福田和代のレビュー一覧
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テーマに沿った書下ろしのアンソロジーを刊行する女性作家の集まり『アミの会(仮)』
今回のテーマは「ラスト・メッセージ」
一冊で多様な作風を楽しめるのがアンソロジーの楽しみ。同じテーマなのに、驚くほどテイストは違う。
「もうひとつある 鷹宮家四訓」 大崎梢
地元の大企業を経営する旧家『鷹宮家』に伝わる四つの 家訓。後から加えられた五つ目の存在を調べる先輩を連れ、末端の分家の娘『絵茉』は本家を訪れる。
謙虚・礼儀・努力・和、しごく基本的でまっとうな家訓に加えられた意外なものとは、「女・子どもにはあとを継がせるべからず」という差別的(現代ではアウトか)なもので、絵茉も憤るのだが…。実は妹を好 -
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順番は逆になりましたが
おいしい旅、2作目
「あの日の味は」柴田よしき
学生時代、憧れながら過ごした京都。
同じ下宿で青春を分け合った友人たち。
それぞれの人生を重ねた今、
「あの日の味」をようやく求めて出かける旅。
女子三人の京都旅は、軽やかでありながら、
交わされる会話の一つひとつが胸に迫る。
あの頃の夢、選ばなかった道、
今の自分を肯定するための言葉。
みんな、おんなじだね。
「幸福のレシピ」福田和代
福田さんて、こういう小説も書かれるんですね。
亡くなったパティシエの夫が遺したレシピと出会うための、神戸への旅。
料理に刻まれた記憶と時間
「下戸の街・赤羽」矢崎存美
カフェ開店を目 -
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「死の匂い」
異能を持つ刑事が嗅ぎつけた謎の失踪のわけは……
特殊な能力を使って事件解決、ってわけにはならないお話。
異能を持つ(持つと本人は信じている)刑事は、殺人現場で必ず「死の匂い」を嗅いだ。同僚たちは「刑事の勘」ともてはやすが、本当のことを言えずじまいで定年退職後も、その匂いを追って真実を探そうとしていた。
この物語で最も「怪物」なのは、“執着”だと思う。特に定年後の“孤独”な元刑事の心の支えが“執着”となり、本人の人相まで変えていく様は、「怪物」とされた相手方よりも怖い。
そこには「死の匂い」などたいした事では無くなる。
この読書、変わった世界へ連れていってくれた。