福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2008年の上梓作品にも関わらず、震災後である今読むとこの内容が非常にリアルで、しかも事細かに描かれているコトが分かる!
…「輪番停電」が元々考えられていた手法ってコトも初めて知ったしで。。。
その意味でも、東京で停電が起きた場合を想定して書かれた本書は、その際に生ずる生活への支障、そしてその対応に追われる職員の苦労などが実際の裏付けに基づいた丁寧なクライムノベルとして仕上がっている。
丁寧さの部分で言えば、停電等に関する事象のみならず、登場人物たちについても1人1人がしっかりと描かれている。
テロを犯す側、それを阻止する側の背景は当然として、本筋とは関係なく巻き込まれる群衆たちにもちゃん -
Posted by ブクログ
ネタバレテロにより東京が停電に見舞われるという話。
2008年の作品だけどまるで少し前の状態を下書きにしているかのような構成で、前提として東北は震災のせいで原発が止まっている、となっているところはまるで予言のようでドキリとした。
物語の構成は最初はばらばらだったピースが話が進むにつれて一つになっていくという私が好きなパターン。
創元推理文庫発行なので「推理か…」とちょっと不安に思っていたけど(こうゆうのにサスペンス的要素を入れるとしょぼくなってしまうパターンが多いので)謎解き要素はなく、むしろ人間ドラマであった。
良いところ
・普段気に留めない電気と社会の関わりが見えた。
・安西の悲しみと孤独 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのところの作品が安定した面白さながらも、個人的には
実は贅沢にも何か、物足りなさを感じていた福田作品ですが
今作はその物足りなさを満たしてくれる作品でした。
ボリュームもスピード感も作品の内容も全てがバランスが良くて
読み始めたら止まらない一気読みな高層ビルジャック・サスペンス。
高層50階の複合ビルが丸々乗っ取りされるというサスペンス
なのですが、その動機や余りにも痛快で大胆な犯人達の手口は
痛快さを感じてしまい、ドキドキするというよりは、ワクワク
して犯人達側に自分も立って読んでしまいます。今までの福田作品
には見られなかったのは、思わず笑みが溢れてしまうような
何かユーモアのある部分 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ小説としてはこう終わるしかなかったんだなという終わり方だったが、では教頭が告発しなければどうやって主犯に制裁を加えることができたのだろうかとモヤモヤしてしまった。
少々乱暴な言い方だが、結局誹謗中傷には誹謗中傷をもってして相手に復讐するしかないという結末にも取られる。実際そうなのだろうが、それではもう人として救われないというか。そうかと言って一旦誹謗中傷を受けてしまったらもう主犯を捕まえることはできないと帰結するのも悔しい。
本当にどうしたら良いのかずっと堂々巡りである。
非常にリアリティのある話だけに、他人事とは思えない。一つ言えるとしたら、決して他人をネット上で安易に誹謗中傷してはならない -
Posted by ブクログ
「最後のおたより」がテーマの短編集。
半分近くが初めて読む作家さんでした。
「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。
特に好きだったのは、
「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
「猫への遺言」柴田よしき
「そのハッカーの名は」福田和代
家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
矢崎存美さん「たからのちず」は -
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Posted by ブクログ
感想
今回は急にアンチ・ドーピングの話。ウラマは勝つも、十條の居場所や梟の里の井戸が枯れたことなどまだまだ謎も多い。
あらすじ
ハイパー・ウラマの大会が始まる。運営は突如としてルールを変更する。諒一がドーピングなしでも勝てることを示したいと参加を表明して、容子と史奈もチームアテナとして参加することになった。
アテナは妨害を受けつつも勝ち進む。アテナへの妨害は出水から出されたものだと推測され、そちらの調査も進める。
準決勝は森山が率いる狗と当たる。狗からのラフプレーを躱しつつ、梟チームは得点を決める。そこから狗も本気になるが、アテナに敗れる。
出水は、史奈たちから妨害の証拠を突きつけら