福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ温かな記憶を巡る「想い出」アンソロジー。
お気に入りは福田さんの「幸福のレシピ」と新津さんの「ゲストハウス」。
「幸福の〜」は、パティシエだった亡き夫の想い出のクリームブリュレの味が忘れられない琴子。旅行先として昔住んでいた神戸で思いを馳せていると、ひょんな事から知り合った一樹と一緒ににスイーツ巡りをする事になり…
夫が定年退職後に自分の店を持つ事を計画し、後輩と一緒に新作のケーキを公案していた事を知る琴子。そして、後輩が店を持つ事となりそのレシピが日の目を見ることができて良かったです。想い出のクリームブリュレがもう一度食べられた事がほんわかした気持ちになれました。
「ゲストハウ -
購入済み
ごちそうさまでした!
ご贔屓の先生から始めましての先生まで、ほぼ全て楽しく美味しく読めました
たぶん、ご近所のあのお店?とか今度旅行に行ったら探してみよう!とか実在するお店がモデルになっていたりでワクワクしました
想い出編だったからか、ちょっと寂しかったり秘密があったりもしますが最終的には納得できるので安心して読めました -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去、生徒間の問題を体を張って解決した事から「鉄腕先生」と呼ばれ、テレビのコメンテーターとして活躍していた湯川。
ある日、女生徒とホテルで密会していたと言うネットニュースが出回り、更に生徒に暴力を振るっていたと言うフェイク動画まで流れ始め、身に覚えのない容疑とSNSの誹謗中傷で大炎上し始め…
出てくる人が味方なのか敵なのか、いかにも怪しいも思われる人は果たして真犯人なのか?ドキドキしながらページを捲る手が止まりませんでした。
最終的にあのSNSのつぶやきは、やってしまったのかとヒヤヒヤしましたが、思いとどまってくれて良かった。でも、自分の家庭より先生を優先したのは壊れても仕方なかった -
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ネタバレ 購入済み
GOOD👍
もともとは、今野敏さんの「常習犯」が読みたくて購入したのですが、他まったくタイプの違う3作品も一度に読めて、すごく得した気分です。
1作目:今野敏氏の萩尾警部補作品、人情話です
2作目:誉田哲也氏作品、私的にイヤミスです
3作目:福田和代氏作品、最近の世相を反映した話で外国人犯罪を取り上げています
4作目:貫井徳郎氏作品、裁判員制度について考えさせられる話です
短篇とは言え力作揃いでおススメの一冊です。
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Posted by ブクログ
「バベル」 福田和代著
1.感染症フィクション
日本で未知の感染症が発見されました。
通称「バベル」。
高熱、嘔吐そして後遺症。
後遺症では言語障害が起きます。バベルの塔にちなんで「バベル」と呼称されます。
政府は、感染初期は入院、隔離政策をとります。
感染拡大とともに、病床は逼迫したため、症状が緩和されたら退院措置を取る施策に変更されます。
国民の14%が感染へ、、、。
国民と政府が下した決断とは?
2.執筆 2012年。
マスクをする。
接触を減らす。
飛沫感染を防止する。
いま、世界が直面している風景が、この小説「バベル」では描写されています。
巻末には、感染症、脳、そして言 -