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日野啓三/開高健
ヴェトナム戦争を起点に、世界の「向う側」と人間の「闇」を探った二人の作家。日野「向う側」や「Living Zero」からの抄録、開高「輝ける闇」など多面的な作品群を収録。 解説 池澤夏樹 年譜 千野帽子 月報 奥泉光 角幡唯介 -
完本 中国古典の人間学
日本の近代を切り開いてきた先人たちの教養の根幹には、中国古典があった。 近年、日本人からその伝統的な素養が失われたことは、社会が液状化現象を呈し、説得力のないリーダーが幅をきかせることの、一因となってはいないだろうか。 本書では、めぼしい中国古典二十四篇を網羅し、そのエッセンスに触れながら先賢の知恵に学ぶことを意図している。 その内容は古びていないどころか、現代人にこそ必要な叡智がぎっしりと詰まっている。 ぜひ、本書を通して、中国古典の魅力の一端に触れてみてほしい。 【収録】 『左伝』『戦国策』『史記』『三国志』『十八史略』『孫子』『呉子』『六韜・三略』 『諸葛亮集』『三十六計』『論語』『孟子』『荀子』『近思録』『伝習録』『老子』 『荘子』『管子』『韓非子』『顔氏家訓』『貞観政要』『宋名臣言行録』『為政三部書』『菜根譚』 【著者紹介】 守屋洋(もりや・ひろし) 著述業(中国文学者)。 昭和7年、宮城県生まれ。 東京都立大学中国文学科修士課程修了。 著訳書に『中国古典の名文集』『「老子」の人間学』『菜根譚の人間学』『六韜・三略の兵法』(いずれもプレジデント社)など多数。 【目次より】 ◆左伝 ◆戦国策 ◆史記 ◆三国志 ◆十八史略 ◆孫子 ◆呉子 ◆六韜・三略 ◆諸葛亮集 ◆三十六計 ◆論語 ◆孟子 ◆荀子 ◆近思録 ◆伝習録 ◆老子 ◆荘子 ◆管子 ◆韓非子 ◆顔氏家訓 ◆貞観政要 ◆宋名臣言行録 ◆為政三部書 ◆菜根譚 -
吉田健一
「ある本が読めるか、読めないかを決めるのに一番確かな方法は、その本が繰り返して読めるかどうか験(ため)して見ることである」──本を読み、文学に親しむ喜びを様々な視点から語りつくす長篇評論「文学の楽しみ」、ヨーロッパという文明が十八世紀に完成し、人間の自由を重んじるその精神が再生したのが十九世紀末だとする記念碑的著作「ヨオロッパの世紀末」の他、酒を愛する男が灘の技師と出会って体験する不思議な一夜を描く小説「酒宴」、若くして別れた母への思いを綴った「母について」、市井の旨(うま)い店と料理をめぐるエッセー「食い倒れの都、大阪」など傑作19篇を厳選。 解説=池澤夏樹 解題=島内裕子 月報=松浦寿輝・柴崎友香 -
里見とん伝 「馬鹿正直」の人生
嘘いつわりが嫌いで、文士仲間から重症の正直病患者といわれ、世渡りが下手だった里見とん。明治・大正・昭和の文学界を悠然と歩み去った大作家初の本格的評伝。作品総覧、人物索引付。 よく、漱石や志賀直哉について、作品以前に人格を褒め称える人がいる。しかし私は、とんこそ、人格において褒め称えられる人だと思うに至った。何人もの女を愛したなどということは、とんの人格にとっての枝葉末節である。馬鹿正直というのが、とんの最も尊い人格である。とんの素行、書いたもの、いずれをとっても、徒党を組んだり、仲間のために嘘をついて作を褒めたり、卑怯な論陣を張ったりしたことはない。(本書「トンよ、トン――あとがき」より) -
ハワイ通信
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 サンフランシスコ「ユニオン紙」の特派員トウェインが、併合前(1866年)の知られざるカメハメハ五世治世下のハワイ王国の風景・気候・歴史・政治・伝説・宗教・生活、そして馬や猫の話までを活写した貴重な現地報告!旅行記の体裁をとった本書は、その後の紀行作家の先駆をなす書となった。・収録内容/サンフランシスコからホノルルへ/ハワイ航路の蒸気船「アイアス号」/好ましいホノルルの雰囲気/ダイヤモンド・ヘッドとココナツ林/愛馬「ハワイ号」に乗って/ホノルルは捕鯨業の中心/「魔法の谷」/ハワイの国会/議会あれこれ/王女の死/「ホーネット号」遭難事件/フラダンスと教会/王女の葬儀/島めぐり/キャッテン・クックの最期の地/幸せな夢/サンドイッチ諸島の暫定王国/伝説の島/砂糖王国の実情/山旅/キラウエア大火山、ほか。付録として、「講演者トウェイン」の名を高めた「サンドイッチ(ハワイ)諸島」の講演を付す。 -
未来省(The Ministry for the Future)
人類vs気候変動 闘いの30年未来記 2025年、インドを未曾有の大熱波が襲い、2000万人の犠牲者を出す。 喫緊の課題である気候変動に取り組むため国連に組織された、通称「未来省」のトップに就任したメアリー・マーフィー。 つぎつぎと起こる地球温暖化の深刻な事態に対し、地球工学(ジオエンジニアリング)、自然環境対策、デジタル通貨、経済政策、政治交渉……ありとあらゆる技術、政策を総動員。人類の存亡をかけ果敢に立ち向かっていく。 〈火星三部作〉のキム・スタンリー・ロビンスンが描く、現代から2050年代までの気候危機をめぐる近未来SF小説。 -
運命と希望
北欧史に残る謎を子孫が描く、圧倒的野心作! 「自分以外には扱えない主題と、 それを実際に物語として形にできる筆力。 その両輪を備えた作家のみが作ることのできる物語。 うらやましい。」 ――漫画家・幸村 誠氏(『ヴィンランド・サガ』) 1436年春、後にスウェーデン最古の貴族ナット・オ・ダーグ家として知られる一族の一人息子モンス・ベンクトソンが、反乱指導者エンゲルブレクト・エンゲルブレクトソンを斧で殺害した。モンスはエンゲルブレクトの忠実な従者であったが、殺害の動機は600年が経った今も謎のまま。その北欧史の謎を、モンスの子孫である著者が史実を基にフィクションという形で解き明かした野心作。 家族、戦争、反乱、愛と裏切り、権力欲と奸計。ブロマンス、シスターフッドも盛り込んだ圧倒的面白さ!『1793』三部作で北欧ミステリー界に実力を知らしめ、第76回日本推理作家協会賞(翻訳部門)を受賞した著者による傑作歴史ミステリー。 -
楽園
2021年ノーベル文学賞受賞! 初期代表作 舞台は20世紀初頭、現在のタンザニアの架空の町。主人公ユスフの12歳から18歳までの成長の過程が辿られ、東アフリカ沿岸地域の歴史的な大転換期が、少年の目から語られる。 宿を経営するユスフの父親は借金に行き詰まり、裕福な商人アズィズに借金の形に息子を差し出す。ユスフは使用人(奴隷)として働き、内陸への隊商で莫大な富を得ているアズィズの旅に加わる。 互いに争うアラブ人、インド人、アフリカ人、ヨーロッパ人のいくつもの勢力を目撃し、さまざまな経験を積んだユスフは次第に自らの隷属状態について疑問を抱きはじめる……。 作家は1948年ザンジバル(現在のタンザニア)生まれ。革命の混乱を受けて67年にイギリスに渡る。ケント大学で博士号を取得。ポストコロニアル文学を教えながら執筆活動を続け、現在、同大学名誉教授。これまでに長篇10作を発表し、1994年に刊行した4作目となる本書『楽園』はブッカー賞およびウィットブレッド賞の最終候補となる。2021年にノーベル文学賞を受賞する。 巻末に「ノーベル文学賞受賞記念講演」を収録。 -
《ドラキュラ紀元一九五九》ドラキュラのチャチャチャ
実在・架空の人物・事件が入り乱れて展開する、壮大な物語、第3弾! ドラキュラの結婚式がおこなわれるローマに飛んだジャーナリスト、ケイトが遭遇したのは、長生者(エルダー)ばかりを狙う謎の“深紅の処刑人”! ~~~~~~~ 1959年、ローマ。 ドラキュラは、モルダヴィア公女アーサ・ヴァイダと結婚しようとしていた。 ジャーナリストのケイトは、死期を待つボウルガードと、彼を世話する美少女ヴァンパイア、ジュヌヴィエーヴを訪ねてローマに飛ぶ。 そこには英国のスパイ、ボンド中佐も。 その華やかな映画の都ローマに、ヴァンパイアの長生者(エルダー)を狙う謎の“深紅の処刑人”が出現し、町を恐怖に陥れる。 その目的とは、果たして――? 本邦初訳の中編「アクエリアス──ドラキュラ紀元一九六八」、「著者による付記」も収録。 電子版は、本文と登場人物事典との間をジャンプして参照することができます。 -
ドラキュラ紀元一八八八
実在・架空の人物・事件が入り乱れて展開する、壮大な物語、開幕! 吸血鬼ドラキュラ、大英帝国に君臨す! ヴィクトリア女王と結婚し、大英帝国を手中に収めたドラキュラ。 だが、人間とヴァンパイアが共存する社会は、わずか3年ののち、 ヴァンパイアの女だけを狙う切り裂き魔〈銀ナイフ〉の凶行に揺らぎだした。 政府の秘密機関〈闇内閣〉の命を受けた諜報員ボウルガードは、 500歳の美少女ジュヌヴィエーヴとともに切り裂き魔を追う―― 本編に加え、世界観を追補する短編「死者ははやく駆ける」や「もうひとつの結末」等、初訳資料も完全収録した完全版! 電子版は、本文と登場人物事典との間をジャンプして参照することができます。 -
高原英理恐怖譚集成
幻想文学新人賞(選者=澁澤龍彦・中井英夫)と群像新人文学賞の鬼才、高原英理の怪奇恐怖小説を集大成。都市幻想を描く「町の底」、ゾンビの愛の物語「グレー・グレー」など、伝説的なホラー小説集『抒情的恐怖群』の全7編に、「 闇の司」「 水漬く屍、草生す屍」「かごめ魍魎」など5編を増補。「ホラーの古典的素材を昇華させ、巧緻な語りの技術で幻惑的な幻想小説に仕上げた」と絶賛された中短編小説。 京極夏彦氏推薦!「幻想を言葉にするのではない、言葉が幻想なのだ。戦慄を飼いならした小説ではない、小説が戦慄せしめるのである。高原英理の紡ぐ殺ぎ落とされた幻想と幻想の行間に、我々は己の儚さを知り、ただ戦慄するのである。」 【目次】 I 町の底 呪い田 帰省録 緋の間 II 樹下譚 グレー・グレー 影女抄 III 闇の司 IV 水漬く屍、草生す屍 かごめ魍魎 よくない道 日の暮れ語り 後 記
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