福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代のコロナ禍との相似形に、作家の想像力の凄さを思う。
この作品、初出は2012年の別冊文芸春秋なのに。
物語は、同棲している恋人が突然原因不明のウイルスに感染されるところから始まる。
肺炎を誘発するコロナウイルスに対し、こちらは脳炎の症状となる。感染すると、相手の話すことは理解できるが、自らは言葉が発せず、死に至るケースもある。
旧約聖書に書かれたバベルの塔の物語にある、言葉が通じなくなるエピソードから、「バベル」と名付けられたウイルス。
日本での感染拡大に、各国は日本への渡航や日本からの入国を全面的に禁止する。この危機に、一人の政治家が、感染者と未感染者とを住み分けるという政策を打ち出す。 -
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Posted by ブクログ
長年、小説を読んでおらず、リハビリがてら何か面白そうなものがあったら読んでみようと思い、買ってみた。警察もの、ミステリーものが好きな私にとってはとても面白かった。やってもいない罪で齢16にして逮捕され死刑判決を受けた少年が、警察の極秘捜査班でハッカーとして働くことに。極秘捜査班、通称"BUG"として動く中で、事件の真相を暴き、自分の人生を台無しにした真犯人と闘う。果たして少年は、奪われた自由な人生を取り戻すことができるのかー…?というお話。
400ページ弱と、私にとっては少しボリューミーだったが、凝った物語に引き込まれていき、サラッと読めてしまった。終わり方も終わり方なので