意思決定をどのようなツールを活用して行えばよいかという本。
決められない優柔不断は、自分の性格のせいにするのではなく、こういう風に考えるとうまくいくのでは?というアイデアやツールが読みやすく記載されています。
優柔不断には2タイプあり、普段と異なる状況による「状況困惑型」と、意思決定するための情報は
...続きを読む揃っているのに決められない「熟慮逡巡型」がある。したがって、問題の方に”問題”があるので、意思決定に関するツールをつかってみましょう、ということ。
それと、意思決定には大小あるものの、いずれもパワーを必要とするので、普段の小さい決定はルーチン化しておくともよい。有名なスティーブ・ジョブスがいつも同じコーディネートをしていることを例示。
この本の一番の読みどころは、意思決定のモデルである「5段階フィルターモデル」の第4章。
①メタ判断
②選択枝の生成・絞り込み
③評価
④決断
⑤評価学習
このモデルをつかった事例が5章にあります。
会社である程度の立場についていたり、プロジェクトを主管していると、すでに自然と身についていることもあるが、知識と整理しておき、日々の業務に実践していけると良いと思いました。逆に、会社で、コイツできるな、という場合も本書のようなパターンで意思決定しているとも感じました。