無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「ある本が読めるか、読めないかを決めるのに一番確かな方法は、その本が繰り返して読めるかどうか験(ため)して見ることである」──本を読み、文学に親しむ喜びを様々な視点から語りつくす長篇評論「文学の楽しみ」、ヨーロッパという文明が十八世紀に完成し、人間の自由を重んじるその精神が再生したのが十九世紀末だとする記念碑的著作「ヨオロッパの世紀末」の他、酒を愛する男が灘の技師と出会って体験する不思議な一夜を描く小説「酒宴」、若くして別れた母への思いを綴った「母について」、市井の旨(うま)い店と料理をめぐるエッセー「食い倒れの都、大阪」など傑作19篇を厳選。
解説=池澤夏樹
解題=島内裕子
月報=松浦寿輝・柴崎友香
Posted by ブクログ 2015年06月05日
あるとき朔太郎を読んでいて、文学とはまず第一に批評である、と書かれていて驚いたことがある。それまで文学といえば真っ先に思い浮かべるのは小説だったから、なぜ批評がその上に位置するのだ、と疑問に思ったものだ。当時、批評とは「他人の書いたものをあれこれ論じて価値を定めるその時々のジャッジ」のことだと思って...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月15日
小説やエッセイであれば、多少難しい内容で、知識が追い付かなくても何とか読めるものだけれど、評論となると知識がないと歯がたたない。本書に収められている二大評論のうち、「文学の楽しみ」のほうは半分くらいは何とかなったという感じだが、「ヨオロッパの世紀末」は歯が立たなかった。欧州の古典というのは全滅に近か...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月22日
難解・長い・読みづらい。。。
評論の2作(文学の楽しみ、ヨーロッパの世紀末)は
本当に読みづらい。
その2作とも、その中で述べたいことの中核は、
そんなに難しいことではなく非常に普通のことで
それをそこまで難解にするか!!という感じが
しました。
そのほかの小説や随筆はまだ読みやすいと思います。
難...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。