福田和代のレビュー一覧

  • 迷 まよう

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    ミステリー小説家のアンソロジー。
    長編にできそうなネタを惜しげもなく短編に仕上げている作品もあり、とても楽しめた。
    特に下記三作品が面白かった。

    近藤史恵「未事故物件」
    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    新津きよみ「女の一生」


    ●近藤史恵「未事故物件」
    引っ越したアパートの上の部屋から午前4時に洗濯機の音が聞こえてくる。しかし部屋は空き家だという。騒音に悩まされた主人公は音の正体を探り始めるが…。

    ●福田和代「迷い家」
    泥酔して他人の家に上がり込んだ主人公。食卓に用意された鍋を食べ、食器を1つ持ち帰る。後日、その屋敷の住人が行方不明になったと耳にする。しかも主人公が迷い込んだ日だと

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    2022年03月29日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    近藤史恵「未事故物件」
    一人暮らし始める前に読まなくてよかった。
    ホントに怖いのは生きてる人間。
    でも、毎日4時に洗濯機回されたら発狂しそう……

    福田和代「迷い家」
    舞台は現代日本だけど、導入はほんのり日本昔話テイスト。
    優しいお出汁のお鍋食べくなっちゃった。笑
    最後のオチはちょっと強引な気もするけど……。おちょこに指紋ついてるくらいなら、他のものにもベタベタついてるでしょって。

    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    自分の両親も主人公と同年代くらいの頃に離婚しているからか、感情移入がはんばない。しかも4つ下の弟がいるのも一緒!
    両親のどっちについていっても良いよって、子供の気持ちを尊重し

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    2022年03月18日
  • 東京ホロウアウト

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    ネタバレ

    感謝する場面が多く、人と人が支え合うことで社会が成り立っていることを改めて感じた。
    満たされた生活ができている喜び、当たり前すぎてありがたさに気づけないでいた。一つのモノにどれだけ多くの人が関わっているのかを認識した。物流のありがたさ。無駄がない分脆弱な現代。東京が空っぽになってしまう恐怖。地方と都市の関係。
    「空っぽになる」と「溢れる」ことの2つの問題点が浮き彫りになり、考えさせられる一冊。

    人々の大量生産と大量消費の豊かな生活が、誰かを苦しめていることがある。また、その生活の代償は巡り巡って自分に帰ってくる。
    コロナ禍でより一層浮き彫りになったごみ問題。ごみを引き取ってもらう価値について

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    2022年03月16日
  • ディープフェイク

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    ネットの中で、自分ではない自分が生まれ、育っている。肌に粟が立つ感覚がした(p34)
    ディープフェイク(AIによる画像合成技術)をテーマとした福田和代さんの最新小説。「鉄腕先生」と呼ばれ、テレビで活躍する教師・湯川が、女生徒とのホテル密会写真を週刊誌で報道され世間は大炎上、写真がディープフェイクだと分かった湯川は犯人を見つけるべく独自捜査するが、周辺でいろいろな事件が起きていく… 一人の有名人が1枚の偽造写真の拡散だけで社会的地位を失い、追い詰められていく姿がリアルに描かれる。完璧に法整備されていない現在のネット社会で誰でも起き得る話であり、最新のネット犯罪系に興味ある人にオススメの一冊。

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    2022年03月07日
  • 梟の一族

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    単行本の時に見落としていた。私好みの伝奇小説。子供の頃に読んだ、半村良の産霊山秘録、平家伝説や恩田陸の常野物語が好きな人なら間違いなく楽しめると思う。
    これは、滋賀のとある山里の人々がキーとなる話だが、ちゃんと現代の話になっています。

    文庫の、解説はネタバレに近いあらすじが書かれているので注意して。この解説は、オビや裏表紙を見て買う人にはそもそも不要だと思うけど。

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    2022年10月09日
  • ディープフェイク

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    【感想】
    小説だと知らず人工知能の勉強にと思い開いたら小説だった。
    せっかくなので読んでみると、その面白さにみるみる引き込まれていった。
    読み進める中で、犯人に対する怒りが伝わってくるとともに、ネット情報のいい加減さやネット情報に影響を受けやすい人たちの攻撃力を改めて認識した。
    ネットの世界は付かず離れず程度の付き合い方がよい。

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    2022年02月13日
  • ディープフェイク

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    こんなことが現実で起こるのか…と、もし自分が主人公の立場だったらを考えると恐ろしい。
    SNSは嫌いで殆んどやらないが、より嫌いになった。(笑)

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    2022年01月19日
  • ディープフェイク

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    主人公は有名人で多くの協力者がいたから救われたが、普通の人がこんな方法で陥れられたら、ひとたまりもないだろう。

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    2021年12月10日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    アンソロージーはいろいろな作家の方の作品が読めるので好きです。

    今回は近藤史恵さんの『非事故物件』が特に面白かったです。

    それぞれに個性が出ていて、面白かったですねぇ。

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    2021年12月05日
  • ディープフェイク

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    ディープフェイク(AIによる画像合成技術)で精巧につくられた動画がネット上で拡散され、見に覚えもない教師が追い詰められていく…

    そういうくだりから始まり、ネット上の中の自分が自分なのに自分でない…訳がわからないまま名声も仕事も家庭も失われて。

    追いつめられる恐怖感は半端なくこちらちも伝わってくる。
    読むスピードが止まらない。
    早く、早く解決してほしい一心で一気読み。

    しかし、なぜ人は理性的な情報には動かないのに怒りや悲しみや同情などの心を揺さぶる強い感情には動かされやすいのか。
    悪意に満ちた誹謗中傷を簡単にするのか。

    AI技術が発展しても道を間違えない良い方向へと進んでくれたらと願う。

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    2021年12月01日
  • 怪物

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    「あいたたた」と思いながら読みました。
    読みやすくて一気に読みました。

    登場人物の背景があまり描かれていないので背景が知りたい

    でも、主人公のおじさんの特殊能力は刑事という仕事にぴったりだなぁと思いました(作文かw)

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    2021年11月23日
  • 東京ホロウアウト

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    倉庫を持たずに物を流すことで消費を支える。それはある意味危うい世界だったと思い知る。時に食品であり薬品であり、日常生活に必要なもの。不要なもの、ゴミもその一つだったか。う~~む
    トラックドライバーが大活躍していたのがうれしかった。駅に張ってあったトラック協会の就職面接(?)のポスターが眩しかった。

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    2021年07月12日
  • S&S探偵事務所 最終兵器は女王様

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    あらすじから購入。関連はあるけど、1話ごと完結していたので読みやすかった。あとがきでスピンオフ作品であったことにようやく気がついたので、大本の「サイバー•コマンドー」も読んでみたい。登場人物の個性もおもしろくシリーズを追って行きたいと思った。主人公がバディを組むまでやデラさんの背景等気になることもあるので、今後の展開に期待。

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    2021年07月03日
  • 東京ホロウアウト

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    78時期に叶ったおはなし。実にありそうな小説でJOC その他の大人たちに読め!って言いたいですね。流通テロの話しは他にもあったけど、これは面白かった。欲を言えばちょっと登場人物の整理ができていなかったかも。

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    2021年06月16日
  • カッコウの微笑み

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    67良くできたストーリで、辛い物語をスカッとまとめてくれています。但し題名と内容がさほど合致しないと思うのは考えすぎかな♪

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    2021年05月25日
  • 因縁

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    事件が起きてからと事件に至るまでの出来事が先になり後になり語られる。背景が明らかになることで一つ一つの関わりが明らかになってくる。なるほど物事には因縁があるということですね。
    和之君の芯のところは良い人なのかな

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    2021年04月04日
  • アンソロジー 捨てる

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    中古で買ったら、なんと大好きな松村比呂美さんのどなたかに向けた
    直筆サインが入っておりました。ラッキー。
    「捨てる」をテーマにしたアンソロジーもの。
    テーマからいうと断捨離・清算などが思いつくけれど、
    それから展開される物語はどれも面白かった。
    特に好きなのは、「蜜腺」「ババ抜き」
    読み終わってしばらくたつ今でも、思い返すと背筋がぞくっとする。

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    2021年03月29日
  • 星星の火 : 2

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    中国残留孤児だった人が日本にやって来る。
    夢と希望を持って子や孫を連れて。
    自国以外のアジアの人を見下したり排斥する人が多い日本へ。閉ざされた中国人社会が出来上がるのに納得できてしまう。お互いに認め合えば良い関係が築けると信じたいのは甘いのだろうか

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    2021年02月12日
  • バベル

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    感染爆発が始まった原因不明の新型ウイルス「バベル」に、人間が立ち向かう術はあるのか?
    日本政府はある対策を講じる決断をするが…。

    近未来の日本を襲った緊迫のバイオクライシス・ノベル!

    これを2013年あたりに書いてたのか〜!すごいな!!
    面白かったし、今このコロナ禍に読めてよかった!!

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    2021年01月22日
  • バベル

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    感染症をモチーフにした小説で
    私がまず選んだのは
    これだったのですが…好みとして正解。

    なにより「言葉を失う」ことに
    焦点が当たってるところが
    言語フェチにはもうバッチリですわ。
    そして、山あり谷ありだけど
    最後は希望を感じさせて終わっている
    ハッピーエンド寄りなところ。

    それにしても作家の想像力というのは
    2012年当時の資料と情報だけで
    こんなに現実に肉薄するものが
    書けちゃうんだから、すごい。
    感染してるのに症状が出ないとか
    劇症化の度合いとか…。
    しかし、日本がパンデミック震源地で
    早めに鎖国状態にしたため
    日本以外の国には広まらなかった
    ってのがなんだか皮肉だったわ。

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    2020年12月31日