【感想・ネタバレ】TOKYO BLACKOUTのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

パニックアクション映画を観ているような感覚になりました。
何者かの手により首都圏が停電になる。
当たり前のように使えた電気が使えない。
人々はどのような行動をし、どのような心理状態になるのか。
様々な人達の思いが交差し最後を迎えます。
私は感動しました。

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2023年02月06日

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話のテンポがいい感じでグイグイ読んでしまうのが良かった
中盤でまさかこのままで終わりって思う展開で終わってしまって少し物足りない感じがしてしまう そして安西の目的の犯罪が少し雑じゃないかと思える。

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2013年05月23日

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ネタバレ

個人的には、初・福田和代。
ミステリに分類したけど、ミステリじゃないです。多分。

いやー面白かった。上にいろいろ考えてしまった。
2008年に書かれたんだけど、要は、発電所テロ。とは言わないのか? 日本の電気系統を狙ったテロ。
今年の3月から夏まで散々、「電気とは」という情報を読んだので、書かれている内容がすんなり頭に入りましたが、そうじゃなければ理解できたか私?

そういう意味では、震災以前に発電所を狙った話を書こうと思った作者さんはすごい!

この話、私はグエンを中心に読んだので、とても悲しかったです。
彼は別に悪意を抱いて日本に来たわけじゃないのに、故郷に帰れず、異国の地で果ててしまう。
私は自分の意思で故郷を出て、それでもときどき帰りたいと思うのに、そうじゃないグエンはどれだけつらかっただろう。
それが、日本の「できるだけ安く」「経営努力」的なものの犠牲になっているのが、すごく悲しかった。

本来、日本人が目指すべき価格競争は、そっちじゃないのに。
私が子供の頃、「日本製」は、「きちんとした製品の代名詞」だった。今はそうじゃない。


などなど、本編と関係ないことをいろいろ考えてしまいました。
いや、本編もがっつり満足でしたのことよ。

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2011年10月13日

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発売されたときから気になっていて買って読もうかなと思っていたけど、当時はハードカバーだったし文庫本になるのを待っていました。東京を襲う未曽有の大停電!発売された時にはその設定に興味がありましたが、3.11を経て読んでみると驚くほどの話でさすがに取材力が素晴らしいというところだろうか。
東北地方を襲った地震の影響で東北からの電力補充ができないところに、送電線のある鉄塔を爆破するテロで東京の電力はひっ迫した状態になってしまいます。輪番停電(震災後本当にあったのですから小説の話と笑っていられない)で対応しようとしたけど、その対応システムに問題があり、東京全体(東京電力管轄の関東一円)が停電に陥るという最悪のケースが発生。

500ページ近くの大作ですが一気に読ませてくれるあたりはさすがですね。でも、東京を停電させる犯人に対して十分な描写がない(と言うか意識して書いていないのかと思えるほど)ために、「この理由でこの犯罪」と言う疑問は激しくありすぎるほど。ありえないことではないにしても、終盤に刑事が犯人に対して「そのままにしてやりたい」と抱いた感情を読者が感じられないのはすごく残念(映像的には感じることができたのですが)。それすらもあまりにギャップがあると、その理解できない深層心理に想像が行くのですが。

多くの魅力的な登場人物がいますが、いずれも人物の際立たせがないのは少し残念でもありますが、そのあたりも、いつも当たり前にある日常を支える普通の人たちって言うのが、この作品のテーマにもあるからかもしれないなあ。でも、緊迫した内容で楽しめました。

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2011年09月21日

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ネタバレ

未曾有の大停電が東京を襲う──

暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう人々の姿。

主犯の悲しすぎる壮絶な過去…本来、優しい人なのだ。
とても憎む気にはなれない。

理不尽な世の中に翻弄される人は、いつも悲しい。

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2023年02月19日

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ネタバレ

色々な事が上手く行きすぎだし、都合が良いけれど、そういう事をもろもろ考慮しても、安西の目的が分かった時は涙が出ました。そしてなんで気付かなかったんだろう?とも。

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2015年04月21日

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中身の濃い作品。読み応えあり。
電力会社の仕組みがリアルで勉強になった。
あまり興味のない分野でありましたが。
犯人がどうしても不憫に思えてならない。

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2014年11月09日

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マルク⚫エルスベルグ「ブラックアウト」下巻解説で挙げられていたので気になって購入。確かに比べ読みしてみると面白い。停電規模も小さく、期間も短いので市民側の混乱もあまり描かれない分、捜査側、電力会社側の奮闘がより印象的だし、話自体もきれいにまとまっていると思う。技術的な話の部分はわりとさらっと読み流したが、震災後計画停電実施が一番多かったエリアに居住していたので、実施決定の過程が興味深かった。

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2014年08月27日

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スイッチとボタンを押せばコンセントに繋げば電気が使えるのは当たり前だと思っていたのは間違いだった。あの地震がなければ気づかなかった。今も電力会社では明日の電力予想をしている人たちがいる、その人たちがいるから安心して電気を使える生活に感謝しています。これからはこの災害の教訓と電気は無尽蔵に作れない貯められないを忘れないでなるべく無駄使いをしないようにします。

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2014年06月17日

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グイグイ読める。中盤からなんとなくオチは見えてくるけど最後が知りたくてやっぱり読み進める。
まあ良かったかな。。

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2014年01月08日

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仕事で電力通信機器業界向けセミナーのプレゼンをすることになって、題材に選びました。これも2回目の読破です。

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2013年12月03日

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個人的にはもう少し電力会社の社員にスポットがあたっていればなあ~て感じでした。
まあ、それでも十分面白かったんですけどね。

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2013年02月03日

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初めて福田さんの本を読みましたが、とても良かったです。震災の時の日、電気が止まる前に携帯を充電しなきゃ!と思った状況を思い出しました(^_^;)

2008年にこのような作品が書けたなんて凄いと思います。話のテンポもスピーディで手に汗握る展開なので一気に読めました。たくさんの人物が出てきて、この人たちが進むにつれてどのように関わってくるのかを楽しみながら読みました。

残念だったのは、グエンたちが意外に呆気なくやられてしまったところですかね(;´д`)悪役でしたが、個人的に気に入っていた人物でしたので。

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2012年11月27日

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 出張中の時間つぶしのため何気なく借りた本だけど、おもしろかった。 こういったクライムノベル(でいいのかな?)は好きです。犯人の動機とかについては若干疑問が残るけど、それなりにハラハラできました。福田さんの名前はこの本で初めて知りましたが、東北大震災前にこういった小説を書けるなんてすごい人だと思いました。また読んでみようかと思います。

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2012年05月22日

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2008年の上梓作品にも関わらず、震災後である今読むとこの内容が非常にリアルで、しかも事細かに描かれているコトが分かる!
…「輪番停電」が元々考えられていた手法ってコトも初めて知ったしで。。。
その意味でも、東京で停電が起きた場合を想定して書かれた本書は、その際に生ずる生活への支障、そしてその対応に追われる職員の苦労などが実際の裏付けに基づいた丁寧なクライムノベルとして仕上がっている。

丁寧さの部分で言えば、停電等に関する事象のみならず、登場人物たちについても1人1人がしっかりと描かれている。
テロを犯す側、それを阻止する側の背景は当然として、本筋とは関係なく巻き込まれる群衆たちにもちゃんとしたバックボーンをサラリと挿入する事で深みのあるリアルな人物像を追及しているように見受けられた。しかも、本筋から逸れた部分で深堀りされるコトでのウザったさを感じさせない程度でのボリュームと、そのバランス加減も個人的には絶妙で好ましかった。

内容的にはテロ事件・停電によるパニックから外国人労働者への差別問題、更には刑事の家庭崩壊問題と様々な要素が詰まり、しかもそれぞれを密に描いてる割にはスッキリ読めてしまう。その構成力には脱帽であるが、詰め込み過ぎた分、些かご都合主義も目についてしまったのも事実かと。。。
安西にしても、説得力を増すためとはいえあまりにも不幸の連続続きで…
しかも、犯行動機に至ってはあくまで彼の生い立ちからの推測だけであって本人から語られる事もないし。

まぁ何にせよ、若干の不満は残れど、総合的には良くできた面白い作品だった!
とにかく、作者の意図でもあろうが、有って然るべきとされるライフラインはあくまでその使命感を全うする人間たちによって支えられてるってコトが実感できる内容になっている。
…ただ、今回の震災での原発問題と被って考えると素直に本作での職員たちのような人間だけではない事実も頭をよぎってしまうが。。。

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2011年10月25日

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臨場感があって一気に読める小説。電力会社社員の働きは特に手に汗を握るものでした。ただ、他の感想にもあるように、終わり方と動機は納得いかなかったので残念。

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2011年10月05日

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ネタバレ

テロにより東京が停電に見舞われるという話。

2008年の作品だけどまるで少し前の状態を下書きにしているかのような構成で、前提として東北は震災のせいで原発が止まっている、となっているところはまるで予言のようでドキリとした。

物語の構成は最初はばらばらだったピースが話が進むにつれて一つになっていくという私が好きなパターン。

創元推理文庫発行なので「推理か…」とちょっと不安に思っていたけど(こうゆうのにサスペンス的要素を入れるとしょぼくなってしまうパターンが多いので)謎解き要素はなく、むしろ人間ドラマであった。

良いところ
・普段気に留めない電気と社会の関わりが見えた。
・安西の悲しみと孤独

ダメなところ
・安西の計画に外国人の彼らが意気投合した経緯が欲しい。
・拘置所の食中毒から搬送のところはちょっと都合よすぎ…。

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2011年09月13日

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東京を狙った電力テロにより、真夏の首都が危機に陥る。
大都市が孕む矛盾やそれを支えるべく犠牲となってきたものを眼前に突きつけるように、主犯と実行犯それぞれが抱える怒りと恨みと綯い交ぜになって大事件へ発展していく。
強いて言えば、犯人グループにもう少し焦点を当てて動機を掘り下げて欲しかった。

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2022年01月13日

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まず、本書が上梓されてのが2008年、この年に東京というメガシティが電力というライフラインを絶たれ機能不全に陥ることを誰が想像しただろうか。勿論、地震による大規模な災害の一環としてあり得ることは頭の中では理解しているものの電気がない社会をイマジンしてリアリティを持って書かれているものを電気を潤沢に使えることが普通の社会で生活している我々に肌感覚で理解することができるのだろうか。作者はそう感じたに相違ない。2006年に起こった重機による送電線の切断で創作のヒントとなることはあったとしてもそれを首都全体に拡大するのは電力ネットワークに関する広範な知識がないと書けないのではなかろか。作者のイマジネーションから生み出された電力不足は、2011年の東日本大震災に端を発した原子力発電所ほ全面ストップにより長期にわたり現実のものとなった。輪番で電力供給が止まる事態も我々は実体を伴った経験として知っている。社会インフラとはあって当たり前と思っている裏側に怖さがあることをほんは伝えてくれている。

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2018年03月30日

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東京でテロによる停電が起きればこうなるかもしれない…というリアルさがある。実際に電気が止まってしまえば思っているよりはるかに大変なんだろうと思うと、もう少し防災に気を付けようという気になってきた。トイレさえ使えなくなるとは…
しかし、犯人側のテロの動機はどれも承服しがたいかも。最後周防がほだされているが、犯人のせいで直接殺した相手だけでなく、病院やら交通事故やらでどれだけの人が死んだのかわからないのに、と思ってしまった。ほぼ間違いなく死刑だろうと思うが、義弟はそのあとどうなるんだとか思うとなんともやりきれない。

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2017年03月01日

Posted by ブクログ

東京で大停電テロが発生。やはり電気が生活の全てであり人の命をも危うくしてしまう…恐ろしいですね。最後はかつての殺された婚約者の難病の弟に星を観せるためだったが。収監中の犯人を殺してからエンディングまでのつながりがもう少し盛り上がりがほしかったかな(^^)

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2015年05月16日

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これは予言書だったのか?
大震災や、輪番停電の話は、2008年という発行年を疑う。
安西のキャラもよかったけど、ミステリアスゆえに、ストーリー展開には、少々突っ込みどころも。

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2013年11月25日

Posted by ブクログ

読み物としてはグイグイと読者をひきつけるので面白かった。ただ、この本を読んだあとの読者は一抹の寂しさを必ず感じると思う。著者はあとがきで無名の人々の淡々とした隠れた働きを描いていきたいと、本書の脇役について述べているしそれはとても良い理念ではあると思う。しかし私の基準ではない。読後に人生や人類に対して肯定的なイメージを持てないという意味で星は三つとした。

内容は東京が電力テロの被害を受けてブラックアウトし、その犯人究明に動く警察と、電力復旧に動く電力会社、そして電気をなくした東京の様子を描いたもの。
311以降の輪番停電も既にこの小説には描かれている。それを聞いて読みたくなった。よく出来た小説であり面白かったが、ただ私の基準には合わなかった。

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2013年04月10日

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2008当時に輪番停電とか警告として秀逸。ミステリーとしてはハラハラドキドキ感無くため息で巻を置く。

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2012年10月13日

Posted by ブクログ

いろいろと文句のつけどころはあるが、デビュー2作目とのことなので十分及第点。

犯罪は必ず動機ありきで起こるもの。しかし小説は動機よりもイベントありきで描かれてしまう。彼らの胸の内を描かねばならぬとは言わないが、そこを描くのが小説家というものではあるまいか。

65点(100点満点)。

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2012年09月18日

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電力テロによる東京大停電の解決まで。事態、局面の切迫した臨場感はあるものの、時を急ぐスライド写真の様な展開なので感情移入はしづらい。殺戮人数が多い割には主犯の動機はソフト過ぎる様な!?現実、大停電は経験後なので怖さは半減感あり。

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2012年06月25日

Posted by ブクログ

元々は2008年に刊行されていますが、東日本大震災の発生を受けて、震災後に実際に我々が経験した事態を加味した設定で文庫化されている。

東日本大震災発生以前は、2006年に旧江戸川に架かる架線が切断されて発生した首都圏大規模停電を参考にしていたと思いましたが、やはり東日本大震災以降は、大震災を参考に若干の設定変更が加わっているようです。

著者が、元々SEをやっていたということもあり、状況設定などはかなり綿密。システム的、産業的にもかなり有りそうな設定で仕上がっている様に思います。ただ残念なのは、犯人たちの動機です。首都圏大停電という事象事態に主眼を当てるということがこの小説のテーマだと思うので、それでいいのかも知れませんが、読み物としては、ちょっと残念だと思いました。

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2012年06月03日

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東北地方の大震災前に、この東京大停電を書けたのは、スゴイ。アジア系の若者達が、カジノの売上を手にする事が出来なくて、あっけない幕引きでした。

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2012年05月11日

Posted by ブクログ

テンポのあるクライムノベル。加速度的に話が進行して読みやすかった。驚いたのはその設定と序盤の展開。まさに今年の電力不足とそのパニックを模倣しているかのよう。実際は、出版がもっと前なのであり得ないのだが、創造と現実が一瞬交差したかのようだった。内容は特に細かく専門的な描写を怠けることなく書いているあたり、ほんとうに起こったことのようにリアルだった。でももう一つ登場人物に感情移入できなかった。それはなぜだろうと思うのだが、よくわからない。

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2011年12月13日

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8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった!暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した著者渾身の雄編。

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2011年11月07日

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