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休みの前日は痛飲し、決まった店では飲まないことを信条にしている、大阪府警薬物対策課の刑事・三田。彼はある夜、酔っ払いに絡まれていたアリサと名乗る女を助けたことをきっかけに、バー『スクウェア』を訪れる。そこには謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」、店の常連で元ボクサーの実業家・宇多島がいた。三田は度々店を訪れるようになるが、やがて彼が追う薬物絡みの事件の陰にリュウたちが見え隠れするようになり……。『スクウェア』を舞台に繰り広げられる、友情と駆け引き。一癖ある男たちの活躍を鮮やかに描く、連作ミステリ第1弾。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年03月16日
本作は、雑誌連載を“底”としながら単行本化、更に文庫化という経過を辿っている。或いはそういう“履歴”の作品には、こうした「短篇の連作」というような体裁がフィットするのかもしれない。
全編を通じた主な視点人物は刑事である三田という男だが、他の作中人物達を主要視点人物に据えた、少し笑える挿話も挟まってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月18日
街は大阪。
デッドエンドストリートにそのバーはあった。
大阪府警薬物対策課の刑事、三田はひょんなことからそのバーを訪れ、バーの雰囲気、そして謎めいたバーテンダー、リュウや常連の元ボクサー、宇田島の持つ魅力にひかれはじめる。
しかし、薬物がらみの事件に二人の影が見え隠れして…。
6つの短編から...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月11日
ミステリーというよりもハードボイルド小説といったほうがいいかもしれない。主人公は麻薬課の刑事で、薬物使用や密売といった事件を追うが、そこにバー・スクウェアの謎のバーテンと元プロボクサーの男が暗躍する。
3人が出会うバー・スクウェアが物語の中心にあるものの、3人が協力して事件にあたるような話でもない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月03日
福田和代による、大阪の小さなバーを舞台にした連作短編ミステリ。
謳い文句の様な男たちの話というより、ハードボイルド色が強めの刑事もので、よくある連作短編集だった。
しかし、多様な個性を持たせた登場人物たちは確かによかった。派手な設定や大袈裟なエピソードがあるわけではないが、読んでいてなんとなく呑まれ...続きを読む
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