福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警察にはどうにもできないままの事件に、つらい思いを抱えたままの被害者遺族。彼らから依頼を受けて極秘裏に活動する「夜会」の活躍を描いたサスペンス。雰囲気は「必殺仕事人」みたいだなあ、と思いましたが。必ずしも依頼の内容が相手の抹殺だとは限ったわけじゃないのですね。ある意味抹殺のほうが簡単かもしれないので、いかにして依頼を成し遂げるのか、という頭脳ゲーム的な読みどころが大きいです。
しかしここに登場する犯人たちがなんとも……一見魅力的な人物であり、頭はいいわやり口が非道だわ、これに対決する「夜会」のメンバーも有能ではあるのだけれどハラハラさせられます。そして終盤の展開には愕然とさせられてしまいました。けっこういろんなキャラに移入しただけに、切ないなあ。 -
Posted by ブクログ
久しぶりの福田作品。
そして、久しぶりに面白かった!
上司の命令を無視して、単独捜査をした結果、捜査一課を追われ、いろんな部署をたらい回しにされた挙句、現在は所轄の交通課で着ぐるみを来て、交通教室を受け持つ雲母。
もう警察の仕事に興味のないように見える雲母だったが、実際には闇の組織「夜会」で、警察では解決出来ない事件を追うと言うもう一つの顔を持っていた。
冒頭で少年と母親が殺害されるシーンが描かれており、犯人もすでに分かっているが、警察では捜査が難航していた。
妻と子供を殺された父親の依頼で、犯人を追いつめる「夜会」のメンバー達。
ネットでしかやり取りをしない「夜会」のメンバーのミステリアスさと、久しぶりなハードボイルドな感じで一気読み。
ま、コンセプトは他の作品でも良く見かけるけど、この作家さんはやはりこういうスピーディーで緊迫感のある作品の方が面白い。
これは続編も期待できる??? -
Posted by ブクログ
まもなくオリンピックが開催される昭和39年、東京。
三人の少年が、小高い丘の上から東京の夕陽を眺め、
夢を語る場面から物語は始まる。
そして現在、最先端の設備を誇る六本木のタワービルが乗っ取られた。
人質は最上階に住む社長───。
面白かったです。
犯人の動機には少し「ん?」となりましたが…。
最後のどんでん返しのような真相、全く想像しませんでした。
成功者と呼ばれる人が、何かを成し遂げるために、やむを得ず犠牲にしてきたもの。
欲しいものは、何もかも手に入れているかのように見えても、
一番欲しかったものは手に入らなかった。
その孤独がせつない。
「象のお話」と冒頭の東京の夕陽が深く印象に残ります。
余談ですが、重要な役割を担うお掃除ロボットの「ロボタン」。
人気のない暗いビルの中を、一人でエレベーターに乗ってお掃除している姿を想像したら、
なんだか妙にいじらしく思えてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ息をもつかせぬ緊迫感溢れる戦闘描写が格好良し。
舞台が近未来の東京だったということには一瞬面食らった(あらすじ文には一切触れられていなかった)が、連作中編で順を追って背景設定を開示してくれたおかげで違和感少なく読み進められた。人間と見間違うレベルのロボットって・・・「鉄腕アトムの世界かい?」と鼻白むことにならずに済んだのも、そのおかげだろうな。
宿敵への主人公の“想い”にBL臭が漂ってきた点を除き、かなり夢中になって読まされた。
続編有り率100%と思わせられるラスト、、、、当然、続編にも期待。
★4つ、8ポイント。
2017.08.22.古。