福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ病院小説。
急性期病院の経営面と医者を取り巻く問題に着目している本作。病院に勤務している身なのでつい手がのびていまいました。フィクションながらも現実感のあるような、ないような。
主人公の翔さんは院長先生の実子でありながらも医療とは別社会で生きてきて、勤めていた会社の倒産と父親の訃報のダブルパンチ、そして同時に3か月間という期間限定の「理事長」職につきました。
優秀な人材は企業にとっての何よりもの宝。
理想と情熱で必ずしも彼らをとりまく世界を変えることはできないかもしれないが、それでも、それらがないと、この世知辛い世界に立ち向かえないのも事実だ。少年漫画のようにはうまくいかないのが現実だ。わか -
Posted by ブクログ
4編の短篇による、警察小説のアンソロジーです。
まぁ、短篇故に、
人物や動機の深掘り、トリック等は控えめですが、
短ぃ尺に、お話がうまく落とし込まれていました。
1点、特出するならば、
警視庁捜査第三課(盗犯担当)や所轄署の留置係、
警視庁通訳センター・通訳捜査官、などといった、
あまり馴染みのなぃ部署が、舞台となっている点。
ハードボイルドから人情モノまで、
警察小説と言えば、捜査1課(殺人担当)ですが、
人情モノの新機軸となり得る題材だと感じました。
長篇作品で、ガッツリ読んでみたぃな~なんて…。
また、最後の1編は、
死刑制度がより厳罰化された近未来を舞台とした、
異色作ではあり -
Posted by ブクログ
ネット社会、情報社会の怖さを余すところなく描いた作品だった。
主人公は東京地検特捜部の湯浅。閣僚間近の国会議員・矢島が謎の自殺を遂げた事件を調べているうちに、インターネットに次々と矢島の個人情報が流れていることに気がついた。
自宅の住所や電話番号をはじめ、過去の学歴や日常生活のテリトリーに至るまで詳細にカキコミサイトや個人ブログにアップされている。隠し撮りされたと思われる写真も掲載され、それについてのネットユーザーからのコメントもものすごい数になっていた。
ほとんどが悪意のあるコメントで、読んでいる湯浅も気持ちが悪くなるほどだった。これだけの個人情報を掴むにはとてつもない大きな組織とネットに