あらすじ
防衛省に新たに設置された《サイバー防衛隊》=通称サイバー・コマンドー。ネットワークを介したあらゆるテロに対処する、官民の精鋭を集めた組織だ。その一人、若き天才ハッカー明神が、悪辣ロシア人ハッカーの正体に迫ろうとしていた矢先、全国規模の通信障害が発生。それが悪夢の始まりだった。新幹線の衝突事故、信号、電話…基幹インフラの崩壊。何者かによる日本へのサイバー攻撃が始まったのだ!戦慄の超弩級エンターテインメント!セキュリティのプロ、サイバーディフェンス研究所上級分析官が解説・絶賛!
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Posted by ブクログ
防衛省サイバー防衛隊に所属する凄腕のハッカー、明神海斗の戦い。
専門用語がふんだんに出てくる本書ですが、そのリアリティは、ノンフィクションと思うばかり。
「簡体字ね。」
この言葉が、著者の豊富な知識の表れと言えますし、解説でも福森様が、言及されておりました。
決して絵空事では無い、リアルなストーリーに、ハラハラドキドキの場面が続きます。
ぜひ、続編を。
Posted by ブクログ
既に現代社会の中で起こっているサイバーテロを戦争という国家間の争いの手法とした本作は、既視感を持って読者に迫ってくる。鉄道や自動車特に自動運転化された後の世界ではサイバー攻撃により身近な交通機関が住民を攻撃する武器になりうるし、原子力発電のみならず様々な施設を制御不能にすることが可能になることを本書は取り上げ、小説とすることで啓発している。なかなかの秀作
Posted by ブクログ
サイバー戦争を扱った長編です。外連味のない表現で派手さはないものの、DDoSなどのある意味日常的な攻撃から、サイバー戦争と呼べるような状態にまで、いかに些細な切っ掛けで移行してしまうか、その当たりは非常にリアルです。