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孤独のレッスン(インターナショナル新書)
少子高齢化や核家族化の進行、そして、2020年から猛威をふるう新型コロナウイルス。まさにいま日本社会においても孤独は「対処すべき問題」として注目されています。本書では孤独に向き合った作家の評論や、冒険、山小屋生活などで得た独自の孤独論など、総勢17名の著者が様々な孤独を語ります。何気ない日常の、騒がしい街中で不意に襲ってくるあの「孤独感」はなんなのか? 決してネガティブなだけではない孤独の持つ「孤高のしたたかな世界」に浸れる一冊です! -
マンアライヴ
大風がイングランドを見舞った日、ロンドンの下宿ビーコン・ハウスでは珍事が発生する。新参者のスミスという男が、下宿の管理人ダイアナの友人である女相続人ロザマンドの話相手(コンパニオン)メアリーに唐突に求婚し、その上友人を訪ねてきた流行医師ウォーナーに銃を向けて発砲したのだ。彼はしかも、メアリーを連れて馬車でその場から逃走をはかった。ビーコン・ハウスの面々はスミスの奇妙な行為を裁くため、私的法廷を開く。検察側に立った犯罪学者サイラス・ピムと、弁護に名乗りを上げた皮肉屋マイケル・ムーンは、スミスを告発する、あるいは擁護する様々な手紙に基づき、舌戦を繰り広げるが――巨匠幻の傑作長編、新訳にて登場。/解説=松浦正人 -
手招く美女
長篇小説を執筆中の作家ポール・オレロンは古い貸家に引越すが、忽ち創作は行き詰まり、作家は周囲に何者かの気配を感じ始める。邪悪なものの憑依と精神崩壊の過程を鬼気迫る筆致で描き、ブラックウッド、平井呈一らが絶賛した心理的幽霊譚の名作「手招く美女」。沈没寸前のガレオン船の前に霧の中から現れた謎の船の正体とは……超時間的な幻想譚「幻の船」。シチリアの富豪の娘が旅先のチュニスで英国青年と恋に落ち、同時に神秘的な人格の変容を経験する。エキゾティックな舞台に古代幻想が交錯する中篇「彩られた顔」など全8篇と、作者がその怪奇小説観を披露したエッセーを収録。英国怪奇小説の黄金時代に、精緻な心理主義と怪異描写、斬新なアイデアで新しい地平を拓いたオリヴァー・オニオンズの怪奇小説傑作選。 - ◇ 最新の研究に基づき全面改訳した決定版 ◇ 本邦初訳の〈序文〉全13頁を増補 ◇ 『法の書』誕生の鍵となった〈啓示の銘板〉のカラー写真および全訳詩文を増補 ◇ 自筆原稿全65点の写真をより鮮明に収録 ◇ クロウリーの言葉に基づき「法の書」本文の一部に特色赤インクを使用 -
裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集
コーンウォールの海岸に聳える風変わりな葉色の三股の樹。通称を〈孔雀の樹〉といい、聖者の祈りによって歩き回る力を手に入れ、獣や人をむさぼり食う災いの樹の伝承に連なる存在だった。大地主ヴェインはこの怪樹に登る賭けをして森に入るが、以降忽然と姿を消してしまう。怪奇趣味に満ちた傑作中篇「高慢の樹」ほか、謎を読み解くことに長けたスティーヴン神父が不可能犯罪に挑む表題作、夢想家の姪と実際家の甥の先行きを案じた公爵が取った奇策が思わぬ喜劇へと発展する、本邦初訳の戯曲「魔術」など、五篇の中短篇を新訳で贈る。巨匠の多彩な魅力が凝縮された日本オリジナル作品集。/【収録作】高慢の樹/煙の庭/剣の五/裏切りの塔/魔術――幻想的喜劇/訳者あとがき/解説=垂野創一郎 -
知りすぎた男
「我々は知りすぎているんです。お互いのこと、自分のことを知りすぎている。だから、僕は今、自分の知らない一つのことに本当に興味をおぼえるんです──あの気の毒な男がなぜ死んだか、ですよ」新進気鋭の記者ハロルド・マーチは財務大臣との面会に向かう途中で出会った奇妙な釣師とともに自動車が断崖から転落するさまを目撃する。後に残されたのは車の残骸と男の死体だった。なぜ彼は昼日中見晴らしの良い崖から転落したのか? 国際情勢への鋭い眼差しが光る、英国的諧謔精神に満ちた連作ミステリ集を新訳にて贈る。創元推理文庫初収録作。/【収録作】「標的の顔」/「消えたプリンス」/「少年の心」/「底なしの井戸」/「塀の穴」/「釣師のこだわり」/「一家の馬鹿息子」/「彫像の復讐」/解説=大山誠一郎 -
英語とは何か(インターナショナル新書)
他の言語に較べて英語の単語数が多いのはなぜなのか? フランス語やラテン語を知ることが英語学習の早道ってホント? 作家、翻訳家として活躍する著者が、ネイティヴも目からウロコを落とす英語の歴史をお教えします。さらに、ラテン語、中国語にも精通する語学のプロフェッショナルの視点から、日本人に適した「正しい英語との付き合い方」を提案。世界中の言語にルーツをもつ英語の「生い立ち」を知れば、語学がさらに面白くなる! <ネイティヴスピーカー&英語のプロたちの声>「英語という厄介なやつを実に多角的に取り上げた本で、意外に勉強になるところもあり、同感する部分と若干異を唱えたい部分がありますが、著者と言葉の話をしたいと思いました。」 ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター) 「英語を外堀から埋めて、英語へのより深い興味をかき立ててくれる一冊。早期教育に関する考察などは両手を挙げて賛成したい!」 戸田奈津子氏(映画字幕翻訳家) 「これほど豊かな学識に裏づけられた英語論を私は読んだことがない。英語に対する日本人の盲信を打破してくれる名著である。」 斎藤兆史氏(東京大学大学院教育学研究科教授) -
ポンド氏の逆説
温厚で小柄な紳士ポンド氏には、穏当な筋のとおった談話の最中に奇妙な発言をまじえる癖があった。死刑執行延期命令書を携えた兵士が途中で死んだせいで、囚人は解放された。二人の意見が完全に一致したために、片方がもう一人を殺した……など、辻褄の合わないポンド氏の発言が明らかにする、さまざまな事件に隠された、論理的だがあまりにも奇妙な真相。巨匠自らが逆説集と銘打った珠玉の短編集を新訳決定版にて贈る。文豪ボルヘスも驚嘆した「黙示録の三人の騎者」など、全8編を収録する、新訳決定版。【収録作】「黙示録の三人の騎者」「ガヘガン大尉の罪」「博士の意見が一致する時」「ポンドのパンタルーン」「名前を出せぬ男」「恋人たちの指輪」「恐ろしき色男」「高すぎる話」/解説=西崎憲 -
ブラウン神父の秘密
第四作品集に至っても、未だに驚異的なクオリティーを保つ〈ブラウン神父〉シリーズ。容疑者の詩人の不可解きわまりない行動の謎「大法律家の鏡」、この世の出来事とは思えぬ状況で発生した金塊消失事件「飛び魚の歌」、強烈な真相が忘れがたい「俳優とアリバイ」、常識をはるかに超えたユーモアと恐怖の底に必然的な動機がひそんだ「ヴォードリーの失踪」など全10編を収録する。〈ブラウン神父〉シリーズの精髄ともいうべき逆説とトリックの凄みが横溢する、巨匠チェスタトンにしか書きえない名短編集。【収録作】「ブラウン神父の秘密」「大法律家の鏡」「顎鬚の二つある男」「飛び魚の歌」「俳優とアリバイ」「ヴォードリーの失踪」「世の中で一番重い罪」「メルーの赤い月」「マーン城の喪主」「フランボウの秘密」/解説=高山 宏 -
ブラウン神父の不信
名作揃いの〈ブラウン神父〉シリーズでも、とりわけ傑作が集まっている第三集が、読みやすくなって、新しいカバーでリニューアル! これを読まずして〈ブラウン神父〉シリーズは語れない傑作「犬のお告げ」、チェスタトンならではの大胆で奇想天外な密室トリックが炸裂する「ムーン・クレサントの奇跡」、濃厚なオカルティズムで後世に多大な影響を及ぼした必読作「金の十字架の呪い」、真相の意外さが光る逸品「翼ある剣」など、珠玉の8編を収録する。ブラウン神父の魅力あふれる名推理をご堪能あれ!【収録作】「ブラウン神父の復活」「天の矢」「犬のお告げ」「ムーン・クレサントの奇跡」「金の十字架の呪い」「翼ある剣」「ダーナウェイ家の呪い」「ギデオン・ワイズの亡霊」/解説=法月綸太郎 -
ブラウン神父の知恵
逆説の論理の魔術師チェスタトンを代表する、名シリーズの第2集。トリックの凄みでは、名作揃いの巨匠チェスタトン作品のなかでもトップクラスに位置する「通路の人影」、ポオの「盗まれた手紙」にも比肩する「銅鑼の神」、仮装舞踏会を舞台に神父の心理試験反対論を織りまぜた「機械のあやまち」など、いずれ劣らぬ名作12編を収録する。小柄で不恰好、手にした帽子と蝙蝠傘をまるで大荷物のように扱いかねている――とても名探偵とは思えない外見のブラウン神父が明かす事件の真相は、読む者の度肝を抜く!【収録作】「グラス氏の失踪」「泥棒天国」「イルシュ博士の決闘」「通路の人影」「機械のあやまち」「シーザーの頭」「紫の鬘」「ペンドラゴン一族の滅亡」「銅鑼の神」「クレイ大佐のサラダ」「ジョン・ブルノワの珍犯罪」「ブラウン神父のお伽噺」/解説=巽昌章 -
ブラウン神父の童心
奇想天外なトリック、痛烈な諷刺とユーモア、独特の逆説と警句で、ミステリ史上に燦然と輝くシリーズの第一集。小柄で不器用、団子のように丸く間の抜けた顔。とても頭が切れるとは思われない風貌のブラウン神父が事件の真相を口にするとき、世界の風景は一変する。レストランの塩と砂糖を入れ替えるなど、奇妙な痕跡を残していく二人連れの神父を追う名刑事ヴァランタン。その背景には何が? ブラウン神父初登場の「青い十字架」のほか、大胆なトリックが炸裂する「見えない男」、あまりに有名な警句で知られる「折れた剣」など12編を収める。【収録作】「青い十字架」「秘密の庭」「奇妙な足音」「飛ぶ星」「見えない男」「イズレイル・ガウの誉れ」「狂った形」「サラディン公の罪」「神の鉄槌」「アポロの眼」「折れた剣」「三つの兇器」/解説=戸川安宣 -
秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~
夜中の3時、正装した紳士が自分の部屋に立っていたら……。古典的幽霊譚である「空家」、「約束」、吸血鬼と千里眼がモチーフの「転移」、美しくも奇妙な妖精話「小鬼のコレクション」、詩的幻想の結晶「野火」ほか、名高い主人公ジム・ショートハウス物を全篇収める。芥川龍之介、江戸川乱歩が絶賛したイギリスを代表する怪奇小説作家の傑作短篇集。「恐怖の王道」ここに降臨す! -
人生はうしろ向きに
先行き不透明なこの時代、未来ほど不確かで当てにならぬものはない。それなのに、あなたはまだ「昨日より明日のほうが世の中は良くなる」という世界観に、尻をたたかれつづけていないか。むしろ「何事も良い方には変わらない」と気づき、未来によけいな望みを抱かず、過去を大事にすることで、ストレスも減り、ずっと楽になれる。先人の書をひもとけば、そこには大勢の「うしろ向きの達人」がいて、我々を励ましてくれる。せちがらい欲望の追求ゲームに背を向け、「昨日」の夢に生きよう、という南條流哲学。【目次】第一章 何事も今より良くはならない/第二章 イヤだ、イヤだ、未来はイヤだ/第三章 人間には「昨日」しかない/第四章 「昨日」の見つけ方/第五章 うしろ向きの凡人と達人/第六章 チャールズ・ラム/第七章 「昨日」の夢/第八章 究極の「昨日」/あとがき