すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
Vシリーズ完結!最後まで本当に面白かったです。
犯行動機がまったく見えない意味不明な殺人事件。宗教団体の総帥、1作目から久しぶりの登場となる秋野秀和などの存在も相俟って、どこか得体の知れない展開に恐怖を感じていましたが、まさか彼女が裏で絡んでいたとは……。底知れないわけだ。というか8歳?え、ということはS&Mシリーズとは時系列がぜんぜん違うの??ちょっと続きが気になり過ぎるので、このまま次に突入しようと思います。いやー、面白過ぎる。
余談ですが、Vシリーズは登場人物たちの人間関係が本当に魅力的です。保呂草さんと紅子さんの関係はもちろん、林、七夏、各務亜樹良の大人組、練無、紫子、森川の大学生組 -
Posted by ブクログ
聞いたことはあったけどいまいちよく理解していなかった無戸籍という言葉。本当にそんな人が今の時代にいるのか思わずネットで調べて見た。現在の推定無戸籍者は800人程。色んな理由で戸籍を取得できない人がいることを知った。
私がこの作品を最後まで読んだのは作品としての面白さはもちろんだけれど、少しの好奇心、野次馬精神のようなものもあったと思う。これは鳥籠事件の記事を面白く書いた週刊誌や事件の感想を興味津々に語っていた里穂子の両親と同じようなものかもしれない。
でも読み終わった今、私は心の底から無戸籍でこの世に存在していることを誰にも知られていない人、当たり前の生活を送れず苦しんでる人が1人でもいな -
Posted by ブクログ
前々作の舞台、土井超音波研究所で謎のままだった地下の秘密が明かされる!と思ったら、そこには意味不明な空間が広がっていて、名前のない死体が転がっていた。しかもどうやら有人宇宙衛星の乗組員が殺された宇宙密室事件とも関係があり、挙げ句の果てに世界を騒がせるテロリストとも関係があるらしい……。なんて話のあらすじと序盤の展開を目の当たりにした時は「流石に風呂敷広げすぎでしょ」と思わず笑ってしまいましたが、これがどうして、終わってみたら本当に綺麗に事件と謎が解決して驚きました。本当にすごい!森博嗣先生の頭はいったいどうなっているのか。Vシリーズの中で一番夢中になって読み切りました。大満足。
ミステリーと -
Posted by ブクログ
『あやとりの為に読む』ではなくて、『過ちの雨が止む』です*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
ひま師匠が絶対読まなければダメだと仰っていた本。
一休さんが、すぐポチっとすべきかもと仰っていた本ですっ!
シリーズ読んでいたら、自然と読みたくなってポチりました (๑˃̵ᴗ˂̵)و
ジェレミー!!!(*´∇`*)
会いたかったかも!彼が登場してる方がいいかも!!彼は癒し系かも!!そしてジェレミーは幸せかも!!
主人公ジョーは大学を卒業し、記者として働き始めた矢先に「ジョー・タルバート」という同姓同名の男の不審死を知る。
その男が実父かもしれないという事実に直面する。
ジョーは実父かも知れない人間が -
Posted by ブクログ
Howto雑談、な内容かと思ってた。
とんでもない。哲学だった。
思い当たる節が多すぎて、読んでて辛くなった部分もあるが、読み進める間、ずっと背中をさすってもらってる気分にもなり、泣きそうになる部分も多かった。
常に聞き役だった。今もそう。
なぜか、そのほうが「良い」と思ったからだ。
話を聞ける人って、頭良さそうじゃない?
話を引き出せる人って、かっこいいじゃない?
「ここで否定せず、受け入れて…」ってスキルを持ってる自分、すごくない?
そんな思いがあった。いまもある。
一方で、面白く話せないかもしれない、という自信のなさを隠したかった。ダサく見られたくなかった。これも、いまもそう。
言葉 -
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匿名
ネタバレ次回作も電子書籍化してほしい
今までとは違う文体になっていますが、それはこれまでの表現では、今回の出来事を表現できないからです。
謎の場面にもすべて意味があります。
主人公とだけ戦っていたはずの闇の魔獣の前に現れた謎の敵たち。
タイトル回収「ルナ・ヴァルガー」
主人公の夢に出てきた不吉な前兆
敵は主人公たちを侵食し、自らに取り込むことで勝利しようとした。そこを狙って敵の技を逆利用することで勝利した主人公。つまり…
形見であるアイテムを使って主人公を再生しようとした大魔道士が感じた異常な疲労。
主人公が見た夢の不吉な前兆
そして訪れる主人公の結婚と出産。
最後の大魔道士の言葉の意味。
ここまでだしといて次 -
Posted by ブクログ
論理や思考に関心ある人は必読の本。論理的思考と言えば、結論から書き、その後に理由を述べるなどと言われる。
確かにわかりやすい書き方だが、どこからこの書き方が来たのか疑問だった。
また、日本の感想文や作文の意味もわからなかった。(読書感想文に何を書けばいいのかいつも困惑していた)
この本はこれらの長年の疑問を解決してくれ、論理的思考と作文と社会規範の関係を明快に教えてくれる。
冷戦後、アメリカの論理が世界を席捲したが、それぞれの文化や価値観を背景に思考パターンが異なることを知れたのはとても有益であった。
むしろ経済最優先のアメリカ思考は歴史的にかなり異質なものと思う。
著者は、日本の社会重視の