福田和代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。
-
Posted by ブクログ
かつて封じられた酒呑童子が現代に甦った。尋常でない力を持ち、血を吸った人間を鬼にしてしまう恐るべき鬼に対するは、陰陽師の末裔が率いる警視庁特別調査課。鬼と人間の凄惨な闘いが繰り広げられるものの、実は人類の敵は酒呑童子ではなかった。ハイテンションでぐいぐい読まされるアクションエンターテインメント小説です。
アクション満載、サスペンスも満載、斬新でとにかく楽しい展開です。酒呑童子や茨木童子を始めとした鬼たちのキャラクターも魅力的で、親しみが湧きました。あくまでも人間世界に溶け込み平和に生きようとする鬼たちの姿は、人間よりも人間らしく思えるかもしれません。そして鬼だというだけで討伐しなければならないと思い込んでいた陰陽師たちの苦悩にも考えさせられます。人間が人間を差別して争うのとまったく変わらないよね。
強大な敵との闘いは息詰まるような展開で、読む手が止まりません。そしてどんどん凄いキャラクターが登場してくるのも読みどころ。いろいろと楽しすぎる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
感想
狗の土地の件は落着だが、水と篠田の謎失踪の件は解決してないのでまだまだ続きそう。
あらすじ
史奈は、狗の十條彰を助けるべく狗の里に侵入する。十條は長の息子だった。帰ってくれと言われて引き下がる。
史奈は、梟のルーツを探るために丹後に来ていた。神社を巡っている時に自分の祖父を名乗る人物と会う。その後、狗の森山と会い、狗の里にリゾート開発が迫っており、それについて一緒に調べることにする。
リゾートの裏には史奈の祖父を名乗った男、ハイパーウラマの主催者だった奥殿、さらにIU教団という宗教が絡んでいることが分かった。
史奈と容子はこのことを森山に知らせようと、狗の里に向かう。里では十條彰をかけて狗と梟の戦いが始まる。戦いは梟の勝ちに終わる。一度は脱出を試みた彰が戻って来て、リゾートが狗の土地の一部を取得していることなど状況を整理する。
狗の長と彰は、奥殿に呼び出され、土地の差し出しを迫られるが、奥殿が無理矢理、土地を取得したことがバレて土地は返される。狗と梟の勝利であった。 -
Posted by ブクログ
感想
意外とSF要素も入っていて楽しく読めました。
小さな里の話は結局、外を巻き込むも里の者同士の争いとありそうな話?梟の一族の高い身体能力の部分はもう少し見たかった。
あらすじ
榊史奈は高校生で滋賀県の梟と言われる集落に暮らしていた。ある夜、何者かが集落を襲い、避難した史奈は生き延びるが、1人死亡でその他12人は行方不明となる。
梟は甲賀の末裔であり、不眠で他の者に比べて身体能力が高いという特徴があった。史奈は集落を出た長栖兄弟に連れられて東京に向かうが、兄弟が偽物と分かり逃げ出す。
その後、梟の逃げ場所である多賀神社に逃げ込み、本当の長栖兄弟と出会う。兄弟は史奈の生き別れていた父親の元へ向かう。父親は自分が不眠のため、その謎を解く研究をしていた。
里の者は郷原感染症研究所に匿われていた。史奈の母親もそこにいるという。郷原は里の者が外に出ると発症するというシラカミという病気を防ぐ研究をしていた。史奈の母親がシラカミを発症していたのだ。また、郷原に協力する西垣という警備会社の社長共々、同じ里の出身と分かる。主だった者で里に病気の発症を防ぐ方法があると、集落へ向かう。
里では井戸の水が発症を防ぐものではないかと検討がつく。しかし、里に恨みを持ち、梟の一族を根絶やしにしようとしていた西垣が、史奈の母親の命を狙う。史奈の祖母が母親を庇って亡くなる。西垣も亡くなる。
史奈は新しい梟の長として生きていく。 -
Posted by ブクログ
新旧含め話題のミステリ作家が定番の名探偵を使って短編を書き、杉江松恋がミステリ論を展開する入門書。最近のミステリのみを読んでいる大人にも超おすすめの一冊です。なんとなくスルーしている昔の定番名作も紹介されていて、読みたい本が増える危険な一冊でもあります。ルビあり、229ページ。中学年ぐらいから大丈夫ですが、多くの子が読めるようになるのは高学年くらいからかなぁ。各中表紙に探偵挿絵あるのと、ミステリ論ごとに四コマまんがあり、手に取りやすくなっています。紹介される小説は完全に大人向け。
「パブリック・スクールの怪事件」 楠谷佑
ホームズとワトソンが男子寮で起こった事件を解決します。
「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」辻真先
ルパンがマスコミ人士に隠れ家への招待状を送った。狙いはいったい何?
「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」 斜線堂有紀
エルキュール・ポアロがやってきて料理に文句をつけられた田舎のレストラン。ここは二人の女性でやっているのだが、ショックで引っ込んでしまった女性に接客を続けた女性が、昨日ポアロが語っていたことを教えていく。この近くでかわいそうな老婦人が死んだでしょう?
「一つの石で二羽の鳥を殺す - To kill two birds with one stone. 」 水生大海
つてを頼って相談を持ち掛けた老嬢(マープル)は相談者のカーラからお茶をしながら話を聞く。二週間前に父から突然電話がかかってきたのです。「後妻のダイアナを殴り殺してしまった」と。様子を見に行ってもらうと父は一階の書斎で死んでいて身体から二発の銃弾が見つかりました。のたうち回って暖炉で服に火が付き、あたり一面焼けてしまいました。
「シチリアオレンジジュースの謎」青崎有吾
警視の父に現場に行こうと言われたエラリィは見に行った劇がすばらしく今は創作に取り組みたい、今度一緒に見に行こうと言うと、今回の現場はまさにその俳優が殺されたんだよ、と言われ捜査に参加する。指紋などから犯人は特定できたように思えたが、エラリィは空になっていたオレンジジュースを飲んだのが誰か気になる。
「オムレツは知っていた」阿津川辰海
ネロ・ウルフは解決するために三人のコックにオムレツを作らせた。わざわざ、自分のコックに厨房を明け渡せさせてまで。
「南洋のアナスタンア」福田和代
ジェイムズ・ボンドが南洋のフルマーレ島で罠にかかってしまった。ボンド、危機一髪!
▼解説について
解説のたびにおもしろそうな本をたくさん紹介してありましたが、私があれなんだっけなーと心にひっかかっていた「推理クイズ あなたは名探偵」学習研究社が引用されていて、すごくすっきりしました。ググったら表紙が出てきたし。懐かしい。気になっていたトリックは「密室の行者」ロナルド・A・ノックスでした。江戸川乱歩編「世界推理短編傑作集4」創元推理文庫に所収されているそうです。 -
Posted by ブクログ
シリーズ中1番好きな内容だったかも!
今までは人気キャラである狗のチャラ男が全然好みじゃなくて出てくる度にイライラしてたけど、本作でやっと彼の魅力が私にもわかりました笑
ちゃんと一途にひたむきに生きてくれれば良いんですよ...
主人公は相変わらず融通の効かない不器用な少女のままですが、少しずつ成長も感じられて良かったです。
前作までのスポーツを題材とした内容は正直いまいちハマれなかったけど、本作の土地を巡る陰謀は結構楽しく読めました。
わりと気に入ってるシリーズなので今後も追いかけます!
❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
若き忍者の末裔たちよ。
吼えろ、駆けろ、未来のために!
一族のルーツを解き明かすため、京丹後へ旅立った史奈を、新たな敵が襲う――!?
眠らない一族〈梟〉の血を引く史奈は、大学を休学し単身、京丹後へ。一族を奇病から救う、特別な水源を探し求めて、〈梟〉のルーツを辿る旅に出た。そこで再会したのは、先祖代々忍者として鎬を削ってきた〈狗〉の一族。
彼らの隠れ里が、存亡の危機に瀕しているらしいとの噂を耳にして――。
若き忍者の末裔たちが、因縁を乗り越え、未来のためにともに立ち上がる!シリーズ第4弾、新たなる冒険へ。