福田和代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小説としてはこう終わるしかなかったんだなという終わり方だったが、では教頭が告発しなければどうやって主犯に制裁を加えることができたのだろうかとモヤモヤしてしまった。
少々乱暴な言い方だが、結局誹謗中傷には誹謗中傷をもってして相手に復讐するしかないという結末にも取られる。実際そうなのだろうが、それではもう人として救われないというか。そうかと言って一旦誹謗中傷を受けてしまったらもう主犯を捕まえることはできないと帰結するのも悔しい。
本当にどうしたら良いのかずっと堂々巡りである。
非常にリアリティのある話だけに、他人事とは思えない。一つ言えるとしたら、決して他人をネット上で安易に誹謗中傷してはならないし、そのような人に乗っかって自分も誰かを攻撃するようなことはすべきではないということ。
ただそんな善人ばかりではないこともわかっている。
うーん。果たしてどうしたら良いのか。
-
Posted by ブクログ
「最後のおたより」がテーマの短編集。
半分近くが初めて読む作家さんでした。
「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。
特に好きだったのは、
「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
「猫への遺言」柴田よしき
「そのハッカーの名は」福田和代
家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
矢崎存美さん「たからのちず」は、祖母との思い出に寂しくも懐かしい気持ちになった。
同じテーマなのに切り口がいろいろあって、楽しめました。
「最後」というワードで瀬尾まいこさんの短編集「おしまいのデート」が思い浮かびました。
心を温めてくれる優しい読み心地の短編集で、お気に入りの1冊。
-
Posted by ブクログ
感想
今回は急にアンチ・ドーピングの話。ウラマは勝つも、十條の居場所や梟の里の井戸が枯れたことなどまだまだ謎も多い。
あらすじ
ハイパー・ウラマの大会が始まる。運営は突如としてルールを変更する。諒一がドーピングなしでも勝てることを示したいと参加を表明して、容子と史奈もチームアテナとして参加することになった。
アテナは妨害を受けつつも勝ち進む。アテナへの妨害は出水から出されたものだと推測され、そちらの調査も進める。
準決勝は森山が率いる狗と当たる。狗からのラフプレーを躱しつつ、梟チームは得点を決める。そこから狗も本気になるが、アテナに敗れる。
出水は、史奈たちから妨害の証拠を突きつけられて自殺するが、そこには奥殿という人物の関与が見え隠れする。
教授は、シラカミやガンを防ぐ薬を開発し、治験を申請する。史奈は、大学を休学して旅に出ることにする。 -
Posted by ブクログ
感想
この本自体は完全に前振り!?全然話が完結してない。こんなのあり!?
あらすじ
あれから4年が経ち、史奈は大学生になった。相変わらず里にはシラカミを防ぐために水を汲みにいっている。ある日、出水という老人に、遺伝子ドーピングをしている科学者の十條の居場所を突き止めて欲しいと依頼を受ける。
また、同じ頃、史奈は新宿である男たちから尾行される。大阪に避難するも、その男は追いかけてきて、自分達は狗の一族で嗅覚が発達していると明かす。その男は、ドーピングが認められたバスケと陸上が合体したスポーツイベントが始まり、それに梟も一緒に参加しないかと誘われるが、史奈は断る。
調べていくうちに出水は、狗と繋がっており、梟を滅ぼそうとしていることが分かる。狗は出水を使って十條の居場所を暴き、ドーピングしようとしていた。
十條は自分の体質を無効化する研究をしていた。梟は十條を救う。そんな折、シラカミ化を防ぐ井戸水が枯れていることを発見する。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品。こういうアンソロジーは色々な作家さんを知れるから新しい発見もあって良い(*^ᴗ^)
「幸福のレシピ」は、最初旅先で出会った人とそんな偶然ある!?って感じだったし、最後の展開もまさかすぎた(笑)でも美味しいものを食べてる2人の姿が読んでて想像できてしまって…1番最後にはうるっとした( ;꒳; )笑
ほんと曲もそうであるように、美味しいものでその時の記憶を思い出したりするよね。今何気なく食べた物とかも何十年後にそんな風に懐かしくなったりするのかな。
「下戸の街・赤羽」はスイーツヤケ食い!めっちゃ良いなと思うものの今はそんな大量にスイーツ食べれないだろうなぁと思う( ´・ω・` )悲
しかし美味しそうなスイーツがたくさん、、♡
私もお酒は全然飲めないのでスイーツ派です!
「ゲストハウス」結局沙織さんは来てなかったのかな?美由紀さんの方はまさかだろうなぁ。言わないのかな。どうなるんだろうと今後が気になる!
他にも色々なお話があって、短編集だったからあっという間に読み終わることができた⟡.·
この「おいしい旅」には同時刊行された"初めて編"もあるようなので機会があれば読んでみたい。
-
Posted by ブクログ
「ラストメッセージ」がテーマの短編集11編。
とても読み易かった。
印象に残ったのは「もうひとつある鷹宮家四訓」
「孤独の谷」「猫への遺言」
「もうひとつある鷹宮家四訓」は、大切な人を
思いやる気持ちが温かい。
ほのぼのとした短編集ばかりかと思いきや、
「孤独の谷」は言葉を使えば使うほど死に近づいて
いくという少し怖い話で、最後のシーンが
ぞわりとする。
「猫への遺言」は、読み終わった後、なんだか
モヤモヤ感があった。新型コロナウイルスで
亡くなった夫の遺言書、読まれるはずのなかった
遺言書で、妻は夫の秘密を知ることになる。
いろいろあったかもしれないが、
夫には共感できない。
これ、いい話? 梅吉(猫)は可愛いけど。