福田和代のレビュー一覧

  • リブート!

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    “リブート”…「再起動」という程の意味であろう。実際に作中で不具合を来したプログラムを再起動するような感じにもなるのだが、或いは横田や、カウンターパートの東京の人達、横田のチームに居る人達が、自身の仕事や私生活を“再起動”というような側面も視られる。寧ろ、少しほのぼのとした読後感に包まれる小説だった。

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    2017年02月22日
  • 東京ダンジョン

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    “ダンジョン”という言葉自体には色々な意味が在るようだが、ここではよく在るロールプレイングゲームで、プレーヤーのキャラクターが探検する“地下迷宮”のイメージで用いられている…表紙イラストに在るように、東京の地下鉄網のイメージだ…
    意表を突くような型で、大混乱が生じるという物語だが、そう仕向けた人達の「やり切れないモノ」というのが、何となく「迫る」感じだ…
    単純に、不思議な事態、大混乱の収束を図ろうとする物語としての面白さが在る他方、「余りにも多くの問題が山積している昨今」というようなモノにも想いが廻る物語だ…

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    2017年02月13日
  • 怪物

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    うわ~・・・ヤバいの引いちゃいましたっ!!って感じw
    いやー、面白かったなぁ~!
    え?そっち?そっち行く?いや、行かないでしょ。え?行っちゃうの?ええっ!そっちって、そっちじゃなくてそっち!?え?え?ええええ~~っ!?!?!?・・・みたいな?ww

    え?私?行かないっすよ、そっちには・・・さすがに。
    うん、・・・たぶん、ね?ww

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    2016年05月07日
  • ZONE 豊洲署生活安全課 岩倉梓

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    警察小説では珍しい、生活安全課で勤務する女性警察官の話。世間を賑わすような事件でなくても、身近にある個々の問題に真摯に向き合う主人公の姿勢に、考えさせられるものがある。やれることに限界がある中で、自分の無力さを感じながらもあきらめずに前に進もうとする主人公はまさに「名もなき人」である。

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    2015年12月15日
  • 迎撃せよ

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    偶々なのだが、実は7月に自衛隊の“ペトリオット”を見学する機会が在った…本作でも登場するのだが…こうした装備が何故在るのか、これらを使って何が出来るのか、何が出来ないのか、というような問題が読み易い型でシミュレーションされているような感の作品だ…また、各々の背景や思いで、非常事態、或いは非常な事件の渦中で蠢く作中人物達の群像劇として、なかなかに興味深い…

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    2014年10月01日
  • 警官の貌

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    常習犯 今野敏 三十九番 誉田哲也
    シザーズ 福田和代
    見ざる、書かざる、言わざる 貫井徳郎

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    2014年09月22日
  • 怪物

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    後輩にも慕われる定年間近の刑事。
    時効になった幼女誘拐殺人事件の容疑者だった男が衆院選に立候補する事を知る。
    同じ頃、夫の失踪届を出しに警察を訪れた母娘に声をかけたことから、その失踪にも関わる事になる。
    失踪した男が最後に訪れた場所は、最先端のゴミ処理場だった。

    単なる刑事ものではない。
    その刑事の心の動きが物語を深くしていると思う。

    携帯に掛って来た旧知のライターからの連絡。それが彼を狂気に向かわせるのは、動機が浅いのではないか。
    他にもある選択肢の中で、迷いながら終章を迎えるという終わり方もあったのではないか。
    丁寧に書かれた物語の中で、終わりを急いだ感は否めない。残念。

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    2014年04月21日
  • 警官の貌

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    異色の警察小説集。今野敏、誉田哲也、福田和代、貫井徳郎の四人の警察小説を四編収録。いずれも唸らされる出来映えの作品ばかり。

    今野敏の『常習犯』は、人情刑事物なのだが、真犯人を推理するという警察ミステリーの面白さも兼ね備えている。解説によると本作の萩尾と秋穂の二人の刑事は『確証』でも活躍しているらしい。

    誉田哲也の『三十九番』は、異色の警察小説。主人公の小西逸男は浅草署の留置係員の巡査部長。前半は、ちょっと変わった設定の警察小説だなと思うのだが…後半には驚いた。以前から誉田哲也の作品はまるで二重人格のように陰と陽がはっきりしていると思っていたが、この作品は…

    福田和代の『シザーズ』は、正調警察小説といった作品。警視庁通訳センターの通訳捜査官の城正臣と警視庁保安課の上月千里の二人の刑事が事件に挑む。

    貫井徳郎の『見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ』は、事件異様さにまず驚く。ファッションデザイナーの野明慎也が両眼を潰され、舌と両手の十指が切断された状態で発見される。犯人は誰で、目的は…同時に死刑制度についても描いており、貫井徳郎らしい面白い作品に仕上がっている。

    いずれも甲乙付け難い作品だが、誉田哲也と貫井徳郎の作品が抜きん出ているように思う。

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    2014年03月28日
  • 怪物

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    日常に潜む、あり得そうに思える話し。
    次々と連鎖していく人間関係がおもしろく、追い詰められた主人公の転落ぶりが、ここまでやるか!的な内容だった。
    読み進めやすく、印象に残る内容だった。

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    2013年12月09日
  • 怪物

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    面白かった。
    読み進めている間、
    怪物は誰なのか、
    実はこの人が…みたいな結末なのかとか、
    まだ半分くらいのあたりで、どうまとめていくのか見えず、
    話の展開とともに私の想像も二転三転していた。
    このまま静かにしていればいいじゃないかと香西びいきになって、明らかに破滅へ進んでいくのが嫌で読むのをしばし休んだりもした。
    読み終わって、ああそうなっちゃったのかと諦めのようなホッとした感が残った。

    この著者の本は初めてだが、他のも読んでみたい。

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    2014年01月31日
  • TOKYO BLACKOUT

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    話のテンポがいい感じでグイグイ読んでしまうのが良かった
    中盤でまさかこのままで終わりって思う展開で終わってしまって少し物足りない感じがしてしまう そして安西の目的の犯罪が少し雑じゃないかと思える。

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    2013年05月23日
  • タワーリング

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    「TOKYO BLACKOUT」を読んで、この本があることを知り、東京に行ったら読もうと出張に持参したのはいいけど、小松空港までのバスと待ち時間と飛行機内で一気読みで、東京に着いたら読み終えていた(^^;

    六本木ヒルズを思わせる超高層ビル「ウインドシア六本木」がビルジャックされる。地上50階、地下5階、ビルと言うより一つの街のような巨大ビルをどのようにジャックするのか?こうした本の興味は、犯人たちの意図はどのにあるのか、どうやって逃げるのか、そこに集中しますが、なかなか予想外に展開で面白かったです。逃げ道の伏線はあったけど、そんな命がけの方法とは思っていなかったです。一方の犯人たちの意図はうすうすわかっているのですが、最後のどんでん返しには想定外のびっくり。「その手で来ましたか」って感じです。

    六本木ヒルズの機能を調べて随所に紹介されているけど、それぞれが事件に意味を成すというのも感心した。うますぎる話だったけど、何も考えずに楽しめる作品だった。

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    2011年11月16日
  • TOKYO BLACKOUT

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    ネタバレ

    個人的には、初・福田和代。
    ミステリに分類したけど、ミステリじゃないです。多分。

    いやー面白かった。上にいろいろ考えてしまった。
    2008年に書かれたんだけど、要は、発電所テロ。とは言わないのか? 日本の電気系統を狙ったテロ。
    今年の3月から夏まで散々、「電気とは」という情報を読んだので、書かれている内容がすんなり頭に入りましたが、そうじゃなければ理解できたか私?

    そういう意味では、震災以前に発電所を狙った話を書こうと思った作者さんはすごい!

    この話、私はグエンを中心に読んだので、とても悲しかったです。
    彼は別に悪意を抱いて日本に来たわけじゃないのに、故郷に帰れず、異国の地で果ててしまう。
    私は自分の意思で故郷を出て、それでもときどき帰りたいと思うのに、そうじゃないグエンはどれだけつらかっただろう。
    それが、日本の「できるだけ安く」「経営努力」的なものの犠牲になっているのが、すごく悲しかった。

    本来、日本人が目指すべき価格競争は、そっちじゃないのに。
    私が子供の頃、「日本製」は、「きちんとした製品の代名詞」だった。今はそうじゃない。


    などなど、本編と関係ないことをいろいろ考えてしまいました。
    いや、本編もがっつり満足でしたのことよ。

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    2011年10月13日
  • TOKYO BLACKOUT

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    発売されたときから気になっていて買って読もうかなと思っていたけど、当時はハードカバーだったし文庫本になるのを待っていました。東京を襲う未曽有の大停電!発売された時にはその設定に興味がありましたが、3.11を経て読んでみると驚くほどの話でさすがに取材力が素晴らしいというところだろうか。
    東北地方を襲った地震の影響で東北からの電力補充ができないところに、送電線のある鉄塔を爆破するテロで東京の電力はひっ迫した状態になってしまいます。輪番停電(震災後本当にあったのですから小説の話と笑っていられない)で対応しようとしたけど、その対応システムに問題があり、東京全体(東京電力管轄の関東一円)が停電に陥るという最悪のケースが発生。

    500ページ近くの大作ですが一気に読ませてくれるあたりはさすがですね。でも、東京を停電させる犯人に対して十分な描写がない(と言うか意識して書いていないのかと思えるほど)ために、「この理由でこの犯罪」と言う疑問は激しくありすぎるほど。ありえないことではないにしても、終盤に刑事が犯人に対して「そのままにしてやりたい」と抱いた感情を読者が感じられないのはすごく残念(映像的には感じることができたのですが)。それすらもあまりにギャップがあると、その理解できない深層心理に想像が行くのですが。

    多くの魅力的な登場人物がいますが、いずれも人物の際立たせがないのは少し残念でもありますが、そのあたりも、いつも当たり前にある日常を支える普通の人たちって言うのが、この作品のテーマにもあるからかもしれないなあ。でも、緊迫した内容で楽しめました。

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    2011年09月21日
  • プロメテウス・トラップ

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    ネタバレ

    著者3冊目。1ミリタリー、2感染症という題材から、ハッキングという、また異色の物語。あとがきを読むと、著者はもともとSEだったそうな。FBIの主要システムに不法侵入して逮捕された経歴を持つ能條。プロメテウスのハンドルネームを持つ彼が、サイバーテロに対抗するためにFBIに招聘される場面から、IT技術を駆使した仕掛けが施され、読む者を惹き付けていく。この物語に限ってだが、米国機関である体制側が正しいのか、サイバーテロ側が正しいのか? という深い問いを最後に投げかける著者。面白かった!

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    2026年10月06日
  • ディープフェイク

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    誰もが瞬間に、被害者にも加害者にもなる可能性が、AIによって本人映像やスピーチが、模倣出来るようになってしまい、それが世界中に拡がる。

    後にAIの偽画像だと分かっても、一度出た映像や言葉に対して世間は許してくれない⋯犯人は誰なのか。
    技術革新が早すぎて全くついていけません。
    年配者あるあるの言葉「昔は良かった⋯」を言いたくなってしまう。
    2025/5.31

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    2026年10月03日
  • 怪物

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    正常な人間が一つのきっかけで、自分が理解できない人間の側に行ってしまう。映画の原作と間違えて買ったが、全く違う本だったが、まあまあ

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    2026年09月27日
  • 梟の源流

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    梟の一族の5作目を読み終えました。
    一族の起源を求めて各地を回り九州で新たな発見がありました。
    今作は面白かったです^_^

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    2026年09月19日
  • バベル

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    この本を読み始めるのが、新型コロナを知る前と後では感想や評価が全く違うものになると思います
    ウイルスや病原菌についての認識は、流行期には手洗いやうがいなどをして気をつける程度で、同じ生活を送っていた⋯
    が、新型コロナウイルスに関してはその認識は通用せず世界中が大パニックになってしまった
    この本の中のウイルス・バベルは日本だけでの大流行の為、世界中からの日本人に対する偏見や差別で大パニックに⋯
    ラストは政府が日本を守るために行った政策の視点に移り、無理やり終わらせたような気もして前半に読み応えがあった分、少々あっけなかった
    ただ、この本の内容がコロナ禍の時とあまりにも似ているので、何度も何度も発刊された日を確かめ、
    著者の近未来の予測に驚かされ印象深い一冊となりました
    2026/6


     

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    2026年08月14日
  • カッコウの微笑み

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    良かった、が、悪人たちが完全に打ちのめされスカッとした、とゆうわけでもなく、なんとなく問題が解決したとゆう感じ。太一の心の広さに感心した。結局は相手をコテンパンにすることより心の広い寛容さが大切な事だとゆうことですね。

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    2026年07月14日