福田和代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
順番は逆になりましたが
おいしい旅、2作目
「あの日の味は」柴田よしき
学生時代、憧れながら過ごした京都。
同じ下宿で青春を分け合った友人たち。
それぞれの人生を重ねた今、
「あの日の味」をようやく求めて出かける旅。
女子三人の京都旅は、軽やかでありながら、
交わされる会話の一つひとつが胸に迫る。
あの頃の夢、選ばなかった道、
今の自分を肯定するための言葉。
みんな、おんなじだね。
「幸福のレシピ」福田和代
福田さんて、こういう小説も書かれるんですね。
亡くなったパティシエの夫が遺したレシピと出会うための、神戸への旅。
料理に刻まれた記憶と時間
「下戸の街・赤羽」矢崎存美
カフェ開店を目 -
-
Posted by ブクログ
「死の匂い」
異能を持つ刑事が嗅ぎつけた謎の失踪のわけは……
特殊な能力を使って事件解決、ってわけにはならないお話。
異能を持つ(持つと本人は信じている)刑事は、殺人現場で必ず「死の匂い」を嗅いだ。同僚たちは「刑事の勘」ともてはやすが、本当のことを言えずじまいで定年退職後も、その匂いを追って真実を探そうとしていた。
この物語で最も「怪物」なのは、“執着”だと思う。特に定年後の“孤独”な元刑事の心の支えが“執着”となり、本人の人相まで変えていく様は、「怪物」とされた相手方よりも怖い。
そこには「死の匂い」などたいした事では無くなる。
この読書、変わった世界へ連れていってくれた。
-
Posted by ブクログ
アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。
-