとしてでも治してあげたいと思うのは当然のことです。 しかし、地方の動物病院と大都市の動物病院との間にある医療格差によって、 愛するペットの治療が満足にできないケースが頻繁に起きています。 著者は、東京の獣医学大学を卒業後、地元である水戸の動物病院に就職してから、 動物たちが満足な検査や治療を受けられずに命を落としてしまっているケースを多く見てきました。 東京の病院であれば完治できるのに、地方の病院では設備も医療技術も足りないために 治療できないという格差の現実を目の当たりにしたのです。 目の前で命が失われていくことに我慢できなくなった著者は、 さらに高度な獣医療を学ぶため母校の大学病院での研修を決意。 約3年にわたる勤務の間、地元の動物たちの命を救う場をつくりたいという一心で 最新の治療法や手技を学び、経験を積んでいきました。 そして2011年に、念願がかなって水戸に動物病院を開業しました。 動物たちを大都市の病院へ転院させることなく自院ですべての治療を完結させるという目標のもと、 CT(コンピュータ断層撮影)や腹腔鏡などの高度な医療機器を導入し、 治療を行ってきました。間もなくМRI(核磁気共鳴画像法)も導入予定で、 開頭術・開心術・放射線治療など、一部の特殊な開頭手術以外はほとんどすべての治療が可能となります。 また、術後のペットができる限り元の生活に復帰できるようにリハビリテーション施設をつくり、 治療だけでなくペットと飼い主のQOL(生活の質)の向上まで、自院で完結できるようにしています。 本書では、大都市と地方の間に厳然として存在する獣医療格差に挑んできた アニマルドクターの軌跡をまとめています。 地方に住んでいる飼い主も命を諦めない選択ができることを知るきっかけとなる一冊です。

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  • すべての医療は「不確実」である
    4.1
    1巻858円 (税込)
    「抗がん剤抜きでがんが消えた」「がん治療に“革命”が起きた」「子宮頸がんワクチンは強い副作用が多い」「グルコサミンで関節痛が改善」「ビタミンCでかぜを予防」……。ネット時代、病気と治療をめぐる情報は氾濫する一方だ。これらに惑わされず、医学の進歩の恩恵を受け、幸せに長生きするにはどうすればよいか? プロが“科学的根拠の有無”を手掛かりに秘訣を伝授する!
  • スマホ AIで病気を治す 医療&ビジネス(週刊エコノミストeboks)
    -
    スマホ、AI(人工知能)、ビッグデータで身近な医療が変わろうとしている。 ※2019年9月10日号の特集「スマホ AIで病気を治す 医療&ビジネス」を電子書籍にしたものです。
  • スマホで始まる未来の医療 ~医療+ICTの最前線~
    4.0
    病院にiPhone 3400台導入!? 未来の医療が見えてくる  2025年には三人に一人が65歳以上になり、超高齢社会を迎える日本――。医療費をはじめとする社会保障費が増大し、認知症などの急増も予測される中、医療そのものの転換が求められています。病気を治すだけでなく、病気にならないための体作りや、病気後のケア、さらには介護まで、医療が保健や福祉とシームレスにつながる存在になってきているのです。  そこで重要な役割を担うのがICT、情報通信技術です。距離の壁を越え、膨大なデータの処理が得意なICTによって、境界を超えて人々が共創できる環境が生まれつつあります。その端緒が今やICT機器の代表格となり、誰もが手にしているスマートフォンです。  実は今、スマホアプリが“医療機器”として認証される時代が訪れています。スマホと連携するウエアラブル機器が取得した生体情報は健康管理、疾病予防にも使われ始めています。「携帯は病院内で使えないのでは?」、そんな疑問はもはや過去のものです(全て本書でしっかり解説しています)。  本書の著者である東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究講座は、iPhoneを病院内に3400台導入し、患者のケア品質向上のためのナースコールシステムの次世代化など推進しつつ、さらに次を見据えた様々なICTによる取り組みを民間企業とともに研究・開発、そして実践しています。本書は専門的な内容も含まれていますが、医療従事者、IT関係者だけでなく、健康で長生きしたいと考える全ての人に、超高齢社会の課題を解決する“未来の医療”を垣間見せてくれる一冊です。
  • SUPERサイエンス iPS細胞が再生医療の扉を開く
    3.5
    1巻1,485円 (税込)
    「iPS細胞」は、体のどんな臓器や組織にもなることができる細胞です。iPS細胞は皮膚の細胞などから作り出すことができるので、本人のiPS細胞を培養して臓器や部位を作ることができれば、拒絶反応のない移植手術も夢ではありません。  本書では、iPS細胞が作られるまでの研究の歴史や、iPS細胞が越えなければならない今後の課題などを、図解入りで丁寧に解説しています。これからの再生医療のカギとなるであろう、iPS細胞の秘密に迫ります。
  • 超耐性菌~現代医療が生んだ「死の変異」~
    3.5
    2050年には毎年1000万人が命を落とすと言われている、抗生物質が効かない細菌「スーパー耐性菌」。有効な抗菌薬はないのか。ニューヨーク・プレスビテリアン病院の勤務医である著者は未承認の治療薬「ダルバ」の実用化を目指して、治験への取り組みを始めるが一筋縄ではいかない医療現場の実情が二人を阻み……。患者たちの人生を通して、また医療の歴史を紐解きながら、感染症治療の最前線を描く迫真の医療ドキュメント。
  • 「スーパー名医」が医療を壊す
    4.0
    医療訴訟の激化、産科医の激減、地方医療の危機、医者と患者の相互不信……。「神の手」持つスーパー名医がドラマの中でもてはやされる一方、この国で刻々と進む深刻な「医療崩壊」。名医でもヤブ医者でもない普通の一勤務医が、日常の現場から唱える、日本の医療を救うための緊急提言!

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  • 図解 あきらめない 放置しない!がん医療
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 がんの疑いがあるとき、がんと診断されたときにすぐに行動できるよう、がん医療の全体像からがん別の検査・治療方法、がんの食事療法まで、わかりやく解説します。日本を代表する11名の臓器別の専門医に取材し、患者さん自らが納得できる医療を選択することができるよう、がんの検査方法や治療法を中心にがん医療についてまとめました。医師任せでも、放置でもない、がん医療を具体的に解説します。
  • 図解即戦力 医療機器業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
    4.0
    医療機器業界は薬機法をはじめ多くの法律や制度があるデリケートなものですが,先進国の高齢化やソフトウェア技術の発展により異業種からも注目されている成長分野です。また,医療機器は医療従事者をはじめ,医療機関経営者,メーカー,商社など医療業界で働く多くの人に関係するものであり,この業界について知ることは自身の業務スキルの向上や経営の効率化,需要の掘り起こしにもつながります。 周辺の機関や職種も多く複雑な構造を持つ業界ですが,本書があれば大きな枠組みとしくみ,各事業内容や業種間のかかわり,今後の成長分野がわかります。
  • 図解とQ&Aでわかる 最新版  医療保険・介護保険・年金の知識と疑問解決マニュアル157
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「病気」や「介護」「年金生活」で不安を感じたときに役立つ1冊! 健康保険から民間の医療保険、介護保険、公的年金まで複雑な制度のしくみと疑問点を平易に解説。 ●厚生年金・共済年金の統合など最新の情報に対応 ●医療保険と年金制度の全体像がわかる ●健康保険のしくみや民間の医療保険・医療特約のことがわかる ●介護保険の各種サービスや要介護認定のことがわかる ●老齢年金・障害年金・遺族年金のしくみと請求手続きがわかる (本書でとりあげる主なテーマ) 医療保険と医療保障/ガン保険/保険外併用療養費の自己負担額/高額療養費/傷病手当金/訪問看護療養費/介護保険の保険料/介護サービスの利用料/要支援・要介護/予防給付/介護給付/訪問介護/通所介護/介護保険施設/地域支援事業/サービス付き高齢者向け住宅/地域密着型サービス/パートタイマーの年金/雇用保険の手当と年金の併給/加給年金/在職老齢年金/障害年金と労災や健康保険の併給/遺族基礎年金や遺族厚生年金の受給金額/遺族年金と老齢年金の併給 など
  • 図解入門ビジネス 最新 医療サービスの基本と仕組みがよーくわかる本[第3版]
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    1巻1,782円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医療機関で事務を担っている方向けに、医療サービスの仕組みを徹底解説した入門書です。医療技術が進歩し、技術が高度化・専門化するほど、部門間のコミュニケーションを円滑にする「医療事務」の重要度が増してきます。第3版となる本書では、後期高齢者医療制度、改正医療法、障害者総合支援法、児童福祉法など最新の医療情報を織り込みつつ、医療サービスにおける医療事務の基礎から、会計業務、レセプトやカルテの作成、院内の物品管理業務や業務プロセス管理から医師や看護師との連絡業務まで、図や事例を使ってわかりやすく解説しています。医療事務を目指す人、医療事務に携わっている人、医療サービスに関係する人に役立つ情報が満載です。
  • 図解入門ビジネス 最新 医療費の仕組みと基本がよ~くわかる本[第3版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 西暦2020年は新型コロナウイルスが発生し、全世界で歴史的な年となりました。日本は少子高齢化の影響で医療費抑制の改革が行われておりますが、新型コロナにより医療費への関心があらためて高まっています。本書は、診療報酬の仕組み、算定例、入院医療の評価、在宅医療の診療報酬のルール、患者負担を軽減する制度など複雑な医療費の仕組みを体系的にわかりやすく解説した入門書です。2020/2021年度の診療報酬改定に完全対応した最新版です。
  • 図解入門ビジネス 最新 医療費の仕組みと基本がよ~くわかる本[第2版]
    -
    1巻1,584円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 複雑な医療費の仕組みを体系的にわかりやすく解説。2018年度診療報酬改定に完全対応した2018-2019年度版!医療保険制度の仕組み、診療報酬(外来・入院・DPC/PDPS制度・在宅医療)と調剤報酬の仕組み、計算方法などを、わかりやすく体系的に解説。患者負担を軽減する制度や、医療機関によって診療費が違う理由もわかるので、医療関係者だけでなく、患者としても知っておきたい知識が満載です。2025年医療制度改革に向けての現状分析、対策にも触れており、診療所・病院の経営管理、医療事務従事者はもちろん、製薬・医薬品卸・医療機器メーカー営業などにも必須の1冊です。
  • 図解入門ビジネス 最新 医療費の仕組みと基本がよ~くわかる本[第4版]
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2022年度診療報酬改定に完全対応。医療保険制度のしくみ、2022年度診療報酬改定の要点などの最新の情報がわかります。医療事務初心者や、製薬・医薬品卸・医療機器メーカー営業などにもわかりやすい入門書です。
  • 性差別の医学史 医療はいかに女性たちを見捨ててきたか
    3.0
    医学はいつになったら「本当の科学」になるのか? 「心臓発作は“ヒステリー”」 「HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)は“女性だけの病気”」 「卵子は“精子をただ待つ無力な存在”」… 心疾患、骨、幹細胞、更年期、セックス、ホルモン、そして生殖。 長らく「男性の身体」だけを基準としてきた医学は、いつしかあらゆる領域に男性優位主義を浸透させ「非男性の身体」の声を聞くことなく発展した結果として、人間を測りまちがい、不平等を温存し、健康を害しつづけている。 この現状をいかに正し、医学と科学をいかに未来に導くべきか。医療をジェンダーバイアスから解放し、「すべての身体」を救うものにするための必読書。 [目次] はじめに:「自然な」女性 第一部 得体のしれない身体 第1章 婦人科学と女性の人生 第2章 セクシーな研究 第3章 「ウェルネス」と「エンパワメント」 第4章 潮を吹く女たち 第5章 ホルモンを解放せよ 第二部 誤解された身体 第6章 無視される痛み 第7章 心臓(ハート)のフェミニズム 第8章 骨の詩(うた)を聴け 第9章 がんとグローバリズム 第10章 精子と卵子の神話 第三部 未来の身体 第11章 フェムテックのジレンマ 第12章 クリテラシーを養おう 第13章 サイボーグであるわたしたち 第14章 人工子宮に宿るもの 心臓発作の際、女性が誤診を受ける確率は男性より55%高い。処方される鎮痛剤が同じなら、女性は男性より中毒になる可能性が高い——なぜ、こんなことになるのか? 古代ギリシャのヒポクラテス以降、白人男性の体を基準に発達してきた西洋医学。すなわち、今日私たちが使っている薬や治療法の大部分は、男性の身体のために男性が設計したものである。 男性と女性では実際にはホルモンバランスも体組成もすべてが違うにもかかわらず、私たちが学校で教わったのは、せいぜい生殖器官の違いくらいではなかったか? 社会が女性を「生殖機能」としてのみ認識してきた結果生まれた、男性基準の「医学はジェンダーニュートラル」という神話。それは女性をはじめ、男性優位社会において周縁化された人々の健康を長らく危険にさらしてきた。 本書では気鋭の社会学者が、こうした欠陥のある考え方がいかに女性、そしてトランスジェンダーやインターセックスといった「非シス男性の身体」に対する知見を不足させ、基礎研究を貧しくし、医療を個々の患者に最適ななケアから遠ざけているかという医学界の現状を示す。女性の身体が性、心臓、骨、痛みといった分野においていかに無視され、誤解され、先端医療の研究のなかで搾取されてきたか、また、家父長制的な社会文化がいかに人類全体の健康に有害であるかを解き明かす。 視野狭窄に陥ったまま発展してしまった医学を今こそ見つめ直し、その可能性を拡張するため、最新研究やデータはもちろんフェミニズム、SF、アートなどとも領域を横断しつつ「どうすれば、科学は誰にとってもいいものになるのか?」という問いを投げかける一冊。
  • 生殖医療と家族のかたち
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生殖補助医療で誕生することになった子どもが、日本でも、もはや一学級に一人ほどいる時代になった。必要とする人が、より安全に、納得して、不妊治療を受けられるようにするにはどうすればよいか-。一つの成熟を迎えた医療技術を、十全に活かすためのカギを「家族のあり方」に探る。「生殖医療」と「家族」について、スウェーデンからの最新レポート。
  • 生殖医療の衝撃
    4.2
    1978年7月25日ルイーズ・ブラウンさんが英国で誕生してから30余年。「生殖革命」ともいえる技術革新が相次ぎ、いまや日本で生まれるこどもの約32人に1人は、出生前に-196℃液体窒素タンクで凍結保存されている。いま生殖医療は新たなるフェーズに進み、遺伝的親が3人存在することになるミトコンドリア移植、子宮移植が現実のものとなりつつある。生殖医療の第一人者が、生殖医療の最前線をレポートする
  • 生殖医療はヒトを幸せにするのか~生命倫理から考える~
    3.5
    若いうちに卵子を凍結保存し「婚前卵活」するシングル女性が出現し、受精卵の染色体異常を調べ、健康に育ちうる胚だけを選ぶ「新型着床前診断」も登場した。不妊の補助的な医療として始まった生殖医療(ART)が、生命操作にまで介入しようとしている。これは、子孫繁栄という人類普遍のニーズに応える福音か。それとも、不自然な欲望を掻き立て、新たな苦悩を与えるモラル・ジレンマの始まりなのだろうか。
  • 精神医療改革事典
    -
    精神医療改革運動に関わってきた精神科医・看護師・PSW、当事者や福祉関係者による精神医療改革に特化した事典。 精神医療改革の実際を担ってきた多くの精神医療従事者が、日常の実践をとおして、果てしない空白の病棟列島に挑戦する。 ◆精神医学・医療の領域では、すでに多数の辞典や事典が刊行されています。精神医学全般を網羅した大小・新旧の辞典から用語集のような書籍もあれば、精神分析・発達・精神薬理といった専門分野に特化したもの、あるいは歴史・精神看護学・メンタルヘルス・心理学などに焦点をあてたものなどもあり、それらの中には良書も少なくありません。しかし、最も重要であるはずの精神医療改革に特化した事典は、なぜかこれまで刊行されていませんでした。 ◆『精神医療改革事典』は、精神医療にかかわるさまざまな用語や概念の解説を収録したものにとどまりません。一つひとつの項目を読み進めるうちに、日本、あるいは世界的な広がりにまで及ぶ歴史的な事件や犯罪と、精神医療の過去から現在にいたる歴史が、不可分にむすびついていることに気づかされます。精神医療改革の歴史をたどることで、人間の存在、精神の有り様が、言語や文化の違いを超えて普遍性をもっていることに改めて気づかされます。(「刊行にあたって」より)

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  • 精神医療・診断の手引き DSM-IIIはなぜ作られ、DSM-5はなぜ批判されたか
    -
    1巻2,310円 (税込)
    精神科診断は、DSMというマニュアルに頼るのではなく「症状をじっくりと観察する」ことが第一である。 当たり前のことだが、それが忘れ去られようとしている。 「病名を付ければよい、そして、それに基づいて薬を処方すればよい」という風潮が強まったのは、DSM-IIIが導入されてからだ、と批判的に言う人がいるが、著者はそうではない、と考える。 そこには現代精神医学が抱える問題がある。 DSM-IIIが「必要」になった背景とその後の展開、そして、DSM-5の作成をめぐっての「批判」を紹介しながら、著者の精神医療論を語る。

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  • 精神医療に葬られた人びと~潜入ルポ 社会的入院~
    3.4
    「社会的入院」とは、「本来の治療目的で病院に入院しているのではなく、治療の必要がなくなったにもかかわらず、生活条件が整っていないために長期入院を続けている状態、またはその状態の患者のこと」を意味する。厚生労働省の推計では7万2千人だが、20万人に及ぶのではという調査結果もある。ノンフィクション作家が、精神科病院の「長期療養型」病棟への入院体験をもとに、「社会的入院」の内実を初めて明るみに出す。【光文社新書】
  • 精神医療の現実
    3.0
    躁うつ病や統合失調症はもとより、いまや「発達障害」も一般名称化した。もはや「心の病」は特殊ではない風潮の一方、医療現場では何が変わり、何が変わらず、何が起こっているのか。最前線を走り続ける現役医師が、精神医療「内部」の諸問題、精神医療と「外部」事象との問題、精神医療と心理社会的な問題との関連を批評・露呈させる。 第1章 医療の中の精神科 第2章 流行の病 第3章 精神病院の風景 第4章 精神鑑定のウソ 第5章 カウンセリングと精神分析 第6章 ヒステリーと神経症 第7章 精神療法のワナ 第8章 精神疾患の治療法 第9章 特異な精神症状

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