この本を一読すると、薄毛の成り立ちから、最新の薄毛治療法まで、
かなり有益の知識を得ることができます。
そして著者が推奨する治療法まで、詳しく知ることができます。
薄毛を気になり始めた人にとって、
「どうすれば、薄毛が改善するか」、
藁をも掴みたい気持ちになると思います。
「見た目重視社会」の日
...続きを読む本社会では、
薄毛であることをネタに出来るぐらいタフな人ならば良いですが、
なかなかそうもいかないのが現実だと思います。
実際、薄毛であることの解決方法を、
「何か塗れば大丈夫」「何か食べれば大丈夫」と安易な解決方法で考えると、
とてつもない経済的かつ時間的損失を被ることもあります。
ネットには、薄毛改善に関する膨大な情報がありますが、
実際は、疑わしい情報が少なくないのが現実です。
薄毛の進行がAGA(日本人男性の3割近く発症する)によるものならば、
現在、プレペシアなどの内服薬で、
ある程度治療することができます。
AGAは男性ホルモンがヘアーサイクルを乱し、
健全な髪の毛の発育を妨害する症状のことです。
そのため、シャンプーを替えたり、食事を変えたり、
育毛剤等を使用しても、あまり改善できません。
なぜなら治療する方向性が、正しくないからです。
その理由は、AGAが男性ホルモンのテストステロンが体内の5aリダクターゼと呼ばれる酵素に結びつき、
ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが発生し、
これが脱毛シグナルを毛乳頭細胞に働きかけるからです。
シャンプーやマッサージや食事などで、
なんとかなるものではないと容易に想像することができます。
このAGAのメカニズムを知ると、
テストステロンと5aリダクターゼを結びつけないようにすればよいとわかります。
そして、AGA治療のクスリ成分のフィスナステリドは、
「その結びつきを抑える薬」だと理解することができます。
ただし副作用があることは、知っておくべきです。
そのため、違った方向性で薄毛治療をビジネスとして考えている人たちは、
この薬に対して副作用を強調します。
結局は、薄毛に関しての治療方法は、
確率(改善できる率)とリスク(副作用や金銭そして時間)を
冷静に考慮して、「自分で選択しなければいけません」。
著者は、この本ではヘアフィラー療法と漢方薬を使用して薄毛治療を紹介しています。
ヘアフィラー療法に関しては、発毛の指令をだす機能性ペプチドを毛母細胞に注射し、
毛髪を作る毛包を作りだす方法です。この治療方法を勧めていますが、
これも自分自身で、冷静に改善の確率とリスクを考慮するべきでしょう。